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ヤキモチ
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「もう少しスカート上げて」
「えっと……でも」
「もう少しだけでいいんで、ほら」
充分短いスカートに汚い手が伸びて、私は少女の体を引き寄せた。
「ごめんなさーい☆ 私のメルルに触らないでもらえますかニヤ!」
「にゃんにゃんさん……」
たまにいる悪質カメラマンから相棒メルルを引き剥がして、私を見上げるアリアちゃんは眉を寄せて怖かったですぅ~って言った。
「もうダメだよ、ちゃんと断らないと! メルルに何かあったら私が困っちゃうよ」
「はい、ごめんなさい」
「まあ慣れてないからしょうがないか、気を付けてね私から離れちゃダメだよ」
「了解です」
高い位置で結わかれたサイドテールの真っ赤なリボンと黒耳カチューシャを直してあげてたら、
「すみません、お写真宜しいですか」
と、いつものカメラマンさんが声をかけてくれて私達は笑顔で頷いた。
夜中に目が覚めた、久々に昔の夢を見た。
きっとシロを見たからだな、玄関で黒猫を見た時正直ドキッとしたもの。
初めて会った時、アリアちゃんはコスプレをしてなかった。
私が誘ってコスプレを始めたの、弾ける若さにクリクリの目、明るい性格に小柄な体形はメルルにピッタリだと思ったんだ。
にゃんにゃんさんが好きだからコスプレをするのであって一人ではやりません。
って私に同行する事はあっても個人ではやらなかった。
めぐちゃんの言う通りだ、無理矢理消去したって結局ふとした瞬間にアリアちゃん何してるかなって考えてる。
でも、怖くてそれ以上は踏み込めない。
ただ、幸せになってますようにってどっかに向けてお願いするだけだ。
でももし明日死ぬとしたら、連絡するのかな。
少し体を起こしたら、枕元にはさっきまで飲んでたグラスの変わりに水が置いてあった。
「トイレ?」
「ううん、ちょっと目覚めただけ水ありがとう飲みます」
「えっちゃんって酔うと歌うんだね」
「ブフ!」
「もうちょっと勘弁してよ先輩~!」
「大丈夫、出てないよ。あの……そうですか歌ってましたか早く寝てください」
「はいはい、おやすみ」
暗くてよくわからなかったけどシロはめぐちゃんの隣で寝てるみたいだ、黒い塊がある。
水を一口飲んで、相変わらずお酒が抜けるの早い体だなあって、肝臓の強さに感謝しておく少しボーッとはするけど、後少し寝たらいつも通り会社に行けそうだ。
目をつぶっためぐちゃんを見て肩まで布団かけてあげたら、お母さんかよって笑われてしまった。
明日の朝は隣にめぐちゃんがいるんだ。
一人の朝を繰り返すだけの私はどこへ行ったんだろう。
袴田君の家で起きたあの日から私の朝は毎日変わっていった。
初めはソワソワして、それから朝イチ携帯見るようになって、そしたら傍に袴田君がいないのが寂しくなって……。
袴田君袴田君袴田君……。
うん、やっぱり会いたくて明日も必ず会いに行こう。
久瀬さんの家で迎えた朝は清々しい快晴だった。
お風呂も支度も済ませて、朝ご飯は昨日買ったパンを分けて食べた。
お仏壇に行ってきますをして、玄関の鍵を掛けている間にシロは一声鳴くと庭の向こうに姿を消した、鈴の音にまたねって言っておいた。
「何気に怖いのが!」
鞄を両手で握りしめて私は語気を強める。
