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『シロさんの描く横顔サイコーです』
『うつくしすぎる……』
『スマホのロック画面にしていいですか?』
『泣きました。好きすぎます』
スマホに表示されたSNSのコメント欄を見つめて、史郎は今日の疲れが取れていくのを感じていた。
薄暗い部屋のなかひとり座椅子に正座して、並ぶコメントのひとつひとつに目を通すのはその絵の作者である『シロ』こと史郎だ。
スマホ画面ばかり見ているわりに視力の落ちない目で並ぶコメントをすべて読み終わると、史郎はこたつ机に置いたスマホ画面の光に向かって手を合わせる。
「ああ、癒やされる……俺なんかにこんなコメント、ありがとうございます」
深く深く頭を下げた。
自分の描いた絵を見てくれたことへの感謝。手間をかけてコメントをしてくれたことへの感謝。さらには『いいね』ボタンを押してくれたことへの感謝を込めて史郎は頭をさらに下げた。
「一万人ものみなさまが俺の絵のためにボタンを押すという手間をかけてくださるなんて……俺はどこに足を向けて寝ればいいんだ。逆立ちか?」
ひとりつぶやく史郎の描いた絵に対して『いいね』ボタンの押された回数、一万回オーバー。
それが史郎の描いたイラストに付けられた大衆の評価だ。
『神絵師ですね!』
史郎の見ている前で新たに書き込まれたコメントに、彼は驚き慄いた。
「神など、そんなおこがましい……!」
身震いした史郎はスマホを手に取りコメントに返信をしようと指をさまよわせ。
「……だめだ! なんて書いても当たり障りがある。俺は神絵師なんかじゃないのに!」
想いのままに「神絵師なんておこがましい!」と返信したこともあるが『こんなにうまいのに謙虚だなんて、神絵師を通り越して神ですね!』と言われた過去が彼の指を鈍らせた。
「うううぅ……神と呼んでくれるそのことばに恥じないよう、がんばります」
結局返信するためのことばが浮かばない史郎は、画面に向かってつぶやきながらコメントに対して『いいね』を押すことしかできない。
「横顔、バランスまだまだ崩れることがあるから要勉強なんですけど、サイコーって言ってもらえてうれしいです」
言いながら、画面で操作するのは『いいね』ボタンだけ。
「うつくしいだなんて……ありがたいです。これからもそう思ってもらえるような絵を描けるようにします」
『いいね』をぽちり。
「ロック画面! それはつまりスマホを取りだすたびに俺の描いた絵が表示されるという!? え、それはなんか俺がお願いして使ってもらわないといけないあれでは!? あなたの日常のあらゆる場面で表示されるのが俺の描いた絵でほんとにいいんですか!?」
世界のどこかで自分の描いた絵がたびたび人目に触れることを想像してもだえながら、史郎の指が画面に打つのは『個人利用の範囲でしたら問題ありません』の文言。
いただく感想のひとつひとつに感謝し、むしろ申し訳なさすら感じる史郎は返信用の定型文集を用意していた。用意したといっても彼自身が決めたわけではない。
間違いはないだろうか、と文面を読み直す史郎の手のなかで、スマホがピコンと音を立てメッセージの到着を知らせた。
『いま電話だいじょぶ?』
表示されたメッセージに顔をほころばせた史郎はメッセージの相手に電話をかける。
「ヒヨ、なんだ」
『もう晩ご飯食べた?』
よどみなく答えるのは愛らしい少女の声。史郎のほうでも「もしもし」など言わず、ワンコール鳴るよりもはやく出た相手もあいさつをすっ飛ばして会話をはじめる。
聞きなれた声にリラックスした史郎は、正座していた足を崩して立ち上がると、天井からぶら下がる電気の紐を引いて明かりをつける。黄ばんだ傘のした、真新しい電球が灯ったのを確認して座椅子にゆったりと腰かけた。
「ああ、食べた。野菜炒めと白米と根菜の味噌汁」
『朝もそれじゃなかった? 肉が足りないって言われるよ?』
「ひとり分を作るのは難しいんだ。味噌汁に油揚げを入れてタンパク質は摂ってるから」
『ふうん。母さんにはそう言っとくけど。肉が送り付けられても知らないからね』
生意気なくちを聞くのはヒヨ、こと上江陽葉。史郎の妹だ。
「……肉を切らしてただけだ、って伝えといてくれ。明日には卵も買いに行くし。肉も買うから」
妹からの脅しめいたことばに史郎は言い訳がましく返す。
ひとり暮らしをはじめて間もない四月の終わりごろ、手軽で安く済むからとシリアルにバナナを添えて朝晩の食事にしていたことがバレたときに送り付けられてきた「母の手作り料理・冷凍パック便一週間分」はまだ彼の記憶にしっかり残っている。牛乳も添えている、という彼に弁明はまったく聞き入れられず。『栄養バランスも考えて詰めたから、毎日三食きちんと食べること!』と黒マジックでデカデカと書かれた発泡スチロールを渡してきたときの宅配屋の生暖かい視線を史郎は覚えていた。
以後、その日の食事をメールでも電話でも良いから報告することと決められたことに不満を言えるわけもなく・破った場合は手作り料理を送りつける宣言をされてからは、史郎も自炊をするようになった。化学調味料や簡単に作れる料理の基のお世話になりながら。
「小言を言いに電話してきたのか? 食事報告ならこのあとしようと思ってたんだけど」
自分に不利な話題を変えようと史郎が言えば、電話の向こうでヒヨが『んーん』とゆるい返事をする。
『お兄ちゃん、また万バズしてたじゃん。んで、コメントの返信に頭抱えてんじゃないかなって思ってさ』
そう言うヒヨこそが、史郎に返信用の定型文集を用意してくれた本人であった。
対人関係に難のある兄を毛嫌いすることもなく、むしろあれこれと世話を焼いてくれる妹に史郎は頭があがらない。
「うん……まさに今、悩んで悩んで『いいね』だけつけたところです……」
『お、進歩してるじゃん。『いいね』したならそれでオッケー! 万バズなんて手が回らなくって反応すらないひともいっぱいいるんだから、反応しただけお兄ちゃんえらいんだからね。うじうじコメント考えなくていいの。それじゃ依頼は? ちゃんとわたしが設定した値段守ってる?』
ズバズバと言われて情けないと思う史郎だけれど、妹の言うことは史郎を心配したうえでのことばであり、そしてどれも反論の余地のないものばかりであるため丸ごと受け入れる。
「守ってる。けど、俺の絵につけるにしてはやっぱりちょっと高いんじゃないかと思うんだけど……」
『そんなことない! その値段でも依頼は来てるでしょ。それに下手に安く請け負っちゃうとほかの絵師さんまで買いたたかれて困るんだからね? お兄ちゃんひとりが安くして済む問題じゃないの。それに作業時間に見合った適正価格なんだし、絵を描くっていう特殊技術の技術料も込みなんだから、むしろそれでも安いぐらいだよ』
弱気な史郎の発言は即座に否定され『それでも気になるなら値段設定、倍にしてみたら? 需要あるって、わかるから』とまで言われては黙らざるを得ない。現状でももらいすぎでは? とそわそわしている思っている史郎に、これ以上の金額アップはきついものがあった。主に彼のメンタル面で。
「倍はない! もしまかり間違ってそんな金額を提示されたら俺は何を描けばいい!? あれか? 屏風を一双とか描かなきゃいけないんじゃないか!」
『イッソーってなに。屏風の単位なの?』
呆れたような妹の声にも無理無理、と史郎が首を振っていると、それを察したヒヨがいたずらっぽく笑う。
『それよりさ。都会の高校はどう? かわいい子多いんじゃない。思わず絵に描きたくなっちゃうような子がクラスにいたりしない?』
(描きたい子……)
そのとき、史郎の脳裏に浮かんだのは茶髪のアホ毛だった。ラノベヒロインのように愛らしく、華奢ながら身体じゅうで元気を伝えてくる女子の姿。
(温かい手、やわらかくって)
『お、なにその沈黙! ほんとにいるんだ?』
「いやっ! 別に!」
からかいのまじった妹の声にハッとして、史郎は慌てて思い描いていた猿渡の姿をかき消した。けらけらと笑う妹に「じゃあもう切るぞ」と強引に通話を終わらせて息を吐く。
「勘違いなんか、するわけがない……」
ひとりの部屋でつぶやいた史郎は、顔が熱いのは夏が近いからだ、と自分に言い聞かせながらシャワーを浴びに立ち上がった。
『うつくしすぎる……』
『スマホのロック画面にしていいですか?』
『泣きました。好きすぎます』
スマホに表示されたSNSのコメント欄を見つめて、史郎は今日の疲れが取れていくのを感じていた。
薄暗い部屋のなかひとり座椅子に正座して、並ぶコメントのひとつひとつに目を通すのはその絵の作者である『シロ』こと史郎だ。
スマホ画面ばかり見ているわりに視力の落ちない目で並ぶコメントをすべて読み終わると、史郎はこたつ机に置いたスマホ画面の光に向かって手を合わせる。
「ああ、癒やされる……俺なんかにこんなコメント、ありがとうございます」
深く深く頭を下げた。
自分の描いた絵を見てくれたことへの感謝。手間をかけてコメントをしてくれたことへの感謝。さらには『いいね』ボタンを押してくれたことへの感謝を込めて史郎は頭をさらに下げた。
「一万人ものみなさまが俺の絵のためにボタンを押すという手間をかけてくださるなんて……俺はどこに足を向けて寝ればいいんだ。逆立ちか?」
ひとりつぶやく史郎の描いた絵に対して『いいね』ボタンの押された回数、一万回オーバー。
それが史郎の描いたイラストに付けられた大衆の評価だ。
『神絵師ですね!』
史郎の見ている前で新たに書き込まれたコメントに、彼は驚き慄いた。
「神など、そんなおこがましい……!」
身震いした史郎はスマホを手に取りコメントに返信をしようと指をさまよわせ。
「……だめだ! なんて書いても当たり障りがある。俺は神絵師なんかじゃないのに!」
想いのままに「神絵師なんておこがましい!」と返信したこともあるが『こんなにうまいのに謙虚だなんて、神絵師を通り越して神ですね!』と言われた過去が彼の指を鈍らせた。
「うううぅ……神と呼んでくれるそのことばに恥じないよう、がんばります」
結局返信するためのことばが浮かばない史郎は、画面に向かってつぶやきながらコメントに対して『いいね』を押すことしかできない。
「横顔、バランスまだまだ崩れることがあるから要勉強なんですけど、サイコーって言ってもらえてうれしいです」
言いながら、画面で操作するのは『いいね』ボタンだけ。
「うつくしいだなんて……ありがたいです。これからもそう思ってもらえるような絵を描けるようにします」
『いいね』をぽちり。
「ロック画面! それはつまりスマホを取りだすたびに俺の描いた絵が表示されるという!? え、それはなんか俺がお願いして使ってもらわないといけないあれでは!? あなたの日常のあらゆる場面で表示されるのが俺の描いた絵でほんとにいいんですか!?」
世界のどこかで自分の描いた絵がたびたび人目に触れることを想像してもだえながら、史郎の指が画面に打つのは『個人利用の範囲でしたら問題ありません』の文言。
いただく感想のひとつひとつに感謝し、むしろ申し訳なさすら感じる史郎は返信用の定型文集を用意していた。用意したといっても彼自身が決めたわけではない。
間違いはないだろうか、と文面を読み直す史郎の手のなかで、スマホがピコンと音を立てメッセージの到着を知らせた。
『いま電話だいじょぶ?』
表示されたメッセージに顔をほころばせた史郎はメッセージの相手に電話をかける。
「ヒヨ、なんだ」
『もう晩ご飯食べた?』
よどみなく答えるのは愛らしい少女の声。史郎のほうでも「もしもし」など言わず、ワンコール鳴るよりもはやく出た相手もあいさつをすっ飛ばして会話をはじめる。
聞きなれた声にリラックスした史郎は、正座していた足を崩して立ち上がると、天井からぶら下がる電気の紐を引いて明かりをつける。黄ばんだ傘のした、真新しい電球が灯ったのを確認して座椅子にゆったりと腰かけた。
「ああ、食べた。野菜炒めと白米と根菜の味噌汁」
『朝もそれじゃなかった? 肉が足りないって言われるよ?』
「ひとり分を作るのは難しいんだ。味噌汁に油揚げを入れてタンパク質は摂ってるから」
『ふうん。母さんにはそう言っとくけど。肉が送り付けられても知らないからね』
生意気なくちを聞くのはヒヨ、こと上江陽葉。史郎の妹だ。
「……肉を切らしてただけだ、って伝えといてくれ。明日には卵も買いに行くし。肉も買うから」
妹からの脅しめいたことばに史郎は言い訳がましく返す。
ひとり暮らしをはじめて間もない四月の終わりごろ、手軽で安く済むからとシリアルにバナナを添えて朝晩の食事にしていたことがバレたときに送り付けられてきた「母の手作り料理・冷凍パック便一週間分」はまだ彼の記憶にしっかり残っている。牛乳も添えている、という彼に弁明はまったく聞き入れられず。『栄養バランスも考えて詰めたから、毎日三食きちんと食べること!』と黒マジックでデカデカと書かれた発泡スチロールを渡してきたときの宅配屋の生暖かい視線を史郎は覚えていた。
以後、その日の食事をメールでも電話でも良いから報告することと決められたことに不満を言えるわけもなく・破った場合は手作り料理を送りつける宣言をされてからは、史郎も自炊をするようになった。化学調味料や簡単に作れる料理の基のお世話になりながら。
「小言を言いに電話してきたのか? 食事報告ならこのあとしようと思ってたんだけど」
自分に不利な話題を変えようと史郎が言えば、電話の向こうでヒヨが『んーん』とゆるい返事をする。
『お兄ちゃん、また万バズしてたじゃん。んで、コメントの返信に頭抱えてんじゃないかなって思ってさ』
そう言うヒヨこそが、史郎に返信用の定型文集を用意してくれた本人であった。
対人関係に難のある兄を毛嫌いすることもなく、むしろあれこれと世話を焼いてくれる妹に史郎は頭があがらない。
「うん……まさに今、悩んで悩んで『いいね』だけつけたところです……」
『お、進歩してるじゃん。『いいね』したならそれでオッケー! 万バズなんて手が回らなくって反応すらないひともいっぱいいるんだから、反応しただけお兄ちゃんえらいんだからね。うじうじコメント考えなくていいの。それじゃ依頼は? ちゃんとわたしが設定した値段守ってる?』
ズバズバと言われて情けないと思う史郎だけれど、妹の言うことは史郎を心配したうえでのことばであり、そしてどれも反論の余地のないものばかりであるため丸ごと受け入れる。
「守ってる。けど、俺の絵につけるにしてはやっぱりちょっと高いんじゃないかと思うんだけど……」
『そんなことない! その値段でも依頼は来てるでしょ。それに下手に安く請け負っちゃうとほかの絵師さんまで買いたたかれて困るんだからね? お兄ちゃんひとりが安くして済む問題じゃないの。それに作業時間に見合った適正価格なんだし、絵を描くっていう特殊技術の技術料も込みなんだから、むしろそれでも安いぐらいだよ』
弱気な史郎の発言は即座に否定され『それでも気になるなら値段設定、倍にしてみたら? 需要あるって、わかるから』とまで言われては黙らざるを得ない。現状でももらいすぎでは? とそわそわしている思っている史郎に、これ以上の金額アップはきついものがあった。主に彼のメンタル面で。
「倍はない! もしまかり間違ってそんな金額を提示されたら俺は何を描けばいい!? あれか? 屏風を一双とか描かなきゃいけないんじゃないか!」
『イッソーってなに。屏風の単位なの?』
呆れたような妹の声にも無理無理、と史郎が首を振っていると、それを察したヒヨがいたずらっぽく笑う。
『それよりさ。都会の高校はどう? かわいい子多いんじゃない。思わず絵に描きたくなっちゃうような子がクラスにいたりしない?』
(描きたい子……)
そのとき、史郎の脳裏に浮かんだのは茶髪のアホ毛だった。ラノベヒロインのように愛らしく、華奢ながら身体じゅうで元気を伝えてくる女子の姿。
(温かい手、やわらかくって)
『お、なにその沈黙! ほんとにいるんだ?』
「いやっ! 別に!」
からかいのまじった妹の声にハッとして、史郎は慌てて思い描いていた猿渡の姿をかき消した。けらけらと笑う妹に「じゃあもう切るぞ」と強引に通話を終わらせて息を吐く。
「勘違いなんか、するわけがない……」
ひとりの部屋でつぶやいた史郎は、顔が熱いのは夏が近いからだ、と自分に言い聞かせながらシャワーを浴びに立ち上がった。
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