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猫と幼なじみ
第十五話 湖水浴 1
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「お婆ちゃんもこれば良かったのにねー」
「だけど、お婆ちゃんの言い分もわかるかな。泳ぐのにはいい天気ではあるけど、これだけ暑いと、お年寄りにはかなりきついもんなあ」
そう言いながら、修ちゃんは雲一つない青空を見あげた。
「今日だけでも、絶対に日焼けがすごいことになるよね……」
「これだけ晴れてると、日焼け止めを塗ってもあまり効果はなさそうだよな」
「日傘さして木陰にいるお母さん達が正解かも」
「たしかに」
帰宅後、準備を終えた私達は、車二台にわかれて琵琶湖にやってきた。今年のキャンプは、祖母は猫達と自宅で留守番をすることになった。年ごとに暑くなっていく夏にくわえ、真夏のこの時期を外ですごすのが体力的につらくなってきたらしい。
「私も、日傘をもってきたら良かったかなあ」
「浮き輪を押してもらいながら日傘? 一体どんな状況を楽しみたいんだよ、まこっちゃん」
「えー、だって、日焼けがシミになったら困るじゃん?」
私と修ちゃんは、ただいま琵琶湖で湖水浴の真っ最中だ。子供のころは距離を競ってバカみたいに泳いだものだけど、今年は今のところ、私の乗った大きな浮き輪をおとなしく押してくれている。
「のんびりプカプカしてるのが一番だよ。修ちゃん、がっつり泳いできたいんなら、私はここで待ってるけど?」
「なに言ってるのさ。プカプカ浮いたのをほったらかしにしていたら、まこっちゃん、どんどん沖に流されて大変なことになるだろ?」
「そうなの?」
「そうだよ。がっつり泳ぎたくなったら、まこっちゃんを先に足のつく場所まで連れていくよ」
修ちゃんの言葉を聞いて、ん?となった。
「足のつくとこって、ここ、足がつかないの?」
「なにをいまさら」
「え?! ここって、もう足がつかないの?!」
あわてて水面をのぞきこむ。もともと透明度の高い場所だっだけれど、すでに底の砂地は見えなくなっていた。
「岸からの距離を考えたら、そうだと思うけどな。浮き輪があるから助かってるけど、俺もそろそろあやしい」
「えええ?!」
顔をあげ、両親達がいるはずの浜辺を見る。このキャンプ場は、水際まで芝生になっているせいで、普通の砂浜に比べて暑さがずいぶんとましだった。そのせいか、母親と姉は木陰になった場所にシートを敷いて座り、日傘をさしてのんびりとこっちをながめている。そして、父親と義兄はビールを片手に、笑いながらおしゃべりをしていた。
そして、その姿が思っていたより小さいことに驚く。
「わ、ほんとうに遠い!」
「このへんはまだ遠浅だから良いけど、浮き輪があっても、これ以上は沖に出ないほうが良いかな…………あ、ヤバい」
「なに?」
いきなり修ちゃんがつぶやいた。
「どうしたの?」
「たっちゃった」
「タッチャッタ?」
意味がわからず、オウム返しをしながら修ちゃんの顔をみつめる。
「うん。パンツの下にいるやつが勃っちゃった。具体的になにがどうなったか、言わなきゃダメ?」
「言わなくてもいい!!」
そこまで言われたらさすがの私も、修ちゃんがなにを言っているのか理解できた。そして思わず水の中をのぞきこむ。ここから見ているぶんには、具体的になにがどうどうなっているのかわからないけれど、本人が言うのだから間違いないのだろう。