「うん?」
「昨日、桐生さんにあんな事されて女子社員に苛められないかという懸念」
「ないない~それはないよ」
「何でよ! あんな陰キャが私達のヒーローをぐぬぬ……! みたいなのありそうよ」
「だぁーってさ、まあ一番偉いとは言わないけど、会社の中核として仕事担ってるのは営業な訳で、その中でトップが桐生さん、そしてその右腕がえったんじゃないですか。絵夢様は私達の営業事務の顔だからね、そのヘッドをいじめるとか? ないないないからー」
「ヘッド? 右腕? 何言ってるの、勤続年数だってそれなり仕事もそれなりよ。全く頭なんて張れてないから」
「はいはい、謙遜謙遜」
軽く流されて、二人で歩いて電車に乗って降りて、それでもまだ私は納得いかない顔していたのか、めぐちゃんは続けた。
「恐ろしくて手なんて出せないよ、えっちゃんに何かあったら、それこそ桐生さんやそこら辺の男性社員はもちろんの事あなたの袴田君が黙ってないでしょう」
「私の袴田君…………」
「えっちゃん苛めたなんて知ったら、即刻呼び出されてどちらの懲戒処分にしますかってニッコリ眼鏡きらっで懲戒免職指差してきそう」
「ちょっとぉ! 袴田君もっと温厚で人情味溢れる眼鏡君だから!」
「情が溢れすぎたら、牙になりますからね。温厚かなぁ? あの眼鏡の下は嫉妬深そうだけどな~」
「そうかな……嫉妬なんて」
「ようやく言えるけどさー袴田君って飲み会の時、ずっとえったんに寄り添ってATフィールド全開にしてたからね」
「絶! 対! 不可! 侵! 領! 域!」
はあ、もう何か私の知らない袴田君の話聞くだけで胸がじんじんするよ!
「あ、噂をすれば総務の眼鏡さんが前から来るじゃないですか」
「ひゃ、ひゃきゃまだきゅん……!」
「じゃ、私スタバ寄ってから行くからまたね~」
「やだ私も行く! でも袴田君に会いたい!」
「はいはい服掴まない、えっちゃんコーヒー飲まないでしょ」
「袴田君に会いたい!!」
「なら行けよ」
掴んだ上着を振りほどかれて、いつになったら袴田慣れするんだよ私は。
「おーだーいーさん」
「ひっ」
「おはようございます。昨日は楽しかったですか」
「こここここ……」
「ん?」
「こここ、ここは人前なので抱っこできませんが」
「ああされたいの……そうですね。池袋ではしましたが、さすがに会社の近くで抱き合うのは付き合っていたとしてもあまり宜しくないでしょうね」
「む」
「なら手でも繋ぎます?」
「繋ぎたくないですぅ!」
「あらあら」
ああいやだ、じゃあとりあえず死角になる廊下に袴田君連れ込まないと話になんねぇな、と思いながら隣歩いて。
やばい、手繋ぐって言えば良かった……。
大きな手が横で揺れててわなわなする!
いい匂いする体勝手に引き寄せられるるるる。
あ!!!! そうだ。
「袴田君!」
「はい」
「その……えっとあの……あの」
「何ですか隣でもじもじされると可愛くてペロペロしちゃいますけど」
「う、ばか」
ペロペロダメじゃないけどお外だから腕叩いとく!
はあ、ヤバイ緊張するちょっと深めに呼吸してなんなら、こんなの言うの生まれて初めてだから泣きそうだ。
「尾台さん……? どうしたの」
顔覗き込まれて勝手に上目使いになった。
「あの……」
「うん何ですか」
「今日…………お昼………………しよ?」
「え」
なんなら、ちょっと首を傾げて言ったら袴田君は固まった。
え、いやだったかな、どうしよう!!
