貴方と二人で臨む海

鏡野ゆう

文字の大きさ
上 下
25 / 45
東京・横須賀編

第二十五話 practice ongoing

しおりを挟む
「はー……今年最大のビックリは堅田部長と高島さんが夫婦だったってことで決まりだなあ」

 お二人と別れて自宅の最寄駅で降りると電車を見送りつつ呟いた。

「本当に知らなかったんだな」
「まったくですよ。同じ部署にいて一年近くお二人と顔を合わせていたのに全く気がつかなかったです」
「門真さんらしいと言えば門真さんらしいな」

 篠塚さんは愉快そうに笑う。

「それって一体どういう意味なんですか?」
「そのままの意味なんだが」
「絶対に呆れてますよね?」
「そんなこと言ってないだろ。門真さんらしいなと言っただけだ」

 駅から自宅マンションに着くまでそのことについてずっと追及し続けたけどのらりくらりとかわされ続けて、結局どういうことなのかはっきりとした答えを聞くことは出来なかった。

「さて。泊りの用意が完了するまでどれぐらいの時間が必要だ?」

 玄関の前で鍵をバッグから引っ張り出したところで篠塚さんが尋ねてきた。

「そうですねえ……用意もですけどせめてたまっている衣服のお洗濯して部屋干しにしておきたいんですが……」

 顔が却下と言っているので今は諦めておくことにする。やっぱり明日は篠塚さんがお仕事に出掛けた後にこっちにお洗濯とお掃除をしに戻ってこよう。

「じゃあ年末最後のゴミ出しをしてお泊りの準備をして……三十分ぐらいかな」
「分かった。だったら俺は自分の用事をすませてくるから三十分後に下で」
「分かりました」

 自分の用事ってことはお仕置き道具を仕入れてくるってことだよね? 一体どこで手に入れるつもりなんだろう。たった三十分で用意できるような物なの? もしかしてここに来るまでのスーパーかコンビニで売っている商品? はっ、まさか?!

「篠塚さん、私、辛いの苦手ですから!!」
「……は?」
「え? だってお仕置き道具を買いに行くんでしょ? 三十分で用意できるものなんてスーパーに売ってるデスソースぐらいしか浮かばないんだもの」
「……門真さん」
「はい?」

 篠塚さんはしばらく私の顔を見下ろしてから溜め息をついた。

「それ、本気で聞いているんだよな??」
「当たり前ですよ。理由も分からないままのお仕置きなんて怖いじゃないですか。いきなりご飯にデスソースは恐怖です」

 当然でしょ?と顔を見上げる。

「……デスソースはさすがに俺も無理だから買うことはない。だから安心してくれ」
「それを聞いて少しだけ安心しました。じゃあ何を用意するんですか?」
「とにかく三十分後に下だからな。時間厳守、遅れたらお仕置き追加だからさっさと準備しろよ」

 そう言って自分の腕時計を指で指しながらエレベーターホールへと引き返していった。そんな篠塚さんを見送っているとピタリと足を止めて振り返る。

「ほら、さっさと用意。時間はどんどん過ぎているぞ。下にいなかっらたドアを蹴破りに上がってくるからな」

 本当にそうされそうだから慌ててドアを開けて部屋に飛び込んだ。これ以上お隣の住人さんにおかしな人だと思われたら困るもの。さっさと準備をしよう。

「えっと、まずは……」

 焦っちゃうと何から手をつけて良いのか分からなくてしばらく立ち尽くしてしまう。

「落ち着け私。順番はゴミ出しをしてからお泊りの準備でいこう」

 先週末のゴミの日に合わせて出しておいたから溜まっているゴミもそれほど多くはない。だけど置いておくのも嫌だからさっさとゴミ袋に入れて口を縛った。これは下に行く時に集積用のコンテナに入れておくとしてと。

「次はお泊り道具の準備だよね……いや、その前に自分の着替えかな」

 着替えとお化粧道具一式。それだけでもとんでもなく大きな荷物になってしまう。何も考えなしにベッドの上に並べてからとうしたものかと考え込んでしまった。こんなの持っていったら何処か旅行にでも行くのかって言われそう。

「パジャマは篠塚さんのTシャツを借りれば問題ないからパス、と。それから……」

 できるだけ荷物を少なくすることを考えていたらあっと言う間に時間が迫ってきた。バッグにあれこれ詰め込んで適当に着替えるとガスと電気の確認をゴミ袋を持って部屋を出る。そこでパッタリと新聞を取りに降りていたらしいお隣のオネーサンと顔を合わせてしまった。

「……あ、こんにちは」
「こんにちは。帰省されるんですか?」

 オネーサンの視線が私のカバンに向けられる。

「はい、そうなんですよ。お正月休みなので。じゃあ失礼します~~」

 あははと自分でもぎこちない愛想笑いを浮かべながらペコリと頭を下げるとそのままエレベーターホールに向かう。もしかして下で篠塚さんの姿を目撃していたりして……?

 エントランスを出るとマンションの敷地ぎりぎりの道路脇に立っている後ろ姿が見えた。あそこだったらお隣さんに姿を目撃されることもないかな。ゴミ袋を集積場のコンテナに入れると急いで篠塚さんの元へと向かう。篠塚さんは私の足音に気がついたらしくて振り返った。

「お待たせしました、ちゃんと時間内ですよね?」

 私の質問に篠塚さんはわざとらしく腕時計を見る。

「一分前だった。ドアの修理代を出さずにすんで良かったな」
「どんな頑丈な足をしてるんですか」
「荷物はそれだけか?」
「これでも頑張って少なくしたんですよ」
「そうか。これ、入れさせてくれ」

 手に持っていた紙袋を私のバッグの中に入れるとそのまま片手に持って歩き始めた。

「今のはなんです?」
「だからお仕置きに必要なもの」
「そんなに小さいの?」

 どう考えてもピコピコハンマーでもハリセンでもない感じ。

「……本当に分からないんだよな?」
「分からないから聞いているんじゃないですか」
「やれやれ。男女関係についての練度がまだまだ足りないな門真さん」
「それとお仕置きと何の関係が……?」
「買ってきたのは昨日は三つしかなかった俺と門真さんに必要なものだ」
「……」

 昨日は三つしかなかったもので篠塚さんと私に必要なもの……

 …………え?!

「お仕置きって……それ?!」
「まあ正確には練度向上のための訓練とでも言うべきか」
「訓練?!」

 首を傾げながら呟いている篠塚さんを唖然として見上げる。篠塚さんはそんな私の頭に手をやって前を向かせた。

「ちゃんと前を向いて歩けって」
「あの、お仕置きになると一体どういうことになちゃうんですか、そのう、えっと、そういうの……」
「さあ、どうなるんだろうな。俺にもさっぱり予想がつかない」
「ええええ……?!」

 まさか買ってきたものを使い切っちゃうぐらいエッチしちゃうとかないよね?! だって明日は篠塚さんはお仕事だもの、そんなことに体力使ってる場合じゃないよね? ……よね?


+++++


「ちょっと篠塚さん、なんでお家に帰ってきたのに米俵みたいに運ばれなきゃいけないんですかー!!」

 駅の改札を出たあたりから篠塚さんにエンジンがかかったのが感じられたんだけどまさか玄関口でいきなり担がれてベッドに連れて行かれるとは思ってなかった。ベッドの横にカバンが放り投げられてそれと同時に私もベッドに落とされる。

「さんざん俺のことを振り回しておいて労うこともしないくせに顔を合わせたこともないうちのオヤジと兄貴のことを労えとか言うんだからな。まったく扱いが違い過ぎて腹が立つったら。もう少し師匠でもある俺のことを敬えっつーの」
「それがお仕置きをしようとした原因?!」
「それ以外の何があるってんだ」

 ムスッとした顔の篠塚さんが覆いかぶさってくる。えっと襲われてこういう態勢に陥った時の対処方法はやっぱり急所に一撃……? と考えた途端に膝を押さえつけられた。

「今、護身術を使ってやろうかって考えただろ?」
「……あれ?」

 どうして分かったのかな?

「下に視線をちらりと向けたので分かった。不意打ちをしたいなら相手に自分の次の行動を悟られないことが大事だぞ?」
「次は頑張る」
「次なんてないから」

 ムッとしたままの顔でキスをしてくる。人のことを乱暴にベッドに放り投げたわりには優しいキス。

「ねえ、こんな時間からってやっぱり恥ずかしいですよ」

 この時期の日は短いとは言えまだ外は明るかった。夜だって部屋の電気はついているんだから同じだろって言われればそれまでなんだけどやっぱり何だか恥ずかしい。

「お仕置きするのに何で門真さんの希望を聞かなくちゃいけないんだ?」
「え、本当にお仕置きなんですか?」
「まさか俺がどうしようもなく盛っていてお仕置きを口実に門真さんのことを抱こうとしているとでも?」

 無表情な顔で見下ろされて目を反らしながら頷く。

「えっと、お仕置き道具が何かって分かった時点で半分ぐらいはそうなのかなって、思ってました」
「んなわけあるか。正真正銘のお仕置きだ。それと練度向上の為の訓練。覚悟しろ」
「なんかお仕置きの他に増えてる!!」

 そんな訳で篠塚さんは私の抗議なんてお構いなしにせっかく短い時間を精一杯使ってチョイスした服を一枚ずつ剥ぎ取っていく。だけどそれを怖いと感じなかったのは有無を言わさない態度でも優しいままの手つきと時々落とされる優しいキスのせいだと思う。

「……ところで門真さん」

 呼ばれてぼんやりと目を開けて篠塚さんの顔を見上げる。いつの間にかお互いの服は綺麗さっぱり取り払われてしっかりと抱き合っていた。

「なんですか?」
「猫っぽいことを後日改めてするって言ったのを覚えているか?」
「……なんとなく?」

 最初のエッチのちょっと前にそんなことを篠塚さんが言っていたような気はする。ただあの後の経験が強烈でその辺りの記憶があやふやになっているんだけど。

「今から試してみるか?」
「え?!」

 優しいキスと愛撫でぼんやりとなっていた頭が途端にクリアーになる。

「問答無用のお仕置きだっていうのにこんな風に相手の確認をとるなんて俺って優しいよな。誰かさんとは大違いだ」
「根に持たれてる……」
「当り前だろ」

 篠塚さんは私をうつ伏せにして腰を持ち上げるとそこに自分のものを押しつけてきた。お腹を撫でていた手が足の間に滑り込んできてまだ閉じられている場所を昨日の晩にしたのと同じようにゆっくりと撫でて押し開く。指が浅い場所で動くのを感じながらそんな場所を触れられているのが恥ずかしくてシーツに顔をうずめた。

「痛いのか?」

 私の動きに篠塚さんが少しの間だけ動きをとめる。

「ううん……恥ずかしいだけ」
「痛くないんだな?」

 問い掛けに頷くと指で開かれた場所に熱いものが押しつけられた。篠塚さんの両手が腰を掴むと同時にそれはゆっくりと入り込んでくる。

「……っ!!」

 体の中を熱が満たしていくと同時に背中に熱くて硬い筋肉質の体が触れるのも感じた。外と中からの熱を感じて全身を篠塚さんに包み込まれてしまったみたいな錯覚に襲われる。

「あ……っ」

 そして昨日よりもさらに深い場所に入り込んでくるのを感じて息を詰めた。

「大丈夫か?」
「……へいき、です」
「そうか。だったら始めようか」

 笑いを含んだ声が耳元でした。

 脇の下から回された手が肩を掴んでしっかりと押さえ込まれてしまう。この状態だと私は体を引くことも捻ることも出来ない。ってことは体を押しつけてくる篠塚さんのなすがままってことだ。

「猫は手で押さえることなんてしないと思うんだけどな……」

 肩を包み込む大きな手をチラリと見て呟く。

「確かにな。だが猫っぽいって言ったろ? 猫そのものとは言ってない」
「……屁理屈っぽい、あぁっ」

 体の奥を突き上げられて声が漏れた。

「どうだ?」
「……昨日よりも深い場所で篠塚さんの熱を感じる、ひゃ……っ!!」

 なんか中で篠塚さんのものがピクンッとなって急に大きくなった?!

「今のなに?!」
「門真さんがそんなことを言うからこっちの体が反応したんだよ。なかなか侮れないな、だったらお返しをしておこう」

 篠塚さんはそう言いながら笑うと私のうなじを噛む。途端に体の奥がキュンとなって篠塚さんが低く呻きながら笑った。

「門真さんの体は猫っぽいのを気に入ったみたいだな」
「そう、なのかな……?」

 そんな訳で篠塚さんのお仕置きタイムというか訓練タイムは長々と続くことになった。なんとか離してもらう合間に感じたのは練度が上がる前に体力をつけておかないと体が壊れちゃうってこと、そして篠塚さんのお料理の腕お粗末発言は嘘っぱちだったってことだ。



 え? お洗濯とお掃除? なんでしょうそれ? もしかして美味しいものですか?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ハメられ婚〜最低な元彼とでき婚しますか?〜

鳴宮鶉子
恋愛
久しぶりに会った元彼のアイツと一夜の過ちで赤ちゃんができてしまった。どうしよう……。

ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~

taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。 お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥ えっちめシーンの話には♥マークを付けています。 ミックスド★バスの第5弾です。

隠れ御曹司の愛に絡めとられて

海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた―― 彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。 古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。 仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!? チャラい男はお断り! けれども彼の作る料理はどれも絶品で…… 超大手商社 秘書課勤務 野村 亜矢(のむら あや) 29歳 特技:迷子   × 飲食店勤務(ホスト?) 名も知らぬ男 24歳 特技:家事? 「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて もう逃げられない――

【完結】やさしい嘘のその先に

鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。 妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。 ※30,000字程度で完結します。 (執筆期間:2022/05/03〜05/24) ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ 2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます! ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ --------------------- ○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。  (作品シェア以外での無断転載など固くお断りします) ○雪さま (Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21 (pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274 ---------------------

イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?

すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。 病院で診てくれた医師は幼馴染みだった! 「こんなにかわいくなって・・・。」 10年ぶりに再会した私たち。 お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。 かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」 幼馴染『千秋』。 通称『ちーちゃん』。 きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。 千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」 自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。 ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」 かざねは悩む。 かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?) ※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。 想像の中だけでお楽しみください。 ※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。 すずなり。

極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました

白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。 あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。 そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。 翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。 しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。 ********** ●早瀬 果歩(はやせ かほ) 25歳、OL 元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。 ●逢見 翔(おうみ しょう) 28歳、パイロット 世界を飛び回るエリートパイロット。 ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。 翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……? ●航(わたる) 1歳半 果歩と翔の息子。飛行機が好き。 ※表記年齢は初登場です ********** webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です! 完結しました!

地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!

めーぷる
恋愛
 見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。  秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。  呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――  地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。  ちょっとだけ三角関係もあるかも? ・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。 ・毎日11時に投稿予定です。 ・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。 ・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。

友情結婚してみたら溺愛されてる件

鳴宮鶉子
恋愛
幼馴染で元カレの彼と友情結婚したら、溺愛されてる?

処理中です...