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第四章
もうまったく、少しも
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「レオンハルト様は、わたくしの心を全くわかっておりませんわ」
数歩前に出て、高い場所から自分を見下ろすレオンハルトを見つめながら、エリザベートは言った。
「結論から申し上げましてわたくし、まったく、少しも、王妃に未練などございません。それから、レオンハルト様の事も、ちっともお慕いしておりません」
「嘘だ! そんなわけない!」
「嘘ではございません。どうしてそんなに自信を持てるのか、不思議ですわ」
(王妃は誰もがなりたいものだし、自分は王太子だから、どんな事をしても愛されて当然、という考えなんでしょうね。それでは、いくら言っても、わたしの気持ちや考えが理解できないかもしれないけれど)
「何年も王妃になる為に努力してきたという事をわかったうえで、こんな仕打ちをする方に、どうして思いを寄せられましょう。しかも、こちらから婚約の破棄を申し出て大人しくしているのに、事あるごとに絡んできて……本当に迷惑しております。わたくしに、構って欲しいのですか? わたくしそんなに暇ではございませんので、もういい加減にしていただきたいですわ」
「エリザベート、よくもそんな事を!」
「正直、レオンハルト様が何がしたいのかわかりません。それにルチア嬢の考えもわかりません。なぜ、いたずらに人の婚約者や恋人にちょっかいを出すのです? どうしても好きになってしまったのなら仕方がないでしょう。その方だけを大切にすれば良いのでは? 次から次へと……まるで、収集家のよう。そんなに取り巻きを集めて、どうするのです? 自分は王太子妃となり、貴女に恋焦がれる男性には適度に愛嬌を振りまいて、ずっとそうやって生きていくつもりですか?」
「ひ、酷いです、エリザベート様。わたし、決してそんなつもりないです」
「そうだ! ルチアは素晴らしい女性だから皆に好かれるだけだ!」
「ああもう、その言葉、何度も聞きました。では、レオンハルト様はこのままでいいのですか? 自分のパートナーよりもルチア嬢を大切にする男性が大勢いて、素晴らしいルチア嬢はその男性達と仲良くし続けて。自分の妃となる女性が他の女性の幸せを壊していても『彼女は素晴らしい人格者だから仕方ない』と言い続けるおつもりですか?」
「このぉ……エリザベート! 自分がしでかした事を認めず、俺達を批判するとは」
「ちっ、違いますっ!」
レオンハルトの声を、悲鳴のような叫びが遮った。
「わたくしっ、嘘の証言を致しました。エリザベート嬢に言われてルチア嬢に嫌がらせをしたわけじゃありません! わたくしが彼女に嫉妬して、自分自身の意思で、嫌がらせしました!」
令嬢の一人が、泣きながら言った。
「こ、恋人が……卒業したら、ご両親に紹介してくれるって言ってたのに、ルチア嬢の事を好きになって……約束したのにと言ったら、そんな覚えないって言われて……悔しくて、憎らしくて、彼女に嫌がらせをしました。でも、その事を断罪してやると言われて……まだ公表は控えているけれど、王太子の婚約者になったと聞かされたんです。ゆくゆくは王妃となる自分に嫌がらせをしたのだから、軽くても修道院行きだと言われて恐くなって……でも、エリザベート嬢に指示されてやった事だと証言したら、許してやるって……わたし、自分の保身の為に嘘をつきました!」
その告白に、他の令嬢も口を開く。
「お、恐れながら、わたくしもそうです、申し訳ございません! うちの商会を潰すと言われて……嘘の証言をすれば、今後、優遇して下さると言われ、つい……」
「わたしも、です、申し訳ございません。王妃様になる方に逆らうなんて、そんなの、王都で暮らしていけなくなると思ったんです! でも、いくら怖くても、それに屈して罪のないエリザベート嬢を貶めるなんて、間違っていました。本当に申し訳ございません。どうか、どうか、お許し下さい」
「な……何を言って……」
エリザベートを断罪する為の証人として用意した者達が、次々と証言を覆し、レオンハルトが狼狽する。
「嘘を言うな! 虚偽を言えばどうなるかわかっているのか!」
その言葉に4人は怯え、泣きながらも、『本当の事です』『エリザベート嬢のせいではございません』『申し訳ございません』と謝罪を繰り返す。
「嘘を……嘘……ルチア、まさか嘘をついているのは……」
