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おまけ 金の毛並みの子犬は 青狼騎士様に愛されたい
チルルとか子犬とかネコとか
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メソメソするジョシュアに、顔を見合わせる姉弟。
「とりあえず、移動しない? お茶でも飲みながら話しましょう。あ、私これ買いに来たのよ、いい香りの髪用オイル。えーっと…………これにしょう、ピンクフローラル」
「俺も買うからまとめて払ってくるよ。姉ちゃんはジョシュアと一緒に店の外で待ってて」
「そしたらノアが一緒にいてあげなよ。私買ってくるから」
「え、でも」
「いーからいーから」
ワチャワチャしながら、結局ドロリスがまとめて会計をし、外で待っていたノアとジョシュアと合流した。
「はい、これノアのね」
「ありがと。お金は後で」
「オッケー。あー良かった、すぐ見つけられて。私今、化粧水とかクリームは全部ウィリアムさんが作ったものを使ってるのよ」
「へー、ウィリアムさん、そんなのまで作ってるんだ」
「お店で売ってる物って、魔獣からとった毒成分を入れているのもあるからね。毒も量と使い方をきちんとすればいい効果があるから。媚薬に 淫魔スライムの毒は欠かせないし」
(例として上げるのが媚薬っていうのが姉ちゃんらしい……)
「ウィリアムさんは、自分が体につけるものは魔毒が一切使われていないものを使いたいって事で、自作しているんですって」
「へぇ」
オーガニックにこだわる人と同じ感じなのかな、くらいに思ったノアに、ドロリスがコソッと言う。
「少量でも、魔毒が口に入らないように気を付けているらしいわ」
「魔毒が口に……あ! ああ……」
(はいはい、イーサン様の口にね、なるほどなるほど……)
深く納得するノア。ジョシュアは特に疑問もなく、ドロリスの話を聞いている。
「ウィリアムさんから分けてもらったのを使うようになって、お肌の調子がすっごく良くていいんだけど、髪のオイルはね~、香り無しは物足りなくって。だっていい香りさせたいじゃない? 好きな人の前では。あっ! ここ! ここのお菓子が美味しいって聞いて、来てみたかったのよ」
可愛らしい店の前で立ち止るドロリス。
「ここにしない?」
「いいよ」
三人は店に入り、窓際の席に案内された。
あれこれ悩んで注文を決め、一段落する。
「いい雰囲気の店だね。誰に聞いたの?」
「エイダン様」
「エイダン様? へー、甘い物好きなんだ」
「そうでもないらしいけど、娼館に行くとき手土産にするから詳しいんだって」
「はあっ?」
その言葉に思わず声を上げてしまうノアと、オロオロするジョシュア。
「あのぉ……ドリーさん、大丈夫ですか?」
「えっ? ああ! ええ、大丈夫ですよ」
心配気に尋ねるジョシュアににっこりと微笑む。
「自分の事を諦めさせる為に、わざわざ、敢えて言われたってわかってますから。素敵だからって、ちょっと露骨に騒ぎ過ぎたって反省してるんです。作戦変更しなきゃ」
「作戦変更って……諦める気は無いのか?」
「ん~、もう少し頑張りたいかな? 最初は『ステキ! タイプ! 上手そうだし』なんてキャッキャしてたんだけど、話す機会も増えて、魔法使っている所も見たりして……本気で好きになっちゃった。だから頑張ってみる。心配しないで、ノア。言われているほど遊んでる人じゃないようだから、今はね」
「お―……まあ、俺も団長から聞いたけどな。娼館行っても飲んで騒いで、って遊び方がメインだって」
「私も聞いた。それに、完全無視ではないのよ。結構話しかけてくれるし、面倒見てくれるし……まぁ、子供だと思って面倒見てくれてる気がしないでもないけど。そうだ! あんた達の事も心配してたわよ!」
「え? 何? 俺達?」
ノアとジョシュアが顔を見合わせて首を傾げる。
「なんかした?」
「ううん、覚えがないけど……」
そこに注文したお菓子とお茶が運ばれてきて、三人は一度話を止め、それぞれの前に並べられるのを見守る。
「きゃっ! キレイ! 迷ったけど、フルーツタルトにして良かった~」
「おっ! このプリンすっげー硬い! 俺、硬いプリン好きなんだよなー」
「わー、このケーキ、クリームたっぷりで美味しそう!」
さっきまでシュンとしていたジョシュアもニコニコだ。
話は一旦置いて『さすが人気店』という甘味を堪能する。
そして食べ終えると三種のクッキーとお茶を追加注文し、それをつまみながら話をする事にした。
「で、エイダン様が心配していたって、何?」
「最近、あなた達二人が可愛いって、団員の間で話題になっているらしいわよ」
「ブッ、ゲホッ、ゲホッ」
飲んでいた紅茶を吹き出しそうになり慌てて堪えたが咽てしまい、ジョシュアが差し出してくれたハンカチで口元を押さえるノア。
「ふー、びっくりした。なにそれ! ジョシュアだけだろ?」
「ひどいっノア!」
「う、あ、ごめん。でもさ、ジョシュアは前から可愛いじゃん。それが最近更に可愛くなってきてるってのは俺も感じてたから……やっぱ、恋人できたからだろうなって思って……」
「まぁそれはそうなんだけど」
「!」
ドロリスの言葉にショックを受けた表情になるジョシュア。しかしノアを見ているドロリスはそれに気づかず話を続けた。
「ノア、あんたもそうらしいわよ。てか、今までそういう感じじゃなかったノアの変化が大きくて、皆が戸惑っているらしいの。二人でくっついてキャッキャしていることろとか、めちゃくちゃ可愛いらしいわよ。今日も寄宿舎の談話室でないしょ話していたんでしょ?」
「お? おお」
「エイダン様が行った時には二人は出かけた後だったそうだけど、そこにいた人達が『なんだあの可愛さ!』『男しかいないここで、あれはちょっと凶悪だろ』『間違いが起きるレベル』って騒いでたらしいわよ」
「えぇぇぇぇ……」
(ジョシュアが見られてるって思ってたけど、俺も見られてたわけ?)
「エイダン様が『あの二人、チルルコンビって言われてるぞ』って」
「そんな~、チルルなんてダメだよぉ。ちっちゃい子が言われるやつじゃない」
(イヤ、大人になってからでも言われるけどな。俺は言われたよ、ユージーンに……)
頭を抱えるジョシュアを見ながらそんな事を考える。
「チルル、可愛いもんね。薄茶と白のモフモフで、目がくりっとして、ちっちゃくって、頬袋に木の実入れて運んでね~。ジョシュアくんは前からだけど、最近はノアもそんな感じよね~」
「はあっ? そんなこと」
「あるのよ。はぁ、受けがどんどん可愛くなる現象起きてるわぁ」
「? 受け? ねえノア、受けって何?」
ドロリスの話を邪魔しないよう、小声で聞いてくるジョシュア。しかし、答えられるわけがない。
「き、気にすんなジョシュア、なんでもない」
「え? でも……」
「エイダン様がね『黒狼騎士団なのにチルルって……せめて子犬だろ』って言ってて。ふふっ、思わず『ネコですけどね』って言いそうになったわ」
「ネコ? ネコって、あのニャーン、っていうネコ?」
「あージョシュア、気にすんな。『受け』も『ネコ』も、俺達の故郷の言葉だから。姉ちゃん! ちょっと気を付けて話してくれよ!」
「あーはいはい、すみません。ま、とにかく、気を付けるのはあなた達よ。可愛くなるのは恋人の前でだけにしなさいね」
忠告され、二人はコクコクと頷いた。
「とりあえず、移動しない? お茶でも飲みながら話しましょう。あ、私これ買いに来たのよ、いい香りの髪用オイル。えーっと…………これにしょう、ピンクフローラル」
「俺も買うからまとめて払ってくるよ。姉ちゃんはジョシュアと一緒に店の外で待ってて」
「そしたらノアが一緒にいてあげなよ。私買ってくるから」
「え、でも」
「いーからいーから」
ワチャワチャしながら、結局ドロリスがまとめて会計をし、外で待っていたノアとジョシュアと合流した。
「はい、これノアのね」
「ありがと。お金は後で」
「オッケー。あー良かった、すぐ見つけられて。私今、化粧水とかクリームは全部ウィリアムさんが作ったものを使ってるのよ」
「へー、ウィリアムさん、そんなのまで作ってるんだ」
「お店で売ってる物って、魔獣からとった毒成分を入れているのもあるからね。毒も量と使い方をきちんとすればいい効果があるから。媚薬に 淫魔スライムの毒は欠かせないし」
(例として上げるのが媚薬っていうのが姉ちゃんらしい……)
「ウィリアムさんは、自分が体につけるものは魔毒が一切使われていないものを使いたいって事で、自作しているんですって」
「へぇ」
オーガニックにこだわる人と同じ感じなのかな、くらいに思ったノアに、ドロリスがコソッと言う。
「少量でも、魔毒が口に入らないように気を付けているらしいわ」
「魔毒が口に……あ! ああ……」
(はいはい、イーサン様の口にね、なるほどなるほど……)
深く納得するノア。ジョシュアは特に疑問もなく、ドロリスの話を聞いている。
「ウィリアムさんから分けてもらったのを使うようになって、お肌の調子がすっごく良くていいんだけど、髪のオイルはね~、香り無しは物足りなくって。だっていい香りさせたいじゃない? 好きな人の前では。あっ! ここ! ここのお菓子が美味しいって聞いて、来てみたかったのよ」
可愛らしい店の前で立ち止るドロリス。
「ここにしない?」
「いいよ」
三人は店に入り、窓際の席に案内された。
あれこれ悩んで注文を決め、一段落する。
「いい雰囲気の店だね。誰に聞いたの?」
「エイダン様」
「エイダン様? へー、甘い物好きなんだ」
「そうでもないらしいけど、娼館に行くとき手土産にするから詳しいんだって」
「はあっ?」
その言葉に思わず声を上げてしまうノアと、オロオロするジョシュア。
「あのぉ……ドリーさん、大丈夫ですか?」
「えっ? ああ! ええ、大丈夫ですよ」
心配気に尋ねるジョシュアににっこりと微笑む。
「自分の事を諦めさせる為に、わざわざ、敢えて言われたってわかってますから。素敵だからって、ちょっと露骨に騒ぎ過ぎたって反省してるんです。作戦変更しなきゃ」
「作戦変更って……諦める気は無いのか?」
