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旦那さまは職場では怖いとされているらしい。
確かに目つきは鋭くて、時々僕も食べられちゃう気がしてドキドキすることもあるけど、そこまで怖いのかな。

「ただいま」
「おかえりなさ、ん、…っ……♡」

帰宅早々に旦那さまは僕の唇を奪うと、間髪入れずに舌を絡め合う甘い甘いキスをする。新婚だもん。
「いってきます」と「ただいま」のキスは義務だよね♡
僕も彼の背中に手を回して近い距離を保つ。旦那さまは僕より十五センチほど背が高いはずなのに、彼の顔が僕の胸のあたりに来ているのはいつも不思議で仕方がない。

「今日もカワイイ。結婚して」
「ふふ、もうしてますよ」
「マジ? 俺、世界一の幸せ者じゃん」
「僕の方が幸せ者です」
「あ゙ぁ゙ー…死ぬなら今がいい………」

僕の胸に顔を押し付けながら幸せを噛み締めているという旦那さまの声が漏れる。
疲れの溜まっている様子の彼のスーツを脱がせてあげて、クローゼットにスーツを掛けた後、晩御飯の用意をするために僕はキッチンへと向かった。
僕がどこに行こうと旦那さまは後ろを着いてくる──トイレには着いてきちゃダメと伝えても入り口までついて来るほどの寂しがり屋さん──ので当然クローゼットにもいたし、キッチンにもいる。

「晩御飯は?」
「ぶり大根です。用意したお肉多すぎたので豚汁も作っちゃいました。あとはいつものきんぴらと、おひたしかな」
「料理も最高だけど、コレを作ってくれてるハニーが何より最高」

そう言いながら旦那さまは僕の身体を弄りながらちゅ、ちゅっ♡と首筋にキスマークを残す。昨日までにつけられた痕もまだまだ残っているのに、日々増やされてしまう。
だからあんまり外に出かけることもないけれど、僕が外に出るときはタートルネックは必須だ。

「あ、お昼の弁当も美味しかった。午前中の疲れが全部吹き飛ぶぐらいに」
「よかったぁ~」

旦那さまは僕が炊いたというだけでご飯粒すら残らないように朝昼夜のご飯を全部食べてくれる。
だから「幸せ太りしそう、むしろしたい」なんて話もよくしているが、旦那さまは相変わらずスタイリッシュな体型を維持しているからさすがだなと思う。
対する僕は彼と付き合い始めてから、ちょっとずつ体重は増加傾向にあるけれど、旦那さまは「体積が増えてくれてありがたい」だとか「より、えっちでかわいくなってる」と言ってくれているので、ゆるく現状維持を目指している。


食事を終え、食器を片付けていると旦那さまがシンクの向こうから話しかけてきた。

「ね、このあとハニーは何すんの?」
「家事は全部片付けちゃったし、なにもないですよ」

僕がそう答えると旦那さまは期待に満ちた目で僕を見つめる。

「じゃあ、えっちなこともできちゃうの?」
「旦那さまがお疲れじゃなければ」
「疲れてるからハニーで癒やされたいの。俺を甘やかして……?♡」

こくこくと僕が頷けば、旦那さまは僕のそばに来てくれたかと思えば、僕の着ている服のなかに入ってきて僕のおっぱいをちゅ~♡と吸い始める。吸い付いているのとは反対の方も指の腹でこりゅ♡と刺激されて、思わず声が漏れる。

「ぁ、ひ、まだだめ♡食器、まだあるからぁ…♡」
「あとで片付けるから置いといて」
「んんっ……ぁ…♡すわれるの、きもちいい……♡」

服を脱いだら旦那さまが夢中で僕のおっぱいに吸い付いているところが見えて可愛らしくみえる。

「おっぱい、おいしい……?♡」
「おいしいよ♡ でも、ミルクが出るようになったらもっと最高…、ん、ちゅ……はぁ、うま…♡」

ミルクが出るようになったら、という旦那さまの言葉でお腹の奥の方がきゅんきゅんする。

「ぁ…旦那さまとの、赤ちゃんほし……♡」
「もうとろとろになっちゃった?」
「だって……♡♡」

それ以上、何も言わせないというように旦那さまが僕の唇を奪う。じゅるじゅる♡と舌を吸われながら、僕は流し込まれる唾液をごくごくと飲んでいく。

「旦那さま、もっと♡ちゅ……はむ……♡んんぅ♡」

旦那さまは僕にキスをしながら、すでに固くなっているおちんちんを僕のおまんこにごりゅごりゅと擦り付けてくる。

「あ…ッ、あ、♡ん、はぁ……♡」
「赤ちゃん作ろっか…♡」
「はいっ♡」

僕は旦那さまのネクタイをしゅるりと解いてシャツのボタンを外す。
旦那さまの引き締められた身体を見るだけで僕のおまんこからはどぷ……♡と愛液が溢れてきてしまう。

「旦那さまぁ、はやく……♡」
「そんなにがっつかなくても、これからちゃんとあげるから…♡」

下着ごとズボンを下ろされ、すでにびちゃびちゃになっているそこに旦那さまの指が入って来て、くちゅくちゅ♡と音を立てて掻き回される。

「あッ…んんぅ…♡はぁ…ッ…♡」
「もうこんなに濡れてるの? かわい…抱かれる準備、万端じゃん…♡」

旦那さまはズボンのベルトを外し、既に準備万端なおちんちんを僕のおまんこに擦り付けながら言う。

「あぁ……♡旦那さま、早く……っ♡挿れてくらしゃい……♡」

ちゅぷ……♡と僕のなかに入ってくるそれを受け入れようと僕は必死に身体に力を入れるが、先っぽだけで快感を拾っている僕の身体は力が抜けてしまって上手く入らない。

「んあぁ…♡っ、は、…♡あ、……ッ……♡♡」
「あ゙ー……♡気持ちい……♡」

僕が腰をかくかくと揺らしていると、旦那さまのおちんちんがゆっくりと僕のなかを押し広げて入ってくる。

「んっ♡ぁ…もっと、奥まで……♡」
「ッ、煽んないでよ。ゆっくりイチャラブしようと思ってたのに」
「ぁ、あ゙っ……♡」

ゆっくりと奥まで入ってきたそれがこつん♡と僕の子宮の入り口を突く。もう数え切れないほど旦那さまに抱かれている僕の子宮はとっくに降りきっている。

「は、っ…ぁ…♡あ、あ゙ぁっ…♡」
「奥、届いてるね? 可愛い……、ん、はぁ…♡」

子宮の入り口をこちゅ♡こちゅ♡と優しくノックされながら、執拗に首筋を舐められる。

「噛んでもいい?…っ、…我慢できない…、噛みたい……」
「たくさん、噛んでくら、ぁ゙ッ…!♡」

旦那さまは僕の身体に自分の痕を残すのが大好きだから、僕が言い切る前にがぶり♡と首筋に噛みつかれる。

「あ゙、あぅ……♡ん゙ぁ、っ…♡」

僕の首筋からじんわりと血が滲み出ても旦那さまは止まらずに何度も噛み付いてくる。
痛いのに、それさえも気持ちよくて僕のおまんこからはどろり♡と本気汁が溢れ出してくるのがわかる。

「んんッ……♡ぁ゙っ……♡♡んん~~~っ!♡♡♡」

ごちゅごちゅと子宮のなかを突かれながら旦那さまに噛まれ続けているうちに僕はびくびくと身体を震わせながらイッてしまった。

「痛いのも好きなの?」
「だんなしゃまだからぁ…♡」
「俺が触れば何でも気持ちよくなっちゃうの?」
「だんなしゃまの、せいで、こうなっちゃった……♡」
「俺のせいか~~!っあ゙~…可愛すぎて狂いそう……いや狂ってんだけど……」
「ぁ、あ゙っ……♡♡んっ、んっ……♡んむ、…ちゅ……♡♡」

旦那さまは僕の唇を貪りながら、どちゅどちゅ♡と腰を打ちつけてくる。

「あ゙っ……♡あぁっ……ん゙ぅ…♡」
「はぁ、かわい…♡ ねぇ、俺の赤ちゃん孕んでくれる……?♡」

ぐりぐりと子宮を押し上げながら、僕に問うてくる旦那さまの表情は必死だ。必死な顔もすごく素敵で、僕はこくりと頷いて答える。

「ん♡はらむからぁ……♡♡はやく出してくらしゃい……♡」
「ああ、もうマジで…ッ…♡」

旦那さまも限界が近いのか、より一層激しく腰を振っている。僕はぎゅうっと旦那さまの背中に手を回して必死にしがみつく。

「んあ゙っ♡ぁ゙っ♡♡はぁ……ッん♡♡」
「出すよ、ッ……ちゃんと奥で受け止めてね……♡」
「うんっ……♡♡あ゙ぁ、ん゙っ……♡イク……ッ、イッちゃ…ぅ゙ッ…♡♡♡」

僕が絶頂を迎えてびくびく♡と身体を震わせているにも関わらずに旦那さまはずっぷりと子宮のなかにおちんちんを突っ込んで、勢い良く精液をなかに吐き出した。

「あっ……あつい、……♡」
「…っ、……はー……まだ出てる……♡」
「ん、ぁっ……♡ はぅ、…はぁ…♡」

最後の一滴まで搾り取るように僕が締め付けると旦那さまは僕の子宮に精液を擦り付けるように腰を動かしながら僕の耳をかぷ♡と甘噛みする。

「ふ、ぅ…ぁ……♡とけちゃいそう…♡」
「ハニー……どこまで俺を虜にするつもり……銀河一かわいい……ベッドで続きしよっか?」
「はぃ、♡おなかいっぱいになるまで、旦那さまのせーえき、くだしゃい…♡」
「ア゙ッ死んでもいいわ」

旦那さまが冗談めかして言った言葉に思わず僕も笑ってしまう。

「ふふ、しんじゃやだよ。ねぇ、だーりん?♡」
「超長生きするから、一生そばにいて」

誓いのキスのように、僕らは唇を重ね合わせながら寝室に消えていった。 


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