63 / 122
第三章
最高の衣装
しおりを挟む
その日、公爵家の一画は、朝から活気に満ちていた。
「エリザベート様のご入浴、もうすぐ終わります!」
「マッサージの準備できています!」
「メイク用品の準備も整っております!」
「小物類、揃っております」
「あのぉ……衣装、まだです……」
その言葉に、部屋がシーンと静まりかえり……、
「ええっ?」
アメリアが声を上げると、いっきに騒がしくなった。
「衣装がまだってどういう事? 昨日、ちゃんとあったわよね?」
「それが……先ほどマダム・ポッピンが、手直ししたいと持っていってしまって……」
「なんですって!? まだ時間はあるけど……ちょっとわたし、様子を見て来ますから、エリザベート様の準備の方、お願いしますね!」
王太子レオンハルトの成年パーティーまで、まだ5時間以上あるが、時間はいくらあっても足りないと感じるアメリアが、パタパタと屋敷内を走る。
「マダム・ポッピン! 衣裳を持って行ったと聞きましたが、どう……」
公爵家のお針子部屋の扉を開けたアメリアは、中の光景に思わず額に手のひらをあてた。
「もおっ! 何やってるんですか、みんなで寄って集って」
「アメリアごめん、もう少しだけ」
マダム・ポッピンとお針子達が、必死の形相で針を動かしている。
「刺繍をもう少し増やしたいのよ。あと一時間だけ! ねっ! エリザベート様は今入浴中でしょ?」
「おそらくマッサージ中です」
「でも、メイクとヘアセットがあるでしょう? ちゃんと間に合わせるから」
二ヶ月近く公爵邸で一緒に生活してきたマダム・ポッピンが、完璧主義で凝り性ということは良く分かっている。
「わかりました。でも、あまり時間がありませんから、本当にお願いしますよ。ではわたしはエリザベート様の所に戻りますね」
「了解! できたらすぐ持っていくから」
そう答えて、マダム・ポッピンは刺繍を続けた。
気品あふれる立ち居振る舞いと金払いの良さから、上位貴族のお嬢様だと予想はしていたけれど、スピネル公爵家のエリザベートだと知った時は、本当に驚いた。
公爵令嬢が自分のドレスを着てくれるという事も驚きだったし、そもそも、
「スピネル公爵令嬢は、リュートゲールブティックでしかドレスを作らないのではなかったですか?」
エリザベートの名を知った時そう尋ねると、エリザベートは笑いながら『これまではね』と答えた。
「あそこは王家の衣装係と関係があって、王太子殿下がどんな色の衣装を用意したか知る事ができたから、それと合ったものを作ってもらうためにお願いしていたの。でももうその必要はなくなったし、言ってはいけない事を言ったから、今後二度とあそこでは作らないと決めたのよ」
エリザベートの言葉の後に、アメリアが小声で『獣人には服を作らないと仰ったのですよ』と補足し、なるほど、と納得した。
(お嬢様は、ルークくんの事をとっても気にかけているものね。よしっ! ここは絶対、依頼して良かったと思ってもらえるように頑張らなくっちゃ!)
そうしてそれから今日まで公爵家に滞在し、エリザベートと何度も意見を交わし、公爵家のお針子達にも手伝ってもらい、夢中で衣装を作った。
(素材も、デザインも、これまでアレキサンドライト王国にはなかった全く新しい物ができた。社交界に受け入れてもらえるかどうか不安だったけど、エリザベート様が『わたくしが気に入ったんだから、それでいいのよ』と言ってくれたから、思いっきり作る事ができた。わたしの最高傑作品よ!)
「……今朝になって、もう少し刺繍を増やしたい、って言われた時は首を絞めたくなりましたけど、マダム・ポッピンの言う通り、増やして正解でしたね」
「ひどいっ! 首絞めようとしたの?」
「私は後ろから頭を叩いて気絶させようかと思いましたよ」
「ヒィッ!」
「もー、マダム・ポッピンの拘りには、散々泣かされましたよ。でも、楽しかったですよね」
「そうよね。いつもは取れたボタンを付けるだとか、ほつれや破れを直すとかばっかりだったからね」
「小さい頃、仕立て屋になりたいと思っていた事を思い出しました」
連日の寝不足で目をショボショボさせながらも、お針子達は楽しそうに話す。
「本当に、あなた達のおかげよ。……よし! 完成!」
できた衣装を届け、マダム・ポッピンとお針子達は支度ができるまでのしばしの間、仮眠をとる事にした。
目の奥が痛く、肩は凝り固まり、指先もボロボロだったが、これまで味わった事がないほどの達成感を感じていた。
そして数時間後、いよいよ、完璧に着飾ったエリザベートとルーク、二人の姿を見た。
「仮縫いの時とか、途中で何度か着たけれど……完成品は全然違うわね。素晴らしいわ」
ニッコリ笑うエリザベートが身に着けているのは、青いシルクで作られたノースリーブのドレスだ。シンプルで流れるような美しいライン。ゴーディ商会で見たドレスはマーメイドスタイルだったが、ダンスの踊りやすさと『身体のラインが全部はっきり見えるのは自分には早すぎる』とエリザベートが言い、フレアータイプにした。現在流行の中にワイヤーで作った型枠を入れ、パニエを重ねてパンパンに膨らませたスカートと比べると、かなり自然な美しさがある。
胸元とスカートの裾には金糸で花と蔓の意匠が刺繍され、惜しむことなく手間をかけた事がわかる。
繊細なレースにパールを散りばめて作った純白のケープを羽織る事で露出を抑え、品も良い。
赤い縦ロールの髪は結い上げているので、真っ赤なスピネルで作った豪華な首飾りとイヤリングがしっかり見える。
一方ルークの方は、公爵家の騎士団の制服を参考に作られた白い制服だ。
襟や袖口、前身頃にはドレスと同じ、金糸で刺繍がされた青のシルクが使われている。
左肩から前身頃にかけて付けられる金糸の飾り紐は、通常の制服の倍くらい取りつけられているし、ボタン止めの装飾も通常より幅を狭めてずらりと並べてあり華やかだ。
首元中央に飾られた大きなスピネルのブローチは、土台を金細工で作られた高級品だ。
「きつい所とか、動かしにくい所はないですか?」
「わたくしは大丈夫」
「私も、大丈夫です」
「そうですか。……うん、いいみたいですね。流行りのものではありませんが、唯一無二の、わたしの最高傑作です」
満足気に、マダム・ポッピンは息を吐いた。
「エリザベート様のご入浴、もうすぐ終わります!」
「マッサージの準備できています!」
「メイク用品の準備も整っております!」
「小物類、揃っております」
「あのぉ……衣装、まだです……」
その言葉に、部屋がシーンと静まりかえり……、
「ええっ?」
アメリアが声を上げると、いっきに騒がしくなった。
「衣装がまだってどういう事? 昨日、ちゃんとあったわよね?」
「それが……先ほどマダム・ポッピンが、手直ししたいと持っていってしまって……」
「なんですって!? まだ時間はあるけど……ちょっとわたし、様子を見て来ますから、エリザベート様の準備の方、お願いしますね!」
王太子レオンハルトの成年パーティーまで、まだ5時間以上あるが、時間はいくらあっても足りないと感じるアメリアが、パタパタと屋敷内を走る。
「マダム・ポッピン! 衣裳を持って行ったと聞きましたが、どう……」
公爵家のお針子部屋の扉を開けたアメリアは、中の光景に思わず額に手のひらをあてた。
「もおっ! 何やってるんですか、みんなで寄って集って」
「アメリアごめん、もう少しだけ」
マダム・ポッピンとお針子達が、必死の形相で針を動かしている。
「刺繍をもう少し増やしたいのよ。あと一時間だけ! ねっ! エリザベート様は今入浴中でしょ?」
「おそらくマッサージ中です」
「でも、メイクとヘアセットがあるでしょう? ちゃんと間に合わせるから」
二ヶ月近く公爵邸で一緒に生活してきたマダム・ポッピンが、完璧主義で凝り性ということは良く分かっている。
「わかりました。でも、あまり時間がありませんから、本当にお願いしますよ。ではわたしはエリザベート様の所に戻りますね」
「了解! できたらすぐ持っていくから」
そう答えて、マダム・ポッピンは刺繍を続けた。
気品あふれる立ち居振る舞いと金払いの良さから、上位貴族のお嬢様だと予想はしていたけれど、スピネル公爵家のエリザベートだと知った時は、本当に驚いた。
公爵令嬢が自分のドレスを着てくれるという事も驚きだったし、そもそも、
「スピネル公爵令嬢は、リュートゲールブティックでしかドレスを作らないのではなかったですか?」
エリザベートの名を知った時そう尋ねると、エリザベートは笑いながら『これまではね』と答えた。
「あそこは王家の衣装係と関係があって、王太子殿下がどんな色の衣装を用意したか知る事ができたから、それと合ったものを作ってもらうためにお願いしていたの。でももうその必要はなくなったし、言ってはいけない事を言ったから、今後二度とあそこでは作らないと決めたのよ」
エリザベートの言葉の後に、アメリアが小声で『獣人には服を作らないと仰ったのですよ』と補足し、なるほど、と納得した。
(お嬢様は、ルークくんの事をとっても気にかけているものね。よしっ! ここは絶対、依頼して良かったと思ってもらえるように頑張らなくっちゃ!)
そうしてそれから今日まで公爵家に滞在し、エリザベートと何度も意見を交わし、公爵家のお針子達にも手伝ってもらい、夢中で衣装を作った。
(素材も、デザインも、これまでアレキサンドライト王国にはなかった全く新しい物ができた。社交界に受け入れてもらえるかどうか不安だったけど、エリザベート様が『わたくしが気に入ったんだから、それでいいのよ』と言ってくれたから、思いっきり作る事ができた。わたしの最高傑作品よ!)
「……今朝になって、もう少し刺繍を増やしたい、って言われた時は首を絞めたくなりましたけど、マダム・ポッピンの言う通り、増やして正解でしたね」
「ひどいっ! 首絞めようとしたの?」
「私は後ろから頭を叩いて気絶させようかと思いましたよ」
「ヒィッ!」
「もー、マダム・ポッピンの拘りには、散々泣かされましたよ。でも、楽しかったですよね」
「そうよね。いつもは取れたボタンを付けるだとか、ほつれや破れを直すとかばっかりだったからね」
「小さい頃、仕立て屋になりたいと思っていた事を思い出しました」
連日の寝不足で目をショボショボさせながらも、お針子達は楽しそうに話す。
「本当に、あなた達のおかげよ。……よし! 完成!」
できた衣装を届け、マダム・ポッピンとお針子達は支度ができるまでのしばしの間、仮眠をとる事にした。
目の奥が痛く、肩は凝り固まり、指先もボロボロだったが、これまで味わった事がないほどの達成感を感じていた。
そして数時間後、いよいよ、完璧に着飾ったエリザベートとルーク、二人の姿を見た。
「仮縫いの時とか、途中で何度か着たけれど……完成品は全然違うわね。素晴らしいわ」
ニッコリ笑うエリザベートが身に着けているのは、青いシルクで作られたノースリーブのドレスだ。シンプルで流れるような美しいライン。ゴーディ商会で見たドレスはマーメイドスタイルだったが、ダンスの踊りやすさと『身体のラインが全部はっきり見えるのは自分には早すぎる』とエリザベートが言い、フレアータイプにした。現在流行の中にワイヤーで作った型枠を入れ、パニエを重ねてパンパンに膨らませたスカートと比べると、かなり自然な美しさがある。
胸元とスカートの裾には金糸で花と蔓の意匠が刺繍され、惜しむことなく手間をかけた事がわかる。
繊細なレースにパールを散りばめて作った純白のケープを羽織る事で露出を抑え、品も良い。
赤い縦ロールの髪は結い上げているので、真っ赤なスピネルで作った豪華な首飾りとイヤリングがしっかり見える。
一方ルークの方は、公爵家の騎士団の制服を参考に作られた白い制服だ。
襟や袖口、前身頃にはドレスと同じ、金糸で刺繍がされた青のシルクが使われている。
左肩から前身頃にかけて付けられる金糸の飾り紐は、通常の制服の倍くらい取りつけられているし、ボタン止めの装飾も通常より幅を狭めてずらりと並べてあり華やかだ。
首元中央に飾られた大きなスピネルのブローチは、土台を金細工で作られた高級品だ。
「きつい所とか、動かしにくい所はないですか?」
「わたくしは大丈夫」
「私も、大丈夫です」
「そうですか。……うん、いいみたいですね。流行りのものではありませんが、唯一無二の、わたしの最高傑作です」
満足気に、マダム・ポッピンは息を吐いた。
82
お気に入りに追加
4,340
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる