29 / 30
2章 新たな生活
快適!お風呂生活!
しおりを挟む
『えっ!なにこれ…』
俺たちの眼前には俗にいう露天風呂が広がっていた。
もちろんお湯は張っていない。
それどころか水も入っていない。
だが、しっかりとそこらの旅館に負けない風情のある露天風呂が広がっていた。
これを見つけた時に俺は正直小躍りをした。
この家を顕現してくれた天使様とはとーっても気が合いそうだ。
畳といい、露天風呂といい…わびさびが分かっている天使様である。
後でクロノエルによく話を聞こうと思いつつも、自由には湯の張り替えは難しいだろうから、たまの贅沢だなと諦めてはいたのだ。
リネアと炎魔法があれば、俺はいつでもこの天国を味わえる。
正直これだけで俺はリネアが俺といる以上のメリットをリネアに感じていた。
お湯係みたいで申し訳ないが、娼館で若い身空で働くよりはマシだと信じたい。
「これは風呂なんだ!でも、俺の魔法だけではたまの贅沢品でね。リネアが協力してくれれば毎日でも入れる。
もちろん、リネアも使ってもらって良いからね!」
『…これがお風呂?…やっぱり貴族様だよ、カエデ。』
隣に立つリネアは小さい声で呟いていた。
さて、そうと決まれば善は急げだ!
俺はリネアを急かして水魔法で水を張って貰い、覚えたばかりの炎魔法のファイアボールを使って試行錯誤しながら湯船と言えるまで水を温めていった。
「『できたっ!』」
二人の声が重なって、この世界で初の露天風呂が完成したのだった。
さあ…もはや居ても立っても居られない。
俺はアイテムボックスからタオルとバスタオルを取り出すと、リネアにもそれを渡した。
「これは身体を拭くものだよ。小さい方は風呂に入る時に使ってね。大きい方は風呂上がりの水気を取るのに使ってね!」
と、ポンポーンとリネアに投げ渡す。
『なにこれ?タオルってこんなにふわふわなの?』
そんな声を尻目に俺は脱衣所に走っていた。
ギネス記録さながらのスピードで衣服を脱ぎ、お湯と石鹸で身体を清める。
普段ならこれだけでも爽快だが、今日はもっと素敵な時間が待っているのだ。
そして足早に俺は温泉に近づくと、足から順に湯を楽しむ。
肩までつかる頃には、思わず
「あぁ~。」
と声が出ていた。
湯船を堪能していると、奥から人影が近づく。
そこにはタオルを片手に一糸纏わぬ姿のリネアが立っていた。
俺たちの眼前には俗にいう露天風呂が広がっていた。
もちろんお湯は張っていない。
それどころか水も入っていない。
だが、しっかりとそこらの旅館に負けない風情のある露天風呂が広がっていた。
これを見つけた時に俺は正直小躍りをした。
この家を顕現してくれた天使様とはとーっても気が合いそうだ。
畳といい、露天風呂といい…わびさびが分かっている天使様である。
後でクロノエルによく話を聞こうと思いつつも、自由には湯の張り替えは難しいだろうから、たまの贅沢だなと諦めてはいたのだ。
リネアと炎魔法があれば、俺はいつでもこの天国を味わえる。
正直これだけで俺はリネアが俺といる以上のメリットをリネアに感じていた。
お湯係みたいで申し訳ないが、娼館で若い身空で働くよりはマシだと信じたい。
「これは風呂なんだ!でも、俺の魔法だけではたまの贅沢品でね。リネアが協力してくれれば毎日でも入れる。
もちろん、リネアも使ってもらって良いからね!」
『…これがお風呂?…やっぱり貴族様だよ、カエデ。』
隣に立つリネアは小さい声で呟いていた。
さて、そうと決まれば善は急げだ!
俺はリネアを急かして水魔法で水を張って貰い、覚えたばかりの炎魔法のファイアボールを使って試行錯誤しながら湯船と言えるまで水を温めていった。
「『できたっ!』」
二人の声が重なって、この世界で初の露天風呂が完成したのだった。
さあ…もはや居ても立っても居られない。
俺はアイテムボックスからタオルとバスタオルを取り出すと、リネアにもそれを渡した。
「これは身体を拭くものだよ。小さい方は風呂に入る時に使ってね。大きい方は風呂上がりの水気を取るのに使ってね!」
と、ポンポーンとリネアに投げ渡す。
『なにこれ?タオルってこんなにふわふわなの?』
そんな声を尻目に俺は脱衣所に走っていた。
ギネス記録さながらのスピードで衣服を脱ぎ、お湯と石鹸で身体を清める。
普段ならこれだけでも爽快だが、今日はもっと素敵な時間が待っているのだ。
そして足早に俺は温泉に近づくと、足から順に湯を楽しむ。
肩までつかる頃には、思わず
「あぁ~。」
と声が出ていた。
湯船を堪能していると、奥から人影が近づく。
そこにはタオルを片手に一糸纏わぬ姿のリネアが立っていた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)
@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」
このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。
「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。
男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。
「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。
青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。
ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。
「カクヨム」さんが先行投稿になります。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
【R18 】必ずイカせる! 異世界性活
飼猫タマ
ファンタジー
ネットサーフィン中に新しいオンラインゲームを見つけた俺ゴトウ・サイトが、ゲーム設定の途中寝落すると、目が覚めたら廃墟の中の魔方陣の中心に寝ていた。
偶然、奴隷商人が襲われている所に居合わせ、助けた奴隷の元漆黒の森の姫であるダークエルフの幼女ガブリエルと、その近衛騎士だった猫耳族のブリトニーを、助ける代わりに俺の性奴隷なる契約をする。
ダークエルフの美幼女と、エロい猫耳少女とSEXしたり、魔王を倒したり、ダンジョンを攻略したりするエロエロファンタジー。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
女を肉便器にするのに飽きた男、若返って生意気な女達を落とす悦びを求める【R18】
m t
ファンタジー
どんなに良い女でも肉便器にするとオナホと変わらない。
その真実に気付いた俺は若返って、生意気な女達を食い散らす事にする
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる