10 / 10
第十話 御一行様はお帰りです……多分
しおりを挟む
「マダムスギバー、長らく世話になりましたが我々は戻ることにします」
トイレのドアの修理が終わって数日後の朝。朝ご飯を食べながら髭モジャは心の底から残念そうに婆ちゃんに言った。
「国にお帰りになるかね。そりゃあ残念だ」
婆ちゃんとしては髭モジャの手下どもに田んぼ仕事をずいぶんと助けてもらっていて今年の田んぼの手入れは楽だったと非常にありがたがっていた。だから婆ちゃんも心の底から残念だと思っている。
手下どもはすでにあっちに帰ってしまっているので今ここにいるのは髭モジャと目つきの悪いお兄さんだけ。
なんでお兄さんは帰らないのかと言えば、ドアが開きっぱなしにしてあっても近衛としては不測の事態やらが起きたら大問題だからってことだった。と表向きはそれらしいことを言っているが、本当のところは髭モジャがいつまでたっても戻ってこない事態にならないようにという牽制を兼ねているに違いない。御苦労なことだよな。まあそれだけ髭モジャが普段からこんな風にあっちこっちに勝手に出掛けて姿を消すからなのかもしれないけどさ。
「私としては最後の刈り入れの時期まで滞在したいのはやまやまなのですが」
「陛下、そろそろ公務に戻ってもらわなければ困ります」
婆ちゃんが是非ともそうしたらエエよなんて言ったらこれ幸いにと髭モジャは刈り入れり時まで残ると言い出すんだろうな。速攻でお兄さんが口をはさんでその可能性を潰しにかかってきた。
「……と言う者がいまして残念ですが」
「そりゃあ、お国の仕事のほうが大事だねえ。心配している人達もたくさんいるだろうし帰っておやり。ま、気が向いたら刈り入れの時期に来たらエエよ」
「そうですね、私の体があけばの話ですが」
「陛下!」
「分かった分かった、なにもそんなに怖い顔をすることもなかろう。これは一種の外交儀礼だ。そのぐらい分かっているだろう?」
いや、その顔からして本気で来れるかどうか考えてるよな、髭モジャ?
「けど残念だよな、せっかく御近所の子供達とも仲良くなったのにさ」
「たしかに。どこの国の子供達も可愛いものだ。彼らに色々と話すのは楽しかったから心残りではある」
夏祭ではそれまで遠巻きにうちの田んぼで働く髭モジャ達を眺めていた近所のチビ達が、わらわらと寄ってきてはあれこれと質問ぜめにしていた。お兄さんからしたら気が気じゃなかったみたいだが、髭モジャは子供好きだったらしくチビ達のとんでもない質問にまで丁寧に答えてくれていた。
「でもさあ、いまさらだけど不思議だよな。なんで髭モジャ達と私達が問題なく会話できるのかとかさ」
本当にいまさらなことなんだ。髭モジャが話す言葉は私や婆ちゃんにはちゃんとした日本語に聞こえているんだが、髭モジャによると自分の国の言葉でしゃべているんだそうだ。そして髭モジャ達には私達があっちの言葉で話しているように聞こえているらしい。なんとも不思議な現象だよな。
「子供達や他の者達との会話も普通にできているのだからこの現象に関しては血筋がどうとかそういう話ではないのだろうな。まったく不思議なことだ」
「そのあたりの事情もあちらとこちらがつながった原因と関係があるのかもしれません。それも調べてみるつもりです」
お兄さんは本当に真面目だ。まあ、本当のところはこっちとあっちがつながること自体をなんとかしたいんだろうけどさ。
「お前は本気で今回のことが我が王家の血によるものだと考えているのか?」
「陛下だけではなく陛下の叔父上でも扉を開けることができたのです。無関係と言うほうがおかしな話だと」
「それと、あの恰好の謎も調べてくれよな、私は血よりもそっちのほうが気になってしかたないんだ」
なんとなく手でそれっぽい仕草をすると髭モジャがイヤ嫌そうな顔をした。婆ちゃんの手前、あれは髭モジャの国の神様に祈りを捧げる舞いだと言うことになっているが本当のところは謎なんだよな。……意外とトイレの神様に対する奉納の舞ってのは当たっているのかもしれないけど。いや、こっちからは開けることができなかったんだからトイレの神様ではなくあっちの鏡の神様か?
