上 下
5 / 5

♡♡♡♡

しおりを挟む



旦那さまは僕の嫌がることはしない。
だから僕も旦那さまの嫌がるようなことはしないようにと気をつけていたのに、知らぬ間に旦那さまを傷つけていたらしい。
怒っている様子の旦那さまは帰宅してキスもなく、リビングのソファーに座り、その隣に僕も座らせる。こんな雰囲気の旦那さまを見たことがなくて、すごく怖い。

「だ、だんなさま………?」

初めて見た旦那さまのこんな表情に恐怖から声が震えてしまう。あんなに優しい旦那さまをどうして怒らせてしまったのか、捨てられたらどうしよう、と嫌な展開ばかりが想像されてじわりと涙が滲んでくる。

「っあ゙~~!ごめん、嘘、泣かせるつもりはなかったのに!!」
「っ……ぅ゙……、ごめんなさ……、僕が……ッ……ごめんなさい、…っ…ごめんなさい……」
「ごめん、ごめんごめん!ごめん……!感情をコントロールできなかった俺が悪かった!!許して!!」

旦那さまは僕以上に謝りながら僕を抱きしめてそっと頭を撫でてくれる。旦那さまの腕の中はやっぱりすごく安心できて、すぐに涙も落ち着くことができた。

「取り乱してごめんなさい…」
「俺こそ態度が悪かった。ごめん。…でもちょっとだけ話聞いてくれる?」

こくこくと僕が頷くと僕を抱きしめたまま旦那さまは話を始めた。

「俺の知らない間にあのクソ野郎と連絡先交換したでしょ?」
「旦那さまのお友達ですか? 連絡先は交換したんじゃなくて、向こうから突然メッセージが届いたんです……! 僕はただ、旦那さまのお友達とも知り合っておきたくて……」
「それは何となく聞いた。アイツが俺の携帯を勝手に触って情報を抜いたことはたぶん犯罪だけど、だからってハニーには怒らないよ。でも『知り合っておきたい』に留まらずに結局アイツと仲良く話してるよね? 電話もしたことあるって聞いたんだけど」
「お料理を教えてただけですよ。写真を送るより楽だと思ったので……」
「……ビデオ通話だったわけ?」

腕に込められる力が強くなって、少し痛いぐらいに抱きしめられる。

「ハニーは『アイツがハニーのこと好き』って知らないの?」
「え……?」
「あのクソはハニーみたいな美人かつ可愛い子が好きなの。あと人妻も好き。直接会ってないにしろ、ハニーに好意を抱いてる男と二人で仲良くすんのはいただけないなぁ」
「だって、知らなかったから……」
「知らなかったって言うけど、じゃあもし二人で出掛けることになってたら? 襲われてたかもよ??」

彼をよく知っているであろう旦那さまに強く言い切られてしまうと、それ以上はなにも言えなくなってしまう。

「ハニーは警戒心が足りないの」
「ごめんね……? これからは気をつける」
「謝らないで。…ただ、寝取られないためにハニーのことをしっかり調教しておく必要があるのかなと思ってさ」
「うん……?」
「俺に付き合って」





そう言われてから、もうどれぐらいの時間が経ったのだろうか。
今の僕は全裸のまま大の字の形になるように四肢をベッドに拘束され、首輪も着けられ、旦那さまと繋がるリードも着けられて、おまけに口枷までされているからほとんど喋ることができずに涎を垂らしているだけの間抜け面を晒している。
そんな状態で旦那さま以外ではイカないようにとディルドを挿入され、ずぼずぽ♡と彼の好きに動かされる。しかしその刺激で僕がイきそうになると動きを止め、イくのをひたすらに我慢させられる。

「ん、ォ゙……っ……ふ、ぅ゙う……♡♡」
「あと三分、我慢できたら休憩にしようね」

三分という短くも、長い、地獄の時間。
じゅぶ♡じゅぷ♡っと遠慮なく旦那さまはディルドの抜き差しを行う

「頑張れ、ほら、たった三分だよ?」
「んふ、ッ…ゔ……♡ん、ン゙…っ……♡」

必死に耐えていると、旦那さまは僕の胸の突起をいじくり始めた。僕が胸でもイけると知っているくせに、その突起をぐっ♡と強く摘んだり引っ張ったりして僕を追い詰める。僕は必死に身体を捩らせて快楽を逃そうとするが、鎖同士がぶつかる金属音が部屋に響くだけで、この強すぎる快楽から逃れられるわけもない。

「んン゙っ……♡ぅ、……ゔ……♡♡」
「あとちょっとだよ。頑張って」

旦那さまの優しい声が聞こえると、きゅぅ♡とナカを締めつけてしまって、ディルドの太さをありありと感じてしまって、さらに快楽を拾ってしまう。
とにかく時間がすぎるのをただ待っていると、三分経過を知らせるピピピッと機械音が聞こえる。

「よくできました。お疲れさま。…お口だけ外してあげるね」
「っ、ぷは……♡はぅ……♡はぁ、っ……♡♡」
「お水飲もうか」

旦那さまは僕の口枷を外すと、僕の後頭部に手を置いて、少し頭を上げた状態にして口移しでお水を僕に飲ませてくれる。
いつものような優しい旦那さまの雰囲気に安心するけれど、同時に少し強引に刺激を与えられてそのまま達してしまいたいという思いもあった。

「だんなしゃま………♡」
「なあに?」
「だんなさまので、イカせてください…っ…♡」

そうやってお願いするだけでもきゅんきゅん♡と腹の奥が疼いて疼いて仕方がない。
それなのに旦那さまはまだお怒りらしく、すぐには欲しいものをくれない。

「オモチャでもイケるでしょ?」
「でも、だんなさまがいいの……!」
「なんで?」
「すきだから!!」

僕がそう叫ぶように言うと、旦那さまは自分の顔を両手で覆うと、少ししてようやく旦那さまは僕のナカに挿入してくれる。

「ん、きたぁ……ッ゙♡♡ぁ、あ♡まって、…ァ、♡イく、…っ……♡♡」

待ちわびた刺激に僕の身体は歓喜に震え、すぐに達してしまった。
しかしこの絶頂の余韻に浸る間もなく、旦那さまは僕の腰を両手で掴み、早速ガツガツと本気で腰を動かし始める。

「ひ、ぅっ゙…!♡ぁ゙、ッ…♡♡ふ、ぁ゙…またイくっ…♡イ゙っ、……♡♡
っあ゙~~~……ッ……♡♡♡」

さっきも散々焦らされていたせいで簡単に達してしまう僕の身体は、旦那さまの絶頂を待たずに何度も連続でナカでイってしまう。その快楽の強さに目をちかちかさせていると、旦那さまは僕の少し腰を浮かしてさらに強く腰を打ちつけ始める。

「ひぁ、あ゙…っ…♡はげし、…ッ゙…♡♡ふぉ゙、…お゙、…っ…♡またイく、イ゙ぐぅ……ッ……♡ぁ、あアァっ……!♡♡♡」

我慢していた分の快楽が今ドッと押し寄せられているような感じで、本当にずっと気持ち良いのが終わらず、頭の中が真っ白になる。

「あ゙……ッ♡ぁ、っ……おぐ……♡おくきてう…ぅ……♡」

ぱちゅ♡ぱちゅんッ♡♡と激しく腰を打ちつけられる度に、理性が飛んでいく。
もはや自分が何を言っているかもわからない。

「身体で俺のカタチ、覚えて? 浮気できないようにね」
「ん、ぁ゙♡おぼえましゅ……♡だんなさまのカタチにしてくらさ……ッ…♡♡」
「…っは……、出すよ……」

余裕のなさそうな旦那さまの声が聞こえる。そのまま、種付けするように旦那さまは僕の奥に欲望を吐き出した。
それと同時に僕も身体を大きく震わせて意識を保つのが限界なほど盛大に絶頂を迎える。

「ん、ォ゙……♡♡ぁ、あ゙…ッ……♡♡」

旦那さまとの行為が終わると、僕の身体はもう指一本動かせないぐらいに疲労していた。
しかし旦那さまのそれは一度精を出したはずにも関わらず、僕のお腹のなかで硬さを全く失っていなかった。そのまま旦那さまはゆっくりと身体を揺さぶりながら話をはじめる。

「……ハニーが浮気するなんて思ってないけどさ。でも俺以外の男に触られることを考えるだけでも嫌なの」
「っ……ん、ごめん、なさい……」
「ハニーが可愛すぎるから、心配で……」
「……護身術、習う…?」
「ッ゙~~……ん、そうだね……一緒に習おうか……」

