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第九話 商売の神様 1
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「?」
その日、次の行き先が決まった神様のエントリーカードを整理していると、急に部屋が騒々しくなった。いきなり神様の集団でやってきたのだ。
―― うわ、これはまた団体様ご一行……一体どこから……? あ、もしかしたら、れいのお宅の神様達?!――
あの井戸の神様のお宅。建て替えが終わり、一週間ほど前から新しい生活が始まっているようだった。古い道具の処分はとっくに終わっているだろうし、そこの神様だとしたらタイミングが合わない
「か、神様、神様! あんなふうに団体でやってくる神様って、今まで見たことありますか?」
ディスプレイの上で、コーヒー牛乳とクリームパンを食べているパソコンの神様に、声をかける。神様は私の質問に顔をあげ、事務所の入口に目を向けた。
「はて。その家にたくさんの神がいるというのは見たことがあるが、あんなふうに、外で集団行動をする神は知らんのう」
「ですよねえ……」
親し気に話しをしている様子からするに、まったく関係ない神様同士の集団ではないようだ。一体どういった関係なのだろう。七福神や干支の神様にしては、かなり人数が多い。
「こんにちは。皆さん、新しい行き先をお探しですか?」
恐る恐る声をかける。
「違うのよー! 今日は募集をしてほしくて来たのよー! みんなの意見がまとまらなくってねー! しかたないから、皆でここに来たってわけなのよー!」
団体の一番先頭に立っていた神様が言った。たいていは高齢者の姿をしているのに、その神様はなんというか、めちゃくちゃ派手なオバチャンの姿をしている。しかも声がでかい。まるで大阪のオバチャンを見ているようだ。
「新しい神様を募るんですね。えーと、ではこちらの募集カードに、どんな神様をお求めなのか、できるだけ詳しく書いていただけますか? あと何か希望があれば、こちらの備考欄に」
「誰か一人が書こうとすると、他の外野がうるさくて大変なのよー! 私達が希望を言っていくから、おねえさん、適当に書いてくれるー?」
「ええええ……」
神様達は待合い場所のイスを勝手に持ってきて、窓口前に横並びして座った。人数が多くて、一宮さんが受け持つ窓口を圧迫している。一宮さんもだけど、大抵のことには動じない後ろの榊さんも、この状態にドン引きだ。
「じゃあ話すわよー!」
「あああ、ちょっと待ってくだ、、、」
待ってくださいと言う前に、それぞれの神様が自分の希望をあれこれ言い始める。あまりの早口に止めるタイミングがつかめない。
―― む、無理だよ!! 私、聖徳太子さんじゃないから!! ――
とにかく、わかる範囲だけでも書き留めようとねえんぴつとメモ帳を手にした。そして神様達が好き勝手に話していることを、可能な限り箇条書きにしていく。
「だからねー! 元気な神様がいいのよー! とにかく元気が一番なのよー!」
「元気な神様ですねー……」
「元気すぎるのも考えものじゃ、その神のように」
一番遠いところに座っている神様が口をはさんだ。
「でも協調性もほしいのよー! 好き勝手に元気でも困るのー! チームワーク大事よねー!」
「協調性が大事、と……」
「お前が言うなじゃー」
その横の神様が口をはさむ。
「古くても新しくても問題ないわよー! あと人間が好きな神様がいいわねー!」
「新旧こだわらず、人間好きですね……」
「そこはわしらも大賛成じゃのー」
話を聞いているうちに、神様達は商売の神様らしいということが、だんだんわかってきた。なんで集団でやってきたかというと、とある地域の商店街のお店の商売の神様達らしい。
「商店街を元気にって、人間も神も一丸となってがんばってるのよ! で、そのがんばりのかいがあって、新しいお店がいくつか入ることになったのね! でも、新しくお店が入る場所、長く空家だったから、神様がいないのよ! それって困るのよ! だから神様を募集したいの!」
オバチャンの神様が一気にまくしたてた。
「なるほど。ではやはり、もともとお商売の神様をしていた神様が良いですよね?」
