4 / 22
04. 旅人とギルドカード
しおりを挟む
野宿ができる喜びで一頻り興奮しまくってようやく落ち着きを取り戻した頃、理想の生活環境を手に入れるための条件である取引内容について聞いた。
主な仕事内容はフォルス帝国内を巡回すること。
なんでお巡りさんの真似事なんぞせにゃならんのだと抗議したところ、低ランク兵士しかいないせいで能力を使った犯罪が増えていて困ってると返されたので渋々納得。
いるんだよなぁ、自分の能力に酔って嫌な方向にヒャッハーしちゃうやつ。
それとフォルス帝国周辺を巡回。
これはあんま意味ないと思うけどね。
ホワイトシープとか、低ランク兵士でも余裕で倒せる魔物しかいないし。あ、じゃあその間に別の依頼でもして時間潰そうかな。
ついさっきロイド・フォルスに見つかる前に受けようとした依頼もいい暇潰しになりそうだ。
王子サマ直々の依頼とあって報酬はかなりの金額である。
本音を言っちゃうと野宿さえできれば他はどうでもいいんだけど、王族の依頼を直々に受けるなら金は受け取っておかないと不敬に当たるらしいからな。向こうも体裁が悪くなるって言うし。
わざわざ突っ返すのもアレだしな。もらえるもんはもらっとこう。うん。
よし、んじゃさっそくギルドカード発行しますか。善は急げって言うしな。
ソファから立ち上がり、ギルドカード発行窓口に足を運ぼうとしたが、ロイド・フォルスが立ち塞がったことでそれは叶わなかった。
おいロイド氏よ。邪魔だ退け。
手でしっしっと野良犬を追っ払う仕草をしても退きやしなかった。
それどころかしっしっした手を掴み、甲に唇を押し付けた。
器用にもちゅっと音を立てて。
「ありがとう、エリー。君のおかげで様々な問題が解決できる。本当に、ありがとう」
ぶわっと全身鳥肌立った。
わかった。わかったから手ぇ離せや!
「うわぁ俺初めてだよ、虫の死骸を見るような目で見られたの」
何が面白いのかロイド・フォルスが楽しそうにケラケラ笑ってる間にしゅばっと手を引っ込める。
用件は済んだな?済んだよな。
じゃあもう私に構うなよ王子サマ。
「あー待って、俺も一緒に行く」
なんでだよ!ついてくんな!!
「そんなつれないこと言わないでさぁ、仲良くしよ?」
肩抱いてんじゃねぇよ。
耳に囁くんじゃねぇよ!
すたすたすたとギルド職員に怒られない程度に競歩とも走行とも取れる速度でギルドの受付まで足を運ぶが、何故か王子サマは私に付きまとってきて離れない。鬱陶しい!
大体王子なんだったら公務とかあんじゃないの!?暇人かよ!
もういいや。スルーしよう。
そうだ、私の隣には誰もいないんだ。
妙にキラキラしてるけど陽の光が反射してるだけだきっと。
そう思い込んだらほら、姿がぼやけて見えてきた。
いいぞーその調子だ。奴は……そう、風景だ。風景の一部だ。
「わぁ存在消されたー。こんな扱い生まれて初めてだよ」
依頼受注や依頼登録の窓口は混雑していたが、ギルドカード発行窓口は空いてたためすんなりと事務作業を終えられた。
何故かギルドの奥から出て来てからずっとあちこちから視線を感じるが、それは私ではなく私の隣にいる高貴なお方へと降り注いでいるに違いない。
実際、私を対応してる受付嬢も私の横にいるやつを見てぎょっとしてたし。だが流石は受付嬢と言うべきか、すぐに平静を取り戻して対応してくれたけど。
筆談で名前と能力を伝えると、受付嬢は怪訝な表情に。
「聞いたことのない能力ですね。どんな力なのでしょうか……水晶を直ちにお持ちしますので少々お待ち下さい」
ランクを確定する水晶を持ってくるためにカウンターの奥へと引っ込んだ受付嬢の背中をぼんやり眺めていると、ひょいっと筆談用の紙を横から奪われた。
「俺も聞いたことないや。なんなの?この能力」
思わずはぁ、とため息が漏れる。
アンタどんだけ暇なんよ。私を追っ掛け回すよりやることあんだろ王子サマ。
せっかく人が頭の中でだけ存在を消したってのにこのキラキラ男……
じとぉっと睨めつければ、しゃららんっと効果音がつきそうな素敵な笑顔で反撃されてすっと視線を逸らす。負けた。
どんな能力って聞かれてもなぁ……
私自身もよく分かってないし。
とりあえず能力の名称はここからずーっと東にある小国からきてるもんだよ。
え、自分の能力すらちゃんと把握してないの?と目線で馬鹿にしてるキラキラ王子からナイスタイミングで戻ってきた受付嬢へと視線を移す。
「それではこちらの水晶に手を乗せて下さい。一瞬で終わりますからねー。楽ーにして下さいねー」
おいやめろ。その言い方だと人生終了のお知らせみたく感じるだろうが。
言い方はともかく、時間を無駄使いはしたくないので素直に言われた通りに利き手を水晶に乗せる。
するとほんの一瞬青白く光ったかと思えばうんともすんとも言わなくなり、本当に一瞬で終わったことを確認。
いやぁ、いつ見ても不思議なもんやね。
端から見たら一瞬光っただけなのにもう計測完了とか。
どこの国の水晶も優秀すぎるわー。
その内勝手に知能を取り入れて人類に大きく貢献してくれるんじゃね?
いやもしかしたら逆に人類の天敵になっちゃったりして。
そしたらラスボス級やん。人類破滅の危機、なんつってー。
「あ、あのー……もう終わったので手を退けても結構ですよ」
「まーたトリップしてるし。おーいエリー、戻ってきなさーい」
ロイド・フォルスが私の眼前で手をひらひらしたことで思考は一気に現実へと引き戻される。
すまんすまん、と心の中で軽い謝罪を告げて水晶から手を離す。
その瞬間、水晶の上にずらーっと剣術やら頭脳やら能力やらの測定結果が映し出された。空中に文字が浮かんでる状態だ。
「なっ……!?」
「え……?嘘…………」
それを見た受付嬢は驚愕の声を上げた。
出会ってからほぼずっとにこにこ笑顔を崩さないロイド・フォルスでさえ信じられないと言いたげにぽつりと溢して私と水晶の文字を交互に見ている。
水晶にはこのように記されていた。
―――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――
名前:エリー・ケラー
年齢:21
体力:S
武術:B
剣術:SS
盾術:F
頭脳:S
知識:S
精神強度:S
状態異常耐性:SS
能力値:測定不能
総合結果:Xover
―――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――
測定結果は冒険者ランクと同じ振り分けだ。上がX、下がF。
うわー前回と全くこれっぽっちも変化ねぇー!
盾術だけが最底辺っつーね。まぁ私、攻撃を受け止めるより避ける派だから盾なんて使わねぇもんな。だって盾なんて重くて動きにくいじゃん。ならいらん。
「ななななんなんですかここここの結果はあああ!!?あ、ああありえません!能力が測定不能ってのも信じられないですけど、Xランク、しかもオーバーって!化け物ですか!?」
「頭脳がSなのは納得いかないなぁ。せいぜいCくらいだと思ってたのに」
受付嬢はリアクションがオーバーだなぁ。
そんでもってロイド・フォルスは失礼すぎるわ。
あれか?私の頭脳はせいぜい猿かゴリラ辺りだとでも言いたいのか?
誰がミジンコ知能だこのやろぉぉぉ!
「だから誰もそこまでは……」
それにしても、やっぱりここでも目立つなー。
どんなに腕が立つ冒険者でもせいぜいSランクがいいところだもんな。そのひとつ上のSSランクでさえ極たまーにしか見かけないし、最高ランクのXなんてそうそういないもんな。
しかもオーバーランクだし。そりゃ受付のお姉さんもそんな反応しちゃうよね。
期待を裏切らずここでも他と同じ反応ありがとよ。全く嬉しくねぇけどな。
だって実感沸かないもん。そんなに頻繁に能力使ってないのに測定不能とか意味わかんねぇよ。
最初は水晶がバグってるのかと思いきや私の方がバグってるって判明したしな。ははは。笑っちゃうぜ。
少しの間水晶の文字を凝視して口元をひくつかせていた受付嬢はようやく正気を取り戻し、ぎこちない動きながらもどうにか旅人用のギルドカードを発行してくれた。
てっきり他国と同じように高ランク依頼押し付けられると思ってたけどそんなことはなく、内心首を傾げていたら驚愕から立ち直ったロイド・フォルスが教えてくれた。
「今のとこ、高ランク依頼はフォルス帝国には流れてないよ。少なくとも陛下の外遊が終わるまでは流れないと思う」
陛下の護衛に連れられてる高ランク兵士が戻ってくるまで高ランク依頼は登録するのも他国から流れてもできなくなってるってことか。妥当な選択だな。
このギルド内にも強い冒険者がいるにはいるが、せいぜいBランク程度のそこそこできるやつしかいない。
高ランク依頼ってのは最低でもSランク以上の実力がなきゃ受けれないのだ。
実力が伴わない輩に受けさせて無駄死にさせる訳にもいかんもんな。
何はともあれ、国の面倒を背負わされなくて何よりだ。
出来立てホヤホヤのフォルス帝国旅人用ギルドカードを大事に懐にしまい、ついでに依頼受注もちゃっちゃと済ませて平原へと足を進めた。
さーてギルドカードも手にいれたことだし、これで心置き無く肉狩りできるぜー!
主な仕事内容はフォルス帝国内を巡回すること。
なんでお巡りさんの真似事なんぞせにゃならんのだと抗議したところ、低ランク兵士しかいないせいで能力を使った犯罪が増えていて困ってると返されたので渋々納得。
いるんだよなぁ、自分の能力に酔って嫌な方向にヒャッハーしちゃうやつ。
それとフォルス帝国周辺を巡回。
これはあんま意味ないと思うけどね。
ホワイトシープとか、低ランク兵士でも余裕で倒せる魔物しかいないし。あ、じゃあその間に別の依頼でもして時間潰そうかな。
ついさっきロイド・フォルスに見つかる前に受けようとした依頼もいい暇潰しになりそうだ。
王子サマ直々の依頼とあって報酬はかなりの金額である。
本音を言っちゃうと野宿さえできれば他はどうでもいいんだけど、王族の依頼を直々に受けるなら金は受け取っておかないと不敬に当たるらしいからな。向こうも体裁が悪くなるって言うし。
わざわざ突っ返すのもアレだしな。もらえるもんはもらっとこう。うん。
よし、んじゃさっそくギルドカード発行しますか。善は急げって言うしな。
ソファから立ち上がり、ギルドカード発行窓口に足を運ぼうとしたが、ロイド・フォルスが立ち塞がったことでそれは叶わなかった。
おいロイド氏よ。邪魔だ退け。
手でしっしっと野良犬を追っ払う仕草をしても退きやしなかった。
それどころかしっしっした手を掴み、甲に唇を押し付けた。
器用にもちゅっと音を立てて。
「ありがとう、エリー。君のおかげで様々な問題が解決できる。本当に、ありがとう」
ぶわっと全身鳥肌立った。
わかった。わかったから手ぇ離せや!
「うわぁ俺初めてだよ、虫の死骸を見るような目で見られたの」
何が面白いのかロイド・フォルスが楽しそうにケラケラ笑ってる間にしゅばっと手を引っ込める。
用件は済んだな?済んだよな。
じゃあもう私に構うなよ王子サマ。
「あー待って、俺も一緒に行く」
なんでだよ!ついてくんな!!
「そんなつれないこと言わないでさぁ、仲良くしよ?」
肩抱いてんじゃねぇよ。
耳に囁くんじゃねぇよ!
すたすたすたとギルド職員に怒られない程度に競歩とも走行とも取れる速度でギルドの受付まで足を運ぶが、何故か王子サマは私に付きまとってきて離れない。鬱陶しい!
大体王子なんだったら公務とかあんじゃないの!?暇人かよ!
もういいや。スルーしよう。
そうだ、私の隣には誰もいないんだ。
妙にキラキラしてるけど陽の光が反射してるだけだきっと。
そう思い込んだらほら、姿がぼやけて見えてきた。
いいぞーその調子だ。奴は……そう、風景だ。風景の一部だ。
「わぁ存在消されたー。こんな扱い生まれて初めてだよ」
依頼受注や依頼登録の窓口は混雑していたが、ギルドカード発行窓口は空いてたためすんなりと事務作業を終えられた。
何故かギルドの奥から出て来てからずっとあちこちから視線を感じるが、それは私ではなく私の隣にいる高貴なお方へと降り注いでいるに違いない。
実際、私を対応してる受付嬢も私の横にいるやつを見てぎょっとしてたし。だが流石は受付嬢と言うべきか、すぐに平静を取り戻して対応してくれたけど。
筆談で名前と能力を伝えると、受付嬢は怪訝な表情に。
「聞いたことのない能力ですね。どんな力なのでしょうか……水晶を直ちにお持ちしますので少々お待ち下さい」
ランクを確定する水晶を持ってくるためにカウンターの奥へと引っ込んだ受付嬢の背中をぼんやり眺めていると、ひょいっと筆談用の紙を横から奪われた。
「俺も聞いたことないや。なんなの?この能力」
思わずはぁ、とため息が漏れる。
アンタどんだけ暇なんよ。私を追っ掛け回すよりやることあんだろ王子サマ。
せっかく人が頭の中でだけ存在を消したってのにこのキラキラ男……
じとぉっと睨めつければ、しゃららんっと効果音がつきそうな素敵な笑顔で反撃されてすっと視線を逸らす。負けた。
どんな能力って聞かれてもなぁ……
私自身もよく分かってないし。
とりあえず能力の名称はここからずーっと東にある小国からきてるもんだよ。
え、自分の能力すらちゃんと把握してないの?と目線で馬鹿にしてるキラキラ王子からナイスタイミングで戻ってきた受付嬢へと視線を移す。
「それではこちらの水晶に手を乗せて下さい。一瞬で終わりますからねー。楽ーにして下さいねー」
おいやめろ。その言い方だと人生終了のお知らせみたく感じるだろうが。
言い方はともかく、時間を無駄使いはしたくないので素直に言われた通りに利き手を水晶に乗せる。
するとほんの一瞬青白く光ったかと思えばうんともすんとも言わなくなり、本当に一瞬で終わったことを確認。
いやぁ、いつ見ても不思議なもんやね。
端から見たら一瞬光っただけなのにもう計測完了とか。
どこの国の水晶も優秀すぎるわー。
その内勝手に知能を取り入れて人類に大きく貢献してくれるんじゃね?
いやもしかしたら逆に人類の天敵になっちゃったりして。
そしたらラスボス級やん。人類破滅の危機、なんつってー。
「あ、あのー……もう終わったので手を退けても結構ですよ」
「まーたトリップしてるし。おーいエリー、戻ってきなさーい」
ロイド・フォルスが私の眼前で手をひらひらしたことで思考は一気に現実へと引き戻される。
すまんすまん、と心の中で軽い謝罪を告げて水晶から手を離す。
その瞬間、水晶の上にずらーっと剣術やら頭脳やら能力やらの測定結果が映し出された。空中に文字が浮かんでる状態だ。
「なっ……!?」
「え……?嘘…………」
それを見た受付嬢は驚愕の声を上げた。
出会ってからほぼずっとにこにこ笑顔を崩さないロイド・フォルスでさえ信じられないと言いたげにぽつりと溢して私と水晶の文字を交互に見ている。
水晶にはこのように記されていた。
―――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――
名前:エリー・ケラー
年齢:21
体力:S
武術:B
剣術:SS
盾術:F
頭脳:S
知識:S
精神強度:S
状態異常耐性:SS
能力値:測定不能
総合結果:Xover
―――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――
測定結果は冒険者ランクと同じ振り分けだ。上がX、下がF。
うわー前回と全くこれっぽっちも変化ねぇー!
盾術だけが最底辺っつーね。まぁ私、攻撃を受け止めるより避ける派だから盾なんて使わねぇもんな。だって盾なんて重くて動きにくいじゃん。ならいらん。
「ななななんなんですかここここの結果はあああ!!?あ、ああありえません!能力が測定不能ってのも信じられないですけど、Xランク、しかもオーバーって!化け物ですか!?」
「頭脳がSなのは納得いかないなぁ。せいぜいCくらいだと思ってたのに」
受付嬢はリアクションがオーバーだなぁ。
そんでもってロイド・フォルスは失礼すぎるわ。
あれか?私の頭脳はせいぜい猿かゴリラ辺りだとでも言いたいのか?
誰がミジンコ知能だこのやろぉぉぉ!
「だから誰もそこまでは……」
それにしても、やっぱりここでも目立つなー。
どんなに腕が立つ冒険者でもせいぜいSランクがいいところだもんな。そのひとつ上のSSランクでさえ極たまーにしか見かけないし、最高ランクのXなんてそうそういないもんな。
しかもオーバーランクだし。そりゃ受付のお姉さんもそんな反応しちゃうよね。
期待を裏切らずここでも他と同じ反応ありがとよ。全く嬉しくねぇけどな。
だって実感沸かないもん。そんなに頻繁に能力使ってないのに測定不能とか意味わかんねぇよ。
最初は水晶がバグってるのかと思いきや私の方がバグってるって判明したしな。ははは。笑っちゃうぜ。
少しの間水晶の文字を凝視して口元をひくつかせていた受付嬢はようやく正気を取り戻し、ぎこちない動きながらもどうにか旅人用のギルドカードを発行してくれた。
てっきり他国と同じように高ランク依頼押し付けられると思ってたけどそんなことはなく、内心首を傾げていたら驚愕から立ち直ったロイド・フォルスが教えてくれた。
「今のとこ、高ランク依頼はフォルス帝国には流れてないよ。少なくとも陛下の外遊が終わるまでは流れないと思う」
陛下の護衛に連れられてる高ランク兵士が戻ってくるまで高ランク依頼は登録するのも他国から流れてもできなくなってるってことか。妥当な選択だな。
このギルド内にも強い冒険者がいるにはいるが、せいぜいBランク程度のそこそこできるやつしかいない。
高ランク依頼ってのは最低でもSランク以上の実力がなきゃ受けれないのだ。
実力が伴わない輩に受けさせて無駄死にさせる訳にもいかんもんな。
何はともあれ、国の面倒を背負わされなくて何よりだ。
出来立てホヤホヤのフォルス帝国旅人用ギルドカードを大事に懐にしまい、ついでに依頼受注もちゃっちゃと済ませて平原へと足を進めた。
さーてギルドカードも手にいれたことだし、これで心置き無く肉狩りできるぜー!
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
⌘悟り令嬢の嫁入り奇譚⌘
麻麻(あさあさ)
恋愛
悟りの能力が生まれつきある燈子(とうこ)は商いをしている子がいない高柳(たかやなぎ)家に養子として育てられたが妹が生まれてからは経営や交渉を「視る」半ば道具みたいな扱いを受けていた。虐げられる中、父から急に嫁ぎ先を言われ赴いた先はハイカラな洋館。
そこには栗色の髪にヘーゼル色を目をした輪島(わじま)カイがいた。驚く燈子に彼は更に「縁談話なんてした覚えがない」と言われ動揺する。
しかも彼は金を借した友人に逃げられ財産をほとんど無くした状態だった。
燈子の熱意や乳母のエミリーの説得でなんとか輪島家に居候する事になった燈子は自身の悟りの能力を密かに使いカイの店の立てなおしに貢献するが。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
私は逃げます
恵葉
恋愛
ブラック企業で社畜なんてやっていたら、23歳で血反吐を吐いて、死んじゃった…と思ったら、異世界へ転生してしまったOLです。
そしてこれまたありがちな、貴族令嬢として転生してしまったのですが、運命から…ではなく、文字通り物理的に逃げます。
貴族のあれやこれやなんて、構っていられません!
今度こそ好きなように生きます!
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
【完結】引きこもり魔公爵は、召喚おひとり娘を手放せない!
文野さと@ぷんにゃご
恋愛
身寄りがなく、高卒で苦労しながらヘルパーをしていた美玲(みれい)は、ある日、倉庫の整理をしていたところ、誰かに呼ばれて異世界へ召喚されてしまった。
目が覚めた時に見たものは、絶世の美男、リュストレー。しかし、彼は偏屈、生活能力皆無、人間嫌いの引きこもり。
苦労人ゆえに、現実主義者の美玲は、元王太子のリュストレーに前向きになって、自分を現代日本へ返してもらおうとするが、彼には何か隠し事があるようで・・・。
正反対の二人。微妙に噛み合わない関わりの中から生まれるものは?
全39話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる