ありきたりの異世界転生〜ラーニングスキルで異世界領主が世界を救う！？〜

1章 はじまり

はじまりの島 目標と課題②

以上の内容から鑑みると、侵略のタイミングとしては軍の立て直しを計る必要があるだろう。

上限の8年とは言わずとも、それなりに時間は稼げるのではと思う。

…というか、世界を司る宝玉という物がそう易々と壊されてしまっては困る。

それこそ必死に死守しようとするだろう。

個人としてはできることも限られているので、そこら辺はエリュシア王国の守備に期待せざるを得ないところだ。

幸いにもルミエール達の知り合いの天使で、王国御用達の担当天使様が王国の上層部に神託をおろしてくれるとの事で、これでさらに守りが強固になってくれれば良いのだがと願うところである。


とりあえずルミエール、クロノエルと話したのはこんな感じだ。

さて、次は俺の考えるスケジュールとなる。


まず、宝玉周りのゴタゴタを考慮して、期限上限を約5年と設定する。

もちろん、状況によってはこれ以下になる事もあるだろうが、そこは何十年、何百年と繋がってきたこの世界の力を信じるしかない。

その中でやる事はこのような感じだ。

・自身のスキル把握及びにレベルアップ
やはりというか、ファンタジーたる物語の通り、レベルという物が存在している。
これによって身体能力の向上や、スキル能力の向上を狙う。
（とはいえ、スキルとしては戦闘系でないので、主に身体強化を中心に考えている。…強くなればいいなぁ。）

・七曜の姫の情報収集及び邂逅

・領地の発展及び仲間作り
主に居住エリアとなる領地は発展させていかなければならない。
残り時間の関係上、そして俺の状態の都合上、通常であれば行われるこちらの世界への生まれ変わりができない。
（流石に8歳とか10歳では何をするのも難しいだろう。）
そのため、現状の記憶及び肉体のままで転生されている。
そのため、急に王国内に現れるわけにもいかないので、『王国近隣の島にひっそりと住んでいた、自称領主と名乗る変わり者』的な形でエリュシア王国に近付くことになるだろう。

幸い、エリュシオンにはそのような名も知られない小国や島国がいくつか点在しているらしい。

王国やその他にしても特に危険が見られなければ、同じ陸地ならまだしも細々した島国までは調査の手が及ばないらしく、発見や認知がされれば地図に書き加えていくらしい。
友好的であれば待遇もそんなに悪くないようだ。

…こっそり武装国家並みに戦力とか揃えられたらどうするんだろうな？
とはいえ、大きい島国とかは目星を付けてるんだろうし、小国であればエリュシア王国にしたって魔国インフェルニアにしたって一捻りか。

それよりも…なんかやだなぁ。不審者みたいなキャッチフレーズだ。テレビで特集されそう。
…いっそ髭でもボウボウに生やそうかな。


まぁ、身なりの冗談はさておき、まずは王国から信頼を勝ち取る必要が出てくるなぁ。
その辺りはおいおい考えていくとしよう。