「それはそうなんだけど、新しいお店は若い店主さんも多いの! 昔の風習にこだわる神様より、新しいことでも楽しめる神様が良いのよー!」
オバチャン神様が答えると、再び他の神様達が自分達の希望を言い始める。それなりに昔のことを知っている神様もいたほうが良いとか、お酒の神様も必要だとか、お稲荷さんと仲が良い神様が良いとか、医術の神はどうなのじゃとか。とにかく言い出したらキリがないらしい。
「いつまでに募集をかけるつもりですか?」
神様達がわーわー騒いでいる間を縫って、オバチャン神様に質問をする。
「すぐよ! 今すぐにでも来てほしいのよ! もう開店しているところもあるのよ! 今、商売の神様がいないところは、私達が分担して面倒をみてるけど、やっぱりこういうのって、一国一城の主でないと困るのよー!」
「一国一城の主……」
「そうなのよー! それで一応、一店分は今そこで確保したの! この神!」
オバチャンの横に座っている神様が、困ったような顔をして私に笑いかける。
「ええええ?! あの、大丈夫ですか?!」
「ええ、そこはなんとか。こう見えても、昔、和菓子屋の商売の神をしていましたので」
「私の目も確かでしょー? ナイスだわー!!」
なんとなくだけど、このオバチャンの神様、アニマル柄の洋服が着たら、とても似合いそう気がしてきた。
「せっかくエントリーカードを作りましたが、大して使わずに終わりそうです」
「どこの神の座でも、お試し期間はありますからね。その間は持っていてください」
「あら、大丈夫よー!! 私の目は間違いないから! 新しく入ったケーキ屋さんの神様になってもらうわよー!」
「和菓子から洋菓子ですね……大丈夫そうですか?」
心配になって、元和菓子屋さんの神様にたずねる。こういう些細なことが、マッチングでうまくいかない原因になったりするのだ。
「私、甘いものは好きですからね。昔、カステラが入ってきたころはそりゃもう、毎日が楽しかったですよ。あと金平糖とかね」
「今度のお店はカステラどころじゃないわよ、あなた! ケーキのデコレーションが得意な店主さんだから! 見たらビックリするわよ!!」
「それはまた楽しみです」
神様の様子からして大丈夫な気はする。しかし万が一のことがあったら大変だ。神様を募集する他のお店が、どういったお店なのか、確かめておかねばならない。
「他のお店はどういったお店なんでしょう?」
「あとは、パン屋さんでしょー、雑貨屋さんでしょー、それからー……」
聞く限り、変わったお店はないようだ。ただ一店だけ、小売ではなくマッサージ店があったので、質問しておいてよかったと思った。
「神様が神様をスカウトするのは初めてですけど、かまいませんよね?」
後ろにいた榊さんに確認をする。順番的には、募集枠を登録してから、新しい神様をお迎えするのが常なのだ。今までその順番を変えたことがないので、自分としても大丈夫なのか心配だった。
「まあ、神様同士で問題がないなら大丈夫だと思うわよ。もちろん報告は必要になるけど」
「ですよね」
「心配ないわよー! もしケーキ屋がダメなら、別のお店で試してもらうから!」
お試し期間まで、神様に仕切られてしまっている。後ろを振り返ると、榊さんがヤレヤレと言った顔をしながらも、うなづいた。まあ良いでしょうということらしい。
「わかりました。では募集枠にデータを入力していきますね。商店街を一つにまとめて募集枠を作るのではなく、お店ごとの募集枠を作ったほうが良いと思うんですよ。なので、ちょっとお時間をいただきます」
「大丈夫よー! 私達、もう帰るから!」
その声を合図に、神様達が立ち上がり、イスを元の場所に戻し始めた。
「え?! でも募集枠の確認、しなくても良いんですか?」
「心配してないわよー! ここのハロワは親切だし、きちんと新しい神様を探してくれるって、私達の間でも評判なんだから!」
「そうなんですか……」
「あ、商店街全体の神様責任者は私なのよー! 連絡先の電話番号だけ、教えておくわねー」
そう言って、メモを置く。
「じゃあよろしくねー! できるだけ急いでほしいわー!」
「あ、はい。がんばります」
神様達は来た時と同じように、ワイワイガヤガヤにぎやかに会話をしながら出ていった。神様達が出ていくと、事務所がシーンとなる。
「……すっごいの見た」
「すごかったのー、わしもああいう神は初めてじゃ」
この八百万ハロワは神様達の間で評判らしい。
「なんだか緊張する……」
頑張って神様のなり手を探さなければ。
その日、次の行き先が決まった神様のエントリーカードを整理していると、急に部屋が騒々しくなった。いきなり神様の集団でやってきたのだ。
―― うわ、これはまた団体様ご一行……一体どこから……? あ、もしかしたら、れいのお宅の神様達?!――
あの井戸の神様のお宅。建て替えが終わり、一週間ほど前から新しい生活が始まっているようだった。古い道具の処分はとっくに終わっているだろうし、そこの神様だとしたらタイミングが合わない
「か、神様、神様! あんなふうに団体でやってくる神様って、今まで見たことありますか?」
ディスプレイの上で、コーヒー牛乳とクリームパンを食べているパソコンの神様に、声をかける。神様は私の質問に顔をあげ、事務所の入口に目を向けた。
「はて。その家にたくさんの神がいるというのは見たことがあるが、あんなふうに、外で集団行動をする神は知らんのう」
「ですよねえ……」
親し気に話しをしている様子からするに、まったく関係ない神様同士の集団ではないようだ。一体どういった関係なのだろう。七福神や干支の神様にしては、かなり人数が多い。
「こんにちは。皆さん、新しい行き先をお探しですか?」
恐る恐る声をかける。
「違うのよー! 今日は募集をしてほしくて来たのよー! みんなの意見がまとまらなくってねー! しかたないから、皆でここに来たってわけなのよー!」
団体の一番先頭に立っていた神様が言った。たいていは高齢者の姿をしているのに、その神様はなんというか、めちゃくちゃ派手なオバチャンの姿をしている。しかも声がでかい。まるで大阪のオバチャンを見ているようだ。
「新しい神様を募るんですね。えーと、ではこちらの募集カードに、どんな神様をお求めなのか、できるだけ詳しく書いていただけますか? あと何か希望があれば、こちらの備考欄に」
「誰か一人が書こうとすると、他の外野がうるさくて大変なのよー! 私達が希望を言っていくから、おねえさん、適当に書いてくれるー?」
「ええええ……」
神様達は待合い場所のイスを勝手に持ってきて、窓口前に横並びして座った。人数が多くて、一宮さんが受け持つ窓口を圧迫している。一宮さんもだけど、大抵のことには動じない後ろの榊さんも、この状態にドン引きだ。
「じゃあ話すわよー!」
「あああ、ちょっと待ってくだ、、、」
待ってくださいと言う前に、それぞれの神様が自分の希望をあれこれ言い始める。あまりの早口に止めるタイミングがつかめない。
―― む、無理だよ!! 私、聖徳太子さんじゃないから!! ――
とにかく、わかる範囲だけでも書き留めようとねえんぴつとメモ帳を手にした。そして神様達が好き勝手に話していることを、可能な限り箇条書きにしていく。
「だからねー! 元気な神様がいいのよー! とにかく元気が一番なのよー!」
「元気な神様ですねー……」
「元気すぎるのも考えものじゃ、その神のように」
一番遠いところに座っている神様が口をはさんだ。
「でも協調性もほしいのよー! 好き勝手に元気でも困るのー! チームワーク大事よねー!」
「協調性が大事、と……」
「お前が言うなじゃー」
その横の神様が口をはさむ。
「古くても新しくても問題ないわよー! あと人間が好きな神様がいいわねー!」
「新旧こだわらず、人間好きですね……」
「そこはわしらも大賛成じゃのー」
話を聞いているうちに、神様達は商売の神様らしいということが、だんだんわかってきた。なんで集団でやってきたかというと、とある地域の商店街のお店の商売の神様達らしい。
「商店街を元気にって、人間も神も一丸となってがんばってるのよ! で、そのがんばりのかいがあって、新しいお店がいくつか入ることになったのね! でも、新しくお店が入る場所、長く空家だったから、神様がいないのよ! それって困るのよ! だから神様を募集したいの!」
オバチャンの神様が一気にまくしたてた。
「なるほど。ではやはり、もともとお商売の神様をしていた神様が良いですよね?」
「それはそうなんだけど、新しいお店は若い店主さんも多いの! 昔の風習にこだわる神様より、新しいことでも楽しめる神様が良いのよー!」