「なんでまた?」
「そりゃ、まこっちゃんの水着姿に反応したからに決まってるだろ? 後ろから見ると胸の谷間とか丸見えだし」
そう言いながら、水着の胸元に手をのばしてくる。その手をパチンとたたいてはらいのけた。
「なんてとこ見てるの! エッチ!!」
「あのさ、俺だって男の子なわけだからね。こうも見晴らしが良いと色々と考えるわけだよ。これだけ離れていたら、あっちにばれないように、まこっちゃんとエッチできるかな?とかさ。そしたら、体が勝手にその気になった」
「その気になんてなるなあ!!」
浮き輪を押しながら、なぜか水の中で触ってくるなと思っていたら、そんな良からぬことを考えていたらしい。まったく、年頃の男子というのは油断がならない。
「で、どうすんの、それ」
「どうするもこうするも。おさまるまで水の中にいるしかないな。おばさん達に見せるわけにもいかないだろ、こんなの。それともまこっちゃん、なんとかしてくれる?」
「無茶言うなー!!」
「だよねー」
そう言うと、修ちゃんは笑いながらいきなり、浮き輪をチャブ台返しをするようにひっくり返した。当然のことながら、上に座っていた私はそのまま水の中に放りこまれた。私としては、とっさに命の次に大事なメガネを落とさないようにすることしかできず、気がついたら、ゲラゲラ笑っている修ちゃんの腕の中に閉じ込められいてた。
「もー、修ちゃん、なにするの! ここ、私は足がつかないって、自分でも言ってたじゃん!」
修ちゃんは浮き輪を片手にしているお蔭で浮いていられるけれど、私はまったく足がつかない状態だ。沈まないためには、立ち泳ぎをするか、修ちゃんにつかまるか、浮き輪を奪い返すしかない。
「修ちゃん、浮き輪! こっちに返して!!」
浮き輪に手をのばしたら、修ちゃんは手の持っていた浮き輪を、私の手が届かないところまで遠ざけた。
「もー! ふざけてる場合じゃないんだって! 私、立ち泳ぎなんてできないんだから!」
「だから、このまま俺につかまってれば良いじゃん」
「だからー……!」
「心配ないよ、まこっちゃんが沈まないように、ちゃんと支えてるから」
あいているほうの腕が私の背中に回された。
「それに、これだとおおっぴらにくっついていられるし」
「くっつけないって、くっついてどうなるってもんでもないでしょ?!」
「少なくとも俺は、まこっちゃんの体を感じることができて満足かなー」
ヘニャとだらしなく笑う修ちゃん。水の中に隠れて見えないのをいいことに、自分のほうへとさらに私を引き寄せた。すると、お腹のあたりになにか固いものがあたった。
「しゅ、修ちゃん!!」
「なに?」
「あたってるって!」
「なにがー?」
「だから! サーフパンツの下のモノがあたってるー!」
両親達に聞こえないのをいいことに、修ちゃんかゲラゲラ笑い続けている。きっと向こうからしたら、浮き輪がひっくり返して笑っている修ちゃんを、私が怒っているぐらいにしか見えていないだろう。
「これだけ離れていたら、気づかれずにできそうだけどなあ」
ますます下半身を押しつけてくる。
「ぜーーーったいに、イヤです!」
「ざんねーん」
「昨日、したばかりでしょ! 我慢しなさい」
「えー、俺、まこっちゃんとなら、毎日だってしたいんだけどな」
「毎日とか……」
昨日の夜のことを思い浮かべる。あんなことを毎日?