「あの鏡か。処分してしまったほうが良いのかもしれんな」
「おい、私の部屋のものを勝手に処分するな」
お兄さんの言葉に髭モジャが顔をしかめた。
「陛下にもしものことがあってからでは遅いのです。厄介な存在は処分するに限ります」
「まったく容赦ないな、お前は」
「これも国の安泰のため為です。しかたがありません」
国のためなんて言われたら王様な髭モジャとしては黙るしかないんだろうな。溜め息をつきながらじっくり調べてから考えようと答えている。王様っていのうも大変だな、マジで。
そして髭モジャは最後の田んぼの見回りをするために外に出た。
「本当に残念だ。せっかくなら刈り入れも自分の手でしたかったのに」
青々とした稲達を眺めながら残念そうに呟いている。
「王様が稲刈りだなんてあのお兄さんが見たら引っ繰り返りそうだな。そんなに稲刈りがしたいんならそっちの南の方の国と仲良くなってさせてもらえば良いじゃないか」
「ああ、そうだった。似たようなことをしている国を探さねば。そこで知識を蓄えれば次に来る時はもう少しマダムの役に立てるかもしれない」
「まだ来ることをあきらめてないのか」
「当たり前だ。こんなに愉快なことをそうそう手放す話は無いだろう」
まったく懲りないヤツだな……。
「苦労するよな、あのお兄さんも」
「そういうことを含めての近衛だからな」
「いや、それは違うと思うぞ?」
一通りの見回りを終えて戻ると、お兄さんが相変わらずの悪人ような顔で髭モジャの服を手に待っていた。
「陛下、そのままの格好では色々と問題です。そろそろお着替えください」
「マダム、このジンベイはここに来た記念にいただいていってもよろしいですか?」
「ああ、エエよ。着ていた息子達もめったに帰ってこないからね。草履も一緒に持っていけばエエじゃろ」
「ではありがたく頂戴して帰ります。着替えはあちらでする」
「しかし」
「もう帰るのだ、少しばかり私の我が儘を通しても問題ないだろう?」
その少しばかりの我が儘が問題なのですとブツブツ言いながらもお兄さんは引き下がった。
「ではマダム、それにアコ、息災で」
「そっちも元気でな。あんまりお兄さんを困らせるなよ?」
「努力するとしよう」
努力かよと突っ込みを入れながら開けっ放しのトイレのドアの前まで婆ちゃんと見送る。お兄さんはまずは髭モジャをあっちの金ぴか部屋に押し出すと、婆ちゃんに頭を下げてから自分もその後に続いた。
「ドアを閉めてから念のために確認はしてくれると助かる」
「分かった」
「では」
お兄さんは軽くうなづくとドアをピシャリと閉めた。
「意外とあっさりした別れだったよな」
髭モジャ達トイレの国の住人とはもう二度と会うことも無いだろうにずいぶんとあっけない別れだった。まあ涙を流しながら手を振るなんてのも変だからこれで良いのかもしれないけど。
「では最後の一手間」
そっとドアを開ける。
「おお、我が家のトイレだよ、婆ちゃん」
「あの金ぴかなトイレともおさらばかい。なんとなく残念だねえ」
「婆ちゃん、あのトイレ、気に入ってたのか」
私があきれて呟くと婆ちゃんはアヒャヒャヒャと愉快そうに笑った。
「なかなか面白い経験だったよ。爺さんにもあのトイレは見せてやりたかったねえ。きっと喜んで写真を撮ったろうに。あと一度ぐらい村のモンにも見せてやりたかったねえ」
「そんなことをしたらあのお兄さんの頭の血管がプッツンしてたと思うよ」
「かもしれないねえ。もうちょっとドーンとかまえておかないと長生きできんよ、あの若いのは」
婆ちゃんがヒャヒャヒャと笑う。
「あのお兄さんの寿命が縮むのは絶対に髭モジャのせいだよな……」
そこは間違いないと思う。
トイレのドアの修理が終わって数日後の朝。朝ご飯を食べながら髭モジャは心の底から残念そうに婆ちゃんに言った。
「国にお帰りになるかね。そりゃあ残念だ」
婆ちゃんとしては髭モジャの手下どもに田んぼ仕事をずいぶんと助けてもらっていて今年の田んぼの手入れは楽だったと非常にありがたがっていた。だから婆ちゃんも心の底から残念だと思っている。
手下どもはすでにあっちに帰ってしまっているので今ここにいるのは髭モジャと目つきの悪いお兄さんだけ。
なんでお兄さんは帰らないのかと言えば、ドアが開きっぱなしにしてあっても近衛としては不測の事態やらが起きたら大問題だからってことだった。と表向きはそれらしいことを言っているが、本当のところは髭モジャがいつまでたっても戻ってこない事態にならないようにという牽制を兼ねているに違いない。御苦労なことだよな。まあそれだけ髭モジャが普段からこんな風にあっちこっちに勝手に出掛けて姿を消すからなのかもしれないけどさ。
「私としては最後の刈り入れの時期まで滞在したいのはやまやまなのですが」
「陛下、そろそろ公務に戻ってもらわなければ困ります」
婆ちゃんが是非ともそうしたらエエよなんて言ったらこれ幸いにと髭モジャは刈り入れり時まで残ると言い出すんだろうな。速攻でお兄さんが口をはさんでその可能性を潰しにかかってきた。
「……と言う者がいまして残念ですが」
「そりゃあ、お国の仕事のほうが大事だねえ。心配している人達もたくさんいるだろうし帰っておやり。ま、気が向いたら刈り入れの時期に来たらエエよ」
「そうですね、私の体があけばの話ですが」
「陛下!」
「分かった分かった、なにもそんなに怖い顔をすることもなかろう。これは一種の外交儀礼だ。そのぐらい分かっているだろう?」
いや、その顔からして本気で来れるかどうか考えてるよな、髭モジャ?
「けど残念だよな、せっかく御近所の子供達とも仲良くなったのにさ」
「たしかに。どこの国の子供達も可愛いものだ。彼らに色々と話すのは楽しかったから心残りではある」
夏祭ではそれまで遠巻きにうちの田んぼで働く髭モジャ達を眺めていた近所のチビ達が、わらわらと寄ってきてはあれこれと質問ぜめにしていた。お兄さんからしたら気が気じゃなかったみたいだが、髭モジャは子供好きだったらしくチビ達のとんでもない質問にまで丁寧に答えてくれていた。
「でもさあ、いまさらだけど不思議だよな。なんで髭モジャ達と私達が問題なく会話できるのかとかさ」
本当にいまさらなことなんだ。髭モジャが話す言葉は私や婆ちゃんにはちゃんとした日本語に聞こえているんだが、髭モジャによると自分の国の言葉でしゃべているんだそうだ。そして髭モジャ達には私達があっちの言葉で話しているように聞こえているらしい。なんとも不思議な現象だよな。
「子供達や他の者達との会話も普通にできているのだからこの現象に関しては血筋がどうとかそういう話ではないのだろうな。まったく不思議なことだ」
「そのあたりの事情もあちらとこちらがつながった原因と関係があるのかもしれません。それも調べてみるつもりです」
お兄さんは本当に真面目だ。まあ、本当のところはこっちとあっちがつながること自体をなんとかしたいんだろうけどさ。
「お前は本気で今回のことが我が王家の血によるものだと考えているのか?」
「陛下だけではなく陛下の叔父上でも扉を開けることができたのです。無関係と言うほうがおかしな話だと」
「それと、あの恰好の謎も調べてくれよな、私は血よりもそっちのほうが気になってしかたないんだ」
なんとなく手でそれっぽい仕草をすると髭モジャがイヤ嫌そうな顔をした。婆ちゃんの手前、あれは髭モジャの国の神様に祈りを捧げる舞いだと言うことになっているが本当のところは謎なんだよな。……意外とトイレの神様に対する奉納の舞ってのは当たっているのかもしれないけど。いや、こっちからは開けることができなかったんだからトイレの神様ではなくあっちの鏡の神様か?
「あの鏡か。処分してしまったほうが良いのかもしれんな」
「おい、私の部屋のものを勝手に処分するな」
お兄さんの言葉に髭モジャが顔をしかめた。
「陛下にもしものことがあってからでは遅いのです。厄介な存在は処分するに限ります」
「まったく容赦ないな、お前は」
「これも国の安泰のため為です。しかたがありません」
国のためなんて言われたら王様な髭モジャとしては黙るしかないんだろうな。溜め息をつきながらじっくり調べてから考えようと答えている。王様っていのうも大変だな、マジで。
そして髭モジャは最後の田んぼの見回りをするために外に出た。
「本当に残念だ。せっかくなら刈り入れも自分の手でしたかったのに」
青々とした稲達を眺めながら残念そうに呟いている。
「王様が稲刈りだなんてあのお兄さんが見たら引っ繰り返りそうだな。そんなに稲刈りがしたいんならそっちの南の方の国と仲良くなってさせてもらえば良いじゃないか」
「ああ、そうだった。似たようなことをしている国を探さねば。そこで知識を蓄えれば次に来る時はもう少しマダムの役に立てるかもしれない」
「まだ来ることをあきらめてないのか」
「当たり前だ。こんなに愉快なことをそうそう手放す話は無いだろう」
まったく懲りないヤツだな……。
「苦労するよな、あのお兄さんも」
「そういうことを含めての近衛だからな」
「いや、それは違うと思うぞ?」
一通りの見回りを終えて戻ると、お兄さんが相変わらずの悪人ような顔で髭モジャの服を手に待っていた。
「陛下、そのままの格好では色々と問題です。そろそろお着替えください」
「マダム、このジンベイはここに来た記念にいただいていってもよろしいですか?」
「ああ、エエよ。着ていた息子達もめったに帰ってこないからね。草履も一緒に持っていけばエエじゃろ」
「ではありがたく頂戴して帰ります。着替えはあちらでする」
「しかし」
「もう帰るのだ、少しばかり私の我が儘を通しても問題ないだろう?」
その少しばかりの我が儘が問題なのですとブツブツ言いながらもお兄さんは引き下がった。
「ではマダム、それにアコ、息災で」
「そっちも元気でな。あんまりお兄さんを困らせるなよ?」
「努力するとしよう」
努力かよと突っ込みを入れながら開けっ放しのトイレのドアの前まで婆ちゃんと見送る。お兄さんはまずは髭モジャをあっちの金ぴか部屋に押し出すと、婆ちゃんに頭を下げてから自分もその後に続いた。
「ドアを閉めてから念のために確認はしてくれると助かる」
「分かった」
「では」
お兄さんは軽くうなづくとドアをピシャリと閉めた。
「意外とあっさりした別れだったよな」
髭モジャ達トイレの国の住人とはもう二度と会うことも無いだろうにずいぶんとあっけない別れだった。まあ涙を流しながら手を振るなんてのも変だからこれで良いのかもしれないけど。
「では最後の一手間」
そっとドアを開ける。
「おお、我が家のトイレだよ、婆ちゃん」
「あの金ぴかなトイレともおさらばかい。なんとなく残念だねえ」
「婆ちゃん、あのトイレ、気に入ってたのか」
私があきれて呟くと婆ちゃんはアヒャヒャヒャと愉快そうに笑った。
「なかなか面白い経験だったよ。爺さんにもあのトイレは見せてやりたかったねえ。きっと喜んで写真を撮ったろうに。あと一度ぐらい村のモンにも見せてやりたかったねえ」
「そんなことをしたらあのお兄さんの頭の血管がプッツンしてたと思うよ」
「かもしれないねえ。もうちょっとドーンとかまえておかないと長生きできんよ、あの若いのは」
婆ちゃんがヒャヒャヒャと笑う。
「あのお兄さんの寿命が縮むのは絶対に髭モジャのせいだよな……」
そこは間違いないと思う。
4
お気に入りに追加
58
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
一目ぼれした小3美少女が、ゲテモノ好き変態思考者だと、僕はまだ知らない
草笛あたる(乱暴)
恋愛
《視点・山柿》
大学入試を目前にしていた山柿が、一目惚れしたのは黒髪ロングの美少女、岩田愛里。
その子はよりにもよって親友岩田の妹で、しかも小学3年生!!
《視点・愛里》
兄さんの親友だと思っていた人は、恐ろしい顔をしていた。
だけどその怖顔が、なんだろう素敵! そして偶然が重なってしまい禁断の合体!
あーれーっ、それだめ、いやいや、でもくせになりそうっ!
身体が恋したってことなのかしら……っ?
男女双方の視点から読むラブコメ。
タイトル変更しました!!
前タイトル《 恐怖顔男が惚れたのは、変態思考美少女でした 》
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった
海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····?
友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))
転生しても山あり谷あり!
tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」
兎にも角にも今世は
“おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!”
を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?
穏やかな田舎町。僕は親友に裏切られて幼馴染(彼女)を寝取られた。僕たちは自然豊かな場所で何をそんなに飢えているのだろうか。
ねんごろ
恋愛
穏やかなのは、いつも自然だけで。
心穏やかでないのは、いつも心なわけで。
そんなふうな世界なようです。
よしき君の発見
理科準備室
BL
平成の初めごろの小3の男の子のよしき君は和式でのうんちが苦手で、和式しかない小学校のトイレでのうんちで入学以来二回失敗しています。ある日大好きなおばあちゃんと一緒にデパートに行ったとき、そこの食堂で食事をしている最中にうんちがしたくなりました。仕方なくよしき君はデパートのトイレに行ったのですが、和式は開いていてももう一つの洋式のはいつまでも使用中のままでした・・・。
異世界便秘物語
大沢敦彦
ファンタジー
《あらすじ》
作家である「私」は便秘に悩まされていたが、ある日異世界に転移した。すると便秘に悩まされているオーク、エルフ、ドワーフと出会い、元の世界に帰るべく、また異世界の問題を解決すべく、「私」は奮闘するのだった。
《登場人物》
・「私」…作家
・オーク…巨体で見た目はいかついが心は優しい
・エルフ…耳の長い賢い種族
・ドワーフ…背の低い白髭を蓄えた種族
・ミノタウロス…牛頭人身の魔物
保健係の千枝子ちゃん
理科準備室
BL
昭和の小3の女の子千枝子ちゃんはクラスの保健係で、毎週水曜日ちり紙検査を先生に代わって行う仕事を任せられていました。千枝子ちゃんの通っている穴実第二小はお便所は汲み取り式でトイレットペーパーの備えがなく、ちり紙を持ってくるきまりだったのです。でも、クラスの中でただ一人けんいち君は千枝子ちゃんがどんなに注意しても、ちり紙を持ってこなかったのです。でもある日、けんいち君がお昼休みにうんちをしたくなって・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
おもしろい!
お気に入りに登録しました~
ありがとうございます( ^ ^ ♪
続きの稲刈り編を書けたらよいのですが、なかなか~
ぜひ続きが読みたいです。お婆ちゃんが、トイレの国で活躍する話とか?(*≧∀≦*)
ありがとうございます!
こちらもいつかは続きを~と思いつつ、放置状態になってます。
頑張ります!
退会済ユーザのコメントです
ありがとうございます( ^ ^ ♪
髭モジャさん、収穫期にはなんやかんやで押し掛けてきそうな予感ですよね。
なかなか先の話ができあがらないのですが、いつか続きは書きたいと思います。
そして、なろうでもありがとうございます~♪