上 下
85 / 154
第四章 運命に抗う者達

84.「彼」を想う

しおりを挟む
 無事に第三の試練を突破し、シェーンのいる城に戻ってきた。突破の証であるブローチを見せる。彼女はとても喜んだ。

「皆様、本当におめでとうございます。大変だったでしょう。世界の根源と戦ったのですから」
「シェーンさん、教えてくれないんだもん。びっくりしたよ!」

 聖南がぶーぶーとふてくされる。

「こればかりはどうしても教えられませんので」

 口元に手を当てて上品に笑った。

「俺達は地上に帰ります。黒いのも長居はしないようにと言っていたので」
「そうね。この世界は本来、みだりに人が入り込んでいい場所ではないのですから。動植物のための世界なのよ。貴方達のように試練を受ける人は除いて、ね」
「地上の世界がどうなっているか分かりますか?」
「ごめんなさい。わたくしには他の世界を見る力は無いの。だから、自分で確かめてちょうだい。きっと平和なままよ」

 ふふ、と微笑む。シェーンは少し寂しそうだ。

「シェーンさん、ありがとうございました」
「ありがとー!」
「ケティにも言っときますよ」
「僕はもう一度ここに来たいなぁ」
「では、俺達はこれで。失礼します」
「えぇ。頑張ってね」

 シェーンに別れを告げて、ライン達は固定転移紋がある場所へと向かった。

*******

 地上界、北ベルク大陸の機械都市ケルイズ国。
 非人道的な実験や技術を繰り返し、ゲヘナにバックアップもしている機関があった。今そこに有能な科学者が集められている。そして、そこにいた者は皆、転移紋を介してゲヘナへ消えた。

「うふふ……」

 妖艶な女性の笑い声が、これから起こる事態の引き金となる。

「もうすぐよ。もうすぐ、わたしの世界が完成する」

 闇が渦巻いている。
 培養槽に浮かぶ金髪の青年達が、目覚めようとしていた。

*******

 ライン達は地上界に帰ってきた。久しぶりに感じる地上の空気を胸いっぱいに吸い込む。

「はー! やっぱり地上界が一番落ち着く!」
「だよなぁ聖南。人間はやっぱりこっちのが落ち着くぜぇ」
「僕は天上界ファンテイジアも好きだなぁ」
「えーと、適当に座標合わせて出てきたけど、ここはどこかな?」
「……確か」

 ラインは記憶を手繰り寄せる。見覚えのある地形。遠くに見える街を見る。フォートレスシティだ。

「どうやら帝国領に来ているようだ。フォートレスシティが見える」
「お、じゃあラインの家にでも行こうぜ。お前も色々報告したいだろ?」
「まぁ、そうだな。母さんに顔を見せよう」

 他の皆も賛成し、フォートレスシティへと足を進めた。


 街並みはいたって変わらない。雪が降ったのかうっすら白く染まっていた。三時を告げる鐘が鳴る。A区画にあるラインの家に着いた。ドアをノックすれば、いつも通りセレスが出た。

「あら、ラインにみんな、いらっしゃい」
「ただいま母さん。みんなを入れてもいいかな」
「いいわよ。さ、上がって上がって~」

 促されてラインの家に入る。リビングに移動し、ようやく一息ついた。ソファーに聖南が飛び込んだ。

「疲れた~」
「そうだな。色々大変だった」

 ぐだっとしていた聖南がきちんと着席した。隣にルフィアが腰かける。キャスライがホットカーペットに座ってぬくぬくしていた。フェイラストはその隣で椅子に掛けていた。ラインはキャスライの隣に座る。

「でよ。これからどうすんだ。試練は終わったし、あとはぶっつけ本番、リリスとの対決ってくるのか?」
「僕達は、確かに試練を越えて強くなった。でも、本当にリリスに勝てるのかな。そこがいまいち分からないんだ。それに、……怖い」
「あたしも、鉱山でリリスに捕まったとき、とっても怖かった。ほんとに、ほんとに悪意のこもった目で見られた。リリスってダーカーの親玉なんでしょ? あたし、自信ないよ」
「正直に言うと、私もちょっと自信ない、かな。ナイルのこともあるし、向こうはまだ何か隠してるかもしれないし」

