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うちの弟妹が冷たい… (´・_・`)
しおりを挟む俺はいま、村から離れた山脈の東にある古い泉のさらに奥にある洞窟にいる
かなり深くまで潜って目的の鉱石やスライムを採取している
姉貴は『銀色の入った水晶』
お袋は『お水を浄水するスライム』
今回は弓矢や槍使いは雇えない為、短刀使いと魔獣遣いの2人を雇った
この2人は俺の弟妹とも組んで薬草採取などもよく行っている冒険者稼業の中堅層だ
洞窟なども夜目が利く小人族の混血故か、2人とも屈まなくてもスタスタと歩けてる(羨ましい)
この洞窟は昔、鉱石の採掘をする小人族の縄張りだったが地割れが起きて地脈が変わり、わずかな水晶や指先サイズの小さな鉱石しか採掘出来なくなった
小人族は別の鉱山に移り住み、冒険者以外では人があまり近付かない
その影響でスライムや小型魔獣が住み着いたのだが、稀に鉱石の名残がある為、俺みたいな奴が潜りにくる
親父が村の婆ちゃんに虹色の鉱石を見付けたら御守にして自分の魔力を浸透させて、いつか嫁にやるといい。魔除け厄除けになる。と話を信じた若かりし青年は三日三晩探して見つけた拳大の虹色の鉱石は、研磨され、花の形になり、いまも尚、お袋のロザリオに飾られ肌身離さず輝いている
我が家の生きる伝説である親父は、長男の俺を8歳でここ(の中級ダンジョン)に放り込んだ
その時に拾った小指の爪程の虹色の鉱石は首から下げて持ち歩いている
何とか複数形をしたの銀の含まれた水晶を見つけ、泉で(浄化する)スライムを見つけて帰宅した
※※※
さっそく、自前の彫金スキルを駆使して採取した水晶を仕上げていく準備にかかる
甘くて朱く実るチコの実に似た、真っ赤なルビーをピアスにして、白金の髪をした妹に贈ろう
爽やかな酸味か美味いユズの実に似た、緑と黄色の混じったペリドットをピアスにして、栗色の髪をした弟に贈ろう
出来たピアスにはお袋の祝福を付与して貰う
※※※
帰宅して汚れを落とし、一晩中月の光を浴びた水晶を、姉貴(依頼品譲渡)用のマジックバックに入れて渡しにいく
とりあえず、姉貴のお眼鏡に適うサイズが採れて良かった
(姉貴は専任の細工師が居るからな)
色々な大きさの水晶を手渡したら、滅茶苦茶睨まれた
ナゼだ?
親父には玉鋼を含んだ鉱石を渡せば武器屋に持っていく筈だし、お袋の依頼のスライムは新しい住みかを気に入ってくれたようで安心だ
あの2人にも報酬渡す時の飯を奢ると次回も是非呼んでくれ。と頼まれた
彫金の仕上げは明日にしよう
(屈みっぱなしは疲れた)
弟の調剤した特効薬の湿布をして寝よう
※※※
後日、お袋に祝福を頼んだアクセ類を受け取り夕飯の後に家族に贈った
親父達には揃いでチタンのアンクレット
(水仕事、解体の時に汚れても問題ない)
姉貴にはお気に入りの薔薇を青みのかかった水晶で象ったプラチナのサークレット
(せめて、デートの時はお洒落してくれ)
シンプルだが台座裏にも彫刻し、希少な宝石のピアスを赤は妹へ、緑は弟へと祝いの席でも使える様にと贈った
弟妹は『……ずるい』と不貞腐れながら受け取ってはくれたが…
ナゼだ?
しばらく(弟妹の)機嫌悪くて困りました
俺、なんかした?
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