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おしまいの後
袴田君と熱海旅行2
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神様……上の空とはこのことですか。
熱海到着早々、袴田君から夜まで「マテ」のご褒美をもらってしまいました。
夜エッチするんだ! って思ったらわくわくしちゃってなんかもう予定あるのに色々どうでもよくなってる私最低か。だって最近忙しくて旦那様の腕枕ポンポンで瞬殺爆睡だったから! 会社で袴田君見てしてほしいなって思っても家帰ったら寝ちゃうの繰り返し……。
でもこんな条件反射で体むずむずしちゃうのは、この横でイケメン垂れ流しながら車運転してる見た目草食系が私を調教開発したからいけないんだよ。
せっかくの旅行なのに、バカ!
「どうしたの尾台さん俺の顔ばかり見て、景色も見たら?」
「袴田君なんか見てませんよ! 自意識過剰眼鏡なんだから、そういうとこ嫌い」
「あらあら何でツンになっちゃったんだろう、おかしいなあさっきまで仲良しだったのに」
フンって窓の方向いたら、太腿触ってきて、
「やッ……」
「尾台さんの振り払わない拒絶大好物です」
そのままさわさわ指先でスカートに手潜り込ませてくるんですけど。
「ちょっと袴田君! この車借りものですよ汚れたら」
「ん? 汚れる前提で触ると思ってるんですか? エッチだなー俺はただ体冷えてないか確かめたいだけなのに」
「どうやったらそんなに意地悪に育つの」
「尾台さんに愛情注がれるとこなります」
注いでないっちゅーの!! って大きな手叩いてそれ以上の侵入拒否する、もう! 楽しいんですけど!
しかももれなく行きたいって言った所はちゃんと時間配分考えて連れてってくれるところイケメンが過ぎませんかね。
最後に行った恋人が思いを馳せる場所で、秘宝館はここにあるから今日は行きませんって眼鏡クイしながら自らの下半身指さされたのには三秒引いた。
ハーブ園で自分の紅茶も買えたしお土産もゲットできたし、上出来上出来。
袴田君は隙あらば頭撫でてくれるから目合う度ににこってしちゃう。そういうとこほんのちょっと好き。
涼しい風が吹いて夕方、車窓から水平線に沈む太陽をぼうっと眺めながら到着した宿は玄関の門に大きな石灯篭が立ってて、門をくぐれば奥の奥まで幾百もの銘石が敷き詰められた。
突然木の生い茂る綺麗なお庭が出現して立ち止まっていたら、入り口で車を引き渡した袴田君が足元が危ないって手を引いてくれた。
時間があったら散歩しましょうねってまたにこってされたから、うんって頷く。ぜひぜひ行きたいよ、だってこんな大きな日本庭園見た事ないもん。
鳥のさえずりを聞きながら緑の中を歩いたら、初めての袴田君とのデートを思い出した。
隣で歩く袴田君は何を考えながら歩いてるんだろう、たまに眼鏡直す横顔、うむ、嫌いではない。
到着したのは宿は、数寄屋造りの内装にステンドグラスの窓があったり、(大正ロマンっていうらしい)和と洋が絶妙に混ざってて不思議な空間。
口開けてきょろきょろしてたら、袴田君に顎押されて口閉じた。
「チェックインしてくるから、お茶でも飲んで待っててください」
「え? あ、はい」
指さされた先に茶室がある、暖簾をくぐると黒いワイシャツを着た渋いイケメンおじ様がカウンター越しにいらっしゃいませって言ってくれて、背後にはバーみたいに色んな形の急須や湯呑が飾ってあった。
天井まで続く大きな窓からはさっき歩いてきた庭が一望できて、その奥には茜色に照らされた海がキラキラ光ってる。
好きな所に座っていいみたいだから、お客さんもまばらだしこの景色独り占めって窓の前に座った。
背伸びしてちょっと足疲れたなってプラプラさせれば、抹茶と可愛いお花の京菓子を持って袴田君が来てくれた。
「ありがとう……だけど言ってくれたら私が持ってきたのに」
「いいんですよ、尾台さんきっとあのウェイター見て「あ、イケおじ♡」とか思ってそうだから俺が運びたかったんです」
