149 / 156
寧々ちゃんまだまだ寵愛中
辰巳 寧々
しおりを挟む
PCを目の前にして、私はいつも以上に煮詰まっていた。
まず、背景の色からして決まらないのだ。
急に気になった肩で跳ねる癖毛を、隣で本を読んでる辰巳さんに結んでもらって、眼鏡を正す。
いいよなあ、辰巳さんは癖毛でもオシャレなフワフワヘアーでさ!
しかも、いつのまにか裏編み込みまで習得してる、私はできないぞ、長かった時も一つに結んでただけだった。
それで悩みに話を戻すと、私達の色って言ったら何かなあ? って辰巳さんをじっと見て考えて、やっぱり緑かなあ?
指輪と髪が金色だし、黄色もいいけど……わぁああん! 決まらん!!
イラストは決まってるんだ、やっぱり双子のさくらんぼがいいよね……いや、だったらさくらんぼを背景にして……? でもやっぱり背景に色味がほしいよねえ。
「薄いピンクの大きなハートを背景に、ここの真ん中にドーンと枠がきて、細かい文字は手書きがよくて」
「うん、可愛いねえ」
「それでこの右下に余白を作って、眼鏡掛けたさくらんぼを……うーーん、違うなぁあ」
「ふふふ、贅沢な悩みだね」
キスされて、辰巳さんはまた本を読みだして、私はペンタブで頭をかいた。
決してエッチな漫画の表紙を悩んでる訳ではないのです!
あれよ!
婚姻届け作ってるの!
辰巳さん曰く、「戸籍法施行規則」によると、婚姻届けの用紙は「用紙の大きさや形」と「記入しなければいけない内容」を守っていれば色やデザインなどは自由に決めていいんだって!
だから自作する事にしたのだ!
こないだ、辰巳さんが私より遅くに帰ってきて、何やらお薬屋さんの袋をゴソゴソしていた。
薄い縦長の箱が出てきて、気になって近寄ったら箱の中からアルミの袋に梱包された棒みたいのが出てきて。
「何です?」
「妊娠検査薬」
「ほえ!!」
あ、本当だ袋から出してみたら、青い箱には大きく妊娠検査薬って書いてある。
「辰巳さんが使うの?」
見上げたら金髪を耳にかけながら、
「ふふふ、陽性って出たらどうしよう」
「あ、そっか私か!」
辰巳さんは笑って頭にちゅうしてきて、何気に恥ずかしいぞ!
「いずれ使うでしょ? 見てみたくて」
「そう……ですね」
長い指が私の手から箱を取って裏の説明書見ながら、箱指差して「ここにおしっこかけるんだって」ってウィンクしてきた。うう、絶対使う時はトイレまで運んできて、僕に持たせて下さいっておしっこかかるとこガン見しながら言いそう。
それで、陽性反応でたら辰巳さんはどんな顔するんだろう? はあヤバイ、想像しただけでニヤニヤする! ってしてたんだけど、気付いたのだ。
「ねえ辰巳さん」
「なあに?」
「それで妊娠が分かったら、私達授かり婚になるんです?」
「まあそうだね。まだ籍いれてないしね」
「そっか! 私すっかりこのお家の子になってたので、忘れてました。こないだおじいちゃんにご挨拶したし! 40歳になる前に早く辰巳さんと結婚しなきゃ!」
「Okay, got it.僕と結婚してもらえるなんて光栄です、ぜひお願いします」
「こちらこそ、私でいいのって感じですが」
「僕は君としか結婚しないよ。カレンダーで大安探しましょう」
と、話が進んだのである。ちなみに辰巳さんのお誕生日は3月31日なので、その前に出さないと。
「そっか……私、毎日楽しくて手つけてなかったけど、転居届とか……そういうの全然知らないです」
「ああ」
「やっぱり一度は家に」
と言ったら、抱き締められて顎掴まれて、ふわって辰巳さんの匂いがしたと思ったらちゅーしてた。
顔に金髪がかかってくすぐったい、深くて唇食まれて舌が入ってくる。
待って、これ腰抜けるやつな気がするって後ろに顔を引いたら辰巳さんは唇舐めながらニヤッてした。
「直ぐ顔赤くなっちゃうね?」
「直ぐ激しくするからでしょ!」
むうってすれば頬を親指が撫でてくる、顎にかかる指輪がひんやり冷たかった。
「大丈夫ですよ、そこら辺は僕とお兄さんで済ませてありますから」
「何を?」
「色々と? 寧々ちゃんは僕と結婚することだけ考えていればいいよ」
「でも」
と眉を寄せたら、眉間にキスされて高い鼻がこめかみに潜り込む。辰巳さんはそのまま、