 皆が思っていることを話す。試練を突破したことで強くはなれた。しかし、本当にこれで敵うだろうか。不安が募る。皆の話にラインも頷く。

「俺にはまだ穢れがこびりついている。これがどう作用してくるか分からない。不安要素はできるだけなくしたいが、こればかりは俺でもどうにもできない部分だ」
「今のルフィアが浄化しても消えないの?」

 聖南は首をかしげた。確かに強くなった今のルフィアならば可能かもしれない。試す価値はある。ラインはルフィアに頼んでみた。彼女は快く引き受けた。

「ラインの穢れがついに消えるかな?」
「やってみて、だな」

 その時、扉が開いた。セレスがお茶とお茶菓子を運んできた。猫の母娘も入ってきた。見知らぬ客人に臆することもなく堂々と歩いてきた。聖南とキャスライが猫を見て和やかな笑みを浮かべる。

「みんな、お疲れさま。紅茶とお菓子食べて」

 セレスがテーブルにティーカップとお茶菓子の入った皿を置いた。母猫リリー、娘猫ミィは飼い主のラインにすり寄る。頭を擦り付けた。その様子を見て聖南とキャスライが羨ましそうにしていた。

「ねこ、ねこ触りたい!」
「二匹のネコさん、ラインのこと大好きって言ってるよ。はわわわわ」

 動物の言葉を理解できるキャスライが顔を赤くする。聖南がソファーから飛び出しそうなのをルフィアが制した。セレスが面白くて微笑んだ。

「あ、そうそう。ライン、あなたが出掛けてる間にね、お客さんが来たのよ」

 セレスがトレーを置いて、ラインの隣に座った。娘猫ミィがホットカーペットにごろんと寝転んだ。

「ラインそっくりな子が来たのよ。本当にラインかと思ったわ。でも、全然違う雰囲気の子。黒い服を着ていたわね」

 ライン達は顔を見合わせる。

「それって」
「もしかして」
「ナイルのやつか!」
「母さん、その話を詳しく聞かせてくれ」

 セレスはふふ、と笑って頷いた。

「この前こと。ラインそっくりな人が来たの」

*******

 ナイルは「ラインの母を殺害せよ」との命令を受けてフォートレスシティにやって来た。そして彼女を訪ねるが。

「あ……」
「ライン? いえ、ラインじゃないわね」

 本能が訴える。
 彼女が母だと。殺すべき相手だと。

 セレスはにっこりと笑って彼を見る。ナイルは驚いて逃げようとした。

「いらっしゃい。入りなさいな。この季節のフォートレスシティは寒いでしょう? スープがあるから飲んでいって」

 優しく呼ぶと、彼はおどおどしながら家に入った。キッチンに通され、椅子に腰かけた。セレスはスープを温めなおす。

「母さん、あの、俺……」
「なにかしら?」
「あなたを、殺すように、言われて……」
「そう言われて来たのね」

 セレスはおびえることなく会話をする。ライン達のつけたナイルの名は知らないため、なんと呼べばいいのか考えていた。彼はうつむいたままだ。

「ニャーオ」

 足元で猫の声がした。ナイルの視界に母猫リリーが入る。初めて見る猫にどうしたらいいか分からず、固まってしまった。そんなのお構い無しとばかりに、リリーは跳んでナイルの膝の上に乗った。尻尾が立っているところを見るに、機嫌がいいようだ。体をすり寄せている。

「えっと、ねこ、……どう、したら」
「大丈夫よ。あなたのこと取って食べたりしないから。優しく撫でてあげて。あなたのことラインだと思ってるみたい。そうよねー、そっくりだものね」

 最後の一言はリリーに話しかけた言葉だ。ニャーオ、とひと鳴きしておすわりした。ナイルは言われた通り、そっと手を当てた。優しく撫でる。冬毛でふかふかの毛並みが指をさらさらと通る。ぬくもりが心地よくて片腕で抱くように囲んだ。

「はい、スープ。食べてって」
「え、だって、俺、……俺は、あなたを」
「いいから、冷めないうちに」
「……うん」

 スプーンを握る手もおぼつかない。震えながらもスープを掬って口に運んだ。

 とても、温かい。

「……おいしい」

 無表情な彼に、セレスは笑顔を向ける。彼がこちらを向いた。虚ろな深海色の眼差しは、下を向いたり上を向いたり落ち着かない。動揺しているのが見てとれた。

「そんなに怖がらなくていいのよ。だって、あなたラインなんでしょ。確かに本物とは違うかもしれないけど、あなたもラインを名乗るなら、うちの子よ」
「うちの子?」
「そう。だから、お腹が空いたり、つらくなったり悲しくなったら、いつでも帰っておいで。母さん、待ってるから。あなたを温めてあげるから。ね?」

 セレスの言葉に反応するようにリリーが数回長く鳴いた。捨て猫だった自分も彼女に救われた。だから、あなたもここに来なさい。そんな風に言っているようだった。ナイルはリリーを撫でる。言葉は分からないが、この猫が何かを訴えているのは感じ取れた。

「俺、また来てもいい?」
「えぇ。いいわよ」
「うん……、また、来る」

 スープを飲む。優しくて、温かくて、無いはずの心を包み込んでくれるようだった。

*******

「なんてことがあったのよ」
「母さん、なんて無茶な……!」

 ラインは母の懐の広さと心構えに思わず笑ってしまった。殺しに来た相手をもてなすとは、相当肝が座っている。

「ラインのおふくろすごすぎだろ……」
「ね、ねぇ。もしかしたら、ここにいたらナイルが来るんじゃ! あたし達と戦闘にならない?」
「まさか、そんな訳ねぇ……、いや、有り得る話だぜ」
「私は大丈夫だと思うよ」
「どうして、ルフィア?」
「ナイルにも伝わってるはずだよ、ラインのお母さんの優しさ。ここで私達と出会っても、戦いにはならないと思う。それに、私もちょっと話してみたいし」
「えぇ!? 無茶だよお!」
「ラインのお母さんができたんだよ。私だって、ううん、私達だってできるはずだよ。戦いにならない方法、きっとある」

 ルフィアは強い意思を湛えた眼差しで皆を見つめた。聖南は驚愕の表情のまま固まってしまった。ラインは腕を組んで考えている。

「オレ達でナイルを懐柔するってことか。どうにかできたら、そらすげぇな」
「でも、僕達にラインのお母さんみたいなことできるかな。僕は自信がないよ」
「別に一人でやらなくても、二人でやればいいんじゃないかな? キャスライとフェイラスト二人で、とか」
「おう。それならいけるぜ。一人より二人だ。オレはナイルにしてやりたいことを決めとくぜ」
「じゃ、じゃあ僕はフェイラストのお手伝いする」

 二人の動きは決まった。聖南はやっと顔が戻って冷静さを取り戻した。

「えぇと、あ、あたしは……そうだ! ナイルは真国の文化、絶対知らないと思うから、親善大使になる!」
「お、いいじゃねぇか聖南。姫としての実力発揮にはいい舞台だぜ」
「お前ら、本気でやるのか?」
「ラインさんもやろうよ! だってナイルはラインさんでしょ、お母さんのこともあるから、きっとできるよ!」

 聖南は自信満々に胸を張る。隣のルフィアが笑った。

「私もナイルに干渉してみたいの。ね、ラインもやろう」
「……俺は「俺」と出会うことになるんだぞ。どうしろって」
「あら、いいじゃないの。ね、母さんと一緒に話し合いましょ、ライン」
「養子に迎えるとか言い出さないでくれよ?」

 ひきつった笑みで答える。狼狽える息子の様子を見て母は面白くて笑った。

「ふふ、ラインたら。でも、それもいいわね。彼、みんなの呼びかたからとってナイルくんにしましょう。養子に迎えても面白そうね」
「母さんそれは本当に心から勘弁してくれ」

 想像するだに恐ろしい。冷静沈着な息子の顔面蒼白が珍しくて、あらあらとセレスは口元を押さえて笑う。ラインは、はぁー、と深いため息を吐いた。

「……それで、お前達の今後の予定は決まりか?」
「決まったぜ」
「僕も僕も!」
「あたしも頑張るー!」
「私も!」
「あらあら、みんな元気ね。母さんも負けてられないわよ。おもてなしたくさんするわ!」
「ニャーオ」
「ミャーオ」

 母猫リリーと娘猫ミィもつられて鳴いた。なんだか楽しそう、とでも思っただろうか。それは、動物の言葉の分かるキャスライのみぞ知る。

「あら、噂をしたら来たみたいよ。今、窓から見えたわ」
「ほんと!?」

 聖南がソファーの背もたれに体を預けて窓の外を見る。黒い衣装が見えるような見えないような。

「あたし、一番最初に案内する! やりたいこといっぱいあるんだよー!」

 元気よくリビングを出ていった。慌てて他の者も玄関へ。セレスが玄関のノック音を聞いて返事をした。扉を開けると、やはりナイルがいた。

「……母さん、あれ?」

 彼女の後ろにいる彼らを見て首をかしげた。その中にオリジナルがいるのを見てとっさに身構えたが。

「俺は何もしない。代わりに、話を聞いてくれ」
「なんの、話……?」
「みんながね、あなたを一緒に連れていきたいんですって。安心して。母さんの信頼する子達だから。あなたに悪さはしないわ」
「いや、だって、俺は。俺は、母さんを殺しに来たのに、どうして」
「母さんを殺すのは、その後でもできるでしょ。お願い、付き合って」

 母の頼み――本当の母親ではないのだが――を聞いて、ナイルは悩む。

「そうそう。あなたのことみんなで話し合ってね、ナイルって名前をつけてあげようって。だから、あなたは今日からナイルよ。ね、ナイル」
「ナイ、ル?」
「あたしが考えたんだよ!」
「お前が? よく、分からない……俺の、名前?」

 名前などなかった彼に名が染み込む。培養槽で生まれ、実験体としか見られなかった彼は、初めて名前を授かって感情の処理ができずに動揺していた。

「ナイル、あたしと一緒に来て。真国を、あたしの国を案内したいの。あたし達でね、ナイルの知らないことたくさん教えてあげようって思ったんだ」
「聖南姫は本気だぜ。ナイル、いいだろ?」
「だって、俺は、母さんとオリジナル、それにお前達も殺すつもりで」
「さっきセレスお母さんも言ってたよ。それは後でもできるって。私達の話を聞いてからでもできるから。もし気に入らなかったら、その時はひと思いにやっちゃって」

 ルフィアが微笑む。彼女の笑みが眩しくて、虚ろな眼差しは下を向いた。ナイルは考える。確かに彼らの言う通り、全てが終わってから殺せばいい。結果的に殺せれば、過程はどうでもいいではないか。

 ナイルは顔を上げる。こくりと頷いた。聖南が喜んでぴょんぴょん跳ねた。

「じゃあ、最初はあたしが!」
「ふふ、ナイルくん、楽しんでらっしゃい」
「……うん」

 聖南がナイルの手を引いて外へ出た。こちらに手を振って、転移の術式を起動して真国へ消えた。

「ライン、話が進んじゃったけど、これでいいかしら?」
「母さんまで乗り気になったら、俺はもう止められないさ」

 苦笑いがこぼれる。背後の仲間達もにっこり笑っている。

「よっし、キャスライ、オレ達も何するか考えるぞ」
「僕達は何にしようかなぁ」
「私も考えなくちゃ。ふふ、聖南ったら、よほどナイルが気になるみたい」
「そのようだな。……悪い方向に動かなければいいんだが」

 心配が杞憂に終わってくれ。ラインは聖南の無事を祈った。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...