「あ、あの! 私、今日めぐちゃんの家から来たからお弁当を持参していなくて、もし袴田さんがお昼にどこか食べに行くようならご一緒したいなと思った次第でひゅ!」
頑張ったけどやっぱり最後は噛む陰キャ体質。
「あ……ああ、お昼……はい、ぜひ行きましょう」
袴田君はずれた眼鏡すちゃって直して咳払いしてる。
「なぁに? 私なんか変な事言いました?」
「結論を先に言うのはいいと思いますが、尾台さんって何かこういつも一言足らないですよね」
「え、足りませんでしたか」
「俺は尾台語の理解力の高い男だから、いいですけど、他の人だったら勘違いしてされちゃいますよ、気を付けて下さい」
「されちゃうって何と」
「えっちな事と」
「やぁだ! どんな心配してるの?! 私職場で仕事柄みじゃない限り男性社員と口聞かないですからぁ」
「へえそうですか」
それはいい子いい子って頭撫でてくるの、ふぁー……袴田君の撫で方うっとり……もっともっと。
「あー……袴田君ってさ」
「はい」
「嫉妬? とかヤキモチ焼いたりするの?」
「ん? もちろんしますよ、俺だって人間ですし」
「そーなんだ」
「尾台さんに触れたり故意に話し掛けたりする男は皆死ねばいいのにって思ってます」
「心狭すぎぃ!! 私の温厚眼鏡君どこ?!」
「すみません、死ねは言い過ぎたかも、消えてほしいな位には思ってます」
「どう違うんだよ」
「尾台さんは? ヤキモチ焼くんですか?」
「え…………」
にやってされて、何かムカつく。
「焼かないよ、袴田君に焼くお餅なんて持ってきてませんし売ってても買いません」
「本当に? 草食系って結構モテるんですよ?」
「え」
「俺が尾台さん以外の子の頭ナデナデしてても平気なの?」
「う、う…………」
ああ、なんか受付のギャルちゃん達の頭ナデナデしてる袴田君想像してみたら。
胸の奥がグラグラして…………。
「談笑したり一緒にご飯食べたり近い距離で話したり……」
「う、う、う……」
「優しくエスコートしたり、キスしたり、抱き締めたり」
「うあああ! 袴田君が朝からいじめるぅ!!」
「ごめんごめん言い過ぎました、俺は尾台さんだけですよ」
袴田君は頭ポンポンした後、自分の手の甲にキスをして、その部分を私の唇に押し付けた。
「また人目がつかない所で本物のしてあげるから、今はこれで我慢して下さいね」
「えっと……でも」
「もう少しだけでいいんで、ほら」
充分短いスカートに汚い手が伸びて、私は少女の体を引き寄せた。
「ごめんなさーい☆ 私のメルルに触らないでもらえますかニヤ!」
「にゃんにゃんさん……」
たまにいる悪質カメラマンから相棒メルルを引き剥がして、私を見上げるアリアちゃんは眉を寄せて怖かったですぅ~って言った。
「もうダメだよ、ちゃんと断らないと! メルルに何かあったら私が困っちゃうよ」
「はい、ごめんなさい」
「まあ慣れてないからしょうがないか、気を付けてね私から離れちゃダメだよ」
「了解です」
高い位置で結わかれたサイドテールの真っ赤なリボンと黒耳カチューシャを直してあげてたら、
「すみません、お写真宜しいですか」
と、いつものカメラマンさんが声をかけてくれて私達は笑顔で頷いた。
夜中に目が覚めた、久々に昔の夢を見た。
きっとシロを見たからだな、玄関で黒猫を見た時正直ドキッとしたもの。
初めて会った時、アリアちゃんはコスプレをしてなかった。
私が誘ってコスプレを始めたの、弾ける若さにクリクリの目、明るい性格に小柄な体形はメルルにピッタリだと思ったんだ。
