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第二章
訪問者
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しばらく経ち。
「あら? どうかした?」
キャシーの声に、目を開けてみると、スピカが厳しい顔で一点を見つめている。
『スピカお姉さま、どうか』
「ワンワンワンワン!」
リリーの言葉が終わる前に、チェイスの声が響いた。
スピカもキャシーの膝から降り、チェイスの方へ駆けていく。
『えっ? なになに?』
訳が分からないまま、慌ててリリーも追いかける。
『どうかしたんですか? お姉さま!』
『誰か来たわ!』
『えっ? そうなんですか?』
『匂いと音。リリーは感じない?』
『すいません、全く』
屋敷へと続く道の前に立ち、チェイスが吠えている。
『チェイス! 誰?』
『スピカおばちゃん! わかんない。知らない匂い。馬に乗ってるよ』
『すごい……わたしにはわからないわ』
犬達の感覚の鋭さに驚きながら、リリーは釣りをしているリュカの所に走って行き、ニャーニャー鳴いた。
「リリー、どうかしたのか? 誰か来たのか?」
「ニャー!」
「見て参ります」
護衛の一人が走って行き……間もなく戻って来た。
「旦那様、ご報告致します。近衛騎士団団長の、デューイ・ディガル侯爵様がいらっしゃいました」
「団長が?」
怪訝な表情でリュカが聞き返した所に、黒馬に跨った男性が姿を現した。
慌ててリュカが駆け寄る。
「団長! どうされたんですか、いきなり」
「いやー、近くまで来たから寄ってみたんだ。屋敷に行ったら湖にいると聞いてな。呼び戻すから屋敷で待っていてくれと言われたんだが、こちらから出向いた方が良いと思って来た」
「良くないですよ、まったく……」
「すまんな、驚かせたか?」
馬から降り、リュカの隣に立ったデューイ団長は、黒の短髪で、日に焼けていて、かなり大柄だった。
『リュカ様だって背は高いのに、それより頭一つ以上大きいじゃない。身体は倍くらいがっしりしてるし、さすが近衛騎士団長、見た目からして強そう。三十代半ばくらいなのかな? 団長さんって結構若いんだ。乗ってきた馬も大きくて怖い』
リリーがビクビクしているところに、スピカとチェイスがやって来た。
『誰なの? あの方』
『近衛騎士団団長だそうです』
『まあ! リュカ様の上司じゃない!』
『えー、僕たち怒られる?』
『大丈夫よ。なんか、リュカ様の方が団長さんを叱ってるもの』
『そうなの?』
三匹が見ている先では、リュカがデューイを見上げ、厳しい顔で話している。
「供も連れずに来たのですか? 全く、あなたという方は」
「俺を襲うような命知らず、この国にはいないだろう?」
「その過信は危険ですよ。で? 本当は何か用があって来たのでは?」
「んー? いや、なに、ちょっと気になる事があってな」
「なんですか?」
「んー、んー、いやー、なんというか……」
言葉を濁し、頭を掻くデューイ。
「な・ん・で・す・か」
重ねて強く尋ねられ、『詰め寄るなよ~』と目を逸らす。
「いや、ほら、最近お前、早く帰るようになったじゃないか。休みもしっかりとるようになったし」
「それがなにか? もっと働けと言うのなら、そうしますが?」
「いやいや、そうじゃない。ちゃんと休んでくれた方がいい。だが今まで、いくら言っても遅くまで残り、休日も出てきたりしていたお前が、急に休みを取るようになったから……」
「なったから?」
「何か、あるのかと思って」
「何かというと?」
「……恋人ができたとか……ああっ、すまん、ちょっとした好奇心だ、気を悪くしないでくれ!」
リュカの目ががスッと冷たくなるのを見て、デューイは慌てて謝る。
「そんな、くだらない事で……」
「だってだって、どうせお前の事だから、聞いても教えてくれないと思って……なあ、どうなんだ?」
「見た通り、恋人などできていませんよ。まあ、思うところがあり、子供との時間を作るようにしただけです。ミッシェル、こちらにきて挨拶を」
「はいっ!」
元気良く、ミッシェルはデューイ団長の前に立った。
「はじめまして! ミッシェル・べルナルド、六歳です! 団長さんは、ドラゴンを倒した事ありますか?」
「ん? あー、ドラゴンは倒した事ないなぁ。いたら勿論倒すが、今はいないから。でも、熊と狼なら倒した事があるぞ」
「すごい! かっこいいです!」
「団長は、エルドナ国一、強いお方だからな。」
「え? なんだよリュカ、そんな褒めるなんて」
照れたように笑うデューイに、リュカは、『本当の事ですから。』とさらりと言う。
「すごいっ! 僕も大きくなったら、近衛騎士団に入りたいです! あのっ!」
興奮したらしいミッシェルが、リリーをひょいと抱き上げた。
「猫、抱っこしますか?」
『……わたしを抱く事が、おもてなしにされてる……まあ、しかたないか』
諦め、おとなしくしていると、『お? おお、ありがとう』と、少し戸惑いながらも、デューイはリリーを受け取った。
「おー、随分綺麗な猫だな。どれ?」
ふいに、持ち方を変えられる。
「あー、メスか」
一瞬の沈黙の後、
「フギャーッ!」
後ろから股の間を覗かれている事に気づたリリーは、思わず悲鳴を上げた。
『うそうそうそうそ! やだっ! おしり見られてる! 恥ずかしすぎるっ!』
と、次の瞬間、グイッと体を引っ張られ、気付くとリュカに抱かれていた。
右腕にリリーを抱き、左手でデューイの胸ぐらを掴み、顔を近づけ睨むリュカ。
「……女性に対する、近衛騎士団団長の行動とは思えませんね」
「え? ええー? 女性って……猫……」
「リリーは繊細なんです。気を付けていただきたい」
「え、あ、うん、リリーって名前なんだ。えーと……すまん」
戸惑いながら謝るデューイから手を離し、リュカは『わかっていただけて嬉しいです」と軽く頭を下げた。
「では、そろそろお帰りになられますか?」
「ええー、邪魔者扱いするな、寂しいだろうが。俺はまだ帰らないぞ! 釣りをしてたんだろう? 久しぶりに俺もやりたい。だが、まずは茶をもらいたいな。屋敷を出てから飲まず食わずだ。喉が渇いてしまって」
「……しょうがないですね」
苦笑し、リュカはデューイを木の下の敷物の方へ促した。
「キャシー、お茶の用意を」
「は、はいっ!」
あっけにとられていたキャシーが慌てて準備を始め、ミッシェルはデューイに熊と戦った時の話をねだり、リュカはリリーを抱きしめ頭を撫でながら『うちの団長が悪かったね。いい人なんだけど』と囁き、その様子と見てスピカはニヤニヤし、
『おやつ? おやつの時間? イエーイ!』
と、チェイスはその場をグルグル走り回った。
「あら? どうかした?」
キャシーの声に、目を開けてみると、スピカが厳しい顔で一点を見つめている。
『スピカお姉さま、どうか』
「ワンワンワンワン!」
リリーの言葉が終わる前に、チェイスの声が響いた。
スピカもキャシーの膝から降り、チェイスの方へ駆けていく。
『えっ? なになに?』
訳が分からないまま、慌ててリリーも追いかける。
『どうかしたんですか? お姉さま!』
『誰か来たわ!』
『えっ? そうなんですか?』
『匂いと音。リリーは感じない?』
『すいません、全く』
屋敷へと続く道の前に立ち、チェイスが吠えている。
『チェイス! 誰?』
『スピカおばちゃん! わかんない。知らない匂い。馬に乗ってるよ』
『すごい……わたしにはわからないわ』
犬達の感覚の鋭さに驚きながら、リリーは釣りをしているリュカの所に走って行き、ニャーニャー鳴いた。
「リリー、どうかしたのか? 誰か来たのか?」
「ニャー!」
「見て参ります」
護衛の一人が走って行き……間もなく戻って来た。
「旦那様、ご報告致します。近衛騎士団団長の、デューイ・ディガル侯爵様がいらっしゃいました」
「団長が?」
怪訝な表情でリュカが聞き返した所に、黒馬に跨った男性が姿を現した。
慌ててリュカが駆け寄る。
「団長! どうされたんですか、いきなり」
「いやー、近くまで来たから寄ってみたんだ。屋敷に行ったら湖にいると聞いてな。呼び戻すから屋敷で待っていてくれと言われたんだが、こちらから出向いた方が良いと思って来た」
「良くないですよ、まったく……」
「すまんな、驚かせたか?」
馬から降り、リュカの隣に立ったデューイ団長は、黒の短髪で、日に焼けていて、かなり大柄だった。
『リュカ様だって背は高いのに、それより頭一つ以上大きいじゃない。身体は倍くらいがっしりしてるし、さすが近衛騎士団長、見た目からして強そう。三十代半ばくらいなのかな? 団長さんって結構若いんだ。乗ってきた馬も大きくて怖い』
リリーがビクビクしているところに、スピカとチェイスがやって来た。
『誰なの? あの方』
『近衛騎士団団長だそうです』
『まあ! リュカ様の上司じゃない!』
『えー、僕たち怒られる?』
『大丈夫よ。なんか、リュカ様の方が団長さんを叱ってるもの』
『そうなの?』
三匹が見ている先では、リュカがデューイを見上げ、厳しい顔で話している。
「供も連れずに来たのですか? 全く、あなたという方は」
「俺を襲うような命知らず、この国にはいないだろう?」
「その過信は危険ですよ。で? 本当は何か用があって来たのでは?」
「んー? いや、なに、ちょっと気になる事があってな」
「なんですか?」
「んー、んー、いやー、なんというか……」
言葉を濁し、頭を掻くデューイ。
「な・ん・で・す・か」
重ねて強く尋ねられ、『詰め寄るなよ~』と目を逸らす。
「いや、ほら、最近お前、早く帰るようになったじゃないか。休みもしっかりとるようになったし」
「それがなにか? もっと働けと言うのなら、そうしますが?」
「いやいや、そうじゃない。ちゃんと休んでくれた方がいい。だが今まで、いくら言っても遅くまで残り、休日も出てきたりしていたお前が、急に休みを取るようになったから……」
「なったから?」
「何か、あるのかと思って」
「何かというと?」
「……恋人ができたとか……ああっ、すまん、ちょっとした好奇心だ、気を悪くしないでくれ!」
リュカの目ががスッと冷たくなるのを見て、デューイは慌てて謝る。
「そんな、くだらない事で……」
「だってだって、どうせお前の事だから、聞いても教えてくれないと思って……なあ、どうなんだ?」
「見た通り、恋人などできていませんよ。まあ、思うところがあり、子供との時間を作るようにしただけです。ミッシェル、こちらにきて挨拶を」
「はいっ!」
元気良く、ミッシェルはデューイ団長の前に立った。
「はじめまして! ミッシェル・べルナルド、六歳です! 団長さんは、ドラゴンを倒した事ありますか?」
「ん? あー、ドラゴンは倒した事ないなぁ。いたら勿論倒すが、今はいないから。でも、熊と狼なら倒した事があるぞ」
「すごい! かっこいいです!」
「団長は、エルドナ国一、強いお方だからな。」
「え? なんだよリュカ、そんな褒めるなんて」
照れたように笑うデューイに、リュカは、『本当の事ですから。』とさらりと言う。
「すごいっ! 僕も大きくなったら、近衛騎士団に入りたいです! あのっ!」
興奮したらしいミッシェルが、リリーをひょいと抱き上げた。
「猫、抱っこしますか?」
『……わたしを抱く事が、おもてなしにされてる……まあ、しかたないか』
諦め、おとなしくしていると、『お? おお、ありがとう』と、少し戸惑いながらも、デューイはリリーを受け取った。
「おー、随分綺麗な猫だな。どれ?」
ふいに、持ち方を変えられる。
「あー、メスか」
一瞬の沈黙の後、
「フギャーッ!」
後ろから股の間を覗かれている事に気づたリリーは、思わず悲鳴を上げた。
『うそうそうそうそ! やだっ! おしり見られてる! 恥ずかしすぎるっ!』
と、次の瞬間、グイッと体を引っ張られ、気付くとリュカに抱かれていた。
右腕にリリーを抱き、左手でデューイの胸ぐらを掴み、顔を近づけ睨むリュカ。
「……女性に対する、近衛騎士団団長の行動とは思えませんね」
「え? ええー? 女性って……猫……」
「リリーは繊細なんです。気を付けていただきたい」
「え、あ、うん、リリーって名前なんだ。えーと……すまん」
戸惑いながら謝るデューイから手を離し、リュカは『わかっていただけて嬉しいです」と軽く頭を下げた。
「では、そろそろお帰りになられますか?」
「ええー、邪魔者扱いするな、寂しいだろうが。俺はまだ帰らないぞ! 釣りをしてたんだろう? 久しぶりに俺もやりたい。だが、まずは茶をもらいたいな。屋敷を出てから飲まず食わずだ。喉が渇いてしまって」
「……しょうがないですね」
苦笑し、リュカはデューイを木の下の敷物の方へ促した。
「キャシー、お茶の用意を」
「は、はいっ!」
あっけにとられていたキャシーが慌てて準備を始め、ミッシェルはデューイに熊と戦った時の話をねだり、リュカはリリーを抱きしめ頭を撫でながら『うちの団長が悪かったね。いい人なんだけど』と囁き、その様子と見てスピカはニヤニヤし、
『おやつ? おやつの時間? イエーイ!』
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