「そんな……ひどいっ! レオン様、わたしを疑っているんですか? わたし嘘なんてついていません! きっと彼女達がわたしの事を妬んでこんな事を言ってるんです!」
「そう、だよな……ハハ、まさかルチアがそんな事……」
静まりかえった会場に、レオンハルトとルチアの声だけが響く。
そして、
「……こんな馬鹿げた話、聞くに堪えんな」
「っ!」
その言葉にカッとして声の方を見たレオンハルトの顔から、みるみる血の気が引いていった。
「へ、陛下……」
言葉は、国王より発せられたものだった。
フーッと大きく息を吐き、頭を振る国王。
「なんと粗末な茶番劇だ。虚偽を申しているのは、どうみてもルチア・ローズではないか」
「いえ! ルチアは嘘をつくような女性ではありません! きっとこれは全て、ルチアを貶めようとするエリザベートの仕業で」
「いい加減にせんか。もう充分だ、これ以上失望させるな」
言葉を遮り、国王は立ち上がった。
「皆の者、聞け。まずは卒業生諸君、そなた達の記念となる会で、このような騒ぎを起こした事、心より謝罪する。この事についてはこちらで徹底的に調査し、厳粛に対応するゆえ、他言せぬように!」
そう言うと、国王と王妃は会場を後にし、ザワザワし始めた参加者に騎士から指示が出される。
「エリザベート・スピネル公爵令嬢、ルチア・ローズ男爵令嬢、それから証人の四名の令嬢と、今回の事について証言したい事がある方はこの場にお残り下さい。その他の方は、お帰りいただいて結構です。なお、この件は、口外しないようにして下さい」
この後の事が気になる者、面倒な事には係わり合いたくないと思う者、思いは様々なようだが、少しずつ人が減り始める。
「わたくしは残りますわ!」
「わたしもです!」
「ヴィヴィちゃんが残るんだから、僕ももちろん残るよ」
「僕も生徒会の一員として残ります!」
「……私も、残ろう」
ワヤワヤとエリザベートの周りに集まった皆が話していた時だった。
「エリザベート様っ!」
突然腕を引かれて、トト、と数歩後退りしてエリザベートと入れ替わるように、金の色の何かが横からスッと前に出た。
「え?」
それがルークの髪の色だと気付いた次の瞬間、目の前で二つの身体が激しくぶつかった。『ガンッ』と鈍い音が響く。
「……キャーッ!」
一瞬間を置き、エリザベートの悲鳴が響き渡る。
無言のまま、瞬きもせずエリザベートだけを見て拳を振り上げているオリバーと、その巨体を体を張って止めるルーク。
どちらも物凄い力で押し合っているらしく、全身が震えている。
「バッ、カ兄がっっ!」
呆気にとられ動けずにいたリアムが、弾かれたように飛び出し、兄の脇腹に拳を入れた。
「グッ」
呻き声を上げるが、オリバーはエリザベートから目を離さない。
「兄上止めて下さい! 騎士としてあるまじき行動です!」
「………ルチ………………たて……………いの………まも……」
オリバーのくぐもった声を、恐怖を覚えながらもエリザベートは聞いた。
「……はルチア……剣……俺は……盾…………俺の命を……ルチ……守る……俺は………の剣……」
(……騎士の誓い……)
ブツブツと呪文のように騎士の誓いを呟き、光を失った焦点の合わない目を向けるオリバーに、エリザベートは狂気を感じて怯える一方、憐みも感じていた。
(一緒に底まで落ちるのも、厭わないのね……)
駆け寄ってきた警備の者達に押さえつけられたオリバーからようやく離れる事ができたリアムが、息を弾ませながら、深く頭を下げる。
「エリザベート様……兄が……申し訳、ございません」
「いいえ……ありがとう、リアムくん」
「いえ……咄嗟の事に、出遅れました。ルークが動いてくれていなかったら、カーネリアン家はどうなっていたか……助かった、ルーク……」
「いえ、リアム様が加勢して下さらなかったら、押さえきれませんでした」
そう言うルークの瞼の上が切れて血が流れているのに気づき、エリザベートは慌ててハンカチをあてた。
「大変だわ! 怪我をしている」
「え? あ……気づきませんでした。痛くないので大丈夫です」
「いえ、早くちゃんと手当しないと駄目よ」
「ではポーションがありますので……ちょっと控室に行ってきます」
「わたくしも行くわ」
「いえ、大丈夫です。すぐに戻りますから、エリザベート様は皆さんと一緒にいて下さい」
「あ、待って」
エリザベートの渡したハンカチで傷を押さえてその場を去ろうとするルークの手を、エリザベートは咄嗟に掴んだ。
「あ、あの……ルーク……本当にありがとう」
「いえ、当然の事です。私はエリザベート様の護衛なのですから」
