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小ネタ
隊長さんのお仕事?
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今日は、新しい年度に向けてのライダーとクルー達の写真撮影の日だ。ここで撮影された写真は、一年のあいだホームページとパンフレットで使われるもの。本人達にとっても大事な一枚となるため、きちんと撮らなければならない。
今回の撮影では、新しくやってきたキーパー数名と、三番機のライダーとなる白勢の写真を撮ることになっている。
「いつも隊長みずからが、撮影を確認しに来られているのですか?」
隊長である俺が顔を出したのが意外だったのか、白勢が首をかしげてみせた。
「いや。別に問題なく撮れるのであれば、俺が顔を出す必要もないんだがな」
顎に手をやりながら笑うと、白勢はさらに不思議そうな顔をする。
「今まで問題でも?」
「俺達の本職はパイロットであり整備員だ。広報用の笑顔が得意でない連中もいるってことだな」
それは数年前、今のライダー達の写真を撮った日のことだった。
+++++
「今回は随分と、大所帯になりましたね」
三脚を立てて撮影の準備をしていたカメラマンが、笑いながらそう言った。
「俺達と因幡以外は、ほぼ総替えだからなあ。人数が多くて色々と大変だろうが、一年間あちらこちらで人目につく大事な写真だ、全員、いい笑顔の写真を撮ってやってくれ」
「心得ました」
それぞれの機体で師匠として飛んでいた前任者に加え、新しく正パイロットとして飛ぶことになったライダー達。そんな彼等の写真を撮るために、今日は広報担当の隊員ではなく、地元写真館のカメラマンがやってきていた。
なにぶんにも全員が初めての広報用の写真。毎日のように彼等を見ていたせいで、色々と気になって顔を出してしまった。
カメラの準備が完了し、ブルーのカーテンをバックに椅子が置かれる。
「カメラの準備は完了しました。では、始めましょうか」
「分かった。安元、入ってこい」
二番機のライダー、安元が顔を出す。とたんに溜め息が出た。やっぱりか……。
「安元、メガネはダメだ、はずせ」
「え、ダメですか?」
俺の指示に安元が残念そうな声を上げた。
安元のタックネームはグラス。その名の由来になった眼鏡コレクションはかなりのもので、毎日、その日の気分で違うフレームのものをかけてくる。今日はその中でも、ヤツの一番のお気に入りのフレームのようだ。
パイロットの中にはメガネをかけている者も少なくない。気持ちはわからなくもないが、残念ながらここで使われる写真にメガネはNGだ。
おずおずとフレームに手をのばす安元。
「はずすとカメラが見えないってことはないか?」
視線が定まらない写真になっては困るので、念のために確認する。
「いえ、コンタクトをしているので大丈夫です。これは伊達メガネなので」
「……だったらはずして撮れ」
コンタクトをして伊達メガネとは、メガネ好きもここまでくると恐れ入るな……。
カメラマンは手慣れた様子で、安元の襟元のスカーフと帽子の向きを整えて、カメラのほうへと戻っていく。
「では一枚目を撮ります。心持ち顎を引くと、キリッとした感じになりますよ、そうです、いい感じ」
そして何故か三枚目に、たっての希望でメガネをした写真を撮ることになった。使えないと言っているのに困ったものだ。
+++
そして次は四番機の藤田が顔を出した。
毎日のように訓練飛行の写真を撮りに来ているマニア達にも塩対応のこいつから、広報用の笑顔を引き出すのはなかなか難しい。どうしたものかと悩んだ末に、一枚の写真を持ってくることにした。
「藤田、カメラはお前の標的じゃない。少なくともここまで笑え」
そう言いながら、藤田の師匠でもある八神の写真を見せる。口元をああしろこうしろというよりも、実際の写真を見せた方が良い場合もある。
藤田は首をかしげながら、八神の写真をしばらく見つめた後に俺を見た。
「こんな感じですか?」
その浮かべた笑顔に、溜め息をこらえつつ首を振る。
「その顔はどう考えても何か企んでる顔だろ。それは笑顔とは言わん。これだこれ、師匠の笑顔を見習え。これが広報用の笑顔だぞ」
「そう言われましても……ううむ……こうですかね」
さらに八神の写真を見つめていた藤田は、口元をひくひくさせながら、ぎこちない調子で八神そっくりの笑顔を顔に貼りつけた。
そこですかさずシャッターの音。さすが長年ブルーの写真を撮り続けてきたカメラマン、その一瞬のチャンスを逃さなかった。
+++
次に部屋にやってきたのは五番機の杉田だ。
なぜかアナウンスが、ありがたい説法に聞こえてしまうという不思議なヤツではあったが、その落ち着いた口調とはまったく正反対の、切れのある操縦をする優秀なパイロットだ。
だがその笑顔は、どこか達観した人間の浮かべる笑みだった。これはもしかして仏の微笑みというヤツか? アナウンスだけではなく、パンフレットまでありがたいものになってしまっては困るんだがな……。
「……杉田、クールなのは結構だが、悟りを開いた修行僧みたいな顔になってるぞ。もう少し雑念が入った笑顔を作れ」
カメラの後ろから、杉田の顔を見ながら注文をつける。
「……雑念、ですか」
俺の注文に困った顔をした。
「そうだ。それが無理なら無心で笑顔を作れ、悟るな」
「無心……」
もう自分でもなにをいわんやな状態だったが、杉田はそれで理解してくれたようで、なんとか広報用の笑顔を作り出してくれた。
+++
「……鳥栖」
「はい?」
「笑いすぎだ、もう少し抑えろ」
「あれ?」
俺の言葉に、六番機の鳥栖は首をかしげた。
待っている間、俺が他の連中に笑え笑えと言い続けていたのを外で聞いていたのだろう。鳥栖なりに頑張ってくれたんだろうが、それは少しばかり笑いすぎの顔だ。
「お笑い芸人じゃないんだから、もう少しパイロットらしい微笑みまで、レベルを落とせ」
「わかりました、こんな感じですかね」
「ダメだ、まだ笑いすぎ」
かなり落とした笑みになったが、まだ気になる。
「そんなこと言っても、これが自分の元の顔ですよ」
「そんなことを言うようなら、明日から給湯器を自由に使う権利は全員剥奪だぞ」
「あ、それ酷いです隊長」
だがコーヒーが飲めなくなるのが余程イヤだったのか、かなりトーンダウンした笑顔を作り出した。やればできるじゃないかと、写真の出来映えを確認しにこっちにやってきた鳥栖に文句を言うと、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
+++
「因幡、おい、因幡、そこにいるんだろ?」
呼びかけても返事がない。部屋から顔を出すと。廊下においてあった長椅子で、三番機パイロットの因幡が眠りこけていた。
「因幡!」
「……はい、起きてます、大丈夫です」
「お前で最後だ」
長く待たされたせいか、すっかり昼寝を決め込んでいたらしく、俺に名前を何度か呼ばれた後に、慌てて姿勢を正した。
「自分の写真は撮らなくても良いのでは? 前に撮ったもので問題ないですよ。それより隊長は撮ったんですか?」
「俺は先に撮っておいた。お前はもうしばらくここにいることになったからな、せっかくだ撮りなおせ」
「あの、なんだか疲れた顔してますよ?」
「気のせいだ」
とは言え、四人の写真撮影に付き合うだけで、一年ほど年を余分にとった気分だ。先に撮影しておいて良かったと思ったのは言うまでもない。
+++++
「大勢の目に触れる写真だ、隊長としては、ライダーの写真もクルーの写真も気になるところだからな。これからやってくる連中が、広報用笑顔の苦手なやつでないことを祈るばかりだ」
当時のことを思い出しながら呟く。幸いなことに、白勢はその爽やかなイケボと同様の笑顔を難なく浮かべ、ライダーの写真撮影はすんなりと終わった。
その後のキーパーの撮影では坂東が「お前達、わかってるだろうな?」となにやら物騒な口調で言っていたのを耳にしたのだが、そこは総括班長の坂東に任せて俺は口出しをするのをやめ、その場を立ち去ることにした。
今回の撮影では、新しくやってきたキーパー数名と、三番機のライダーとなる白勢の写真を撮ることになっている。
「いつも隊長みずからが、撮影を確認しに来られているのですか?」
隊長である俺が顔を出したのが意外だったのか、白勢が首をかしげてみせた。
「いや。別に問題なく撮れるのであれば、俺が顔を出す必要もないんだがな」
顎に手をやりながら笑うと、白勢はさらに不思議そうな顔をする。
「今まで問題でも?」
「俺達の本職はパイロットであり整備員だ。広報用の笑顔が得意でない連中もいるってことだな」
それは数年前、今のライダー達の写真を撮った日のことだった。
+++++
「今回は随分と、大所帯になりましたね」
三脚を立てて撮影の準備をしていたカメラマンが、笑いながらそう言った。
「俺達と因幡以外は、ほぼ総替えだからなあ。人数が多くて色々と大変だろうが、一年間あちらこちらで人目につく大事な写真だ、全員、いい笑顔の写真を撮ってやってくれ」
「心得ました」
それぞれの機体で師匠として飛んでいた前任者に加え、新しく正パイロットとして飛ぶことになったライダー達。そんな彼等の写真を撮るために、今日は広報担当の隊員ではなく、地元写真館のカメラマンがやってきていた。
なにぶんにも全員が初めての広報用の写真。毎日のように彼等を見ていたせいで、色々と気になって顔を出してしまった。
カメラの準備が完了し、ブルーのカーテンをバックに椅子が置かれる。
「カメラの準備は完了しました。では、始めましょうか」
「分かった。安元、入ってこい」
二番機のライダー、安元が顔を出す。とたんに溜め息が出た。やっぱりか……。
「安元、メガネはダメだ、はずせ」
「え、ダメですか?」
俺の指示に安元が残念そうな声を上げた。
安元のタックネームはグラス。その名の由来になった眼鏡コレクションはかなりのもので、毎日、その日の気分で違うフレームのものをかけてくる。今日はその中でも、ヤツの一番のお気に入りのフレームのようだ。
パイロットの中にはメガネをかけている者も少なくない。気持ちはわからなくもないが、残念ながらここで使われる写真にメガネはNGだ。
おずおずとフレームに手をのばす安元。
「はずすとカメラが見えないってことはないか?」
視線が定まらない写真になっては困るので、念のために確認する。
「いえ、コンタクトをしているので大丈夫です。これは伊達メガネなので」
「……だったらはずして撮れ」
コンタクトをして伊達メガネとは、メガネ好きもここまでくると恐れ入るな……。
カメラマンは手慣れた様子で、安元の襟元のスカーフと帽子の向きを整えて、カメラのほうへと戻っていく。
「では一枚目を撮ります。心持ち顎を引くと、キリッとした感じになりますよ、そうです、いい感じ」
そして何故か三枚目に、たっての希望でメガネをした写真を撮ることになった。使えないと言っているのに困ったものだ。
+++
そして次は四番機の藤田が顔を出した。
毎日のように訓練飛行の写真を撮りに来ているマニア達にも塩対応のこいつから、広報用の笑顔を引き出すのはなかなか難しい。どうしたものかと悩んだ末に、一枚の写真を持ってくることにした。
「藤田、カメラはお前の標的じゃない。少なくともここまで笑え」
そう言いながら、藤田の師匠でもある八神の写真を見せる。口元をああしろこうしろというよりも、実際の写真を見せた方が良い場合もある。
藤田は首をかしげながら、八神の写真をしばらく見つめた後に俺を見た。
「こんな感じですか?」
その浮かべた笑顔に、溜め息をこらえつつ首を振る。
「その顔はどう考えても何か企んでる顔だろ。それは笑顔とは言わん。これだこれ、師匠の笑顔を見習え。これが広報用の笑顔だぞ」
「そう言われましても……ううむ……こうですかね」
さらに八神の写真を見つめていた藤田は、口元をひくひくさせながら、ぎこちない調子で八神そっくりの笑顔を顔に貼りつけた。
そこですかさずシャッターの音。さすが長年ブルーの写真を撮り続けてきたカメラマン、その一瞬のチャンスを逃さなかった。
+++
次に部屋にやってきたのは五番機の杉田だ。
なぜかアナウンスが、ありがたい説法に聞こえてしまうという不思議なヤツではあったが、その落ち着いた口調とはまったく正反対の、切れのある操縦をする優秀なパイロットだ。
だがその笑顔は、どこか達観した人間の浮かべる笑みだった。これはもしかして仏の微笑みというヤツか? アナウンスだけではなく、パンフレットまでありがたいものになってしまっては困るんだがな……。
「……杉田、クールなのは結構だが、悟りを開いた修行僧みたいな顔になってるぞ。もう少し雑念が入った笑顔を作れ」
カメラの後ろから、杉田の顔を見ながら注文をつける。
「……雑念、ですか」
俺の注文に困った顔をした。
「そうだ。それが無理なら無心で笑顔を作れ、悟るな」
「無心……」
もう自分でもなにをいわんやな状態だったが、杉田はそれで理解してくれたようで、なんとか広報用の笑顔を作り出してくれた。
+++
「……鳥栖」
「はい?」
「笑いすぎだ、もう少し抑えろ」
「あれ?」
俺の言葉に、六番機の鳥栖は首をかしげた。
待っている間、俺が他の連中に笑え笑えと言い続けていたのを外で聞いていたのだろう。鳥栖なりに頑張ってくれたんだろうが、それは少しばかり笑いすぎの顔だ。
「お笑い芸人じゃないんだから、もう少しパイロットらしい微笑みまで、レベルを落とせ」
「わかりました、こんな感じですかね」
「ダメだ、まだ笑いすぎ」
かなり落とした笑みになったが、まだ気になる。
「そんなこと言っても、これが自分の元の顔ですよ」
「そんなことを言うようなら、明日から給湯器を自由に使う権利は全員剥奪だぞ」
「あ、それ酷いです隊長」
だがコーヒーが飲めなくなるのが余程イヤだったのか、かなりトーンダウンした笑顔を作り出した。やればできるじゃないかと、写真の出来映えを確認しにこっちにやってきた鳥栖に文句を言うと、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
+++
「因幡、おい、因幡、そこにいるんだろ?」
呼びかけても返事がない。部屋から顔を出すと。廊下においてあった長椅子で、三番機パイロットの因幡が眠りこけていた。
「因幡!」
「……はい、起きてます、大丈夫です」
「お前で最後だ」
長く待たされたせいか、すっかり昼寝を決め込んでいたらしく、俺に名前を何度か呼ばれた後に、慌てて姿勢を正した。
「自分の写真は撮らなくても良いのでは? 前に撮ったもので問題ないですよ。それより隊長は撮ったんですか?」
「俺は先に撮っておいた。お前はもうしばらくここにいることになったからな、せっかくだ撮りなおせ」
「あの、なんだか疲れた顔してますよ?」
「気のせいだ」
とは言え、四人の写真撮影に付き合うだけで、一年ほど年を余分にとった気分だ。先に撮影しておいて良かったと思ったのは言うまでもない。
+++++
「大勢の目に触れる写真だ、隊長としては、ライダーの写真もクルーの写真も気になるところだからな。これからやってくる連中が、広報用笑顔の苦手なやつでないことを祈るばかりだ」
当時のことを思い出しながら呟く。幸いなことに、白勢はその爽やかなイケボと同様の笑顔を難なく浮かべ、ライダーの写真撮影はすんなりと終わった。
その後のキーパーの撮影では坂東が「お前達、わかってるだろうな?」となにやら物騒な口調で言っていたのを耳にしたのだが、そこは総括班長の坂東に任せて俺は口出しをするのをやめ、その場を立ち去ることにした。
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