59 / 122
59. 高度な技術だったようです
しおりを挟む
段々朝と夜が冷え込んできたある日、グレイルさんに呼び出された。
魔道具を量産するための職人を何人か確保したと連絡が入ったからだ。
「5人か。よく集められたね?」
「工房を持たねぇ職人はそれなりにいますからね。自慢じゃねぇがその筋では顔が広いんで、話を持ちかけたらすぐ食い付いてきましたよ。あ、ちゃんと人選してるんで心配しないで下さい」
グレイルさんの執務室にて三人顔を突き合わせる。
今回はヴォルクリンが一肌脱いでくれたので割りとすぐに職人が集まった。
人選は恐らく俺のことを考慮してくれたんだろう。職人にも種族によって対応を変える人はいるらしいし。
「職人としての腕もいいんで、フィードさんの特殊な魔道具にもすぐ順応できると思います」
どうやら差別意識がなく腕のいい職人を揃えてくれたようだ。
にしても、特殊って。魔石を複数使った魔道具は前世では普通だったのに。
「おいヴォルさんよ、そりゃ嫌味にしか聞こえねぇぜ」
「天下のリーバー商会専属魔法剣職人のアンタに腕がいいって言われてもなぁ」
黙って成り行きを見ていた職人達が苦笑しながら声を上げる。
この執務室には職人達も集まっており、顔合わせも兼ねて仕事内容の詳細を説明するつもりだったのだ。
「にしても信じ難いな。ノンバード族って魔力がないんだろ?本当に魔道具なんて作れるのか?」
嫌な視線ではないがどこか懐疑的な眼差し。
ステータスカードを見せれば一発で分かるが、一々目くじらを立てても仕方ないのでスルー。
情報開示は必要最低限の方向にして、さっそく複数魔石の魔道具作りを簡単に説明する。
「……は?魔石を複数使う?」
「何言ってんだこのヒヨコ……魔道具はひとつしか魔石使えねぇだろ」
こちらでも魔道具ひとつに魔石ひとつが常識らしく、丁寧に説明したのに理解してもらえなかった。
ので、実際に作りながらレクチャーしてみる。
「ここの魔力回路をこうして繋げて、ただ繋ぐだけだと途中で切れるので調整しながら……」
「いやいや待て待て!」
「馬鹿な……魔石の魔力を繋げるなんて……」
「しかもこの細さ……こんな複雑な魔力回路見たことねぇ」
「これを俺らに作れって……?」
「こんなん無理に決まってるだろ!」
一番簡単な構造の温熱魔導クッションの魔力回路を実際に見せながら作り上げ、職人達にもやってもらったのだが、誰ひとり完成しない。
いきなり魔石四つは難しかったかと思い、比較的魔力を繋げやすく単純な回路しか作れない屑魔石を2つ用意して魔力を繋げてみせたのだが、そもそも魔石の魔力を繋げること自体できないと言われた。
終いには「こんな高度な技術を持つなんて、実はノンバード族は凄い種族なんじゃないか?」と若干誤解した職人達がざわつく。
高度な技術認定された。そんなつもりは微塵もなかったのに。
「困ったねぇ。腕の立つ職人でも作れないのか……」
「すいやせん。力及ばず……」
まさか職人が作れないなんて考えてもいなかった俺達はどうしようかと悩む。
この人達の反応からして他の職人も複数魔石の魔道具を作れない可能性が……最悪、俺ひとりで量産しなくてはいけない。
いや、待てよ?魔道具の作り方は弟妹達に教えたよな?
幸いにもレルム達は出稼ぎに来ている。稼げるならどんな仕事でもやる!と意気込んでいたし、特にノヴァは魔道具を作るのが大好きな子だから率先して動いてくれるだろう。
基礎しか教えてないから複数魔石の魔道具は作らせたことなどないが、大丈夫うちの子なら覚えられる。
という訳でグレイルさん達に一言断りを入れてノヴァとレインを連れてきた。
レルムは連日冒険者ギルドに通って依頼を受けている。セルザは街を見て回って物価を調べたり商業ギルドで商売のいろはを学んだりしているそうだ。
子供だけで外出させるのは心配だったが最近は街中で絡まれる頻度もかなり減ってきたし、冒険者ギルドでも商業ギルドでも顔を覚えられたから俺の家族に下手な真似はしないはず。
冒険者ギルドでは畏怖され、商業ギルドでは金の成る木と認識されているからな。そんな俺の身内を害したらただじゃ済まないのは明白。更に最近はルファウス率いる護衛があの子達を守ってくれている。よって問題なし。
「わーい!魔道具作れるー!」
「ノヴァ姉さん落ち着いて。はしゃぎすぎだよ」
「だってだって、新しい技術を教えてくれるんだよ!?それもお兄ちゃんが!はしゃぐなって方が無理だよーっ」
「気持ちは痛いほど分かるけど……」
「はいはい2人とも、今から教えるからはしゃぐのもほどほどにな」
普段よりテンション高めな2人を諌めて屑魔石を6個取り出す。
俺が魔力回路を繋げたりしたのをその目で見てたからか、職人達の「本当に作れるのか?」的な眼差しは鳴りを潜めている。
しかし小雛である2人がヒヨコの俺を兄と呼んでいることに疑問符を浮かべている様子。いつものことだ。
グレイルさんとヴォルクリンは俺達メルティアス兄弟が魔道具を作れることを知っているので特に反応なし。
先程と同じように屑魔石同士の魔力を繋げて説明してみせたらさっそく実践してみせる2人。
ちょっと難しかったのか多少時間がかかったものの、無事魔力を繋げることに成功。
「できたー!お兄ちゃん、できたよ!ほら!」
「僕もだよ。見て見て、フィード兄さん」
「ん、2人ともちゃんと魔力を繋げたな。えらいぞー」
背伸びをしてヒヨコの手で頭を撫で撫で。
きゃっきゃとはしゃぐノヴァ、照れ臭そうにはにかむレイン。
めちゃめちゃ可愛いんですけどうちの子達……!
弟妹のあまりの可愛さにノックアウトされているとグレイルさんとヴォルクリンが感心するようにほぅっとため息。
「何度見てもすごいねぇ。魔石の魔力を繋げるなんて」
「魔道具ひとつに魔石ひとつが当たり前ですし、いくら腕のいい職人でもいきなり非常識ぶっこまれてもそりゃ無理ですよね」
非常識とは失礼な。常識の範疇だぞ。前世基準だけど。
「オレらができなかったことをああも簡単に……」
「うぅむ……悔しいが、自分はできそうにないな」
一部始終を傍らで見ていた職人達は何人もの子供が平然と魔石の魔力を繋げたことに少し唖然としていたが、やがて悔しげにしつつも完敗だと笑った。
おや?多少は何か言われると踏んでいたのに。
ヴォルクリンが選んだだけあって変に突っかかってこないな。類は友を呼ぶってこういうことか。
突っ掛かってくるどころか逆にいいものを見させてもらった、いい勉強になったとお礼を言われたり、どこどこの工房の誰々は差別意識が強いから近付かない方がいい、逆にどこそこの工房は小規模ながら良い仕事をするからオススメなどお得情報を流してくれた。
果たしてヒヨコが武器や防具を身に付けることがあるのかとてつもなく疑問が沸いてくるが、善意で教えてくれてるのに水を差すのもどうかと思うので黙っておいた。
魔道具作りは俺とノヴァとレインが中心となって行うことに決まり、あとから話を聞いたセルザも手伝ってくれることに。
ちなみにレルムは「ちまちま魔道具作るより魔物倒す方がずっと楽しい!」という理由で不参加。
最近レルムの脳筋ぶりが目に見えて酷くなってきたんだが、どうやって矯正しよう……
魔道具を量産するための職人を何人か確保したと連絡が入ったからだ。
「5人か。よく集められたね?」
「工房を持たねぇ職人はそれなりにいますからね。自慢じゃねぇがその筋では顔が広いんで、話を持ちかけたらすぐ食い付いてきましたよ。あ、ちゃんと人選してるんで心配しないで下さい」
グレイルさんの執務室にて三人顔を突き合わせる。
今回はヴォルクリンが一肌脱いでくれたので割りとすぐに職人が集まった。
人選は恐らく俺のことを考慮してくれたんだろう。職人にも種族によって対応を変える人はいるらしいし。
「職人としての腕もいいんで、フィードさんの特殊な魔道具にもすぐ順応できると思います」
どうやら差別意識がなく腕のいい職人を揃えてくれたようだ。
にしても、特殊って。魔石を複数使った魔道具は前世では普通だったのに。
「おいヴォルさんよ、そりゃ嫌味にしか聞こえねぇぜ」
「天下のリーバー商会専属魔法剣職人のアンタに腕がいいって言われてもなぁ」
黙って成り行きを見ていた職人達が苦笑しながら声を上げる。
この執務室には職人達も集まっており、顔合わせも兼ねて仕事内容の詳細を説明するつもりだったのだ。
「にしても信じ難いな。ノンバード族って魔力がないんだろ?本当に魔道具なんて作れるのか?」
嫌な視線ではないがどこか懐疑的な眼差し。
ステータスカードを見せれば一発で分かるが、一々目くじらを立てても仕方ないのでスルー。
情報開示は必要最低限の方向にして、さっそく複数魔石の魔道具作りを簡単に説明する。
「……は?魔石を複数使う?」
「何言ってんだこのヒヨコ……魔道具はひとつしか魔石使えねぇだろ」
こちらでも魔道具ひとつに魔石ひとつが常識らしく、丁寧に説明したのに理解してもらえなかった。
ので、実際に作りながらレクチャーしてみる。
「ここの魔力回路をこうして繋げて、ただ繋ぐだけだと途中で切れるので調整しながら……」
「いやいや待て待て!」
「馬鹿な……魔石の魔力を繋げるなんて……」
「しかもこの細さ……こんな複雑な魔力回路見たことねぇ」
「これを俺らに作れって……?」
「こんなん無理に決まってるだろ!」
一番簡単な構造の温熱魔導クッションの魔力回路を実際に見せながら作り上げ、職人達にもやってもらったのだが、誰ひとり完成しない。
いきなり魔石四つは難しかったかと思い、比較的魔力を繋げやすく単純な回路しか作れない屑魔石を2つ用意して魔力を繋げてみせたのだが、そもそも魔石の魔力を繋げること自体できないと言われた。
終いには「こんな高度な技術を持つなんて、実はノンバード族は凄い種族なんじゃないか?」と若干誤解した職人達がざわつく。
高度な技術認定された。そんなつもりは微塵もなかったのに。
「困ったねぇ。腕の立つ職人でも作れないのか……」
「すいやせん。力及ばず……」
まさか職人が作れないなんて考えてもいなかった俺達はどうしようかと悩む。
この人達の反応からして他の職人も複数魔石の魔道具を作れない可能性が……最悪、俺ひとりで量産しなくてはいけない。
いや、待てよ?魔道具の作り方は弟妹達に教えたよな?
幸いにもレルム達は出稼ぎに来ている。稼げるならどんな仕事でもやる!と意気込んでいたし、特にノヴァは魔道具を作るのが大好きな子だから率先して動いてくれるだろう。
基礎しか教えてないから複数魔石の魔道具は作らせたことなどないが、大丈夫うちの子なら覚えられる。
という訳でグレイルさん達に一言断りを入れてノヴァとレインを連れてきた。
レルムは連日冒険者ギルドに通って依頼を受けている。セルザは街を見て回って物価を調べたり商業ギルドで商売のいろはを学んだりしているそうだ。
子供だけで外出させるのは心配だったが最近は街中で絡まれる頻度もかなり減ってきたし、冒険者ギルドでも商業ギルドでも顔を覚えられたから俺の家族に下手な真似はしないはず。
冒険者ギルドでは畏怖され、商業ギルドでは金の成る木と認識されているからな。そんな俺の身内を害したらただじゃ済まないのは明白。更に最近はルファウス率いる護衛があの子達を守ってくれている。よって問題なし。
「わーい!魔道具作れるー!」
「ノヴァ姉さん落ち着いて。はしゃぎすぎだよ」
「だってだって、新しい技術を教えてくれるんだよ!?それもお兄ちゃんが!はしゃぐなって方が無理だよーっ」
「気持ちは痛いほど分かるけど……」
「はいはい2人とも、今から教えるからはしゃぐのもほどほどにな」
普段よりテンション高めな2人を諌めて屑魔石を6個取り出す。
俺が魔力回路を繋げたりしたのをその目で見てたからか、職人達の「本当に作れるのか?」的な眼差しは鳴りを潜めている。
しかし小雛である2人がヒヨコの俺を兄と呼んでいることに疑問符を浮かべている様子。いつものことだ。
グレイルさんとヴォルクリンは俺達メルティアス兄弟が魔道具を作れることを知っているので特に反応なし。
先程と同じように屑魔石同士の魔力を繋げて説明してみせたらさっそく実践してみせる2人。
ちょっと難しかったのか多少時間がかかったものの、無事魔力を繋げることに成功。
「できたー!お兄ちゃん、できたよ!ほら!」
「僕もだよ。見て見て、フィード兄さん」
「ん、2人ともちゃんと魔力を繋げたな。えらいぞー」
背伸びをしてヒヨコの手で頭を撫で撫で。
きゃっきゃとはしゃぐノヴァ、照れ臭そうにはにかむレイン。
めちゃめちゃ可愛いんですけどうちの子達……!
弟妹のあまりの可愛さにノックアウトされているとグレイルさんとヴォルクリンが感心するようにほぅっとため息。
「何度見てもすごいねぇ。魔石の魔力を繋げるなんて」
「魔道具ひとつに魔石ひとつが当たり前ですし、いくら腕のいい職人でもいきなり非常識ぶっこまれてもそりゃ無理ですよね」
非常識とは失礼な。常識の範疇だぞ。前世基準だけど。
「オレらができなかったことをああも簡単に……」
「うぅむ……悔しいが、自分はできそうにないな」
一部始終を傍らで見ていた職人達は何人もの子供が平然と魔石の魔力を繋げたことに少し唖然としていたが、やがて悔しげにしつつも完敗だと笑った。
おや?多少は何か言われると踏んでいたのに。
ヴォルクリンが選んだだけあって変に突っかかってこないな。類は友を呼ぶってこういうことか。
突っ掛かってくるどころか逆にいいものを見させてもらった、いい勉強になったとお礼を言われたり、どこどこの工房の誰々は差別意識が強いから近付かない方がいい、逆にどこそこの工房は小規模ながら良い仕事をするからオススメなどお得情報を流してくれた。
果たしてヒヨコが武器や防具を身に付けることがあるのかとてつもなく疑問が沸いてくるが、善意で教えてくれてるのに水を差すのもどうかと思うので黙っておいた。
魔道具作りは俺とノヴァとレインが中心となって行うことに決まり、あとから話を聞いたセルザも手伝ってくれることに。
ちなみにレルムは「ちまちま魔道具作るより魔物倒す方がずっと楽しい!」という理由で不参加。
最近レルムの脳筋ぶりが目に見えて酷くなってきたんだが、どうやって矯正しよう……
22
お気に入りに追加
1,749
あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

時空の魔女と猫の蓼科別荘ライフ ~追放されたので魔道具作って生計立ててたら、元の世界で女神扱いされてる件~
じごくのおさかな
ファンタジー
勇者パーティから釈然としない理由で追放された魔女エスティは、自暴自棄になり、酔った勢いで時空魔法の秘宝を使用してしまう。そして転移された先は、なんと長野県茅野市の蓼科高原だった。
そこでエスティは気が付いてしまった。
なんか思っていた人生と違う。戦いや恋愛じゃない。もっとこう、悠々自適な生活を送りたい。
例えば……自宅は美しい森の中にあるような平屋のログハウスで、庭には露天風呂を完備。家電やネット環境はもちろんの事、なんと喋る猫も同―居してくれる。仕事も家で出来るような……そうだ、魔道具作りがいい。あとはアニメや特撮やポテチ。まずは家が必要だ、ちょっと楽しくなってきた。
これは、マイペースな魔女が蓼科で夢の別荘スローライフを叶えにいく物語。
――でも、滅びゆく世界から逃げたのに、果たしてそんな生活が許されるのか?
「……あれ、何か女神扱いされてません?」
※フィクションです。
※恋愛、戦闘はほぼありません。魔女と猫が山の中でぐうたらする現実逃避系です。
※女主人公ですが、男性の方でも読みやすいように軽めの三人称視点にしています。
※小説家になろう様で先行して更新しています。

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。

騎士団長のお抱え薬師
衣更月
ファンタジー
辺境の町ハノンで暮らすイヴは、四大元素の火、風、水、土の属性から弾かれたハズレ属性、聖属性持ちだ。
聖属性持ちは意外と多く、ハズレ属性と言われるだけあって飽和状態。聖属性持ちの女性は結婚に逃げがちだが、イヴの年齢では結婚はできない。家業があれば良かったのだが、平民で天涯孤独となった身の上である。
後ろ盾は一切なく、自分の身は自分で守らなければならない。
なのに、求人依頼に聖属性は殆ど出ない。
そんな折、獣人の国が聖属性を募集していると話を聞き、出国を決意する。
場所は隣国。
しかもハノンの隣。
迎えに来たのは見上げるほど背の高い美丈夫で、なぜかイヴに威圧的な騎士団長だった。
大きな事件は起きないし、意外と獣人は優しい。なのに、団長だけは怖い。
イヴの団長克服の日々が始まる―ー―。

ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。

悪役令嬢の生産ライフ
星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。
女神『はい、あなた、転生ね』
雪『へっ?』
これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。
雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』
無事に完結しました!
続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。
よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる