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誰かのスマホ
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私は新しいスマホを購入した。
クラスメイト40人の内、私を除く39人全員、スマホを手にしていた。
『アンリさんが、ラインを登録しました』
家に帰ってすぐに、私はラインをインストールして友達を登録した。
「スマホ、デビューだね」
「うん」
「私以外の人のアカウントも教えるね」
「ありがとう。アンリ!」
アンリから他の人のアカウントを教えてもらったおかげで、友達の数が41人になった。
「あれ?」
1つだけ、黒いアイコンのアカウントがあった。
恐る恐るそのアカウントをタップしたが、何も起こらず、ただ黒色の画面だけだった。
「ま、いいか」
私は、その日、そのアカウントを除く、友達全員と会話した。
次の日、私のスマホに1件のメッセージが届いた。
『なんで無視するの?』
私は怖くて、そのメッセージを既読だけして、何もメッセージを返さなかった。
「スパム?」
「うん、そういうメッセージはスパムって言って多分、あまり意味はないから気を付けてね」
「うん、ありがとう」
アカリから教えてもらった通り、そのアカウントから送られてくるメッセージには1言も返さないようにした。
『ねぇ、ねぇ!!! なんで、無視するの!!!』
『ねぇ、ねぇ!!! かわいいだけなのに!!!』
『ピコンッ』、『ピコンッ』と、メッセ―ジが止まらない。
私は、そのアカウントをブロックした。
「ねぇ、なんで無視するの?」
「え、あ、ごめん。あのアカウントについて考えてた。ごめん」
「そっか、辛いんだね」
「うん」
私の友達はアカリだけだ。
「ねぇ、今日。私と一緒に帰らない。アカリ」
「分かった。いいよ!」
「ありがとう」
私は、アカリの手を握りながら、同じ通学路を通って、家に帰った。
「ねぇ、購入したスマホって、私の前に使っていたスマホと同じだよね」
「うん。アカリと同じスマホにしたくて」
「ありがとう。でもね、私の彼氏と同じなの」
「そうなの?」
「うん。だからね」
『なんで、無視するの!!!』
クラスメイト40人の内、私を除く39人全員、スマホを手にしていた。
『アンリさんが、ラインを登録しました』
家に帰ってすぐに、私はラインをインストールして友達を登録した。
「スマホ、デビューだね」
「うん」
「私以外の人のアカウントも教えるね」
「ありがとう。アンリ!」
アンリから他の人のアカウントを教えてもらったおかげで、友達の数が41人になった。
「あれ?」
1つだけ、黒いアイコンのアカウントがあった。
恐る恐るそのアカウントをタップしたが、何も起こらず、ただ黒色の画面だけだった。
「ま、いいか」
私は、その日、そのアカウントを除く、友達全員と会話した。
次の日、私のスマホに1件のメッセージが届いた。
『なんで無視するの?』
私は怖くて、そのメッセージを既読だけして、何もメッセージを返さなかった。
「スパム?」
「うん、そういうメッセージはスパムって言って多分、あまり意味はないから気を付けてね」
「うん、ありがとう」
アカリから教えてもらった通り、そのアカウントから送られてくるメッセージには1言も返さないようにした。
『ねぇ、ねぇ!!! なんで、無視するの!!!』
『ねぇ、ねぇ!!! かわいいだけなのに!!!』
『ピコンッ』、『ピコンッ』と、メッセ―ジが止まらない。
私は、そのアカウントをブロックした。
「ねぇ、なんで無視するの?」
「え、あ、ごめん。あのアカウントについて考えてた。ごめん」
「そっか、辛いんだね」
「うん」
私の友達はアカリだけだ。
「ねぇ、今日。私と一緒に帰らない。アカリ」
「分かった。いいよ!」
「ありがとう」
私は、アカリの手を握りながら、同じ通学路を通って、家に帰った。
「ねぇ、購入したスマホって、私の前に使っていたスマホと同じだよね」
「うん。アカリと同じスマホにしたくて」
「ありがとう。でもね、私の彼氏と同じなの」
「そうなの?」
「うん。だからね」
『なんで、無視するの!!!』
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最後凄くゾクッとしました笑
スマホ確かに買ったばっかりだと使い方分からないですよね