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♡♡♡♡
しおりを挟む旦那さまは僕の嫌がることはしない。
だから僕も旦那さまの嫌がるようなことはしないようにと気をつけていたのに、知らぬ間に旦那さまを傷つけていたらしい。
怒っている様子の旦那さまは帰宅してキスもなく、リビングのソファーに座り、その隣に僕も座らせる。こんな雰囲気の旦那さまを見たことがなくて、すごく怖い。
「だ、だんなさま………?」
初めて見た旦那さまのこんな表情に恐怖から声が震えてしまう。あんなに優しい旦那さまをどうして怒らせてしまったのか、捨てられたらどうしよう、と嫌な展開ばかりが想像されてじわりと涙が滲んでくる。
「っあ゙~~!ごめん、嘘、泣かせるつもりはなかったのに!!」
「っ……ぅ゙……、ごめんなさ……、僕が……ッ……ごめんなさい、…っ…ごめんなさい……」
「ごめん、ごめんごめん!ごめん……!感情をコントロールできなかった俺が悪かった!!許して!!」
旦那さまは僕以上に謝りながら僕を抱きしめてそっと頭を撫でてくれる。旦那さまの腕の中はやっぱりすごく安心できて、すぐに涙も落ち着くことができた。
「取り乱してごめんなさい…」
「俺こそ態度が悪かった。ごめん。…でもちょっとだけ話聞いてくれる?」
こくこくと僕が頷くと僕を抱きしめたまま旦那さまは話を始めた。
「俺の知らない間にあのクソ野郎と連絡先交換したでしょ?」
「旦那さまのお友達ですか? 連絡先は交換したんじゃなくて、向こうから突然メッセージが届いたんです……! 僕はただ、旦那さまのお友達とも知り合っておきたくて……」
「それは何となく聞いた。アイツが俺の携帯を勝手に触って情報を抜いたことはたぶん犯罪だけど、だからってハニーには怒らないよ。でも『知り合っておきたい』に留まらずに結局アイツと仲良く話してるよね? 電話もしたことあるって聞いたんだけど」
「お料理を教えてただけですよ。写真を送るより楽だと思ったので……」
「……ビデオ通話だったわけ?」
腕に込められる力が強くなって、少し痛いぐらいに抱きしめられる。
「ハニーは『アイツがハニーのこと好き』って知らないの?」
「え……?」
「あのクソはハニーみたいな美人かつ可愛い子が好きなの。あと人妻も好き。直接会ってないにしろ、ハニーに好意を抱いてる男と二人で仲良くすんのはいただけないなぁ」
「だって、知らなかったから……」
「知らなかったって言うけど、じゃあもし二人で出掛けることになってたら? 襲われてたかもよ??」
彼をよく知っているであろう旦那さまに強く言い切られてしまうと、それ以上はなにも言えなくなってしまう。
「ハニーは警戒心が足りないの」
「ごめんね……? これからは気をつける」
「謝らないで。…ただ、寝取られないためにハニーのことをしっかり調教しておく必要があるのかなと思ってさ」
「うん……?」
「俺に付き合って」
そう言われてから、もうどれぐらいの時間が経ったのだろうか。
今の僕は全裸のまま大の字の形になるように四肢をベッドに拘束され、首輪も着けられ、旦那さまと繋がるリードも着けられて、おまけに口枷までされているからほとんど喋ることができずに涎を垂らしているだけの間抜け面を晒している。
そんな状態で旦那さま以外ではイカないようにとディルドを挿入され、ずぼずぽ♡と彼の好きに動かされる。しかしその刺激で僕がイきそうになると動きを止め、イくのをひたすらに我慢させられる。
「ん、ォ゙……っ……ふ、ぅ゙う……♡♡」
「あと三分、我慢できたら休憩にしようね」
三分という短くも、長い、地獄の時間。
じゅぶ♡じゅぷ♡っと遠慮なく旦那さまはディルドの抜き差しを行う
「頑張れ、ほら、たった三分だよ?」
「んふ、ッ…ゔ……♡ん、ン゙…っ……♡」
必死に耐えていると、旦那さまは僕の胸の突起をいじくり始めた。僕が胸でもイけると知っているくせに、その突起をぐっ♡と強く摘んだり引っ張ったりして僕を追い詰める。僕は必死に身体を捩らせて快楽を逃そうとするが、鎖同士がぶつかる金属音が部屋に響くだけで、この強すぎる快楽から逃れられるわけもない。
「んン゙っ……♡ぅ、……ゔ……♡♡」
「あとちょっとだよ。頑張って」
旦那さまの優しい声が聞こえると、きゅぅ♡とナカを締めつけてしまって、ディルドの太さをありありと感じてしまって、さらに快楽を拾ってしまう。
とにかく時間がすぎるのをただ待っていると、三分経過を知らせるピピピッと機械音が聞こえる。
「よくできました。お疲れさま。…お口だけ外してあげるね」
「っ、ぷは……♡はぅ……♡はぁ、っ……♡♡」
「お水飲もうか」
旦那さまは僕の口枷を外すと、僕の後頭部に手を置いて、少し頭を上げた状態にして口移しでお水を僕に飲ませてくれる。
いつものような優しい旦那さまの雰囲気に安心するけれど、同時に少し強引に刺激を与えられてそのまま達してしまいたいという思いもあった。
「だんなしゃま………♡」
「なあに?」
「だんなさまので、イカせてください…っ…♡」
そうやってお願いするだけでもきゅんきゅん♡と腹の奥が疼いて疼いて仕方がない。
それなのに旦那さまはまだお怒りらしく、すぐには欲しいものをくれない。
「オモチャでもイケるでしょ?」
「でも、だんなさまがいいの……!」
「なんで?」
「すきだから!!」
僕がそう叫ぶように言うと、旦那さまは自分の顔を両手で覆うと、少ししてようやく旦那さまは僕のナカに挿入してくれる。
「ん、きたぁ……ッ゙♡♡ぁ、あ♡まって、…ァ、♡イく、…っ……♡♡」
待ちわびた刺激に僕の身体は歓喜に震え、すぐに達してしまった。
しかしこの絶頂の余韻に浸る間もなく、旦那さまは僕の腰を両手で掴み、早速ガツガツと本気で腰を動かし始める。
「ひ、ぅっ゙…!♡ぁ゙、ッ…♡♡ふ、ぁ゙…またイくっ…♡イ゙っ、……♡♡
っあ゙~~~……ッ……♡♡♡」
さっきも散々焦らされていたせいで簡単に達してしまう僕の身体は、旦那さまの絶頂を待たずに何度も連続でナカでイってしまう。その快楽の強さに目をちかちかさせていると、旦那さまは僕の少し腰を浮かしてさらに強く腰を打ちつけ始める。
「ひぁ、あ゙…っ…♡はげし、…ッ゙…♡♡ふぉ゙、…お゙、…っ…♡またイく、イ゙ぐぅ……ッ……♡ぁ、あアァっ……!♡♡♡」
我慢していた分の快楽が今ドッと押し寄せられているような感じで、本当にずっと気持ち良いのが終わらず、頭の中が真っ白になる。
「あ゙……ッ♡ぁ、っ……おぐ……♡おくきてう…ぅ……♡」
ぱちゅ♡ぱちゅんッ♡♡と激しく腰を打ちつけられる度に、理性が飛んでいく。
もはや自分が何を言っているかもわからない。
「身体で俺のカタチ、覚えて? 浮気できないようにね」
「ん、ぁ゙♡おぼえましゅ……♡だんなさまのカタチにしてくらさ……ッ…♡♡」
「…っは……、出すよ……」
余裕のなさそうな旦那さまの声が聞こえる。そのまま、種付けするように旦那さまは僕の奥に欲望を吐き出した。
それと同時に僕も身体を大きく震わせて意識を保つのが限界なほど盛大に絶頂を迎える。
「ん、ォ゙……♡♡ぁ、あ゙…ッ……♡♡」
旦那さまとの行為が終わると、僕の身体はもう指一本動かせないぐらいに疲労していた。
しかし旦那さまのそれは一度精を出したはずにも関わらず、僕のお腹のなかで硬さを全く失っていなかった。そのまま旦那さまはゆっくりと身体を揺さぶりながら話をはじめる。
「……ハニーが浮気するなんて思ってないけどさ。でも俺以外の男に触られることを考えるだけでも嫌なの」
「っ……ん、ごめん、なさい……」
「ハニーが可愛すぎるから、心配で……」
「……護身術、習う…?」
「ッ゙~~……ん、そうだね……一緒に習おうか……」
旦那さまは僕の肌に吸い付いて、いつものようにキスマークを残していく。
「ん、ちゅ……結婚してくれてありがとね、一生大事にするからね」
「はぅ……♡ぼくも……♡」
そうしてその日は一晩中繋がったまま過ごしていた。旦那さまに抱かれている時はいつだって幸せで、こういう時間がずっと続けば良いのにと思うぐらいだった。
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