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第三章 どうせなら楽しもうと思う
48 治療
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「俺の体質は、魔獣の毒素を体外に排出できないというものだ」
ドロリスの真剣な問いに、イーサンが答える。
「普通、回復魔法をかけてもらったり解毒ポーションを飲めば、完全にとはいかなくとも大体の毒素は排出できるもんだが、俺は溜め込む一方なんだ。父親の家系でたまにそういう者が産まれるそうで、父もそのせいで亡くなっている」
「どうにかできないものかと、私も研究をしているのですが……良い結果は出ていません」
ウィリアムも、悔しそうに言う。
「さっきも言ったが、父は何度も聖女の治療を受けたが全く効果が無かったそうだ。それでももしかして、と思い俺も一度受けたが駄目で、体質的なものだからどうする事もできないと言われた」
「なるほど……」
口元に手をやって考え込むドロリスの横で、ノアはショックを受けていた。
(魔獣の討伐を主とする第三騎士団の団長が、毒素を溜め込む体質だなんて……最悪じゃないか……そんな状態なのに長年団長を務めてきたなんて……)
ユージーンが言っていた。イーサン団長はもう7年も団長をしていると。いくら強くても魔獣討伐には危険が伴う。いくら強くたって年齢には勝てない。大怪我をしたり命を落とす前に後を継ぐ者が育たなくてはならない、と。
(そんな状態なのに、ずっと団員達の為に自分の体質を秘密にして団長を続けていたなんて……)
胸が痛む。
「……正直なところ、治療できるかわかりません。これまで治療した事がない症例ですので。ですが、試させてもらえないでしょうか。今日から私は第三騎士団の一員なのですから、第三騎士団の為になる事はなんでもしたいのです」
ドロリスの言葉にイーサンは少し悩むような表情だったが、
「お願いします! 聖女様」
ウィリアムが立ち上がり、腰を折って深くお辞儀をする。
「あんな状態のユージーンを治療して下さった貴女なら、団長の病ももしかしたら……」
そのとき不意にノアの頭の中で、カチャカチャとパズルが組み上がっていくような、そんな感覚があった。
朦朧とした意識の中で聞いた「悪いな、なかなか約束が実現できない」「もう諦めてますよ」という二人の会話。『命の前借りポーション』なんてものを作り出してしまうほど、ポーション研究をしているウィリアム。イーサンの短剣に付けられた金色の房飾り。そして、
(ウィリアムさん、黒い組紐で髪結ってるし)
今見て気づいたが、それは、黒狼と呼ばれるイーサンの色だ。
(ああ……そっか……二人は……)
「では早速、治療を始めますね。ノア! あんたも手伝うのよ!」
「お? おお! わかった、姉ちゃん」
現実に引き戻され、ノアは気を引き締めた。
(頑張らなくちゃ! 役に立ってみせる!)
誰もいない治療室に移動し、イーサンがベッドに横になる。
「一度に全部浄化できないかもしれません。とりあえず今日は様子見という事で」
そう言いつつも、いざという時は途中で回復して治療を続けられるようにとポーションを脇のテーブルに置き、ドロリスはベッドの横に立った。
ノアも反対側に立ち、同じくポーションを近くに置く。
「そうだ、いい機会だからノア一人で治療できるか試してみて」
「ええっ? いや俺、そんなのした事ないんだけど」
「イーサン団長の悪そうな所わかる?」
「いや、全く」
「そっか……あのね、胸から腹部の辺り、そこに手を当てて良くなるようにって強く念じてみて」
「わかった」
言われた通りにやってみる。が、
「……どう?」
「全然、何も起こらないわね。じゃあ私がやるからちょっと離れて」
「うん」
一歩後ろに下がったノアの代わりにドロリスが手を翳すと、パーッと柔らかな光が溢れた。
「イーサン団長、どんな感じですか?」
「少し、温かいような感じがするな」
「そうですか……続けますね」
その後、10分弱そうしていたか。
「ノア、団長の手を握って」
そう言いながら、ポーションをグイッと飲み干すドロリス。
「ユージーン様の時みたいに、強く願うのよ!」
「わかった。失礼します、団長」
イーサンの大きな手を両手でギュッと握りしめる。
チラリと足元の方に立っているウィリアムを見ると、キュッと眉間に皺をよせ心配気な表情をしていて、切なくなる。
(だよな。大切な人の事だから、心配だよな。ああどうか、俺の力が少しでも役に立ちますように!)
