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おまけ
クリスマス後日談 新年会2
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一方、キッチンでは
紫音「ネネさん、手伝ってもらっちゃってすみません」
寧々「ううん、全然! それに、そんな役に立ててないし」
紫音「とんでもない~、めちゃくちゃ助かりましたよ~。ネネさん料理できないって言ってたけど、そんな事ないじ
ゃないですか」
寧々「いや、ピーラーで皮剥くとか切るとかくらいはどうにか。鍋はいいね。わたしも鍋ならできそう」
紫音「鍋は最高です。……ネネさんが苦手なのって、どういうのですか? 難しいのを作ろうとしてるんじゃぁ」
寧々「簡単なのもだよ。野菜炒めとか、グニャグニャだったり焦げ焦げだったり……味も無かったりするし」
紫音「野菜炒めって、結構難しいですよ。味付けは中華味の調味料使うといいですよ。スープでもチャーハンでも餡かけでも、なんでもそれ使ってます」
寧々「そうなの? へー……なんか、検索すると、オイスターソースとか、なんとかジャンとか? 色々書いてある
けど……」
紫音「もちろんそういうの揃えて本格的に作るのは素敵ですけど、使いきれなかったり、計量が面倒なんで、わたし
はなんでも『素』使っちゃいますよ。麻婆豆腐とか青椒肉絲とか、素使っちゃえばすっっごい簡単ですよ」
寧々「そうなの? ……料理自体してないから、よくわからないんだけど……」
紫音「和食は、めんつゆ使えばほぼいけます。みりんとか酒とか砂糖とか、昆布や鰹節でダシをとるのは、時間がた
っぷりある時にして、忙しい時はめんつゆとかすき焼きのたれとか使えばいいですよ」
寧々「なるほど……目からウロコだわ……」
紫音「でも別に、本郷さんは料理してって言わないって言ってたじゃないですか」
寧々「まあ、それはね。というか、本郷君が作ってくれる。それに、こうやってシオンがきちんと料理しているのを
見ると、わたしもやらなきゃ、って思って」
紫音「そんなの気にしなくていいと思いますよ。うちは、アッキーがまだ食べ盛りだし、まあ、小さい時食べるの苦
労した子だったので、今その事思い出さないようにしてあげたいって思って作ってるだけで……カレーとか唐揚げとか、簡単なものが大好きなんで楽ですし」
寧々「唐揚げが簡単って言えるのがすごすぎ……でもそうね、料理できないって作らないより、素とかある物使って
作ってみた方がいい気がしてきた。やってみるっ!」
紫音「無理せずやるのがポイントです! さて! 食器洗い終わったし、デザート用意しますか! ネネさん達から
いただいたイチゴとアイスで」
寧々「あ、アイスはバニラとチョコとストロベリーがあるんだよね。何がいいか聞いてくる……ん? なにやってん
のあの三人……」
紫音「どうかしました?」
寧々「あ、いや、なんか三人でドタバタと……プロレスの技かけてんのかな」
紫音「フフッ、子供ですね~。あ、アイスは何味がいいか聞かなくていいですよ。贅沢に、全部盛りしちゃいましょ
う」
寧々「全部盛り?」
紫音「はい。ちょっと柔らかくしたいからアイス出してー、で、その間にイチゴ用意しましょう」
寧々「あ、洗うよ」
紫音「ありがとうございます。そしたら、キッチンペーパーで水気とって、四つに切ってもらえますか?」
寧々「はーい」
紫音「じゃあ、グラスにチョコアイス入れて、グラノーラかけて、バニラアイス入れて、グラノーラ、そしてストロ
ベリーアイス。で、ホイップクリームグルグル。はい、この上にイチゴをお願いします」
寧々「うわっ、なにこれ可愛い! パフェじゃない! すごい! 家でこんなことするなんて、考えた事もなかっ
た!」
紫音「昔培った、量増しの技術です。まあ、昔はコーンフレーク入れてバナナ飾るくらいでしたけど。それだけで、
パフェみたいって、喜んでたんですよね」
寧々「これはテンション上がるわー。わたしもシオンちの子になりたい」
紫音「ヘヘッ。でも、簡単ですよね。こんなもんですよ、料理なんて。難しく考える事ないです」
寧々「なるほどね~……うん、やってみようかな、わたしも。わたしにもできそうな料理、教えてくれない?」
紫音「わたしができる事は、全部できますよ。中学の時からずっと、簡単に手早く作る事をモットーに料理してきま
したから」
寧々「師匠っ!」
紫音「任せて下さい。じゃあ、わたし、お茶入れていくので、これテーブルにお願いします」
寧々「オッケー」
紫音「ネネさん、手伝ってもらっちゃってすみません」
寧々「ううん、全然! それに、そんな役に立ててないし」
紫音「とんでもない~、めちゃくちゃ助かりましたよ~。ネネさん料理できないって言ってたけど、そんな事ないじ
ゃないですか」
寧々「いや、ピーラーで皮剥くとか切るとかくらいはどうにか。鍋はいいね。わたしも鍋ならできそう」
紫音「鍋は最高です。……ネネさんが苦手なのって、どういうのですか? 難しいのを作ろうとしてるんじゃぁ」
寧々「簡単なのもだよ。野菜炒めとか、グニャグニャだったり焦げ焦げだったり……味も無かったりするし」
紫音「野菜炒めって、結構難しいですよ。味付けは中華味の調味料使うといいですよ。スープでもチャーハンでも餡かけでも、なんでもそれ使ってます」
寧々「そうなの? へー……なんか、検索すると、オイスターソースとか、なんとかジャンとか? 色々書いてある
けど……」
紫音「もちろんそういうの揃えて本格的に作るのは素敵ですけど、使いきれなかったり、計量が面倒なんで、わたし
はなんでも『素』使っちゃいますよ。麻婆豆腐とか青椒肉絲とか、素使っちゃえばすっっごい簡単ですよ」
寧々「そうなの? ……料理自体してないから、よくわからないんだけど……」
紫音「和食は、めんつゆ使えばほぼいけます。みりんとか酒とか砂糖とか、昆布や鰹節でダシをとるのは、時間がた
っぷりある時にして、忙しい時はめんつゆとかすき焼きのたれとか使えばいいですよ」
寧々「なるほど……目からウロコだわ……」
紫音「でも別に、本郷さんは料理してって言わないって言ってたじゃないですか」
寧々「まあ、それはね。というか、本郷君が作ってくれる。それに、こうやってシオンがきちんと料理しているのを
見ると、わたしもやらなきゃ、って思って」
紫音「そんなの気にしなくていいと思いますよ。うちは、アッキーがまだ食べ盛りだし、まあ、小さい時食べるの苦
労した子だったので、今その事思い出さないようにしてあげたいって思って作ってるだけで……カレーとか唐揚げとか、簡単なものが大好きなんで楽ですし」
寧々「唐揚げが簡単って言えるのがすごすぎ……でもそうね、料理できないって作らないより、素とかある物使って
作ってみた方がいい気がしてきた。やってみるっ!」
紫音「無理せずやるのがポイントです! さて! 食器洗い終わったし、デザート用意しますか! ネネさん達から
いただいたイチゴとアイスで」
寧々「あ、アイスはバニラとチョコとストロベリーがあるんだよね。何がいいか聞いてくる……ん? なにやってん
のあの三人……」
紫音「どうかしました?」
寧々「あ、いや、なんか三人でドタバタと……プロレスの技かけてんのかな」
紫音「フフッ、子供ですね~。あ、アイスは何味がいいか聞かなくていいですよ。贅沢に、全部盛りしちゃいましょ
う」
寧々「全部盛り?」
紫音「はい。ちょっと柔らかくしたいからアイス出してー、で、その間にイチゴ用意しましょう」
寧々「あ、洗うよ」
紫音「ありがとうございます。そしたら、キッチンペーパーで水気とって、四つに切ってもらえますか?」
寧々「はーい」
紫音「じゃあ、グラスにチョコアイス入れて、グラノーラかけて、バニラアイス入れて、グラノーラ、そしてストロ
ベリーアイス。で、ホイップクリームグルグル。はい、この上にイチゴをお願いします」
寧々「うわっ、なにこれ可愛い! パフェじゃない! すごい! 家でこんなことするなんて、考えた事もなかっ
た!」
紫音「昔培った、量増しの技術です。まあ、昔はコーンフレーク入れてバナナ飾るくらいでしたけど。それだけで、
パフェみたいって、喜んでたんですよね」
寧々「これはテンション上がるわー。わたしもシオンちの子になりたい」
紫音「ヘヘッ。でも、簡単ですよね。こんなもんですよ、料理なんて。難しく考える事ないです」
寧々「なるほどね~……うん、やってみようかな、わたしも。わたしにもできそうな料理、教えてくれない?」
紫音「わたしができる事は、全部できますよ。中学の時からずっと、簡単に手早く作る事をモットーに料理してきま
したから」
寧々「師匠っ!」
紫音「任せて下さい。じゃあ、わたし、お茶入れていくので、これテーブルにお願いします」
寧々「オッケー」
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