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寧々ちゃんまだまだ寵愛中
寧々ちゃんとクリスマス
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この世にクリスマスがあるなんて知らなかった(嘘)
子供の為と思いきや、恋人達もクリスマスを楽しむなんて知らなかった(嘘)
12月24日の21時から12月25日の深夜3時までの時間は「性の6時間」と呼ばれ、この時間帯は1年間で最もセックスをするカップルが多いというのも知らなかった(嘘)
それを俗に「聖夜」と呼ぶなんて知らなかった(嘘)
最終的に聖夜の夜に結ばれる、サッカー部の先輩後輩(♂)のカラーコーンプレーの話を描いた事があった(真)
どうしよう、町が……!!
町が……!!!!
クリスマスに活気づいている!!!!
帰りに世界の車窓からする度に辰巳さんにイルミネーション綺麗だねって言ってる!
私もわああ綺麗ひゃっほ! ってしたいけど、謎の?! どうでもいいプライドが邪魔して、そうですね(眼鏡キリ知らんぷり)、とか冷静な女を演じてしまうのは何故なんだ!
恋人達の過ごすクリスマスに興味あるなんて恥ずかしくて言えない心の現れ?!
なのに、辰巳さんは電車の中で肩を寄せて言ってくるんだ。
「寧々ちゃんとの初めてのクリスマス……いや僕にとっては初めて恋人と過ごすクリスマスだよ。楽しみでもうこのまま腰砕ける程キスしてしまいたいな、39年分のクリスマス受け取ってくれる?」
「うぅ……」
ここ中央総武線各停!!! 私が恥ずかしがってるのをいいことにグイグイ距離詰めてくるよ、何この人!
「日本人はそういう事しないの!」
「そうなんだ、知らなかった。僕日本の血が薄くて」
ニヤッてしてきて、しゅごい格好いいのお持ち帰りお願いします!! なのに「はいはい」とか返してる私のくーち!! しかしながら私も胸に顔を預けてますけど。
帰りにスーパーに寄れば、店頭商品はクリスマス関連ばかりで、店内のBGMだってクリスマスソング、隣接されてる百均もクリスマスグッズ推しまくってて、もう耐えきれなくなって、雪だるまの人形が着けていたトナカイのカチューシャを体屈めて林檎選んでる辰巳さんにつけてみたら、ただのイケメンのトナカイになっただけだった。
「死角がねえ!」
「あら、じゃあ寧々ちゃんにエッチなサンタさんコスチューム買っていい? ミニスカサンタみたいの、あれ凄く寧々ちゃんに似合うと思うんだよね」
「地味眼鏡がそんなの似合うワケないでしょ!」
「そうかな」
私だったら、止めて! って直ぐ外すけどイケメンはそんなんじゃイケメンが減らないからだろう、辰巳さんはカチューシャ付けたままその場を離れようとするので、慌てて雪だるまさんに戻した。
スーパーを出て、私の仕事は両手で辰巳さんの腕にしがみ付く事なので荷物は全部ダーリンが持ってくれる、ポケットの中にはカイロが入ってて大きな手を両手で掴んであったかい。
スーツ姿の辰巳さんも中々格好いいけど、コート着用の辰巳さんも中々中々格好いい! 両手が塞がってるから、眼鏡直して? ってこっち向いてきて奥に押し込んであげて、辰巳さんは言う。
「ホワイトクリスマスなんて言うけど過去一度もクリスマスに雪が降った経験ないんだよね、確実にホワイトクリスマスを味わいたいなら北海道に行かないと」
「ロシアは? ホワイトクリスマスなイメージですけど」
「もちろんクリスマスに雪は降ってるよ。でもロシアってクリスマス祝う風習ないですから、クリスマスはあくまでカトリックのものです。母はロシア正教、西洋諸国ではグレゴリオ暦を使っているので12月25日がクリスマスですけど、ロシア正教ではユリウス暦という古い暦を使っているから1月7日になります。なのでクリスマスより新年を盛大に祝う感じかな」
「ほえ」
「ロシアではツリーの事をヨールカって言って11月の半ばになるといたるところでヨールカが飾られるようになるんだけど、これもクリスマスツリーというより、日本で言う所の門松に近い存在だから25日を過ぎても飾られてるよ」
「ああ。玄関の棚に置かれてる小さな木?」
「そう、ドーラが持って来た可愛いミニヨールカ」
ドロ君の所で優し気に目を細めて、そっかクリスマスはドロ君も呼んでパーティした方がいいのかな?
私とクリスマスなんて全然実感湧かないけど。
抱き締めていた腕から少し視線を上げたら、辰巳さんは私に気が付いて額にキスしてくれた、相変わらず鼻が高すぎて頭に刺さる。
「寧々ちゃんはどんなクリスマス過ごしたいの?」
「え……知らないですよ……クリスマスなんて知らないですぅ!」
「そうなの? 行きたい所とか……してみたいデートはないの?」
「ないですよ、デートスポットなんて全然知らないしぃ」
「何となく、もないの?」
「う、なんとなくなら…………その、何となくなら!! 表参道のイルミネ―ション見て、表参道ヒルズや路面店でショッピングして南青山のル・アンジェ教会でキャンドルナイト見たりちょっとそこで甘い言葉かけてほしいし、その後温かい美味しいグラタンを二人でふーふーしながら食べたいですが、まあこれは何となくですけどね!! プレゼントはマフラー渡そうかなって思ってます」
「グラタン? そっか食べたいものまで決まってるんだね、分かった調べておきます。プレゼント楽しみ」
「でもこれは、何となくなので! 何となくお台場バージョンも、何となく六本木バージョンも何となく赤坂バージョンも、何となく渋谷バ―ションもあります!!」
「ぜひ参考までに何となく聞かせて下さい。僕先日まで童貞だったので、そういった類に疎くて勉強させて頂きます」
眼鏡キラってされたから、私も眼鏡ビシってして言う。
「何となく彼女が絶対喜ぶ2019年東京、横浜クリスマスデートコース完全保存版聞きたいです?」
「ですです」
もちろん辰巳さんは全部笑って聞いてくれて、僕とのクリスマスを楽しみにしてくれてありがとうAngelってキスしてくれた。
うん、何となくだけど、今年のクリスマスが楽しみだ。
子供の為と思いきや、恋人達もクリスマスを楽しむなんて知らなかった(嘘)
12月24日の21時から12月25日の深夜3時までの時間は「性の6時間」と呼ばれ、この時間帯は1年間で最もセックスをするカップルが多いというのも知らなかった(嘘)
それを俗に「聖夜」と呼ぶなんて知らなかった(嘘)
最終的に聖夜の夜に結ばれる、サッカー部の先輩後輩(♂)のカラーコーンプレーの話を描いた事があった(真)
どうしよう、町が……!!
町が……!!!!
クリスマスに活気づいている!!!!
帰りに世界の車窓からする度に辰巳さんにイルミネーション綺麗だねって言ってる!
私もわああ綺麗ひゃっほ! ってしたいけど、謎の?! どうでもいいプライドが邪魔して、そうですね(眼鏡キリ知らんぷり)、とか冷静な女を演じてしまうのは何故なんだ!
恋人達の過ごすクリスマスに興味あるなんて恥ずかしくて言えない心の現れ?!
なのに、辰巳さんは電車の中で肩を寄せて言ってくるんだ。
「寧々ちゃんとの初めてのクリスマス……いや僕にとっては初めて恋人と過ごすクリスマスだよ。楽しみでもうこのまま腰砕ける程キスしてしまいたいな、39年分のクリスマス受け取ってくれる?」
「うぅ……」
ここ中央総武線各停!!! 私が恥ずかしがってるのをいいことにグイグイ距離詰めてくるよ、何この人!
「日本人はそういう事しないの!」
「そうなんだ、知らなかった。僕日本の血が薄くて」
ニヤッてしてきて、しゅごい格好いいのお持ち帰りお願いします!! なのに「はいはい」とか返してる私のくーち!! しかしながら私も胸に顔を預けてますけど。
帰りにスーパーに寄れば、店頭商品はクリスマス関連ばかりで、店内のBGMだってクリスマスソング、隣接されてる百均もクリスマスグッズ推しまくってて、もう耐えきれなくなって、雪だるまの人形が着けていたトナカイのカチューシャを体屈めて林檎選んでる辰巳さんにつけてみたら、ただのイケメンのトナカイになっただけだった。
「死角がねえ!」
「あら、じゃあ寧々ちゃんにエッチなサンタさんコスチューム買っていい? ミニスカサンタみたいの、あれ凄く寧々ちゃんに似合うと思うんだよね」
「地味眼鏡がそんなの似合うワケないでしょ!」
「そうかな」
私だったら、止めて! って直ぐ外すけどイケメンはそんなんじゃイケメンが減らないからだろう、辰巳さんはカチューシャ付けたままその場を離れようとするので、慌てて雪だるまさんに戻した。
スーパーを出て、私の仕事は両手で辰巳さんの腕にしがみ付く事なので荷物は全部ダーリンが持ってくれる、ポケットの中にはカイロが入ってて大きな手を両手で掴んであったかい。
スーツ姿の辰巳さんも中々格好いいけど、コート着用の辰巳さんも中々中々格好いい! 両手が塞がってるから、眼鏡直して? ってこっち向いてきて奥に押し込んであげて、辰巳さんは言う。
「ホワイトクリスマスなんて言うけど過去一度もクリスマスに雪が降った経験ないんだよね、確実にホワイトクリスマスを味わいたいなら北海道に行かないと」
「ロシアは? ホワイトクリスマスなイメージですけど」
「もちろんクリスマスに雪は降ってるよ。でもロシアってクリスマス祝う風習ないですから、クリスマスはあくまでカトリックのものです。母はロシア正教、西洋諸国ではグレゴリオ暦を使っているので12月25日がクリスマスですけど、ロシア正教ではユリウス暦という古い暦を使っているから1月7日になります。なのでクリスマスより新年を盛大に祝う感じかな」
「ほえ」
「ロシアではツリーの事をヨールカって言って11月の半ばになるといたるところでヨールカが飾られるようになるんだけど、これもクリスマスツリーというより、日本で言う所の門松に近い存在だから25日を過ぎても飾られてるよ」
「ああ。玄関の棚に置かれてる小さな木?」
「そう、ドーラが持って来た可愛いミニヨールカ」
ドロ君の所で優し気に目を細めて、そっかクリスマスはドロ君も呼んでパーティした方がいいのかな?
私とクリスマスなんて全然実感湧かないけど。
抱き締めていた腕から少し視線を上げたら、辰巳さんは私に気が付いて額にキスしてくれた、相変わらず鼻が高すぎて頭に刺さる。
「寧々ちゃんはどんなクリスマス過ごしたいの?」
「え……知らないですよ……クリスマスなんて知らないですぅ!」
「そうなの? 行きたい所とか……してみたいデートはないの?」
「ないですよ、デートスポットなんて全然知らないしぃ」
「何となく、もないの?」
「う、なんとなくなら…………その、何となくなら!! 表参道のイルミネ―ション見て、表参道ヒルズや路面店でショッピングして南青山のル・アンジェ教会でキャンドルナイト見たりちょっとそこで甘い言葉かけてほしいし、その後温かい美味しいグラタンを二人でふーふーしながら食べたいですが、まあこれは何となくですけどね!! プレゼントはマフラー渡そうかなって思ってます」
「グラタン? そっか食べたいものまで決まってるんだね、分かった調べておきます。プレゼント楽しみ」
「でもこれは、何となくなので! 何となくお台場バージョンも、何となく六本木バージョンも何となく赤坂バージョンも、何となく渋谷バ―ションもあります!!」
「ぜひ参考までに何となく聞かせて下さい。僕先日まで童貞だったので、そういった類に疎くて勉強させて頂きます」
眼鏡キラってされたから、私も眼鏡ビシってして言う。
「何となく彼女が絶対喜ぶ2019年東京、横浜クリスマスデートコース完全保存版聞きたいです?」
「ですです」
もちろん辰巳さんは全部笑って聞いてくれて、僕とのクリスマスを楽しみにしてくれてありがとうAngelってキスしてくれた。
うん、何となくだけど、今年のクリスマスが楽しみだ。
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