「もしかしたら今度こそお母さんも……って考えているのかもしれないけど、人ってそうそう変わらないからね」
「……」
「話さなかったけど一度寧々ちゃんのお母さんが会社に来たよ」
「??」
顔上げたいけど、唇に押えられて向けない。
「受付に【八雲寧々に来客が来たら、必ず僕か、いなければ桐生か袴田を通すように】と話してある。もちろん僕が不在の時は連絡をいれるように言ってる」
「そうなんですか?」
「僕の目の届かない所で誰一人君に触れさせない。結論から言うとお母さんは同じだった。少し話したけど、帰ってしまったよ」
「…………」
辰巳さん、なんて言われたのかな、きっと酷い事言われてる。緊張して変な汗が背中を流れた、跳ね上がった心拍が戻らなくって苦しい、ぎゅうって辰巳さんに回した腕に力を込めたら優しく髪を撫でてくれた。
「大丈夫だよ、もうこの話はおしまいです」
「…………はい」
「結婚するなら寧々の証人は俺がやる! ってお兄さん快諾してくれてるし、僕の証人は弟でも母でも祖父でも誰でもいいんだ。寧々ちゃんと結婚できるなら」
「はい」
眉間から唇を離した辰巳さんは私の顔を見て頷いて。
「お母さんの話をしても泣かなくなったね」
「…………だって私だって今度お母さんになるんだから、いつまでも子供でいられないもん」
「うん、寧々ちゃんは本当に強くていい子」
ちょっと強がってみたけど、でも本当の事だ。それに私の知らない所で辰巳さんいっぱい私を守ってくれてるのに、いつまでも怖がっていたら、信用してないみたいでやだもん。
それで眼鏡キリってしたら、辰巳さんが教えてくれたんだ。
婚姻届けって自作できるんですよって。
「うーん、なんだろう……尾台さんにあげるのなら、縁が眼鏡とか猫の柄とか? パッと思いつくんだけど、自分となるとあれもこれも入れたくて、たくさん思い出詰め込みすぎてゴチャゴチャしちゃう」
「いいんじゃないの? アルバム見ながら印象に残ってるアイテムをイラストにしてたくさん散りばめるの」
「ふぅん? っで? だったら俺のイラストはどこに入るの?」
私の向かい側でコタツに足入れて寝っ転がっている義弟がスマホ弄りながらつぶやいて、お兄ちゃんは眼鏡直しながらそっちに視線を向けた。
「ドロ? これは僕達の思い出の話だから、申し訳ないけど弟が入るスペースはないんだよ」
「なんでだよ! 小さい時にーちゃんと結婚したい! って言ったらいいよって言ったろ?!」
本当……こんな時もお兄ちゃんお兄ちゃんって、私達の話を邪魔してきて何なんだよ! これには私もムッときて、バンっと机を叩いてしまった、眼鏡を直してちょっと睨む。
「ドロ君!」
「あ?」
大きな声でびしっと決めてやらないと!
「その話もっとkwskッ!!!」
あ、これには私もムッじゃない、ムラッときての間違えだった。
まず、背景の色からして決まらないのだ。
急に気になった肩で跳ねる癖毛を、隣で本を読んでる辰巳さんに結んでもらって、眼鏡を正す。
いいよなあ、辰巳さんは癖毛でもオシャレなフワフワヘアーでさ!
しかも、いつのまにか裏編み込みまで習得してる、私はできないぞ、長かった時も一つに結んでただけだった。
それで悩みに話を戻すと、私達の色って言ったら何かなあ? って辰巳さんをじっと見て考えて、やっぱり緑かなあ?
指輪と髪が金色だし、黄色もいいけど……わぁああん! 決まらん!!
イラストは決まってるんだ、やっぱり双子のさくらんぼがいいよね……いや、だったらさくらんぼを背景にして……? でもやっぱり背景に色味がほしいよねえ。
「薄いピンクの大きなハートを背景に、ここの真ん中にドーンと枠がきて、細かい文字は手書きがよくて」
「うん、可愛いねえ」
「それでこの右下に余白を作って、眼鏡掛けたさくらんぼを……うーーん、違うなぁあ」
「ふふふ、贅沢な悩みだね」
キスされて、辰巳さんはまた本を読みだして、私はペンタブで頭をかいた。
決してエッチな漫画の表紙を悩んでる訳ではないのです!
あれよ!
婚姻届け作ってるの!
辰巳さん曰く、「戸籍法施行規則」によると、婚姻届けの用紙は「用紙の大きさや形」と「記入しなければいけない内容」を守っていれば色やデザインなどは自由に決めていいんだって!
だから自作する事にしたのだ!
こないだ、辰巳さんが私より遅くに帰ってきて、何やらお薬屋さんの袋をゴソゴソしていた。
薄い縦長の箱が出てきて、気になって近寄ったら箱の中からアルミの袋に梱包された棒みたいのが出てきて。
「何です?」
「妊娠検査薬」
「ほえ!!」
あ、本当だ袋から出してみたら、青い箱には大きく妊娠検査薬って書いてある。
「辰巳さんが使うの?」
見上げたら金髪を耳にかけながら、
「ふふふ、陽性って出たらどうしよう」
「あ、そっか私か!」
辰巳さんは笑って頭にちゅうしてきて、何気に恥ずかしいぞ!
「いずれ使うでしょ? 見てみたくて」
「そう……ですね」
長い指が私の手から箱を取って裏の説明書見ながら、箱指差して「ここにおしっこかけるんだって」ってウィンクしてきた。うう、絶対使う時はトイレまで運んできて、僕に持たせて下さいっておしっこかかるとこガン見しながら言いそう。
それで、陽性反応でたら辰巳さんはどんな顔するんだろう? はあヤバイ、想像しただけでニヤニヤする! ってしてたんだけど、気付いたのだ。
「ねえ辰巳さん」
「なあに?」
「それで妊娠が分かったら、私達授かり婚になるんです?」
「まあそうだね。まだ籍いれてないしね」
「そっか! 私すっかりこのお家の子になってたので、忘れてました。こないだおじいちゃんにご挨拶したし! 40歳になる前に早く辰巳さんと結婚しなきゃ!」
「Okay, got it.僕と結婚してもらえるなんて光栄です、ぜひお願いします」
「こちらこそ、私でいいのって感じですが」
「僕は君としか結婚しないよ。カレンダーで大安探しましょう」
と、話が進んだのである。ちなみに辰巳さんのお誕生日は3月31日なので、その前に出さないと。
「そっか……私、毎日楽しくて手つけてなかったけど、転居届とか……そういうの全然知らないです」
「ああ」
「やっぱり一度は家に」
と言ったら、抱き締められて顎掴まれて、ふわって辰巳さんの匂いがしたと思ったらちゅーしてた。
顔に金髪がかかってくすぐったい、深くて唇食まれて舌が入ってくる。
待って、これ腰抜けるやつな気がするって後ろに顔を引いたら辰巳さんは唇舐めながらニヤッてした。
「直ぐ顔赤くなっちゃうね?」
「直ぐ激しくするからでしょ!」
むうってすれば頬を親指が撫でてくる、顎にかかる指輪がひんやり冷たかった。
「大丈夫ですよ、そこら辺は僕とお兄さんで済ませてありますから」
「何を?」
「色々と? 寧々ちゃんは僕と結婚することだけ考えていればいいよ」
「でも」
と眉を寄せたら、眉間にキスされて高い鼻がこめかみに潜り込む。辰巳さんはそのまま、
「もしかしたら今度こそお母さんも……って考えているのかもしれないけど、人ってそうそう変わらないからね」
「……」
「話さなかったけど一度寧々ちゃんのお母さんが会社に来たよ」
「??」
顔上げたいけど、唇に押えられて向けない。
「受付に【八雲寧々に来客が来たら、必ず僕か、いなければ桐生か袴田を通すように】と話してある。もちろん僕が不在の時は連絡をいれるように言ってる」
「そうなんですか?」
「僕の目の届かない所で誰一人君に触れさせない。結論から言うとお母さんは同じだった。少し話したけど、帰ってしまったよ」
「…………」
辰巳さん、なんて言われたのかな、きっと酷い事言われてる。緊張して変な汗が背中を流れた、跳ね上がった心拍が戻らなくって苦しい、ぎゅうって辰巳さんに回した腕に力を込めたら優しく髪を撫でてくれた。
「大丈夫だよ、もうこの話はおしまいです」
「…………はい」
「結婚するなら寧々の証人は俺がやる! ってお兄さん快諾してくれてるし、僕の証人は弟でも母でも祖父でも誰でもいいんだ。寧々ちゃんと結婚できるなら」
「はい」
眉間から唇を離した辰巳さんは私の顔を見て頷いて。
「お母さんの話をしても泣かなくなったね」
「…………だって私だって今度お母さんになるんだから、いつまでも子供でいられないもん」
「うん、寧々ちゃんは本当に強くていい子」
ちょっと強がってみたけど、でも本当の事だ。それに私の知らない所で辰巳さんいっぱい私を守ってくれてるのに、いつまでも怖がっていたら、信用してないみたいでやだもん。
それで眼鏡キリってしたら、辰巳さんが教えてくれたんだ。
婚姻届けって自作できるんですよって。
「うーん、なんだろう……尾台さんにあげるのなら、縁が眼鏡とか猫の柄とか? パッと思いつくんだけど、自分となるとあれもこれも入れたくて、たくさん思い出詰め込みすぎてゴチャゴチャしちゃう」
「いいんじゃないの? アルバム見ながら印象に残ってるアイテムをイラストにしてたくさん散りばめるの」
「ふぅん? っで? だったら俺のイラストはどこに入るの?」
私の向かい側でコタツに足入れて寝っ転がっている義弟がスマホ弄りながらつぶやいて、お兄ちゃんは眼鏡直しながらそっちに視線を向けた。
「ドロ? これは僕達の思い出の話だから、申し訳ないけど弟が入るスペースはないんだよ」
「なんでだよ! 小さい時にーちゃんと結婚したい! って言ったらいいよって言ったろ?!」
本当……こんな時もお兄ちゃんお兄ちゃんって、私達の話を邪魔してきて何なんだよ! これには私もムッときて、バンっと机を叩いてしまった、眼鏡を直してちょっと睨む。
「ドロ君!」
「あ?」
大きな声でびしっと決めてやらないと!
「その話もっとkwskッ!!!」
あ、これには私もムッじゃない、ムラッときての間違えだった。
0
お気に入りに追加
1,062
あなたにおすすめの小説
【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜
湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」
30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。
一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。
「ねぇ。酔っちゃったの………
………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」
一夜のアバンチュールの筈だった。
運命とは時に残酷で甘い………
羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。
覗いて行きませんか?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・R18の話には※をつけます。
・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。
・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。
【R18】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※完結済み、手直ししながら随時upしていきます
※サムネにAI生成画像を使用しています
イケメンエリート軍団の籠の中
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
唯一の女子、受付兼秘書係が定年退職となり
女子社員募集要項がネットを賑わした
1名の採用に300人以上が殺到する
松村舞衣(24歳)
友達につき合って応募しただけなのに
何故かその超難関を突破する
凪さん、映司さん、謙人さん、
トオルさん、ジャスティン
イケメンでエリートで華麗なる超一流の人々
でも、なんか、なんだか、息苦しい~~
イケメンエリート軍団の鳥かごの中に
私、飼われてしまったみたい…
「俺がお前に極上の恋愛を教えてやる
他の奴とか? そんなの無視すればいいんだよ」
婚姻届の罠に落ちたら
神原オホカミ【書籍発売中】
恋愛
年下の彼は有無を言わさず強引に追い詰めてきて――
中途採用で就社した『杏子(きょうこ)』の前に突如現れた海外帰りの営業職。
そのうちの一人は、高校まで杏子をいじめていた年下の幼馴染だった。
幼馴染の『晴(はる)』は過去に書いた婚姻届をちらつかせ
彼氏ができたら破棄するが、そうじゃなきゃ俺のものになれと迫ってきて……。
恋愛下手な地味女子×ぐいぐいせまってくる幼馴染
オフィスで繰り広げられる
溺愛系じれじれこじらせラブコメ。
内容が無理な人はそっと閉じてネガティヴコメントは控えてください、お願いしますm(_ _)m
◆レーティングマークは念のためです。
◆表紙画像は簡単表紙メーカー様で作成しています。
◆無断転写や内容の模倣はご遠慮ください。
◆文章をAI学習に使うことは絶対にしないでください。
◆アルファポリスさん/エブリスタさん/カクヨムさん/なろうさんで掲載してます。
〇構想執筆:2020年、改稿投稿:2024年
結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。
絶対に離婚届に判なんて押さないからな」
既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。
まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。
紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転!
純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。
離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。
それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。
このままでは紘希の弱点になる。
わかっているけれど……。
瑞木純華
みずきすみか
28
イベントデザイン部係長
姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点
おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち
後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない
恋に関しては夢見がち
×
矢崎紘希
やざきひろき
28
営業部課長
一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長
サバサバした爽やかくん
実体は押しが強くて粘着質
秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?
副社長氏の一途な恋~執心が結んだ授かり婚~
真木
恋愛
相原麻衣子は、冷たく見えて情に厚い。彼女がいつも衝突ばかりしている、同期の「副社長氏」反田晃を想っているのは秘密だ。麻衣子はある日、晃と一夜を過ごした後、姿をくらます。数年後、晃はミス・アイハラという女性が小さな男の子の手を引いて暮らしているのを知って……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる