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♡♡♡

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旦那さまは最近かなり仕事が忙しいらしい。
今までは仕事があってもほとんど毎日のように身体を重ねていたし、少なくとも一緒にお風呂に入ったりしてスキンシップはたくさん取っていたのに、ここ一週間はほとんど無い。『ただいま』と『おかえり』のキスぐらいだ。
旦那さまは普段より三時間ぐらい遅く帰宅するなり、浴室でシャワーを浴び、その間に僕が用意していた料理を食べるとすぐにベッドで気絶するように眠っている。

当然、お仕事を頑張ってきた旦那さまにはゆっくりと休んでほしい。
でも、旦那さまに愛されたいという気持ちも正直ある。

その狭間で揺れていたら旦那さまに『今週にはこのクソ忙しいのが終わるから、どこかデートにでも行かない? 埋め合わせ、というか、俺の息抜きに』と誘われてしまった。
旦那さまとデートなんて楽しみでしかないけれど、出掛けるよりも、正直言うと今はイチャイチャがしたい。買い物がしたいだとか、食べたいものがあるという様子ではなく、「息抜き」と言っていたから、えっちなことでもいいよね……?

そうとなれば行動あるべし。
まずは薬局でよく効くという精力剤を買った。
他の人を知らないのでおそらくにはなるが、旦那さまは絶倫だと思う。だから必要無いかもしれないけれど、雰囲気作りを大事にしたい。

それからインターネットで旦那さまの好きそうなセクシーな下着も購入した。スケスケのベビードールとも迷ったが、結局ひらひらのエプロンっぽい─普通のやつより当然布面積は小さくて、お尻は丸見えだし、前や乳首もかなり際どい感じ─可愛いものにした。たぶん旦那さまはベタなコスプレよりも裸エプロンでお出迎え♡みたいなのが好きだから。




『今日は早く帰れると思う』

旦那さまはそう言って今朝は家を出ていった。
つまり、今夜が作戦決行の時になるわけだ。

さっさと家事を済ませた僕は旦那さまとのえっちに向けての準備を始めることにした。
まず寝室にペットボトルのお水とバスタオルを用意する。たくさん愛されるなら必要になると思うから。
それから玄関に精力剤を置いておく。どこか他の場所まで取りに行く手間がかかったら使わなくなるだろうから。

旦那さまに触れてもらえることを考えながら過ごしていると、自然とむらむらしてくる。

(とろとろのお尻を準備してたら、旦那さまにも喜んでもらえるよね……?)

そう思い、ローションをたっぷりとつけた自身の指で後孔を解していく。

「…ッ、……は……ぁ……♡んん……♡」

自身の指でゆっくりと解していくが、旦那さまの長くて角ばっている素敵な指とは違うせいで、気持ち良いところをぐりぐり♡と責めることが上手く出来ず旦那さまが恋しくなるだけだった。

「だんなさま…ぁ……っ……♡」

激しく指を動かしているつもりなのに、思うように気持ちよくなれなくて、旦那さまとシているときのことを思い出してみるけれど、やっぱりイケなかった。
でも僕の心も身体も準備は万端だから、きっと旦那さまも喜んでくれるよね…?




「ただ、い、ま……」
「おかえりなさい♡」
「ど、ぇ、どうしたの…その格好……」

旦那さまは目を白黒させながら、その場にカバンを落としてしまう。この様子なら喜んでくれていそうだ。

「気に入りました?」
「言葉じゃ表しきれないほどに最高。なんでそんなにかわいいの…」

旦那様は僕を抱きしめながら、露出されている尻を触れるか触れないかの力加減でそうっと撫であげる。そのゾクゾクとした感覚に思わず声が漏れる。

「っ、…ふ…一応、ちゃんとご飯も用意してますけどろ…どうしますか……?」
「ハニーからで」
「ふへへ、そうだと思ってました♡ 精力剤も買ってきたので、いっぱい抱いてください…♡」

旦那さまは精力剤を男らしくグビッと飲み干すと、その場でズボンを下ろして、僕の片足をできるだけ高くまであげると、そのままずぷり♡といやらしい音を立てながら一気に挿入する。

「っあ、♡♡」
「なんか、ナカがあつい……っ、は…」

そう呟いた旦那さまに実は待ちきれなくて自分の指で準備していたということを伝えると、旦那さまは『あ゙~~ずぎ~~』と心の声を漏らしながら腰の動きが早くなる。

「ホントに準備? オナニーじゃないの?」
「ちがいます……っ…♡イッてないもん……!♡」
「イケなかったの間違いじゃなくて?」

図星だからと黙り込んでしまえば旦那さまはさらに上機嫌となり、僕の鎖骨のあたりをちゅぱ♡ちゅぱ♡と吸いつきながら、僕のイイところばかりをぐりぐりと責め立ててくる。

「ん゙、っ……は、ぁあ…♡きもちぃ、♡」

旦那さまともっと深く繋がりたくて、旦那さまの腰に浮いていた自身の足を巻きつけ、甘えるようにして旦那さまの身体を引き寄せる。

「ッ、…ほんとに……!!」

僕の動きに気づいた旦那さまは、本気で僕とえっちしようと決めたのか、僕の身体を抱き抱えるようにしてそのままベッドへと押し倒す。
そして、その勢いのまま僕のナカをずちゅん♡ずちゅん♡と激しく責め立てはじめた。僕はあまりの快楽に旦那さまの背中をぎゅっと抱きしめることしか出来なくなっていたが、それでも旦那さまは嬉しそうに腰を動かし続けるので僕はもうずっと甘イキしっぱなしだった。

「あ、ぁ゙♡ん、ぁっ、…ずっときもちいぃ……♡」
「俺もだよ、っ…はぁ……ハニー……♡」
「ぁ゙っ、……すきです……♡だんなさま……ぉ…♡すきぃ゙…ッ♡ぁ、またイクっ…♡」
「俺も好き、…ハニー…ッ…♡あいしてるっ゙…♡♡」

唸るような旦那さまの声が聞こえたかと思えばぽた、ぽた、と肩に雫が垂れる。その雫が落ちてくる先を辿ってみれば旦那さまが鼻血を出していた。

「え、うそ!」

慌ててベッドサイドに手を伸ばしてティッシュで鼻血を拭いつつ、これ以上出血しないように鼻を押さえてあげる。

「だ、だいじょうぶ……?ッ、あ♡待ってダメ、とまるまでだめ…!♡」
「だいじょばない、待ってたら死ぬ」
「だめ、だんなさま、ぁっ゙…♡きゅーけい、しよッ♡」
「無理だって」

そう言ってずちゅん♡ずちゅん♡と旦那さまは僕の身体を揺さぶり続ける。

「ねえハニー、ずっとイッてる? ♡」
「イッてる、…っ、ァは……♡っ、は、♡あ、ぁっ…♡ん゙、ンッ…♡おかしくなりゅ…♡」

旦那さまは僕の身体を抱き起こしながら自身の膝の上に乗せて、ずん♡ずちゅん♡とさらに深くまで突いてくる。その気持ち良さにたまらず何度めかの絶頂を迎えるが、それでも腰の動きは止まらない。

「あ゙っ……ぁ……イッてう……!♡ん、ァ゙、またっ、イっちゃゔ……♡」

旦那さまの首の後ろに腕を回して、僕がキスをせがむと旦那さまはそれに応えて深くキスをしながら僕の最奥に自身のものを擦り付けるように突き上げてくれる。

「ん、ふ…ぅ……ちゅ、…♡ぁ、…んん、…ンっ…♡♡」
「ぁ、…は…やば、イキそ…っ…!♡」
「だして…♡おく、あちゅいの、ほしい…♡」

旦那さまが僕の頭を自分の方へと引き寄せて強く抱きしめながら、僕のナカで達した。その熱が気持ちよくて僕もまた絶頂を迎える。

「は……っ、ぁ……♡あつい……♡ふ、ぅ……♡」

旦那さまが自身のものをゆっくりと引き抜くと、こぷ♡こぽぉ♡と旦那さまの出したものが垂れてくるのを感じる。

「ふ、はぁ……久しぶりのえっち、きもちいいですね……?」
「ホントに幸せ、生き返った」
「鼻血出して死にかけてませんでした…?」
「仕方ないじゃん。ハニーにあんなかわいく猛烈にアピールされたら鼻血ぐらい出るよ」
「もう血は止まりました?」
「お陰様で♡」

旦那さまとのえっちも好きだけど、こうやって何でもない話をまったりするのもすごく好きだ。

「一旦、晩御飯にしますか?」
「ん~……もう一回したい……」
「お腹空いてないの?」
「空いてるけど、もう一回…ん、ッ…ちゅ、ぅ……♡」

旦那さまはそう言いながらエプロンを少しずらして僕の乳首をちゅぱちゅぱ♡と吸い始める。あまりに幸せそうな表情を浮かべながら吸い付いてくるので、可愛らしくて、思わず頭を撫でてしまう。

「あぁ~……良すぎる……このまま、よしよしセックスして……」
「よしよしすれば良いんですか……?」
「そう、赤ちゃんをあやすみたいにして……俺をダメにしてくれ……」

僕のおっぱいに顔を埋めながらそう答える旦那さまの優しく撫でてあげる。

「よしよし…♡お仕事、いつもお疲れさま♡えらいえらい…ぅ、あ…♡吸うの、つよ、ッ……♡」
「んむ、…ぢゅぅ……っ…♡」
「ぁッ……あ……♡きもちいいね…?♡♡」

旦那さまを甘やかしながらよしよしセックスを続けていると、僕のお腹に硬いものが当たる。
それはもちろん旦那さまのおちんちんだ。僕のおっぱいを吸いながら、僕の身体を使って自慰をしているような状態になっている。

「ひ、ぅ……っ、♡僕の身体で、オナニーしちゃやだ…♡」
「甘やかしてくれるんじゃなかったの?」
「あぅ…でも、へんなきぶんなる…♡♡」
「おねがい」
「っ、……ゥ゙……す、すきにしてください……ッ……♡」

旦那さまは僕に弱いが、僕だって旦那さまには弱い。おねがい、なんて言われたらなんでも言うことをきいてあげたくなってしまう。
旦那さまは相変わらず僕の乳首をちゅぅ……♡ちゅぱ……っ♡と赤ちゃんのように吸いながら、おちんちんを僕の太ももに擦り付ける。

「あ~……ふわもちのすべすべ……♡一生これしてたい……♡♡」

僕が頭を撫でてあげると嬉しそうにしながら、また腰を動かしはじめる旦那さま。
擦り付ける動きが次第に際どくなって、おちんちん同士が触れ合ったかと思えば、旦那さまのそれが後孔をずりっ♡ずりっ♡と擦ってくる。

「ね、ハニー…挿れたいんだけど…」
「いいよ、挿れて…?♡」
「ハニーが動いて。俺を甘やかしてくれるんでしょ……?」

旦那さまが僕の瞳をじいっと見つめながらそう言うので、僕は旦那さまの上に跨って、ゆっくりと腰を落とす。

「ふう、ぅ゙…♡はいってく…ッ、♡」

一度出したはずも相変わらず質量の大きいそれをゆっくりと腹に収めていき、やっとの思いで僕のお尻が旦那さまの太ももにぺち♡と当たった。

「は……♡ぜんぶはいった……♡」
「ハニーが動いて…♡」
「ぅ、ん…♡がんばる…っ♡」

旦那さまのお腹に手を置いて、自分で腰を上下させながらイイところに当たるように動く。

「あぅ゙……ッ♡♡ここ、ッ゙…♡ここ、ごりごりするの、すき……♡だんなさまはぁ…?♡」
「きもちいいよ♡」
「っ゙、♡よか、ったぁ……♡もっとたくさんがんばるね……っ♡ん、ふ……♡」

僕は旦那さまにご奉仕するように一生懸命に腰を動かすのに、旦那さまは余裕な様子でにやにやと下心まる見えの笑みを浮かべながら僕のお尻を触ってきたりする。

「お尻まで可愛い意味がわからない。どうにかして、いつでも触れるようにならないかな……」
「も、なッ、…へんたい…っ!」
「はは、言われなくても自覚はあるよ」

開き直った旦那さまは僕の身体を撫でながら変態ちっくな言葉をたくさん投げかけてくる。厄介なスイッチが入ってしまった。こうなったらとことん調子に乗るのはこの人の悪いところだとおもう(そこも好きなんだけど…!!!)

「ハニーって肌本当にもっちもちだよね…たべちゃいたいなぁ…♡」
「たべれないぃ…、!も、さわるの禁止…!♡♡」

旦那さまの両手に指を絡めてがっちり握る。これなら僕のペースで甘やかしてあげられる、と思ったのも束の間。
旦那さまは両手をぎゅっと握りながら下からどちゅんッ♡どちゅんッ♡と激しく突き上げはじめた。

「っ゙!♡♡あ゙ッ……♡はげし……っ♡あァ゙……♡ぉく、ッ゙♡♡」
「ハニー、っ、…は、…♡これぐらいじゃないと、満足できないでしょ……♡」
「おく、ごちゅごちゅってぇ……ッ♡あ゙ッ!♡ぁ、っ゙……んン゙ぅ……ッ!♡♡イく、…イぐ…っ…♡♡」

旦那さまは僕の両手をしっかりと握ったまま激しく腰を振り続ける。僕はもうされるがままで、ただ喘ぐことしか出来なかった。

「あ゙~……♡かわいいね……♡」
「んォ゙、…♡ぅ゙、あ゙…、ぁ…は…ッ…♡♡」

もう何も考えられないほど快楽に溺れた僕は旦那さまにしがみつくような姿勢でひたすらに喘ぐ。

「ひ、…ン゙っ…♡♡ァ、ばぁ…♡♡」
「んん、っ…はぁ、イきそ…ッ♡ハニー、よしよしして……♡」
「なかにらしてくださ、っ…♡♡びゅ~って……♡はらませて……♡♡」
「っ゙、ぁ、……あ~……♡でるでる……ッ♡」

旦那さまは僕のナカでたっぷりと精を吐き出したあと、僕に甘えるような猫撫で声で抱きついてくる。

「はにぃ~~♡」
「ん、なあに…?」
「甘やかされるのくせになりそう……最高だった……」
「くせになってもいいですよ?い~っぱい甘えてください…♡♡」
「ッッッ!!ハニーってホントそういうとこある!!!」
「嫌い?」
「だいすき……ハニ~~………」

この日を境に、旦那さまがお疲れの日には彼をめいいっぱい甘やかすようなえっちをするようになって、僕の旦那さまを甘やかすチカラもどんどんと高まっていきました♡

パートナーとして大事なチカラだもんね……?♡♡


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