オバチャン神様が答えると、再び他の神様達が自分達の希望を言い始める。それなりに昔のことを知っている神様もいたほうが良いとか、お酒の神様も必要だとか、お稲荷さんと仲が良い神様が良いとか、医術の神はどうなのじゃとか。とにかく言い出したらキリがないらしい。
「いつまでに募集をかけるつもりですか?」
神様達がわーわー騒いでいる間を縫って、オバチャン神様に質問をする。
「すぐよ! 今すぐにでも来てほしいのよ! もう開店しているところもあるのよ! 今、商売の神様がいないところは、私達が分担して面倒をみてるけど、やっぱりこういうのって、一国一城の主でないと困るのよー!」
「一国一城の主……」
「そうなのよー! それで一応、一店分は今そこで確保したの! この神!」
オバチャンの横に座っている神様が、困ったような顔をして私に笑いかける。
「ええええ?! あの、大丈夫ですか?!」
「ええ、そこはなんとか。こう見えても、昔、和菓子屋の商売の神をしていましたので」
「私の目も確かでしょー? ナイスだわー!!」
なんとなくだけど、このオバチャンの神様、アニマル柄の洋服が着たら、とても似合いそう気がしてきた。
「せっかくエントリーカードを作りましたが、大して使わずに終わりそうです」
「どこの神の座でも、お試し期間はありますからね。その間は持っていてください」
「あら、大丈夫よー!! 私の目は間違いないから! 新しく入ったケーキ屋さんの神様になってもらうわよー!」
「和菓子から洋菓子ですね……大丈夫そうですか?」
心配になって、元和菓子屋さんの神様にたずねる。こういう些細なことが、マッチングでうまくいかない原因になったりするのだ。
「私、甘いものは好きですからね。昔、カステラが入ってきたころはそりゃもう、毎日が楽しかったですよ。あと金平糖とかね」
「今度のお店はカステラどころじゃないわよ、あなた! ケーキのデコレーションが得意な店主さんだから! 見たらビックリするわよ!!」
「それはまた楽しみです」
神様の様子からして大丈夫な気はする。しかし万が一のことがあったら大変だ。神様を募集する他のお店が、どういったお店なのか、確かめておかねばならない。
「他のお店はどういったお店なんでしょう?」
「あとは、パン屋さんでしょー、雑貨屋さんでしょー、それからー……」
聞く限り、変わったお店はないようだ。ただ一店だけ、小売ではなくマッサージ店があったので、質問しておいてよかったと思った。
「神様が神様をスカウトするのは初めてですけど、かまいませんよね?」
後ろにいた榊さんに確認をする。順番的には、募集枠を登録してから、新しい神様をお迎えするのが常なのだ。今までその順番を変えたことがないので、自分としても大丈夫なのか心配だった。
「まあ、神様同士で問題がないなら大丈夫だと思うわよ。もちろん報告は必要になるけど」
「ですよね」
「心配ないわよー! もしケーキ屋がダメなら、別のお店で試してもらうから!」
お試し期間まで、神様に仕切られてしまっている。後ろを振り返ると、榊さんがヤレヤレと言った顔をしながらも、うなづいた。まあ良いでしょうということらしい。
「わかりました。では募集枠にデータを入力していきますね。商店街を一つにまとめて募集枠を作るのではなく、お店ごとの募集枠を作ったほうが良いと思うんですよ。なので、ちょっとお時間をいただきます」
「大丈夫よー! 私達、もう帰るから!」
その声を合図に、神様達が立ち上がり、イスを元の場所に戻し始めた。
「え?! でも募集枠の確認、しなくても良いんですか?」
「心配してないわよー! ここのハロワは親切だし、きちんと新しい神様を探してくれるって、私達の間でも評判なんだから!」
「そうなんですか……」
「あ、商店街全体の神様責任者は私なのよー! 連絡先の電話番号だけ、教えておくわねー」
そう言って、メモを置く。
「じゃあよろしくねー! できるだけ急いでほしいわー!」
「あ、はい。がんばります」
神様達は来た時と同じように、ワイワイガヤガヤにぎやかに会話をしながら出ていった。神様達が出ていくと、事務所がシーンとなる。
「……すっごいの見た」
「すごかったのー、わしもああいう神は初めてじゃ」
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