49 / 154
連載
ピンポン
しおりを挟む
「少しこっちで仕事をしたら、佐々木さんとまた本社に行くので今日は帰りが遅くなります」
「はい」
「今直ぐ連れて帰りたいですが、明日は……確か尾台さんが納期重なってて大変な日でしたよね」
「うんっと……そうですね月末だし」
「家には必ず帰ってきます、でも尾台さん寝ないで待っていそうだし……」
「大丈夫だよ袴田君」
「水曜日なら予定入れてないので、尾台さんが大丈夫な」
「一緒にいたいです」
袴田君に後ろから抱っこされて、事後のアレ……賢者タイムきてしまって、めっちゃ自己嫌悪なう。
ポンポンされてた手が顎に伸びてきて上を向かされた。
「尾台さん素直すぎるでしょう、一緒いたくありませんってツンツンしていいんだよ」
「やだ一緒いたい!」
「ああ…………やっぱり今日……帰りうちで待っててくれませんか出来るだけ早く帰って来」
「それは……うんっと……大丈夫です、ごめんなさい心配かけて、あの……きっと今日くらい一人で考えなきゃいけないような気がして……」
「はい」
「わぁああ……だって今もこうやって時間……はあ、ダメダメだ……仕事戻らないと……」
「そうですね、ごめんなさい。また連絡します」
机に戻って来たらめぐちゃんはまだいた。
「おかえりえったん」
「うん……」
「後十分遅かったら警察に届け出るとこだった」
「ごめん」
パソコンを打つ手を止めてめぐちゃんは机に置かれた飴を私に差し出す。
「レモンと塩が入ってる飴」
「ありがとう」
「ねえ私、何か余計な事言ってた?」
「ん? ううんそんな事ないよ」
「なら良かった。前に飲み会でね……何てゆうかさ、良い年した大人達がいつまでも他人がどうとか周りがどうとかウジウジしてたから、ちょっと自分の事で落ちてたのもあって色々言っちゃった……桐生さんには変な風に伝わってるかもごめん」
「え? ああ……大丈夫だよ! うんそうだよ、その通り……いい年してみっともないよね、ごめん迷惑かけて」
「辛かったら私の家来てね? いつでも泊まれるから」
「ありがと、でも……辛い時じゃなくて楽しい気持ちで行きたいな」
「ふふ、待ってマース☆」
貰って直ぐにコロンと口に入れた飴は酸っぱくてしょっぱくて甘くて、喉から全身に染み渡っていった。
仕事も終わって帰り道。
さて、でもどうしようかってこの先の事が全く頭に思い浮かばなかった。
私は袴田君の事が好きで、そこは譲れないくらい想ってる、いない時だって袴田君の事考えてる。
だったらそのまま、それを桐生さんに伝えればって思う。
でも皆の前で告白して、それを振って……私はまた桐生さんを傷つけるのか。
そもそも私が桐生さんが好きなんだ、って言ったから桐生さんはずっと私を思い続けてくれていた。
自分の恋愛観を誤魔化しくて放っていた常套句、でも少しはその気があったんだ。
憧れとか尊敬とか、本当はそれ以外の感情だってあった。
でもそれはアニメのヒーローに抱くようなものだって勝手に線を引いてた。
経験則がないから何も導き出せない、素直に生きろって言われたら、何もかも放棄して誰も傷つかない選択肢を選びたい。
袴田君の家で目が覚めたあの日から、私の日常は少しづつ変わっていった。
あの日に時間が戻せたら?
もうだめだ、だめだめだ。
何が言いたいのか、どうしたいのかよくわからない。
袴田君に相談するって言っても……今日桐生さんにキスされた事さえ言えなかった。
袴田君は何にも知らない、でも無理に聞かないで私が解けるまで待ってくれる、そんで私はそれ利用してる……くっそ悪女じゃねぇかこれは……。
でもだって……私が悪いんだけど、エッチな事してるけど付き合ってないってこの関係が……ってゆうか付き合っていたとしても、彼氏にどこまで話していいのかわからない。
色々意味がわからない。
ヤ、ヤバイ……私頭破裂してないですか。
どうなってる? ついてる? 脳みそちょっと出てない? 平気? これは……今までで一番辛い山を登っているような気がする……。
寝て起きて、ああ昔そんな事もあったなって終わりにしたい、ボタン一つで消して、耳を塞げば聞こえず、目を置閉じたら真っ暗になる過去にしたい
逃げたい。
でもそんな事思ってる自分が嫌いで仕方ない。
だって今を逃げたら袴田君がいなくなっちゃうじゃん。
家に帰って一人で、今までこの時間何してたんだっけって本気で考えてしまった。
お風呂は入ったけど、この後ご飯食べて寝てたの? え? それだけ?
ああ、漫画読んでたんだっけ……漫画か……そっかもう月額サービス解約した方がいいかもしれないな。
ここ何週間ってログインすらしてないもんな、ゲームも……面白いとは思わなかったけど見ていた動画サイトも、全く興味が湧かない。
作り置きのおかずだけ温めて、冷凍してあった一膳分のラップに包まれたご飯を持った……お米食べたいけど…………結局渡さなかったワインでも飲もうかなって、また冷蔵庫にしまった。
うちの近くにある一番安いスーパーは酒類が売ってないから家にお酒ないんだ。
友達と宅飲みもした事ないし、この家で初めてお酒を飲むのか……外と違ってお風呂も身支度も終わってるし帰る必要ないから余計な心配いらなくていいな。
って思ったんだけど、はて……これはどうやって飲むんだってワイン片手に悩んだ。
そうか、私いつもお酒って相手がいて飲んでるから、一人って話す相手いないし……え? テレビとか見て飲めばいいのかな。
でも今テレビって気分じゃないのにな、ご飯の時は……旅行雑誌見たり、デートスポット検索しながら食べてたんだよね。
とりあえず鳥ハム食べて一口ワイン飲んでみたら止まらず一杯飲み干した。
だって、ハムもワインも美味しかったんだから仕方なかろう(ワイン高い奴だったんだよ!)。
枝毛探しながら、たまに袴田君と桐生さんの事考えてブツブツ言ってナスの南蛮漬け食べてワイン飲んで、あれ? 思ったよりこれいけるなと思った。
いい感じに酔ってきてあっついあっつい服脱ご脱ご。
誰にも迷惑かけず酔えるって幸せじゃないかコレ。
いや、むしろ、お酒飲んだ方が考えが無限大に広がっていくような気がします!
そーだよ! 何で二人とも急に声かけて来て、ちゅうとかそうゆうの簡単にすんだよ! ずっととか言われても知らないよ! 小分けにしてくれよ! 袴田君も何でいきなりエッチすんだよ!! イケメン無罪か! っとちょっとイラッときつつもやっぱりお酒は楽しい。
皆で仲良くなれる方法は…………ないのかな……。
あ、やばいちょっと待って……気付いたらワイン半分以上減ってるよ、これは後でグラッとくる危険性大なので、早急に意識がある内に片付けをしよう!
ちなみに、酔ってる最中袴田君にラインしてみたら、まだ本社で佐々木さんと仕事してます。この後、残ってる面子で食事ですってきた。
はぁああああ! 佐々木さんもなんかむかつくぅ!!
って思いだして蓋閉める前に最後の一口! ってワイン瓶ごと煽ってたら
ピンポンッ!!
「ひっ!!」
集合玄関インターホンが鳴った……。
え? 何?!! え? ワイン片手にマジビビる……ええ? だってもう十時過ぎだよ……アマゾンじゃないし、袴田君でも桐生さんでもないと思うし……。
恐くてまた一口お酒煽っちゃう意味のなさ、そしたら、またピンポーン!! ってひゃぁあ! 怖い!!
絶対出ない! って思ったら、
「ひっ!」
テーブルに置かれたスマホが震えてもっとビビる!