「…………」
思うくらいいじゃん。
は置いといて、二人でお庭見ながら飲む抹茶はとっても美味しかった。じっと見つめて不意に、
「袴田君」
「はい」
「今何考えてるの?」
「ん? ああ……えっと尾台さんいっぱい歩いて汗かいただろうから脇嗅ぎたいなと足舐めたいな、です」
「ここってやっぱりお風呂は温泉ですか」
「あれ、どうして俺の話流したの」
「流してないですよ、聞いた故の答えです」
「もちろん温泉ですけど客室露天なので勝手に匂い流させたりしませんから」
眼鏡キラ、じゃないんだってお菓子美味しくなかったら睨んでる所よ。
抹茶を一口飲んだ袴田君は湯呑を膝に置いてお菓子食べてる私の頬を撫でてきた。
「尾台さんさ、最近ずっと挙式の事で悩んでますよね。俺は何にでも一生懸命なあなたが好きなので口挟んでこなかったけど、少し頑張りすぎてないですか」
「過ぎてるかな? でもストレスとは感じてないんだよ、好きな事で悩むのって素敵やん?」
「素敵だけど、俺とエッチできないくらい疲弊して寝ちゃう現状を、頑張ってくださいねって応援はできないです」
「ぁぅ……」
頬を撫でてた手が顎の所まで滑ってきて、唇親指でなぞられて喉撫でられて、口調は優しいんだけど声の掠れ具合が本当に心配いてる時の音だ。
「…………ごめんなさい」
「初めてデートした場所、覚えてます?」
「もちろん覚えてますよ! 代々木公園」
「と明治神宮です」
「ああ、うん夫婦楠撮ったり……そうだ結婚式あげてる人いたよね! …………あ」
「うん、そう。その姿見て俺ともここで挙げますかって言ったの冗談じゃないし。俺はね? 別に挙式あげなくたっていいんです。また二人であそに行って神様の前で結婚しますって頭下げるだけ、俺はそれで構わないんです」
「…………」
「尾台さんがウェディングドレスを着たいなら、どこか海外にでも行って二人だけで結婚式挙げたいです。俺のわがままだけど、尾台さんの純白の花嫁姿を誰かに見られるの嫌なので」
「そっか…………そんな風に思ってたんだ」
「あまりにも尾台さんと考えが真逆だったので言えませんでした」
「そうだね……でも、うん袴田君の気持ちも聞けて良かった。そういうのもとっても素敵、海外になったらまた悩みそうだけど今までの悩んでたのと重さが比じゃないよ」
「ね? 尾台さん重たいもの直ぐ一人で背負おうとするから、ダメって言ってもこっそり背負っちゃうし。だったら二人だけで完結させれば俺だって力になれるでしょう」
また頭なでなでされて、自然と体すり寄らせてしまう、なんならゴロゴロ言ってしまいそうだよ、袴田君の抹茶を膝の向こう側において人目もはばからずぎゅうしておいた。
「私のこといーーっぱい考えてくれる袴田君いーーーーーっぱい好き」
「当然ですよ俺達は一蓮托生の身ですからね、これからもいーーーーーーーーーーーーーーーーーっぱい俺の事好きにさせます」
えへへってしてそれじゃあ部屋に行きましょうかって手荷物持ってもらう、腕組みながらまた石畳の道を歩いて到着したのは灯篭が淡く灯った離れの客室だった。
清潔で静かな和室に露天風呂に中庭、フカフカなベッド。
「夕飯は部屋出しの御膳にしました、お酒飲みたかったら冷蔵庫のミニバーが飲み放題だそうです」
「ねえ、袴田君さっきから思ってたんだけど、ここ俗にいう高級旅館じゃないの? いいのこんな贅沢して?? 今日お誕生日じゃないよ?!」
「尾台さんが今日も生きてる記念日」
「やったぁ!! 毎日パーティーだ!! ……じゃなくてさ」
袴田君ふふふってしながら中入って行っちゃったけど、本当にいいのかな。
荷物を置いた袴田君はジャケット脱いでハンガーにかけて、柔らかい桃色の朝顔柄の浴衣を差し出して言ってきた。
「俺が選びました」
「うん、可愛いね私に似合うかな」
受け取って…………はて? ここでこのまま着替えるのか?
一緒に暮らしだして恥ずかしさは軽減してきた今日この頃だけど、旅行となるとまた違うな?
見渡して和室に隣接してる、ベッドルームに退避だ。
浴衣広げてお揃いの桃色の帯もとってもイイネ。ふむふむ眺めてたら、
「尾台さん」
「にゃ?」
振り向く間もなく、ベッドに押し倒されてふかふかで痛くないけどびっくりした。
袴田君はもう着替え終わってて、シンプルな無地の青い浴衣。私はまだ服着たままで、
「どうしたの袴田君」
「食べたいです」
熱海到着早々、袴田君から夜まで「マテ」のご褒美をもらってしまいました。
夜エッチするんだ! って思ったらわくわくしちゃってなんかもう予定あるのに色々どうでもよくなってる私最低か。だって最近忙しくて旦那様の腕枕ポンポンで瞬殺爆睡だったから! 会社で袴田君見てしてほしいなって思っても家帰ったら寝ちゃうの繰り返し……。
でもこんな条件反射で体むずむずしちゃうのは、この横でイケメン垂れ流しながら車運転してる見た目草食系が私を調教開発したからいけないんだよ。
せっかくの旅行なのに、バカ!
「どうしたの尾台さん俺の顔ばかり見て、景色も見たら?」
「袴田君なんか見てませんよ! 自意識過剰眼鏡なんだから、そういうとこ嫌い」
「あらあら何でツンになっちゃったんだろう、おかしいなあさっきまで仲良しだったのに」
フンって窓の方向いたら、太腿触ってきて、
「やッ……」
「尾台さんの振り払わない拒絶大好物です」
そのままさわさわ指先でスカートに手潜り込ませてくるんですけど。
「ちょっと袴田君! この車借りものですよ汚れたら」
「ん? 汚れる前提で触ると思ってるんですか? エッチだなー俺はただ体冷えてないか確かめたいだけなのに」
「どうやったらそんなに意地悪に育つの」
「尾台さんに愛情注がれるとこなります」
注いでないっちゅーの!! って大きな手叩いてそれ以上の侵入拒否する、もう! 楽しいんですけど!
しかももれなく行きたいって言った所はちゃんと時間配分考えて連れてってくれるところイケメンが過ぎませんかね。
最後に行った恋人が思いを馳せる場所で、秘宝館はここにあるから今日は行きませんって眼鏡クイしながら自らの下半身指さされたのには三秒引いた。
ハーブ園で自分の紅茶も買えたしお土産もゲットできたし、上出来上出来。
袴田君は隙あらば頭撫でてくれるから目合う度ににこってしちゃう。そういうとこほんのちょっと好き。
涼しい風が吹いて夕方、車窓から水平線に沈む太陽をぼうっと眺めながら到着した宿は玄関の門に大きな石灯篭が立ってて、門をくぐれば奥の奥まで幾百もの銘石が敷き詰められた。
突然木の生い茂る綺麗なお庭が出現して立ち止まっていたら、入り口で車を引き渡した袴田君が足元が危ないって手を引いてくれた。
時間があったら散歩しましょうねってまたにこってされたから、うんって頷く。ぜひぜひ行きたいよ、だってこんな大きな日本庭園見た事ないもん。
鳥のさえずりを聞きながら緑の中を歩いたら、初めての袴田君とのデートを思い出した。
隣で歩く袴田君は何を考えながら歩いてるんだろう、たまに眼鏡直す横顔、うむ、嫌いではない。
到着したのは宿は、数寄屋造りの内装にステンドグラスの窓があったり、(大正ロマンっていうらしい)和と洋が絶妙に混ざってて不思議な空間。
口開けてきょろきょろしてたら、袴田君に顎押されて口閉じた。
「チェックインしてくるから、お茶でも飲んで待っててください」
「え? あ、はい」
指さされた先に茶室がある、暖簾をくぐると黒いワイシャツを着た渋いイケメンおじ様がカウンター越しにいらっしゃいませって言ってくれて、背後にはバーみたいに色んな形の急須や湯呑が飾ってあった。
天井まで続く大きな窓からはさっき歩いてきた庭が一望できて、その奥には茜色に照らされた海がキラキラ光ってる。
好きな所に座っていいみたいだから、お客さんもまばらだしこの景色独り占めって窓の前に座った。
背伸びしてちょっと足疲れたなってプラプラさせれば、抹茶と可愛いお花の京菓子を持って袴田君が来てくれた。
「ありがとう……だけど言ってくれたら私が持ってきたのに」
「いいんですよ、尾台さんきっとあのウェイター見て「あ、イケおじ♡」とか思ってそうだから俺が運びたかったんです」
「…………」
思うくらいいじゃん。
は置いといて、二人でお庭見ながら飲む抹茶はとっても美味しかった。じっと見つめて不意に、
「袴田君」
「はい」
「今何考えてるの?」
「ん? ああ……えっと尾台さんいっぱい歩いて汗かいただろうから脇嗅ぎたいなと足舐めたいな、です」
「ここってやっぱりお風呂は温泉ですか」
「あれ、どうして俺の話流したの」
「流してないですよ、聞いた故の答えです」
「もちろん温泉ですけど客室露天なので勝手に匂い流させたりしませんから」
眼鏡キラ、じゃないんだってお菓子美味しくなかったら睨んでる所よ。
抹茶を一口飲んだ袴田君は湯呑を膝に置いてお菓子食べてる私の頬を撫でてきた。
「尾台さんさ、最近ずっと挙式の事で悩んでますよね。俺は何にでも一生懸命なあなたが好きなので口挟んでこなかったけど、少し頑張りすぎてないですか」
「過ぎてるかな? でもストレスとは感じてないんだよ、好きな事で悩むのって素敵やん?」
「素敵だけど、俺とエッチできないくらい疲弊して寝ちゃう現状を、頑張ってくださいねって応援はできないです」
「ぁぅ……」
頬を撫でてた手が顎の所まで滑ってきて、唇親指でなぞられて喉撫でられて、口調は優しいんだけど声の掠れ具合が本当に心配いてる時の音だ。
「…………ごめんなさい」
「初めてデートした場所、覚えてます?」
「もちろん覚えてますよ! 代々木公園」
「と明治神宮です」
「ああ、うん夫婦楠撮ったり……そうだ結婚式あげてる人いたよね! …………あ」
「うん、そう。その姿見て俺ともここで挙げますかって言ったの冗談じゃないし。俺はね? 別に挙式あげなくたっていいんです。また二人であそに行って神様の前で結婚しますって頭下げるだけ、俺はそれで構わないんです」
「…………」
「尾台さんがウェディングドレスを着たいなら、どこか海外にでも行って二人だけで結婚式挙げたいです。俺のわがままだけど、尾台さんの純白の花嫁姿を誰かに見られるの嫌なので」
「そっか…………そんな風に思ってたんだ」
「あまりにも尾台さんと考えが真逆だったので言えませんでした」
「そうだね……でも、うん袴田君の気持ちも聞けて良かった。そういうのもとっても素敵、海外になったらまた悩みそうだけど今までの悩んでたのと重さが比じゃないよ」
「ね? 尾台さん重たいもの直ぐ一人で背負おうとするから、ダメって言ってもこっそり背負っちゃうし。だったら二人だけで完結させれば俺だって力になれるでしょう」
また頭なでなでされて、自然と体すり寄らせてしまう、なんならゴロゴロ言ってしまいそうだよ、袴田君の抹茶を膝の向こう側において人目もはばからずぎゅうしておいた。
「私のこといーーっぱい考えてくれる袴田君いーーーーーっぱい好き」
「当然ですよ俺達は一蓮托生の身ですからね、これからもいーーーーーーーーーーーーーーーーーっぱい俺の事好きにさせます」
えへへってしてそれじゃあ部屋に行きましょうかって手荷物持ってもらう、腕組みながらまた石畳の道を歩いて到着したのは灯篭が淡く灯った離れの客室だった。
清潔で静かな和室に露天風呂に中庭、フカフカなベッド。
「夕飯は部屋出しの御膳にしました、お酒飲みたかったら冷蔵庫のミニバーが飲み放題だそうです」
「ねえ、袴田君さっきから思ってたんだけど、ここ俗にいう高級旅館じゃないの? いいのこんな贅沢して?? 今日お誕生日じゃないよ?!」
「尾台さんが今日も生きてる記念日」
「やったぁ!! 毎日パーティーだ!! ……じゃなくてさ」
袴田君ふふふってしながら中入って行っちゃったけど、本当にいいのかな。
荷物を置いた袴田君はジャケット脱いでハンガーにかけて、柔らかい桃色の朝顔柄の浴衣を差し出して言ってきた。
「俺が選びました」
「うん、可愛いね私に似合うかな」
受け取って…………はて? ここでこのまま着替えるのか?
一緒に暮らしだして恥ずかしさは軽減してきた今日この頃だけど、旅行となるとまた違うな?
見渡して和室に隣接してる、ベッドルームに退避だ。
浴衣広げてお揃いの桃色の帯もとってもイイネ。ふむふむ眺めてたら、
「尾台さん」
「にゃ?」
振り向く間もなく、ベッドに押し倒されてふかふかで痛くないけどびっくりした。
袴田君はもう着替え終わってて、シンプルな無地の青い浴衣。私はまだ服着たままで、
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