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そういう始まりです。よくあるでしょう? 2 ※
しおりを挟むそれで、その後私はまさかの部長の顔にシャワーも浴びず、服も脱がずに跨っていた。
下着を横にずらされて一番触られたくない所だったのに、一番触られたくない所で弄られてる。
「寧々ちゃんこれはどう?」
「よく……なッぃ! 好きじゃ…………ないです」
「じゃあどうしたらいいかな」
股の下にあるブロンドの髪を握り込んで、問い掛けてくる顔に跨って私は何してるんだろう、これは夢かなって思うけど、背を這うこの快感は現実を意味していた。
濡れた穴を舌先でなぞられて初めて知った燃えるような気持ちよさに子宮が疼く。
「そ、そんなの自分で考えて下さい! こん、な……の全、然……嫌い」
「すみません、ならこっちの方が好きですか」
濡れた割れ目を往復していた舌が期待に勃っていた場所を掠めて背筋が反れて。
「ヤッ!! 待ってそこ」
「さっき見た時より腫れ上がってる、女性はここ舐められると気持ちいいですか」
「知らアッ……ひ!」
「あ、凄い濡れてくるビクビクしてる」
「下手……ですからぁ! 止めて」
「じゃあ気持ち良くなるまで舐めてあげないと」
倒れないように体を起こしているのに必死で、きっと私が脱力した所で支えてもらえるだろうけど怖いのに見てたくて、たくし上げたスカートを握りしめながら一方で上司の髪を掴む。
自分じゃ得られない快感を与えられてぬるぬるの舌に勃起した裏筋を優しく何度も舐め上げられてゾクゾク腰の奥から震えた。
もう充分な位の貯まった熱に今にもイキそうで、感じた事のないお腹の奥が充血してく、こんなのもう無理だ。
「ねえ寧々ちゃんもっと裸になったっとこ見てもいい?」
直ぐにでも限界の達しそうなのに辰巳さんの低い声が変な事言ってきて、お尻を支えていた手がするりと前にくる、さっきから舐め回されてるクリトリスをきゅっと上に引き上げられた。
「ああこんなぷっくりした真っ赤のが出てきた、ここも可愛い」
「あ、ヤダ! ヤダヤダ! 無理ッ!!」
「初めて見ました艶々で綺麗、ゆっくり舐めるから」
息を飲んで腰を引く前に引き寄せられて厚い舌が球体を包んで飲み込んでく、ちゅぱって音がして吸われて頭の芯が痺れる声我慢できない。
赤いのを舌先で揺すりながら辰巳さんは言う。
「いつもは無口な寧々ちゃんがお酒を飲むとおしゃべりになって、ベッドの上では甘ったれた声で泣いて全部可愛いよ」
「そんな……とこでしゃべっ……んんっァア……」
「ここってこんなに大きくなるんだ、いくら舐められるね、やらしい弾力で甘い」
「ヤッ……」
そんな自分じゃ触らないとこ、舐られて転がされて虐められて、体捩れる位愛撫されてもう爆発寸前でいやだいやだと首を振って、ゾクゾク這い上がってくる快感から逃げられなくて最後は部長の顔に股を押し付けて私は昇り詰めた。
初めてのイカされる感覚に、力が抜けて前のめりに倒れる。
息するのもやっとで、体が痙攣してお腹が奥からドクドク脈打って穴から熱い体液が勝手に溢れてる、意識が保つのがやっとだ。
「イキました?」
「……イッてな……ぃ」
「そっか」
呼吸を整えてたら、いつの間に辰巳さんは私の股の間から抜け出てて、お尻を突き出した格好の私のスカートを捲って下着を降ろして、太腿にキスしてきた。
「あっ、やっ……」
「真っ白くて滑らか……」
「待って待……」
手を伸ばしたら掴まれて、腰の所で押さえ付けられる交差した両手を片手で握られて力の抜けた体じゃどうにもできない。
肩で体を支える状態に抵抗できなくて、恐いのにお腹のひくひくが止まらない、お尻の頬を熱い舌で舐め回されて嫌だって言ってるのに体はこの先に期待してる、もっと知りたい。
「少し足開ける? イイ子だから」
「やぁ、辰」
「寧々ちゃんのここ、凄いとろとろになってます指入れていいかな?」
「ダメです! わた……アッ! あああやあ」
「中指で合ってました? すっごい吸い付いてくる……ぬるぬるでぎちぎち……こんな体それは皆欲しくなっちゃうね」
「だ、らめ……これ、こんな……のやあ」
「いやなの? こんなに熱くさせてるのに。聞こえる? ここから止めないでって卑猥な音でてますよ……ほらもっと感じてる所見せて、僕初めてで下手くそだからもっと……もっともっと女の人の体教えて? ね?」
長い指が中を探って自分んじゃ知らない奥まで届いて力も強くて、無意識に喘いでしまう。
動き回っていた指の腹が何かを掠めたら毛穴が広がって鳥肌立ってお尻の穴までぎゅってきて。
「ヤッ! なっ、ソレやぁら!」
「ああ、これ? ここ凄いこりこりするよ、気持ちいいいの? 他の場所は肉が詰まっててプリプリ柔らかいのにここだけ感触違うなって思ってたけど、そっかここが好き? 押してやるときゅって締まるね中からいっぱい濡れてくる」
「いや、嫌い! 嫌いそこやだ!」
何かそういう場所があるってネットで読んだ事はある、指曲げたらどうってとこ、でも自分じゃ見つけられなかったし中でイクなんて幻想じゃないの。
性に関しては前立腺がなくて残念だなって思う位だった、自分でしてもお尻って気持ち良くなかった。
それなのに、それなのに……服着たままで手拘束されてアソコの指突っ込まれて、彼氏でもないし上司だし有り得ない状態なのに全身粟立ってだらしない声が止められない。
何この感覚、生理痛のとこドクドクして、奥の奥から何か出そう。
気持ちいいの、保ちたいのに腰揺れちゃうほど理性飛ぶとこを部長の指が擦ってる。
「寧々ちゃんイク? 汗かいてすっごい締まってきたよ、太腿も震えてるしたくさん漏れて……もったいないから舐めてあげる」
「やぁ、だ、指抜い……イァ……あん」
「こんな善い声出てるのに?」
「ああ、待って強いのダメ、キちゃ……!!」
触れたことない自分じゃ分からない性感帯を指の腹で抉られて擦られて、出し入れのスピードとかはわからない、でも部屋にはくちゅくちゅ私の穴から粘着質な音が響いて。
「さっきも見たけど、寧々ちゃんの可愛いイキ顔また見たいな」
「いやっ」
首を振っても覗き込まれて眼鏡を取り上げられた、手は解放されたのに気持ち良くてされるがままだ。
枕に頭を付けてる状態で、私ばっかり必死で待ってよ私って攻めが得意なビッチな設定じゃなかったっけ?
でも目を開けたら、部長の顔が目の前にあって煽る言葉の割りに、言うほど余裕じゃない赤い顔で私を見ていた。
指、止まらなくて熱が溢れ返りそうで抗えなくて頭可笑しくなる、もう恥ずかしいとかいいから辛くて訴えた。
「イッちゃ……も、無理……イク、イク……お腹可笑しくなっちゃ……辰巳さん辰巳さ、…………怖い、の」
「可愛すぎキスするよ」
指でイイとこ刺激されながら、初めて辰巳部長とキスをした。
振れた瞬間、もう滅茶苦茶になりたくて開いた口にした事もない癖に私から舌を忍ばせる、直ぐ絡めとられていやらしい音が口からした。
キスは目を瞑るとかどうでもいい、他人の唾液もどうでもいいよ今はイキたいイキたい、それだけ。
いっぱい締めて指の長さを感じて、だってその方が気持ちいい私てこんなに淫乱だったのかってビックリする、男同士なら何だってしたよ、でも自分は。
「初めて寧々ちゃんとするキスがこんなに情熱的なものだなんて最高だ」
部長の唇がねっとり交わってきて舌が変な形になって、よく分かんなくて目閉じられない、絡んでる所が間近に見えてすっごいエッチだった、粘膜が擦れるのってこんな気持ち良いんだ口離したら糸が引くし、やだこれが私なの、さっき私のアソコを舐めてた口、匂いに興奮してもっと胸が熱くなってキスを続けた。
「ほらイッいいんだよ」
「んんんんッ!!!!」
長い指に追い込まれて、絡ませようと思った舌をギリっと甘く噛まれて中がぎゅううっと締まった瞬間熱が崩壊した。
膝が崩れて倒れ込んで大きな体が受け止めてくれる、何時もと違う長い奥に吸い込むように膣が脈を打って心臓の音がうるさい。
ゾクゾクが止まらなくって気持ちい気持ちい……もっと擦られたいなんて思ってしまう。
「イッちゃたね、精子飲みたそうに凄い中蠢かせてる……もっと深くまで入りたいな」
「……やっ……39才の童貞なんて重くて嫌です」
「そりゃそうだね」
酷い言葉に辰巳部長は笑って、軽く唇が触れるキス、頭を撫でられて呼吸を整えようと思ったのに。
絶頂の余韻が心地よすぎて、頭真っ白で微睡んできて、そんな状態の体を優しく撫でられてしまって不覚にも私は部長の腕の中でこの世から意識を手離してしまった。
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