「……そう、ね……でも……ありがとう」
少し寂しい気持ちを感じながら、エリザベートはルークにお礼を言った。
数歩前に出て、高い場所から自分を見下ろすレオンハルトを見つめながら、エリザベートは言った。
「結論から申し上げましてわたくし、まったく、少しも、王妃に未練などございません。それから、レオンハルト様の事も、ちっともお慕いしておりません」
「嘘だ! そんなわけない!」
「嘘ではございません。どうしてそんなに自信を持てるのか、不思議ですわ」
(王妃は誰もがなりたいものだし、自分は王太子だから、どんな事をしても愛されて当然、という考えなんでしょうね。それでは、いくら言っても、わたしの気持ちや考えが理解できないかもしれないけれど)
「何年も王妃になる為に努力してきたという事をわかったうえで、こんな仕打ちをする方に、どうして思いを寄せられましょう。しかも、こちらから婚約の破棄を申し出て大人しくしているのに、事あるごとに絡んできて……本当に迷惑しております。わたくしに、構って欲しいのですか? わたくしそんなに暇ではございませんので、もういい加減にしていただきたいですわ」
「エリザベート、よくもそんな事を!」
「正直、レオンハルト様が何がしたいのかわかりません。それにルチア嬢の考えもわかりません。なぜ、いたずらに人の婚約者や恋人にちょっかいを出すのです? どうしても好きになってしまったのなら仕方がないでしょう。その方だけを大切にすれば良いのでは? 次から次へと……まるで、収集家のよう。そんなに取り巻きを集めて、どうするのです? 自分は王太子妃となり、貴女に恋焦がれる男性には適度に愛嬌を振りまいて、ずっとそうやって生きていくつもりですか?」
「ひ、酷いです、エリザベート様。わたし、決してそんなつもりないです」
「そうだ! ルチアは素晴らしい女性だから皆に好かれるだけだ!」
「ああもう、その言葉、何度も聞きました。では、レオンハルト様はこのままでいいのですか? 自分のパートナーよりもルチア嬢を大切にする男性が大勢いて、素晴らしいルチア嬢はその男性達と仲良くし続けて。自分の妃となる女性が他の女性の幸せを壊していても『彼女は素晴らしい人格者だから仕方ない』と言い続けるおつもりですか?」
「このぉ……エリザベート! 自分がしでかした事を認めず、俺達を批判するとは」
「ちっ、違いますっ!」
レオンハルトの声を、悲鳴のような叫びが遮った。
「わたくしっ、嘘の証言を致しました。エリザベート嬢に言われてルチア嬢に嫌がらせをしたわけじゃありません! わたくしが彼女に嫉妬して、自分自身の意思で、嫌がらせしました!」
令嬢の一人が、泣きながら言った。
「こ、恋人が……卒業したら、ご両親に紹介してくれるって言ってたのに、ルチア嬢の事を好きになって……約束したのにと言ったら、そんな覚えないって言われて……悔しくて、憎らしくて、彼女に嫌がらせをしました。でも、その事を断罪してやると言われて……まだ公表は控えているけれど、王太子の婚約者になったと聞かされたんです。ゆくゆくは王妃となる自分に嫌がらせをしたのだから、軽くても修道院行きだと言われて恐くなって……でも、エリザベート嬢に指示されてやった事だと証言したら、許してやるって……わたし、自分の保身の為に嘘をつきました!」
その告白に、他の令嬢も口を開く。
「お、恐れながら、わたくしもそうです、申し訳ございません! うちの商会を潰すと言われて……嘘の証言をすれば、今後、優遇して下さると言われ、つい……」
「わたしも、です、申し訳ございません。王妃様になる方に逆らうなんて、そんなの、王都で暮らしていけなくなると思ったんです! でも、いくら怖くても、それに屈して罪のないエリザベート嬢を貶めるなんて、間違っていました。本当に申し訳ございません。どうか、どうか、お許し下さい」
「な……何を言って……」
エリザベートを断罪する為の証人として用意した者達が、次々と証言を覆し、レオンハルトが狼狽する。
「嘘を言うな! 虚偽を言えばどうなるかわかっているのか!」
その言葉に4人は怯え、泣きながらも、『本当の事です』『エリザベート嬢のせいではございません』『申し訳ございません』と謝罪を繰り返す。
「嘘を……嘘……ルチア、まさか嘘をついているのは……」
「そんな……ひどいっ! レオン様、わたしを疑っているんですか? わたし嘘なんてついていません! きっと彼女達がわたしの事を妬んでこんな事を言ってるんです!」
「そう、だよな……ハハ、まさかルチアがそんな事……」
