総務の袴田君が実は肉食だった話聞く!?

おしまいの後

総務君達の日常1 ◎

　午後四時、こういう中途半端な時間が一番精神にも体にも堪える訳で、そういう時は上司に相談が一番だな。

「ねーねー袴田さん」
「話掛けないでもらっていいですか沖田君」
「…………それ立派なパワハラだからね？　部下の話を無視するって」
「無視していないでしょう？　ちゃんと話し掛けるなって答えてるじゃないですか、お前の【ねーねー】から始まる会話で重要だった試しがねえんだよ」
「もーう！　そーやってぇすーぐ怖い顔すんだから！　やだなあもう本当にオレの袴田さんは」
「お前の袴田さんではないですよ。で、何沖田君早く要件言って？」
「いや―何かつまんないなって」
「あ？」

　テメーコラ、遊びに来てんじゃねえんだぞ、の顔だがこれはちょっとしたミスでもされるので、もうオレは動じないのである。

「ちょっとリフレッシュしたくて」
「リフレッシュ？」
「そーそーちょっと息抜きできるような遊びありませんかね。頭重たくて……少し気分転換した方が作業効率上がるでしょ？」
「ふうん、じゃあちょっとこれ持って」
「ん？　はい」

　袴田さんはオレの右手に赤いペンと左手に青いペン持たせてきて。

「じゃあ沖田君いきますよ」
「何するんすか」
「はい、赤上げて青上げない、赤下げないで青上げない、青上げて赤下げない赤下げて青下げる」
「おおおお！　意外と難しい！！」
「青上げない赤上げない、赤上げて青上げないで青上げる、赤下げない青下げないで新井死ね」
「何で僕ッ？！！！！」