『幸運の星』スキルで人生好スタート♪ 周囲の人たちはチートなんですけど私は平凡な部類なんです。

雪風

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1章 この世界と家族

12.学校に行こう。

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本日は村の学校のお手伝いです、学校と言っても村にある教会の一室を使って

読み書き、計算、一般常識を教えています。だいたい5歳から8歳まで通い、

成績優秀な者や、裕福な家の子は王都にある学園でさらに細かい内容を学びます。

一応うちは貴族なので学園に通わされました、ほどほど手を抜いたのですが

なぜか毎回試験は一位、武芸もトップクラスで最終的に生徒会会長まで

やらされました。ちなみに会長になった年の副会長はソフィアでした。

傷んだ建物の壁や床の補修、庭のお手入れ、倉庫の整理などを淡々と行っています。

いつもは用務員のおじいさんがいるのですがギックリ腰をやってしまい、しばらく

寝たきりだそうで。その間臨時の用務員として働いています。

なぜ、私に白羽の矢が立ったかと言うと、「どう、はかどってる?」

声をかけてきた美人エルフのリサさんからのご指名です。

元勇者パーティー賢者でありこの教会でシスターと孤児院も兼任していて幼い頃私も

お世話になりました。村で唯一本の所持量が一番で色々とスキル獲得のために通ったり、

リサさんから直接魔法も習ったりしました。

一応、防げる穴は全部塞ぎました。庭の草取りも終わっています、あと倉庫の整理だけ

です。

「あらさすがね、少し休憩なさい。お茶いれるわよ。」

ありがとうございます、いただきます。

「久しぶりに王都の話も聞きたいしね、ソフィア姫様はお元気だった?」

ええ、元気でしたよ。相変わらずでした。

「ふふふ、変わらないわね。私も久しぶりに出かけようかしら?ジャッシュもそろそろ

任せても大丈夫でしょうし、体を動かしたいわ。」

ジャッシュとは元孤児で現在は神父見習いの同年代の青年で昔は冒険者を目指して

いましたが、戦士志望だったのですが素質がまったくなく長年Eランクを

突破出来なかったために夢を諦めてこの教会を継ごうと頑張っています。

それから最近の近況を語り合った後仕事に戻り、倉庫の整理も3時間ほどで終了。

リサさんに確認してもらいクエスト完了の署名をしてもらい家に帰りました。

帰り道、見たことある2人の子供が前を歩いていました。

あれ、クレスとローラ。今帰りかい?

「あ、にーさまだ。」「…にーさまー。」

うちの五男のクレスと三女のローラ、双子で現在5歳。クレスは裁縫や編み物にハマって

おりよくナタリーに色々と教えて貰っているようで。将来は洋服を作れる冒険者に

なりたいと宣言しています。

ローラは無口系ツインテ娘で、よく村の中を歩き回っています。たまに薬草などを摘んで

三男パウルに渡したり、パウルの稽古を見て真似をしているうちに格闘術を覚えたりと

わりと活発なお嬢様です。

「にーさま、今日学校でお仕事だった?」「…だった?」

ああ、用務員さんが動けないらしいからしばらく学校のお仕事をするつもりだよ。

「じゃあ、今度から一緒に帰ろうよー。「帰ろうよー。」

いいよ、明日から一緒に帰るか。

と約束し、その日は帰宅しました。

それから約1週間ほど学校での雑務を行い、用務員さんも元気になったそうで。

ようやくお役ごめんとなりました。

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少し短くてごめんなさい。日常回です。
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