静まりかえった会場に、レオンハルトとルチアの声だけが響く。
そして、
「……こんな馬鹿げた話、聞くに堪えんな」
「っ!」
その言葉にカッとして声の方を見たレオンハルトの顔から、みるみる血の気が引いていった。
「へ、陛下……」
言葉は、国王より発せられたものだった。
フーッと大きく息を吐き、頭を振る国王。
「なんと粗末な茶番劇だ。虚偽を申しているのは、どうみてもルチア・ローズではないか」
「いえ! ルチアは嘘をつくような女性ではありません! きっとこれは全て、ルチアを貶めようとするエリザベートの仕業で」
「いい加減にせんか。もう充分だ、これ以上失望させるな」
言葉を遮り、国王は立ち上がった。
「皆の者、聞け。まずは卒業生諸君、そなた達の記念となる会で、このような騒ぎを起こした事、心より謝罪する。この事についてはこちらで徹底的に調査し、厳粛に対応するゆえ、他言せぬように!」
そう言うと、国王と王妃は会場を後にし、ザワザワし始めた参加者に騎士から指示が出される。
「エリザベート・スピネル公爵令嬢、ルチア・ローズ男爵令嬢、それから証人の四名の令嬢と、今回の事について証言したい事がある方はこの場にお残り下さい。その他の方は、お帰りいただいて結構です。なお、この件は、口外しないようにして下さい」
この後の事が気になる者、面倒な事には係わり合いたくないと思う者、思いは様々なようだが、少しずつ人が減り始める。
「わたくしは残りますわ!」
「わたしもです!」
「ヴィヴィちゃんが残るんだから、僕ももちろん残るよ」
「僕も生徒会の一員として残ります!」
「……私も、残ろう」
ワヤワヤとエリザベートの周りに集まった皆が話していた時だった。
「エリザベート様っ!」
突然腕を引かれて、トト、と数歩後退りしてエリザベートと入れ替わるように、金の色の何かが横からスッと前に出た。
「え?」
それがルークの髪の色だと気付いた次の瞬間、目の前で二つの身体が激しくぶつかった。『ガンッ』と鈍い音が響く。
「……キャーッ!」
一瞬間を置き、エリザベートの悲鳴が響き渡る。
無言のまま、瞬きもせずエリザベートだけを見て拳を振り上げているオリバーと、その巨体を体を張って止めるルーク。
どちらも物凄い力で押し合っているらしく、全身が震えている。
「バッ、カ兄がっっ!」
呆気にとられ動けずにいたリアムが、弾かれたように飛び出し、兄の脇腹に拳を入れた。
「グッ」
呻き声を上げるが、オリバーはエリザベートから目を離さない。
「兄上止めて下さい! 騎士としてあるまじき行動です!」
「………ルチ………………たて……………いの………まも……」
オリバーのくぐもった声を、恐怖を覚えながらもエリザベートは聞いた。
「……はルチア……剣……俺は……盾…………俺の命を……ルチ……守る……俺は………の剣……」
(……騎士の誓い……)
ブツブツと呪文のように騎士の誓いを呟き、光を失った焦点の合わない目を向けるオリバーに、エリザベートは狂気を感じて怯える一方、憐みも感じていた。
(一緒に底まで落ちるのも、厭わないのね……)
駆け寄ってきた警備の者達に押さえつけられたオリバーからようやく離れる事ができたリアムが、息を弾ませながら、深く頭を下げる。
「エリザベート様……兄が……申し訳、ございません」
「いいえ……ありがとう、リアムくん」
「いえ……咄嗟の事に、出遅れました。ルークが動いてくれていなかったら、カーネリアン家はどうなっていたか……助かった、ルーク……」
「いえ、リアム様が加勢して下さらなかったら、押さえきれませんでした」
そう言うルークの瞼の上が切れて血が流れているのに気づき、エリザベートは慌ててハンカチをあてた。
「大変だわ! 怪我をしている」
「え? あ……気づきませんでした。痛くないので大丈夫です」
「いえ、早くちゃんと手当しないと駄目よ」
「ではポーションがありますので……ちょっと控室に行ってきます」
「わたくしも行くわ」
「いえ、大丈夫です。すぐに戻りますから、エリザベート様は皆さんと一緒にいて下さい」
「あ、待って」
エリザベートの渡したハンカチで傷を押さえてその場を去ろうとするルークの手を、エリザベートは咄嗟に掴んだ。
「あ、あの……ルーク……本当にありがとう」
「いえ、当然の事です。私はエリザベート様の護衛なのですから」
「……そう、ね……でも……ありがとう」
少し寂しい気持ちを感じながら、エリザベートはルークにお礼を言った。
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