「あ、言っとくけど、昨日は手加減したんだからな? まこっちゃん、初めてだったわけだし」
「ええええ……」
ぜったいに無理だ。私には修ちゃんの性欲につきあえそうにない。
「それよりも修ちゃん、そ、それってさあ、ちゃんとおさまるの?」
「時間はかかるだろうけど大丈夫だと思うよ。まこっちゃんがさ、こっそり水の中で触ってくれたら、さっさと終われるかもしれないけどね」
「お、おわ……?」
修ちゃんがニヤッと笑う。
「まあ身も蓋もない言い方をするなら、まこっちゃんが手で色々としてくれたら抜けるってことだけど」
「ぬ、ぬ……」
「抜くって意味、わかるよね?」
「わわわわ、わかってるよ!! もしかして、こんなに離れた場所まで押してきたのって、そういうのしたくて、わざとなの?」
「まさか」
真面目な顔をして否定したけど、すぐにだらしない笑みを浮かべた。その顔からして、わざではないけれど、気がついてラッキーぐらいには思っていそうだ。
「ここでするのはあきらめるから、まこっちゃんの手で抜いてくれる?」
期待満々な顔してこちらを見られても困るのだ。だいたい私は超初心者で、そんなことは一度もしたことないのだから。
「他の方法はないの?!」
「んー……時間をかければ自然におさまると思うけど? まこっちゃんにはまだハードル高いか、そんなことするの」
「高いです。上が見えないぐらい高い」
「そっかー、残念だな。でも、なにごとも経験って言うだろ? ここで試してみない?」
そう言いながら、修ちゃんは私の手をとると、ふくらんだそこに触れさせた。
「ぎゃー!!」
思わずとんでもない声が口から飛び出した。そんな私の反応を見て、修ちゃんは喜んでるのやら楽しんでいるのやら、とにかくゲラゲラ笑っている。
「む、無理! ぜーーったいに無理だから!! 下手したら、修ちゃんの握りつぶしちゃうかも!」
「あー、それはこまるなあ……」
私の手を離すと、浮き輪を自分達の前に引引っ張り戻した。
「はい、つかまって。あっちに戻るまでになんとかなると思うから、このまま浮き輪を押していこうか」
「……わかった」
「だけどさ」
岸まで半分ぐらいの距離にたどりついた時、修ちゃんが口を開いた。
「なに?」
「そのうち、たのむね」
「!!!」
沈みそうになって水を大量に飲んでしまい、むせた。
「ちょっと、まこっちゃん、大丈夫?」
「誰のせいだと?! 修ちゃんが変なこと言うからでしょ!!」
咳き込んで涙ぐみながら、修ちゃんをにらむ。
「そうかなあ……」
「そうなの!」
―― ほんとーに、男子っていうのは……!! ――
まったく、男子っていうのは本当に油断がならない。
「だけど、お婆ちゃんの言い分もわかるかな。泳ぐのにはいい天気ではあるけど、これだけ暑いと、お年寄りにはかなりきついもんなあ」
そう言いながら、修ちゃんは雲一つない青空を見あげた。
「今日だけでも、絶対に日焼けがすごいことになるよね……」
「これだけ晴れてると、日焼け止めを塗ってもあまり効果はなさそうだよな」
「日傘さして木陰にいるお母さん達が正解かも」
「たしかに」
帰宅後、準備を終えた私達は、車二台にわかれて琵琶湖にやってきた。今年のキャンプは、祖母は猫達と自宅で留守番をすることになった。年ごとに暑くなっていく夏にくわえ、真夏のこの時期を外ですごすのが体力的につらくなってきたらしい。
「私も、日傘をもってきたら良かったかなあ」
「浮き輪を押してもらいながら日傘? 一体どんな状況を楽しみたいんだよ、まこっちゃん」
「えー、だって、日焼けがシミになったら困るじゃん?」
私と修ちゃんは、ただいま琵琶湖で湖水浴の真っ最中だ。子供のころは距離を競ってバカみたいに泳いだものだけど、今年は今のところ、私の乗った大きな浮き輪をおとなしく押してくれている。
「のんびりプカプカしてるのが一番だよ。修ちゃん、がっつり泳いできたいんなら、私はここで待ってるけど?」
「なに言ってるのさ。プカプカ浮いたのをほったらかしにしていたら、まこっちゃん、どんどん沖に流されて大変なことになるだろ?」
「そうなの?」
「そうだよ。がっつり泳ぎたくなったら、まこっちゃんを先に足のつく場所まで連れていくよ」
修ちゃんの言葉を聞いて、ん?となった。
「足のつくとこって、ここ、足がつかないの?」
「なにをいまさら」
「え?! ここって、もう足がつかないの?!」
あわてて水面をのぞきこむ。もともと透明度の高い場所だっだけれど、すでに底の砂地は見えなくなっていた。
「岸からの距離を考えたら、そうだと思うけどな。浮き輪があるから助かってるけど、俺もそろそろあやしい」
