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第一話 かまどの神様 1
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「とにかく、わしは、かまどのそばにいたいのじゃ」
その要望の言葉に頭をかかえながら、検索結果が出たパソコン画面をみつめる。かまど、検索結果0件。
「そう言われましてもねー……」
もう一度、検索をかける。ガスレンジ、検索結果0件。
「かまどを使っているお宅はもうほとんどありませんし、募集がかかっている中に、ガスレンジもないんですよ」
「ガスレンジもないのか」
カウンターの向こう側に座っている老人が、しょんぼりとした様子で眉をさげた。目の前にいる老人、実は人間ではなく、築200年の町屋でかまどを守っていた神様だ。今年になって、その町屋が取り壊されることが決まり、そこにあったかまども、お役御免になることが決まった。そのせいで、新しい神様としての居場所を探しているのだ。
「そうなんですよ。最近はオール電化にする家庭も増えてきましたし。それに壊れることも少ないので、ガスレンジの空きがなかなかねー。IHはダメなんですか?」
検索を続けながら質問をする。IHは新しいせいもあり、逆に神様が決まりにくく、募集しているお宅もそれなりに多かった。
「電気のかまどか。前に一度お試しで行ってみたのじゃが、そこの電気の神とうまくいかんでなあ」
「ああ、なるほど。そちらとの兼ね合いもありましたか」
「そうなんじゃ。時代じゃの」
日本では八百万の神が存在しており、大昔から、ありとあらゆるものに神様が宿っていた。そんな神様達が宿っていたモノも、時代と共に大きく変わっていく。汽車が電車へ、かまどがガスレンジへと変わっていくように。
だが神様達は、我々人間が考えているより、遥かにしたたかで、たくましい。昔ながらのかまどから、ガスレンジへとクラスチェンジをする、チャレンジャーな神様も多くいた。そして、次の場所を斡旋する我々よりも、現場の実情を知る神様も少なくないのだ。
「時代なんですねえ。あ、これなんてどうです? かまどですよ?」
そう言って、画面で見つけた募集枠を指でさす。
「石窯か」
「いわゆる台所のかまどではないですが、ガスレンジより、ずっと昔のかまどに近いと思うんですが」
「まあそうじゃの。これはどこにあるんじゃ?」
神様は興味深げな顔をした。
「デパート裏にあるピザ屋さんです。そこの石窯なんですけど、イタリアから取り寄せた石窯らしくて、なかなか日本の神様が定着できないらしいです」
「まあ、そうじゃろうな」
「やっはり外国製品は難しいですか」
「舶来物との相性は、電気の神とより難しいのじゃ」
「なるほど」
日本製品と、そうでない製品の相性もあるらしい。これは重要なことだと、横に置いてあったメモに書き込んだ。これからは、どこで作られたものかも備考欄に登録しておこう。
「どうでしょう? ダメモトで行ってみますか?」
「そうじゃの。木をくべる窯は久しいし、面白そうだから行ってみるかの。ダメモトじゃ」
「ありがとうございます。では先方に連絡をいれますね。いつからにしましょう」
「いつからでも問題ない」
受話器をとってボタンを押す。呼び出し音が十回ほど鳴り、相手が出た。
「いつもお世話になっております。八百万ハローワークの羽倉と申します。実はそちらの石窯の、守護をご希望されている神様が見つかりまして。ええ。以前は、かまどを担当されていた神様です。ですので、木材による着火に関しては、問題ないと思うのですが。……はい、わかりました。ではそちらで直接、お話をお願いします」
電話を切ると、エントリーカードと紹介状を神様の前に置く。
「今日は貸し切りで、夕方までお客さんは来ないそうです。今なら、ゆっくりお話ができるということでした」
「ふむふむ。それは助かる。なにもせずにのんびりするのも、そろそろ飽きてきたころじゃからな」
満足げにうなづくと、カードと紹介状を着物の袖の下に入れた。
「お店の神様責任者は、店内のウイスキー樽の神様なので、面接はその神様とお願いします。もし何か困ったことがありましたら、こちらに連絡をしてください」
「あいわかった。長々と世話になったの」
「いえいえ。これも仕事ですから。では新しいお仕事、がんばってくださいね」
そう言って、神様を見送った。と言っても、相手はその場から煙のように姿を消してしまったので、こちらは座ったままだったが。
「イタリアの石窯との相性、うまくいくと良いなあ……」
そうつぶやくと、神様と石窯をファイリングして、『お試し期間中』のシールが貼られた引き出しに入れた。
さて、ようやく神様の行き先が決まったところで、あらためてここの紹介しておくとしよう。
ここはハローワーク。いわゆる公共職業安定所と呼ばれる、厚生労働省が設置した行政機関だ。
ただし「人間」に職業の斡旋をしているのは、隣の真新しいビルに入っている、通常のハローワーク。こちらは「神様」達に職業を斡旋をする、通称「八百万ハローワーク」。各市町村クラスの自治体に原則一か所ずつ開設されている、神様専用のハローワークだ。そんなに再就職を希望する神様がいるのかって? 日本の神様の勤勉さをなめてはいけない。
そしてここは、古い神様達が出入りすることもあって、神様でも落ち着ける雰囲気の、古い町家を事務所として使っている。そのせいで屋根裏をネズミが走り回ったり、多少のすきま風が入っていくるが、それ以外は快適な職場環境だ。
それと、ここで働く職員は人間用のハローワークと同様に、正真正銘の公務員。ただし、幽霊や妖怪が見えたり、お祓いができたり、純粋な人間ではなかったり、そんな感じの人達が多くいた。もちろん私のように、平凡な普通の人間もいる。圧倒的に少数派ではあったけれども。
「神様も大変だなあ……就職氷河期じゃないけど、ここ最近、マッチングがうまくいかない神様が多すぎる」
相談にくる神様達の行列が一段落したので、今のうちにと、新しく追加された募集枠のデータ入力を開始する。ここ最近の時代の変化は早すぎだ。そのせいもあって、神様達の仕事も、需要と供給のバランスが崩れていた。
「お疲れさんじゃの」
ヒョッコリとパソコンの影から、小さな神様があらわれた。この神様は、私が使っているパソコンの神様だ。なんでも昔は、どこかの神社で石灯籠の神様をしていたらしい。石灯籠の神様が、またどうしてパソコンの神様になったのか? まあ、こういう飛び抜けたチャレンジ精神を持つ神様も、中にはいるということだ。
「こちらこそ、お疲れ様です」
「働き者の神が多いのも、考えものじゃろ?」
「長い間、神様として頑張ってきたんだから、少しぐらいのんびりすれば良いのにって、いつも思いますよ」
「長年つちかってきた習慣は、なかなか消えんのじゃ」
「日本の神様らしいですけどねー。あ、そうだ。今日のパソコン、なんとなく遅くないですか?」
朝から気になっていたことを思い出し、神様に質問をする。
「今日はの、半年に一度の、大型アップデートの最中なんじゃ」
「ああ、そう言えばそろそろでしたね。早いですねえ、半年」
「まったくじゃ」
大型アップデートの日なら納得だ。昼休み、お弁当を食べている間に、更新も完了しているだろう。今もなにげに動作が重たいが、もう少しの我慢だ。
「アップデート、しなくちゃダメですかねー」
「しなくちゃダメじゃの。さすがのわしらも、ウィルスには勝てんから」
「対策ソフトを入れていてもダメですか」
「ダメとは言わんが、いわゆる保証はできません、じゃな」
「そのうち、ウイルスに打ち勝つ神様、あらわれますかねー」
「さーて、どうじゃろうなあ」
そんな神様があらわれたら、日本にあるインターネット系のセキュリティ会社はつぶれてしまうかも。そんなことを考えながら、残っている仕事を片づけることに気持ちを戻す。入力作業をしている間、パソコンの神様は、ディスプレイの上にちんまりと座り、お茶とお団子をおいしそうに食べていた。
―― ん? その団子、どこかで見た記憶が…… ――
「あ、それ! 私がおやつにとっておいた、仙太郎さんのお団子!」
「早い者勝ちじゃ。ごちそうさまじゃの、フォッフォッフォッフォッ」
「ああああ、せっかく食べようと思って、わざわざ買ってきたのに!」
「フォッフォッフォッフォッ」
神様は楽しそうに笑った。
その要望の言葉に頭をかかえながら、検索結果が出たパソコン画面をみつめる。かまど、検索結果0件。
「そう言われましてもねー……」
もう一度、検索をかける。ガスレンジ、検索結果0件。
「かまどを使っているお宅はもうほとんどありませんし、募集がかかっている中に、ガスレンジもないんですよ」
「ガスレンジもないのか」
カウンターの向こう側に座っている老人が、しょんぼりとした様子で眉をさげた。目の前にいる老人、実は人間ではなく、築200年の町屋でかまどを守っていた神様だ。今年になって、その町屋が取り壊されることが決まり、そこにあったかまども、お役御免になることが決まった。そのせいで、新しい神様としての居場所を探しているのだ。
「そうなんですよ。最近はオール電化にする家庭も増えてきましたし。それに壊れることも少ないので、ガスレンジの空きがなかなかねー。IHはダメなんですか?」
検索を続けながら質問をする。IHは新しいせいもあり、逆に神様が決まりにくく、募集しているお宅もそれなりに多かった。
「電気のかまどか。前に一度お試しで行ってみたのじゃが、そこの電気の神とうまくいかんでなあ」
「ああ、なるほど。そちらとの兼ね合いもありましたか」
「そうなんじゃ。時代じゃの」
日本では八百万の神が存在しており、大昔から、ありとあらゆるものに神様が宿っていた。そんな神様達が宿っていたモノも、時代と共に大きく変わっていく。汽車が電車へ、かまどがガスレンジへと変わっていくように。
だが神様達は、我々人間が考えているより、遥かにしたたかで、たくましい。昔ながらのかまどから、ガスレンジへとクラスチェンジをする、チャレンジャーな神様も多くいた。そして、次の場所を斡旋する我々よりも、現場の実情を知る神様も少なくないのだ。
「時代なんですねえ。あ、これなんてどうです? かまどですよ?」
そう言って、画面で見つけた募集枠を指でさす。
「石窯か」
「いわゆる台所のかまどではないですが、ガスレンジより、ずっと昔のかまどに近いと思うんですが」
「まあそうじゃの。これはどこにあるんじゃ?」
神様は興味深げな顔をした。
「デパート裏にあるピザ屋さんです。そこの石窯なんですけど、イタリアから取り寄せた石窯らしくて、なかなか日本の神様が定着できないらしいです」
「まあ、そうじゃろうな」
「やっはり外国製品は難しいですか」
「舶来物との相性は、電気の神とより難しいのじゃ」
「なるほど」
日本製品と、そうでない製品の相性もあるらしい。これは重要なことだと、横に置いてあったメモに書き込んだ。これからは、どこで作られたものかも備考欄に登録しておこう。
「どうでしょう? ダメモトで行ってみますか?」
「そうじゃの。木をくべる窯は久しいし、面白そうだから行ってみるかの。ダメモトじゃ」
「ありがとうございます。では先方に連絡をいれますね。いつからにしましょう」
「いつからでも問題ない」
受話器をとってボタンを押す。呼び出し音が十回ほど鳴り、相手が出た。
「いつもお世話になっております。八百万ハローワークの羽倉と申します。実はそちらの石窯の、守護をご希望されている神様が見つかりまして。ええ。以前は、かまどを担当されていた神様です。ですので、木材による着火に関しては、問題ないと思うのですが。……はい、わかりました。ではそちらで直接、お話をお願いします」
電話を切ると、エントリーカードと紹介状を神様の前に置く。
「今日は貸し切りで、夕方までお客さんは来ないそうです。今なら、ゆっくりお話ができるということでした」
「ふむふむ。それは助かる。なにもせずにのんびりするのも、そろそろ飽きてきたころじゃからな」
満足げにうなづくと、カードと紹介状を着物の袖の下に入れた。
「お店の神様責任者は、店内のウイスキー樽の神様なので、面接はその神様とお願いします。もし何か困ったことがありましたら、こちらに連絡をしてください」
「あいわかった。長々と世話になったの」
「いえいえ。これも仕事ですから。では新しいお仕事、がんばってくださいね」
そう言って、神様を見送った。と言っても、相手はその場から煙のように姿を消してしまったので、こちらは座ったままだったが。
「イタリアの石窯との相性、うまくいくと良いなあ……」
そうつぶやくと、神様と石窯をファイリングして、『お試し期間中』のシールが貼られた引き出しに入れた。
さて、ようやく神様の行き先が決まったところで、あらためてここの紹介しておくとしよう。
ここはハローワーク。いわゆる公共職業安定所と呼ばれる、厚生労働省が設置した行政機関だ。
ただし「人間」に職業の斡旋をしているのは、隣の真新しいビルに入っている、通常のハローワーク。こちらは「神様」達に職業を斡旋をする、通称「八百万ハローワーク」。各市町村クラスの自治体に原則一か所ずつ開設されている、神様専用のハローワークだ。そんなに再就職を希望する神様がいるのかって? 日本の神様の勤勉さをなめてはいけない。
そしてここは、古い神様達が出入りすることもあって、神様でも落ち着ける雰囲気の、古い町家を事務所として使っている。そのせいで屋根裏をネズミが走り回ったり、多少のすきま風が入っていくるが、それ以外は快適な職場環境だ。
それと、ここで働く職員は人間用のハローワークと同様に、正真正銘の公務員。ただし、幽霊や妖怪が見えたり、お祓いができたり、純粋な人間ではなかったり、そんな感じの人達が多くいた。もちろん私のように、平凡な普通の人間もいる。圧倒的に少数派ではあったけれども。
「神様も大変だなあ……就職氷河期じゃないけど、ここ最近、マッチングがうまくいかない神様が多すぎる」
相談にくる神様達の行列が一段落したので、今のうちにと、新しく追加された募集枠のデータ入力を開始する。ここ最近の時代の変化は早すぎだ。そのせいもあって、神様達の仕事も、需要と供給のバランスが崩れていた。
「お疲れさんじゃの」
ヒョッコリとパソコンの影から、小さな神様があらわれた。この神様は、私が使っているパソコンの神様だ。なんでも昔は、どこかの神社で石灯籠の神様をしていたらしい。石灯籠の神様が、またどうしてパソコンの神様になったのか? まあ、こういう飛び抜けたチャレンジ精神を持つ神様も、中にはいるということだ。
「こちらこそ、お疲れ様です」
「働き者の神が多いのも、考えものじゃろ?」
「長い間、神様として頑張ってきたんだから、少しぐらいのんびりすれば良いのにって、いつも思いますよ」
「長年つちかってきた習慣は、なかなか消えんのじゃ」
「日本の神様らしいですけどねー。あ、そうだ。今日のパソコン、なんとなく遅くないですか?」
朝から気になっていたことを思い出し、神様に質問をする。
「今日はの、半年に一度の、大型アップデートの最中なんじゃ」
「ああ、そう言えばそろそろでしたね。早いですねえ、半年」
「まったくじゃ」
大型アップデートの日なら納得だ。昼休み、お弁当を食べている間に、更新も完了しているだろう。今もなにげに動作が重たいが、もう少しの我慢だ。
「アップデート、しなくちゃダメですかねー」
「しなくちゃダメじゃの。さすがのわしらも、ウィルスには勝てんから」
「対策ソフトを入れていてもダメですか」
「ダメとは言わんが、いわゆる保証はできません、じゃな」
「そのうち、ウイルスに打ち勝つ神様、あらわれますかねー」
「さーて、どうじゃろうなあ」
そんな神様があらわれたら、日本にあるインターネット系のセキュリティ会社はつぶれてしまうかも。そんなことを考えながら、残っている仕事を片づけることに気持ちを戻す。入力作業をしている間、パソコンの神様は、ディスプレイの上にちんまりと座り、お茶とお団子をおいしそうに食べていた。
―― ん? その団子、どこかで見た記憶が…… ――
「あ、それ! 私がおやつにとっておいた、仙太郎さんのお団子!」
「早い者勝ちじゃ。ごちそうさまじゃの、フォッフォッフォッフォッ」
「ああああ、せっかく食べようと思って、わざわざ買ってきたのに!」
「フォッフォッフォッフォッ」
神様は楽しそうに笑った。
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