にゃんにゃんさんが好きだからコスプレをするのであって一人ではやりません。
って私に同行する事はあっても個人ではやらなかった。
めぐちゃんの言う通りだ、無理矢理消去したって結局ふとした瞬間にアリアちゃん何してるかなって考えてる。
でも、怖くてそれ以上は踏み込めない。
ただ、幸せになってますようにってどっかに向けてお願いするだけだ。
でももし明日死ぬとしたら、連絡するのかな。
少し体を起こしたら、枕元にはさっきまで飲んでたグラスの変わりに水が置いてあった。
「トイレ?」
「ううん、ちょっと目覚めただけ水ありがとう飲みます」
「えっちゃんって酔うと歌うんだね」
「ブフ!」
「もうちょっと勘弁してよ先輩~!」
「大丈夫、出てないよ。あの……そうですか歌ってましたか早く寝てください」
「はいはい、おやすみ」
暗くてよくわからなかったけどシロはめぐちゃんの隣で寝てるみたいだ、黒い塊がある。
水を一口飲んで、相変わらずお酒が抜けるの早い体だなあって、肝臓の強さに感謝しておく少しボーッとはするけど、後少し寝たらいつも通り会社に行けそうだ。
目をつぶっためぐちゃんを見て肩まで布団かけてあげたら、お母さんかよって笑われてしまった。
明日の朝は隣にめぐちゃんがいるんだ。
一人の朝を繰り返すだけの私はどこへ行ったんだろう。
袴田君の家で起きたあの日から私の朝は毎日変わっていった。
初めはソワソワして、それから朝イチ携帯見るようになって、そしたら傍に袴田君がいないのが寂しくなって……。
袴田君袴田君袴田君……。
うん、やっぱり会いたくて明日も必ず会いに行こう。
久瀬さんの家で迎えた朝は清々しい快晴だった。
お風呂も支度も済ませて、朝ご飯は昨日買ったパンを分けて食べた。
お仏壇に行ってきますをして、玄関の鍵を掛けている間にシロは一声鳴くと庭の向こうに姿を消した、鈴の音にまたねって言っておいた。
「何気に怖いのが!」
鞄を両手で握りしめて私は語気を強める。
「うん?」
「昨日、桐生さんにあんな事されて女子社員に苛められないかという懸念」
「ないない~それはないよ」
「何でよ! あんな陰キャが私達のヒーローをぐぬぬ……! みたいなのありそうよ」
「だぁーってさ、まあ一番偉いとは言わないけど、会社の中核として仕事担ってるのは営業な訳で、その中でトップが桐生さん、そしてその右腕がえったんじゃないですか。絵夢様は私達の営業事務の顔だからね、そのヘッドをいじめるとか? ないないないからー」
「ヘッド? 右腕? 何言ってるの、勤続年数だってそれなり仕事もそれなりよ。全く頭なんて張れてないから」
「はいはい、謙遜謙遜」
軽く流されて、二人で歩いて電車に乗って降りて、それでもまだ私は納得いかない顔していたのか、めぐちゃんは続けた。
「恐ろしくて手なんて出せないよ、えっちゃんに何かあったら、それこそ桐生さんやそこら辺の男性社員はもちろんの事あなたの袴田君が黙ってないでしょう」
「私の袴田君…………」
「えっちゃん苛めたなんて知ったら、即刻呼び出されてどちらの懲戒処分にしますかってニッコリ眼鏡きらっで懲戒免職指差してきそう」
「ちょっとぉ! 袴田君もっと温厚で人情味溢れる眼鏡君だから!」
「情が溢れすぎたら、牙になりますからね。温厚かなぁ? あの眼鏡の下は嫉妬深そうだけどな~」
「そうかな……嫉妬なんて」
「ようやく言えるけどさー袴田君って飲み会の時、ずっとえったんに寄り添ってATフィールド全開にしてたからね」
「絶! 対! 不可! 侵! 領! 域!」
はあ、もう何か私の知らない袴田君の話聞くだけで胸がじんじんするよ!
「あ、噂をすれば総務の眼鏡さんが前から来るじゃないですか」
「ひゃ、ひゃきゃまだきゅん……!」
「じゃ、私スタバ寄ってから行くからまたね~」
「やだ私も行く! でも袴田君に会いたい!」
「はいはい服掴まない、えっちゃんコーヒー飲まないでしょ」
「袴田君に会いたい!!」
「なら行けよ」
掴んだ上着を振りほどかれて、いつになったら袴田慣れするんだよ私は。
「おーだーいーさん」
「ひっ」
「おはようございます。昨日は楽しかったですか」
「こここここ……」
「ん?」
「こここ、ここは人前なので抱っこできませんが」
「ああされたいの……そうですね。池袋ではしましたが、さすがに会社の近くで抱き合うのは付き合っていたとしてもあまり宜しくないでしょうね」
「む」
「なら手でも繋ぎます?」
「繋ぎたくないですぅ!」
「あらあら」
ああいやだ、じゃあとりあえず死角になる廊下に袴田君連れ込まないと話になんねぇな、と思いながら隣歩いて。
やばい、手繋ぐって言えば良かった……。
大きな手が横で揺れててわなわなする!
いい匂いする体勝手に引き寄せられるるるる。
あ!!!! そうだ。
「袴田君!」
「はい」
「その……えっとあの……あの」
「何ですか隣でもじもじされると可愛くてペロペロしちゃいますけど」
「う、ばか」
ペロペロダメじゃないけどお外だから腕叩いとく!
はあ、ヤバイ緊張するちょっと深めに呼吸してなんなら、こんなの言うの生まれて初めてだから泣きそうだ。
「尾台さん……? どうしたの」
顔覗き込まれて勝手に上目使いになった。
「あの……」
「うん何ですか」
「今日…………お昼………………しよ?」
「え」
なんなら、ちょっと首を傾げて言ったら袴田君は固まった。
え、いやだったかな、どうしよう!!
「あ、あの! 私、今日めぐちゃんの家から来たからお弁当を持参していなくて、もし袴田さんがお昼にどこか食べに行くようならご一緒したいなと思った次第でひゅ!」
頑張ったけどやっぱり最後は噛む陰キャ体質。
「あ……ああ、お昼……はい、ぜひ行きましょう」
袴田君はずれた眼鏡すちゃって直して咳払いしてる。
「なぁに? 私なんか変な事言いました?」
「結論を先に言うのはいいと思いますが、尾台さんって何かこういつも一言足らないですよね」
「え、足りませんでしたか」
「俺は尾台語の理解力の高い男だから、いいですけど、他の人だったら勘違いしてされちゃいますよ、気を付けて下さい」
「されちゃうって何と」
「えっちな事と」
「やぁだ! どんな心配してるの?! 私職場で仕事柄みじゃない限り男性社員と口聞かないですからぁ」
「へえそうですか」
それはいい子いい子って頭撫でてくるの、ふぁー……袴田君の撫で方うっとり……もっともっと。
「あー……袴田君ってさ」
「はい」
「嫉妬? とかヤキモチ焼いたりするの?」
「ん? もちろんしますよ、俺だって人間ですし」
「そーなんだ」
「尾台さんに触れたり故意に話し掛けたりする男は皆死ねばいいのにって思ってます」
「心狭すぎぃ!! 私の温厚眼鏡君どこ?!」
「すみません、死ねは言い過ぎたかも、消えてほしいな位には思ってます」
「どう違うんだよ」
「尾台さんは? ヤキモチ焼くんですか?」
「え…………」
にやってされて、何かムカつく。
「焼かないよ、袴田君に焼くお餅なんて持ってきてませんし売ってても買いません」
「本当に? 草食系って結構モテるんですよ?」
「え」
「俺が尾台さん以外の子の頭ナデナデしてても平気なの?」
「う、う…………」
ああ、なんか受付のギャルちゃん達の頭ナデナデしてる袴田君想像してみたら。
胸の奥がグラグラして…………。
「談笑したり一緒にご飯食べたり近い距離で話したり……」
「う、う、う……」
「優しくエスコートしたり、キスしたり、抱き締めたり」
「うあああ! 袴田君が朝からいじめるぅ!!」
「ごめんごめん言い過ぎました、俺は尾台さんだけですよ」
袴田君は頭ポンポンした後、自分の手の甲にキスをして、その部分を私の唇に押し付けた。
「また人目がつかない所で本物のしてあげるから、今はこれで我慢して下さいね」
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