旦那さまは僕の肌に吸い付いて、いつものようにキスマークを残していく。

「ん、ちゅ……結婚してくれてありがとね、一生大事にするからね」
「はぅ……♡ぼくも……♡」

そうしてその日は一晩中繋がったまま過ごしていた。旦那さまに抱かれている時はいつだって幸せで、こういう時間がずっと続けば良いのにと思うぐらいだった。


しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

エリート旦那様は淫乱な妻にご乱心

URUR
BL
大好きな旦那様と結婚して1ヶ月がたった頃妻である結斗はある悩みを抱えていた。それは初夜のあれ以来1度も抱かれていないということだった。 初夜ではあんなに愛しあっていたのに...恥ずかしくて旦那様を誘惑できない結斗は今日も1人自慰に浸る。 妻を大切にしたいエリート旦那様×旦那様に抱いてもらえなくて不満を抱える妻 ✤✤✤ 初めての官能小説です。楽しんで頂いたらと思います。

【R-18】♡喘ぎ詰め合わせ♥あほえろ短編集

夜井
BL
完結済みの短編エロのみを公開していきます。 現在公開中の作品(随時更新) 『異世界転生したら、激太触手に犯されて即堕ちしちゃった話♥』 異種姦・産卵・大量中出し・即堕ち・二輪挿し・フェラ/イラマ・ごっくん・乳首責め・結腸責め・尿道責め・トコロテン・小スカ

【BL】婚約破棄されて酔った勢いで年上エッチな雌お兄さんのよしよしセックスで慰められた件

笹山もちもち
BL
身体の相性が理由で婚約破棄された俺は会社の真面目で優しい先輩と飲み明かすつもりが、いつの間にかホテルでアダルトな慰め方をされていてーーー

悪役の弟に転生した僕はフラグをへし折る為に頑張ったけど監禁エンドにたどり着いた

霧乃ふー  短編
BL
「シーア兄さまぁ♡だいすきぃ♡ぎゅってして♡♡」 絶賛誘拐され、目隠しされながら無理矢理に誘拐犯にヤられている真っ最中の僕。 僕を唯一家族として扱ってくれる大好きなシーア兄様も助けに来てはくれないらしい。 だから、僕は思ったのだ。 僕を犯している誘拐犯をシーア兄様だと思いこめばいいと。

[R18] 20歳の俺、男達のペットになる

ねねこ
BL
20歳の男がご主人様に飼われペットとなり、体を開発されまくって、複数の男達に調教される話です。 複数表現あり

淫らな悪魔の契約者開発♡

白亜依炉
BL
「また感度が上がったねぇ。なに? えっちな想像した? 」 言葉責めドS淫魔 × 開発された高校生契約者 祖父が契約していたという使い魔を継承した高校生。 しかし、かの存在は長い時間の中で強い力を得た淫魔だった。 彼との契約により高校生は日々開発されるようになって……—— ♡喘ぎが書きたいという欲求から書き始めたので、性的なシーンしかありません。 深くまで考えずにお楽しみください。 〇攻め:ユダ 淫魔。遠い遠い昔、暇つぶしがてら魔界から人間界にやってきた。 長い年月を生きる中で得た知識を人間のために活用する代わりに、 現世に留まる楔になるよう翔馬の先祖に契約を求めた。 なお、性行為をする相手は誰でもいいため『契約者=魔の手に必ずかかる』という訳ではない。 〇受け:翔馬 おじいちゃんっ子だった過去があり、使い魔の正体を知るまでは再契約にも乗り気だった。 ユダの正体を知った際、挨拶がてらユダに襲われる。 その結果、『体の相性がいい』という事実を知られてしまい面白がったユダは開発を始めた。 24時間365日、使い魔であるはずのユダに振り回され快楽を注ぎ込まれている。 pixiv・アルファポリスで活動しています。 双方とも随時更新・投稿予定。 ――【注意書き】―― ※この作品は以下の要素が含まれます※ 〇全体を通して〇 ♡喘ぎ・調教・開発・焦らし・連続絶頂・中出し 〇話によっては〇 フェラ・イラマ・結腸責め 〇微量にある〇 濁点喘ぎ・淫語 ※この作品は現実での未成年者への性的搾取を容認するものではありません。

お祭 ~エロが常識な世界の人気の祭~

そうな
BL
ある人気のお祭に行った「俺」がとことん「楽しみ」つくす。 備品/見世物扱いされる男性たちと、それを楽しむ客たちの話。 (乳首責め/異物挿入/失禁etc.) ※常識が通じないです

[R18] 転生したらおちんぽ牧場の牛さんになってました♡

ねねこ
BL
転生したら牛になってて、毎日おちんぽミルクを作ってます♡

処理中です...