「ん~、もう少し頑張りたいかな? 最初は『ステキ! タイプ! 上手そうだし』なんてキャッキャしてたんだけど、話す機会も増えて、魔法使っている所も見たりして……本気で好きになっちゃった。だから頑張ってみる。心配しないで、ノア。言われているほど遊んでる人じゃないようだから、今はね」
「お―……まあ、俺も団長から聞いたけどな。娼館行っても飲んで騒いで、って遊び方がメインだって」
「私も聞いた。それに、完全無視ではないのよ。結構話しかけてくれるし、面倒見てくれるし……まぁ、子供だと思って面倒見てくれてる気がしないでもないけど。そうだ! あんた達の事も心配してたわよ!」
「え? 何? 俺達?」
ノアとジョシュアが顔を見合わせて首を傾げる。
「なんかした?」
「ううん、覚えがないけど……」
そこに注文したお菓子とお茶が運ばれてきて、三人は一度話を止め、それぞれの前に並べられるのを見守る。
「きゃっ! キレイ! 迷ったけど、フルーツタルトにして良かった~」
「おっ! このプリンすっげー硬い! 俺、硬いプリン好きなんだよなー」
「わー、このケーキ、クリームたっぷりで美味しそう!」
さっきまでシュンとしていたジョシュアもニコニコだ。
話は一旦置いて『さすが人気店』という甘味を堪能する。
そして食べ終えると三種のクッキーとお茶を追加注文し、それをつまみながら話をする事にした。
「で、エイダン様が心配していたって、何?」
「最近、あなた達二人が可愛いって、団員の間で話題になっているらしいわよ」
「ブッ、ゲホッ、ゲホッ」
飲んでいた紅茶を吹き出しそうになり慌てて堪えたが咽てしまい、ジョシュアが差し出してくれたハンカチで口元を押さえるノア。
「ふー、びっくりした。なにそれ! ジョシュアだけだろ?」
「ひどいっノア!」
「う、あ、ごめん。でもさ、ジョシュアは前から可愛いじゃん。それが最近更に可愛くなってきてるってのは俺も感じてたから……やっぱ、恋人できたからだろうなって思って……」
「まぁそれはそうなんだけど」
「!」
ドロリスの言葉にショックを受けた表情になるジョシュア。しかしノアを見ているドロリスはそれに気づかず話を続けた。
「ノア、あんたもそうらしいわよ。てか、今までそういう感じじゃなかったノアの変化が大きくて、皆が戸惑っているらしいの。二人でくっついてキャッキャしていることろとか、めちゃくちゃ可愛いらしいわよ。今日も寄宿舎の談話室でないしょ話していたんでしょ?」
「お? おお」
「エイダン様が行った時には二人は出かけた後だったそうだけど、そこにいた人達が『なんだあの可愛さ!』『男しかいないここで、あれはちょっと凶悪だろ』『間違いが起きるレベル』って騒いでたらしいわよ」
「えぇぇぇぇ……」
(ジョシュアが見られてるって思ってたけど、俺も見られてたわけ?)
「エイダン様が『あの二人、チルルコンビって言われてるぞ』って」
「そんな~、チルルなんてダメだよぉ。ちっちゃい子が言われるやつじゃない」
(イヤ、大人になってからでも言われるけどな。俺は言われたよ、ユージーンに……)
頭を抱えるジョシュアを見ながらそんな事を考える。
「チルル、可愛いもんね。薄茶と白のモフモフで、目がくりっとして、ちっちゃくって、頬袋に木の実入れて運んでね~。ジョシュアくんは前からだけど、最近はノアもそんな感じよね~」
「はあっ? そんなこと」
「あるのよ。はぁ、受けがどんどん可愛くなる現象起きてるわぁ」
「? 受け? ねえノア、受けって何?」
ドロリスの話を邪魔しないよう、小声で聞いてくるジョシュア。しかし、答えられるわけがない。
「き、気にすんなジョシュア、なんでもない」
「え? でも……」
「エイダン様がね『黒狼騎士団なのにチルルって……せめて子犬だろ』って言ってて。ふふっ、思わず『ネコですけどね』って言いそうになったわ」
「ネコ? ネコって、あのニャーン、っていうネコ?」
「あージョシュア、気にすんな。『受け』も『ネコ』も、俺達の故郷の言葉だから。姉ちゃん! ちょっと気を付けて話してくれよ!」
「あーはいはい、すみません。ま、とにかく、気を付けるのはあなた達よ。可愛くなるのは恋人の前でだけにしなさいね」
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