手をギュッと握り、祈る。
(どうか、イーサン団長の体中の毒が消えますように! どんな約束をしたかわかんないけど、ウィリアムさんが諦めずにすみますように!)
「ノア! いいよ、その調子!」
「おうっ!」
ユージーンの時と同じ。自分の中の力が移動するのを感じる。
イーサンは死にかけているわけではないので、ユージーンの時よりも余裕があるノアは途中で手を離し、ポーションで復活してから再び手を握った。
(頑張れ俺! 役に立て俺!)
ひたすらそう念じ、どれくらい経ったか。
「……今日の所は、これくらいにしましょうか」
フーッと息を吐きながらドロリスがそう言い、ノアはギュッと瞑っていた目を開けた。
「どうでしょう、団長」
「……いや、なんていうか……」
上半身を起こし、胸に手を当て、戸惑ったようにドロリスを、そしてノアを見るイーサン。
「すごく……スッキリしている……ここ最近感じた事が無いくらい……」
「良かった……たぶん、半分くらい排除できたと思います。とはいえ、あと一回の治療で残りの半分を排除できるわけではなく、今後は少しずつしか出来ないと思います」
「いや、もう充分なくらいだ……なんと礼を言ったらいいか……」
「いえ、お礼を言われるような事ではありません。あ……では、今後の事はまた後でゆっくりと」
ドロリスがそう言うので『ん?』と思ったノアだったが、
(ああ、そっか……)
片方の手を顔に当て、俯いているウィリアムに気づき、理解した。
「では、私達は他の所にもご挨拶したいので失礼致します。ノア、行きましょう」
「うん。では、失礼致します」
軽く頭を下げて部屋を出て扉を閉める瞬間、ウィリアムがイーサンに抱きつくのが見えた。
ドロリスの真剣な問いに、イーサンが答える。
「普通、回復魔法をかけてもらったり解毒ポーションを飲めば、完全にとはいかなくとも大体の毒素は排出できるもんだが、俺は溜め込む一方なんだ。父親の家系でたまにそういう者が産まれるそうで、父もそのせいで亡くなっている」
「どうにかできないものかと、私も研究をしているのですが……良い結果は出ていません」
ウィリアムも、悔しそうに言う。
「さっきも言ったが、父は何度も聖女の治療を受けたが全く効果が無かったそうだ。それでももしかして、と思い俺も一度受けたが駄目で、体質的なものだからどうする事もできないと言われた」
「なるほど……」
口元に手をやって考え込むドロリスの横で、ノアはショックを受けていた。
(魔獣の討伐を主とする第三騎士団の団長が、毒素を溜め込む体質だなんて……最悪じゃないか……そんな状態なのに長年団長を務めてきたなんて……)
ユージーンが言っていた。イーサン団長はもう7年も団長をしていると。いくら強くても魔獣討伐には危険が伴う。いくら強くたって年齢には勝てない。大怪我をしたり命を落とす前に後を継ぐ者が育たなくてはならない、と。
(そんな状態なのに、ずっと団員達の為に自分の体質を秘密にして団長を続けていたなんて……)
胸が痛む。
「……正直なところ、治療できるかわかりません。これまで治療した事がない症例ですので。ですが、試させてもらえないでしょうか。今日から私は第三騎士団の一員なのですから、第三騎士団の為になる事はなんでもしたいのです」
ドロリスの言葉にイーサンは少し悩むような表情だったが、
「お願いします! 聖女様」
ウィリアムが立ち上がり、腰を折って深くお辞儀をする。
「あんな状態のユージーンを治療して下さった貴女なら、団長の病ももしかしたら……」
そのとき不意にノアの頭の中で、カチャカチャとパズルが組み上がっていくような、そんな感覚があった。
朦朧とした意識の中で聞いた「悪いな、なかなか約束が実現できない」「もう諦めてますよ」という二人の会話。『命の前借りポーション』なんてものを作り出してしまうほど、ポーション研究をしているウィリアム。イーサンの短剣に付けられた金色の房飾り。そして、
(ウィリアムさん、黒い組紐で髪結ってるし)
今見て気づいたが、それは、黒狼と呼ばれるイーサンの色だ。
(ああ……そっか……二人は……)
「では早速、治療を始めますね。ノア! あんたも手伝うのよ!」
「お? おお! わかった、姉ちゃん」
現実に引き戻され、ノアは気を引き締めた。
(頑張らなくちゃ! 役に立ってみせる!)
誰もいない治療室に移動し、イーサンがベッドに横になる。
「一度に全部浄化できないかもしれません。とりあえず今日は様子見という事で」
そう言いつつも、いざという時は途中で回復して治療を続けられるようにとポーションを脇のテーブルに置き、ドロリスはベッドの横に立った。
ノアも反対側に立ち、同じくポーションを近くに置く。
「そうだ、いい機会だからノア一人で治療できるか試してみて」
「ええっ? いや俺、そんなのした事ないんだけど」
「イーサン団長の悪そうな所わかる?」
「いや、全く」
「そっか……あのね、胸から腹部の辺り、そこに手を当てて良くなるようにって強く念じてみて」
「わかった」
言われた通りにやってみる。が、
「……どう?」
「全然、何も起こらないわね。じゃあ私がやるからちょっと離れて」
「うん」
一歩後ろに下がったノアの代わりにドロリスが手を翳すと、パーッと柔らかな光が溢れた。
「イーサン団長、どんな感じですか?」
「少し、温かいような感じがするな」
「そうですか……続けますね」
その後、10分弱そうしていたか。
「ノア、団長の手を握って」
そう言いながら、ポーションをグイッと飲み干すドロリス。
「ユージーン様の時みたいに、強く願うのよ!」
「わかった。失礼します、団長」
イーサンの大きな手を両手でギュッと握りしめる。
チラリと足元の方に立っているウィリアムを見ると、キュッと眉間に皺をよせ心配気な表情をしていて、切なくなる。
(だよな。大切な人の事だから、心配だよな。ああどうか、俺の力が少しでも役に立ちますように!)
手をギュッと握り、祈る。
(どうか、イーサン団長の体中の毒が消えますように! どんな約束をしたかわかんないけど、ウィリアムさんが諦めずにすみますように!)
「ノア! いいよ、その調子!」
「おうっ!」
ユージーンの時と同じ。自分の中の力が移動するのを感じる。
イーサンは死にかけているわけではないので、ユージーンの時よりも余裕があるノアは途中で手を離し、ポーションで復活してから再び手を握った。
(頑張れ俺! 役に立て俺!)
ひたすらそう念じ、どれくらい経ったか。
「……今日の所は、これくらいにしましょうか」
フーッと息を吐きながらドロリスがそう言い、ノアはギュッと瞑っていた目を開けた。
「どうでしょう、団長」
「……いや、なんていうか……」
上半身を起こし、胸に手を当て、戸惑ったようにドロリスを、そしてノアを見るイーサン。
「すごく……スッキリしている……ここ最近感じた事が無いくらい……」
「良かった……たぶん、半分くらい排除できたと思います。とはいえ、あと一回の治療で残りの半分を排除できるわけではなく、今後は少しずつしか出来ないと思います」
「いや、もう充分なくらいだ……なんと礼を言ったらいいか……」
「いえ、お礼を言われるような事ではありません。あ……では、今後の事はまた後でゆっくりと」
ドロリスがそう言うので『ん?』と思ったノアだったが、
(ああ、そっか……)
片方の手を顔に当て、俯いているウィリアムに気づき、理解した。
「では、私達は他の所にもご挨拶したいので失礼致します。ノア、行きましょう」
「うん。では、失礼致します」
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