「えええ?!」
顔をあげ、両親達がいるはずの浜辺を見る。このキャンプ場は、水際まで芝生になっているせいで、普通の砂浜に比べて暑さがずいぶんとましだった。そのせいか、母親と姉は木陰になった場所にシートを敷いて座り、日傘をさしてのんびりとこっちをながめている。そして、父親と義兄はビールを片手に、笑いながらおしゃべりをしていた。
そして、その姿が思っていたより小さいことに驚く。
「わ、ほんとうに遠い!」
「このへんはまだ遠浅だから良いけど、浮き輪があっても、これ以上は沖に出ないほうが良いかな…………あ、ヤバい」
「なに?」
いきなり修ちゃんがつぶやいた。
「どうしたの?」
「たっちゃった」
「タッチャッタ?」
意味がわからず、オウム返しをしながら修ちゃんの顔をみつめる。
「うん。パンツの下にいるやつが勃っちゃった。具体的になにがどうなったか、言わなきゃダメ?」
「言わなくてもいい!!」
そこまで言われたらさすがの私も、修ちゃんがなにを言っているのか理解できた。そして思わず水の中をのぞきこむ。ここから見ているぶんには、具体的になにがどうどうなっているのかわからないけれど、本人が言うのだから間違いないのだろう。
「なんでまた?」
「そりゃ、まこっちゃんの水着姿に反応したからに決まってるだろ? 後ろから見ると胸の谷間とか丸見えだし」
そう言いながら、水着の胸元に手をのばしてくる。その手をパチンとたたいてはらいのけた。
「なんてとこ見てるの! エッチ!!」
「あのさ、俺だって男の子なわけだからね。こうも見晴らしが良いと色々と考えるわけだよ。これだけ離れていたら、あっちにばれないように、まこっちゃんとエッチできるかな?とかさ。そしたら、体が勝手にその気になった」
「その気になんてなるなあ!!」
浮き輪を押しながら、なぜか水の中で触ってくるなと思っていたら、そんな良からぬことを考えていたらしい。まったく、年頃の男子というのは油断がならない。
「で、どうすんの、それ」
「どうするもこうするも。おさまるまで水の中にいるしかないな。おばさん達に見せるわけにもいかないだろ、こんなの。それともまこっちゃん、なんとかしてくれる?」
「無茶言うなー!!」
「だよねー」
そう言うと、修ちゃんは笑いながらいきなり、浮き輪をチャブ台返しをするようにひっくり返した。当然のことながら、上に座っていた私はそのまま水の中に放りこまれた。私としては、とっさに命の次に大事なメガネを落とさないようにすることしかできず、気がついたら、ゲラゲラ笑っている修ちゃんの腕の中に閉じ込められいてた。
「もー、修ちゃん、なにするの! ここ、私は足がつかないって、自分でも言ってたじゃん!」
修ちゃんは浮き輪を片手にしているお蔭で浮いていられるけれど、私はまったく足がつかない状態だ。沈まないためには、立ち泳ぎをするか、修ちゃんにつかまるか、浮き輪を奪い返すしかない。
「修ちゃん、浮き輪! こっちに返して!!」
浮き輪に手をのばしたら、修ちゃんは手の持っていた浮き輪を、私の手が届かないところまで遠ざけた。
「もー! ふざけてる場合じゃないんだって! 私、立ち泳ぎなんてできないんだから!」
「だから、このまま俺につかまってれば良いじゃん」
「だからー……!」
「心配ないよ、まこっちゃんが沈まないように、ちゃんと支えてるから」
あいているほうの腕が私の背中に回された。
「それに、これだとおおっぴらにくっついていられるし」
「くっつけないって、くっついてどうなるってもんでもないでしょ?!」
「少なくとも俺は、まこっちゃんの体を感じることができて満足かなー」
ヘニャとだらしなく笑う修ちゃん。水の中に隠れて見えないのをいいことに、自分のほうへとさらに私を引き寄せた。すると、お腹のあたりになにか固いものがあたった。
「しゅ、修ちゃん!!」
「なに?」
「あたってるって!」
「なにがー?」
「だから! サーフパンツの下のモノがあたってるー!」
両親達に聞こえないのをいいことに、修ちゃんかゲラゲラ笑い続けている。きっと向こうからしたら、浮き輪がひっくり返して笑っている修ちゃんを、私が怒っているぐらいにしか見えていないだろう。
「これだけ離れていたら、気づかれずにできそうだけどなあ」
ますます下半身を押しつけてくる。
「ぜーーーったいに、イヤです!」
「ざんねーん」
「昨日、したばかりでしょ! 我慢しなさい」
「えー、俺、まこっちゃんとなら、毎日だってしたいんだけどな」
「毎日とか……」
昨日の夜のことを思い浮かべる。あんなことを毎日?