画面見たら……。
「ら、らいちゃん……?」
甥っ子の名前が表示されて、まさに私は目を丸くした。
通話ボタンを押して、
【あ、出た絵夢ちゃん今どこ?】
「え? い、家……」
【だったら早く出ろよ】
「ん、これらいちゃんなの?」
【そう早く開けて】
「う、うん……」
そっか、らいちゃんなのかって集合玄関の門を開錠するボタン押して、え? ってゆうか何でらいちゃん? って思ってる間に玄関のドアが鳴って慌てて鍵を開けた。
「えっと、こんばんは?」
「うん」
「ひ、久しぶり……? って、え? どうしたのその頭!」
「別に? 反抗期ってこんなもんっしょ」
って怠そうな声で現れたのは半眼垂れ目の横に涙ぼくろがあるから、顔こそ甥っ子のらいちゃんなんだけど、髪が真っ白で……首にはヘッドホン下げて制服着てるんだけど、がっこーそれで行ってんの?!! 背も急に高くなってる何?! 怖い!
「そ、そんなの校則違反じゃないの?!! ピアスも開いてる不良ぉ! 目も変な色!」
「あ? 絵夢ちゃん知らないの? オレが行ってるこーこーって絵夢ちゃんじゃ行けないくらいすっげー偏差値高いんだけど校則ないんだよね」
「………そ、そうなんだ」
「で? オレなんかより……自分はどーなの? ヤバくない? そんな格好でワイン片手に玄関出てくるってアル中かよ」
「違っ!! これはたまたま」
「ん、まぁいいやお邪魔しまーす」
「え? 入るの?!!」
制止するとか、そんなのする間に制服着崩したヤンキーみたいな、この世で絶対声掛けないピーポーが勝手に家に入ってしまった。
後追い掛けて、とりあえず服着る。
ヤンキー様は鞄を投げてテーブルの前に座ると怠そうな目で私を見上げた。
「ねえ絵夢ちゃんオレお腹空いてんだけどこれ食っていいの? 米は?」
「え? ちょ、ちょっと待って今温めます」
「ワイン置けよ」
「だめコレ護身用、武器」
「イミフ」
「はい」
「今直ぐ連れて帰りたいですが、明日は……確か尾台さんが納期重なってて大変な日でしたよね」
「うんっと……そうですね月末だし」
「家には必ず帰ってきます、でも尾台さん寝ないで待っていそうだし……」
「大丈夫だよ袴田君」
「水曜日なら予定入れてないので、尾台さんが大丈夫な」
「一緒にいたいです」
袴田君に後ろから抱っこされて、事後のアレ……賢者タイムきてしまって、めっちゃ自己嫌悪なう。
ポンポンされてた手が顎に伸びてきて上を向かされた。
「尾台さん素直すぎるでしょう、一緒いたくありませんってツンツンしていいんだよ」
「やだ一緒いたい!」
「ああ…………やっぱり今日……帰りうちで待っててくれませんか出来るだけ早く帰って来」
「それは……うんっと……大丈夫です、ごめんなさい心配かけて、あの……きっと今日くらい一人で考えなきゃいけないような気がして……」
「はい」
「わぁああ……だって今もこうやって時間……はあ、ダメダメだ……仕事戻らないと……」
「そうですね、ごめんなさい。また連絡します」
机に戻って来たらめぐちゃんはまだいた。
「おかえりえったん」
「うん……」
「後十分遅かったら警察に届け出るとこだった」
「ごめん」
パソコンを打つ手を止めてめぐちゃんは机に置かれた飴を私に差し出す。
「レモンと塩が入ってる飴」
「ありがとう」
「ねえ私、何か余計な事言ってた?」
「ん? ううんそんな事ないよ」
「なら良かった。前に飲み会でね……何てゆうかさ、良い年した大人達がいつまでも他人がどうとか周りがどうとかウジウジしてたから、ちょっと自分の事で落ちてたのもあって色々言っちゃった……桐生さんには変な風に伝わってるかもごめん」
「え? ああ……大丈夫だよ! うんそうだよ、その通り……いい年してみっともないよね、ごめん迷惑かけて」
「辛かったら私の家来てね? いつでも泊まれるから」
「ありがと、でも……辛い時じゃなくて楽しい気持ちで行きたいな」
「ふふ、待ってマース☆」
貰って直ぐにコロンと口に入れた飴は酸っぱくてしょっぱくて甘くて、喉から全身に染み渡っていった。
仕事も終わって帰り道。
さて、でもどうしようかってこの先の事が全く頭に思い浮かばなかった。
私は袴田君の事が好きで、そこは譲れないくらい想ってる、いない時だって袴田君の事考えてる。
だったらそのまま、それを桐生さんに伝えればって思う。
でも皆の前で告白して、それを振って……私はまた桐生さんを傷つけるのか。
そもそも私が桐生さんが好きなんだ、って言ったから桐生さんはずっと私を思い続けてくれていた。
自分の恋愛観を誤魔化しくて放っていた常套句、でも少しはその気があったんだ。
憧れとか尊敬とか、本当はそれ以外の感情だってあった。
でもそれはアニメのヒーローに抱くようなものだって勝手に線を引いてた。
経験則がないから何も導き出せない、素直に生きろって言われたら、何もかも放棄して誰も傷つかない選択肢を選びたい。
袴田君の家で目が覚めたあの日から、私の日常は少しづつ変わっていった。
あの日に時間が戻せたら?
もうだめだ、だめだめだ。
何が言いたいのか、どうしたいのかよくわからない。
袴田君に相談するって言っても……今日桐生さんにキスされた事さえ言えなかった。
袴田君は何にも知らない、でも無理に聞かないで私が解けるまで待ってくれる、そんで私はそれ利用してる……くっそ悪女じゃねぇかこれは……。
でもだって……私が悪いんだけど、エッチな事してるけど付き合ってないってこの関係が……ってゆうか付き合っていたとしても、彼氏にどこまで話していいのかわからない。
色々意味がわからない。
ヤ、ヤバイ……私頭破裂してないですか。
どうなってる? ついてる? 脳みそちょっと出てない? 平気? これは……今までで一番辛い山を登っているような気がする……。
寝て起きて、ああ昔そんな事もあったなって終わりにしたい、ボタン一つで消して、耳を塞げば聞こえず、目を置閉じたら真っ暗になる過去にしたい
逃げたい。
でもそんな事思ってる自分が嫌いで仕方ない。
だって今を逃げたら袴田君がいなくなっちゃうじゃん。
家に帰って一人で、今までこの時間何してたんだっけって本気で考えてしまった。
お風呂は入ったけど、この後ご飯食べて寝てたの? え? それだけ?
ああ、漫画読んでたんだっけ……漫画か……そっかもう月額サービス解約した方がいいかもしれないな。
ここ何週間ってログインすらしてないもんな、ゲームも……面白いとは思わなかったけど見ていた動画サイトも、全く興味が湧かない。
作り置きのおかずだけ温めて、冷凍してあった一膳分のラップに包まれたご飯を持った……お米食べたいけど…………結局渡さなかったワインでも飲もうかなって、また冷蔵庫にしまった。
うちの近くにある一番安いスーパーは酒類が売ってないから家にお酒ないんだ。
友達と宅飲みもした事ないし、この家で初めてお酒を飲むのか……外と違ってお風呂も身支度も終わってるし帰る必要ないから余計な心配いらなくていいな。
って思ったんだけど、はて……これはどうやって飲むんだってワイン片手に悩んだ。
そうか、私いつもお酒って相手がいて飲んでるから、一人って話す相手いないし……え? テレビとか見て飲めばいいのかな。
でも今テレビって気分じゃないのにな、ご飯の時は……旅行雑誌見たり、デートスポット検索しながら食べてたんだよね。
とりあえず鳥ハム食べて一口ワイン飲んでみたら止まらず一杯飲み干した。
だって、ハムもワインも美味しかったんだから仕方なかろう(ワイン高い奴だったんだよ!)。
枝毛探しながら、たまに袴田君と桐生さんの事考えてブツブツ言ってナスの南蛮漬け食べてワイン飲んで、あれ? 思ったよりこれいけるなと思った。
いい感じに酔ってきてあっついあっつい服脱ご脱ご。
誰にも迷惑かけず酔えるって幸せじゃないかコレ。
いや、むしろ、お酒飲んだ方が考えが無限大に広がっていくような気がします!
そーだよ! 何で二人とも急に声かけて来て、ちゅうとかそうゆうの簡単にすんだよ! ずっととか言われても知らないよ! 小分けにしてくれよ! 袴田君も何でいきなりエッチすんだよ!! イケメン無罪か! っとちょっとイラッときつつもやっぱりお酒は楽しい。
皆で仲良くなれる方法は…………ないのかな……。
あ、やばいちょっと待って……気付いたらワイン半分以上減ってるよ、これは後でグラッとくる危険性大なので、早急に意識がある内に片付けをしよう!
ちなみに、酔ってる最中袴田君にラインしてみたら、まだ本社で佐々木さんと仕事してます。この後、残ってる面子で食事ですってきた。
はぁああああ! 佐々木さんもなんかむかつくぅ!!
って思いだして蓋閉める前に最後の一口! ってワイン瓶ごと煽ってたら
ピンポンッ!!
「ひっ!!」
集合玄関インターホンが鳴った……。
え? 何?!! え? ワイン片手にマジビビる……ええ? だってもう十時過ぎだよ……アマゾンじゃないし、袴田君でも桐生さんでもないと思うし……。
恐くてまた一口お酒煽っちゃう意味のなさ、そしたら、またピンポーン!! ってひゃぁあ! 怖い!!
絶対出ない! って思ったら、
「ひっ!」
テーブルに置かれたスマホが震えてもっとビビる!
画面見たら……。
「ら、らいちゃん……?」
甥っ子の名前が表示されて、まさに私は目を丸くした。
通話ボタンを押して、
【あ、出た絵夢ちゃん今どこ?】
「え? い、家……」
【だったら早く出ろよ】
「ん、これらいちゃんなの?」
【そう早く開けて】
「う、うん……」
そっか、らいちゃんなのかって集合玄関の門を開錠するボタン押して、え? ってゆうか何でらいちゃん? って思ってる間に玄関のドアが鳴って慌てて鍵を開けた。
「えっと、こんばんは?」
「うん」
「ひ、久しぶり……? って、え? どうしたのその頭!」
「別に? 反抗期ってこんなもんっしょ」
って怠そうな声で現れたのは半眼垂れ目の横に涙ぼくろがあるから、顔こそ甥っ子のらいちゃんなんだけど、髪が真っ白で……首にはヘッドホン下げて制服着てるんだけど、がっこーそれで行ってんの?!! 背も急に高くなってる何?! 怖い!
「そ、そんなの校則違反じゃないの?!! ピアスも開いてる不良ぉ! 目も変な色!」
「あ? 絵夢ちゃん知らないの? オレが行ってるこーこーって絵夢ちゃんじゃ行けないくらいすっげー偏差値高いんだけど校則ないんだよね」
「………そ、そうなんだ」
「で? オレなんかより……自分はどーなの? ヤバくない? そんな格好でワイン片手に玄関出てくるってアル中かよ」
「違っ!! これはたまたま」
「ん、まぁいいやお邪魔しまーす」
「え? 入るの?!!」
制止するとか、そんなのする間に制服着崩したヤンキーみたいな、この世で絶対声掛けないピーポーが勝手に家に入ってしまった。
後追い掛けて、とりあえず服着る。
ヤンキー様は鞄を投げてテーブルの前に座ると怠そうな目で私を見上げた。
「ねえ絵夢ちゃんオレお腹空いてんだけどこれ食っていいの? 米は?」
「え? ちょ、ちょっと待って今温めます」
「ワイン置けよ」
「だめコレ護身用、武器」
「イミフ」
0
お気に入りに追加
1,826
あなたにおすすめの小説

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。
青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。
その肩書きに恐れをなして逃げた朝。
もう関わらない。そう決めたのに。
それから一ヶ月後。
「鮎原さん、ですよね?」
「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」
「僕と、結婚してくれませんか」
あの一夜から、溺愛が始まりました。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。