「あ、言っとくけど、昨日は手加減したんだからな? まこっちゃん、初めてだったわけだし」
「ええええ……」
ぜったいに無理だ。私には修ちゃんの性欲につきあえそうにない。
「それよりも修ちゃん、そ、それってさあ、ちゃんとおさまるの?」
「時間はかかるだろうけど大丈夫だと思うよ。まこっちゃんがさ、こっそり水の中で触ってくれたら、さっさと終われるかもしれないけどね」
「お、おわ……?」
修ちゃんがニヤッと笑う。
「まあ身も蓋もない言い方をするなら、まこっちゃんが手で色々としてくれたら抜けるってことだけど」
「ぬ、ぬ……」
「抜くって意味、わかるよね?」
「わわわわ、わかってるよ!! もしかして、こんなに離れた場所まで押してきたのって、そういうのしたくて、わざとなの?」
「まさか」
真面目な顔をして否定したけど、すぐにだらしない笑みを浮かべた。その顔からして、わざではないけれど、気がついてラッキーぐらいには思っていそうだ。
「ここでするのはあきらめるから、まこっちゃんの手で抜いてくれる?」
期待満々な顔してこちらを見られても困るのだ。だいたい私は超初心者で、そんなことは一度もしたことないのだから。
「他の方法はないの?!」
「んー……時間をかければ自然におさまると思うけど? まこっちゃんにはまだハードル高いか、そんなことするの」
「高いです。上が見えないぐらい高い」
「そっかー、残念だな。でも、なにごとも経験って言うだろ? ここで試してみない?」
そう言いながら、修ちゃんは私の手をとると、ふくらんだそこに触れさせた。
「ぎゃー!!」
思わずとんでもない声が口から飛び出した。そんな私の反応を見て、修ちゃんは喜んでるのやら楽しんでいるのやら、とにかくゲラゲラ笑っている。
「む、無理! ぜーーったいに無理だから!! 下手したら、修ちゃんの握りつぶしちゃうかも!」
「あー、それはこまるなあ……」
私の手を離すと、浮き輪を自分達の前に引引っ張り戻した。
「はい、つかまって。あっちに戻るまでになんとかなると思うから、このまま浮き輪を押していこうか」
「……わかった」
「だけどさ」
岸まで半分ぐらいの距離にたどりついた時、修ちゃんが口を開いた。
「なに?」
「そのうち、たのむね」
「!!!」
沈みそうになって水を大量に飲んでしまい、むせた。
「ちょっと、まこっちゃん、大丈夫?」
「誰のせいだと?! 修ちゃんが変なこと言うからでしょ!!」
咳き込んで涙ぐみながら、修ちゃんをにらむ。
「そうかなあ……」
「そうなの!」
―― ほんとーに、男子っていうのは……!! ――
まったく、男子っていうのは本当に油断がならない。
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