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第一章 逆断罪劇からのクズざまぁ編
68.きっさまぁぁぁぁ!!もう泣いて謝っても許さんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!(SIDE:デルフリ)
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「な、なんてことを……」
デルフリが高笑いする中、一部始終を……シィプシィを躊躇なくアイアンメイデンの中へと放り込むまでの光景をみていたアーデルは絶句していた。
扉を開けて倒れこんできた血まみれの死体を生ごみのように処理されていく有様に……
躊躇なく命を奪ったその振る舞いに、自分の運命を悟ったのだろう。
先ほどとは違い、身体が震えている。
「ふふふ。いい感じに場が整えられたところで我々は失礼いたしましょう。後は王太子殿下とその側近達でお楽しみください」
シィプシィを処刑したことで満足したのか、フェルトは一礼した後に護衛達を連れて部屋の出口へと向かう。
それに関しては問題ない。
最高のショーを見せてくれたことに感謝しつつ、見送るも……
「……殿下。私は外で見張りをします。女性をいたぶる姿をみる趣味はありませんので」
ペーターも彼等と共に外へと出てしまった。
「全く、ペーターの奴は相変わらずお固いよなぁ」
「あれでは殿下の事を悪趣味だと言ってるようではないか」
アインとツヴァイはそんなペーターの態度に憤慨するも、デルフリは別の捉え方をしていた
「まぁまて。あれは案外嘘かもしれんぞ。断末魔の叫びや流れ出る血に怖気づいて耐えられなくなったから……と思わないか?」
「な、なるほど……それはありうるかもしれません」
「王国一の騎士なくせして血が苦手とは……奴も案外大した事ないですな」
「その通り!所詮奴はその程度というやつだ」
「「「「あっはっはっはっは!!!」」」」
デルフリ達は気分よく笑いだすも、その笑い声に違和感を感じた。
笑っているのはデルフリとアインとツヴァイの3人だけのはずが、その声にもう一人加わっていたのだ。
最初は唯一部屋に残った拷問官の女と思うも、彼女の口は閉じまま。
なら消去法として出てくるのは……
「あっはっはっはっはっはっはっは!!」
笑っているのはアーデルであった。
四肢を鎖に繋がれたまま、愉悦の表情を浮かべて大笑いしていた。
なぜいきなり笑い出したかはわからない。
ついに狂って壊れてしまったのかと思ったら、全くそんなことなかった。
「あーおかしい。このクズ達はまだ自分の立場がわかってないなんて」
「なんだと!!貴様こそ自分の立場がわかってるのか!!!」
デルフリは怒りのあまり、アーデルに制裁を加える。
抜群のタイミングで拷問官が差し出してくれた鞭を手にするなり、アーデルへと打ち据えた。
太ももに命中した鞭はビシッ!!と甲高い音を響かせ、やぶけたスカートから真っ赤なミミズ腫れが覗くもアーデルは全く微動だにしない。
続けて打ち据えた事で腕に同じようなミミズ腫れができても、やはり微動だにしない。痛がる素振りなんて全くしない。
「なぁにそれぇ~?そんな貧弱な鞭で私の立場をわからせようだなんて、相変わらずの馬鹿っぷりな事」
「き、きっさまぁぁぁぁ!!もう泣いて謝っても許さんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
激昂したデルフリは感情のまま鞭を振るう。
振るうたびに服が破け散り、はだけた肌にミミズ腫れを作り出していくも、アーデルは平然としていた。
どれだけ打ち据えても……息切れするまで打ち据えても、表情は変わらない。
アーデルの表情は全く変わらない。ただただ、デルフリを嘲わらうように、見下すかのように……
そんなアーデルの態度にデルフリはぶち切れた。
「おのれぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇえぇ!!!」
先ほどまでの高揚感もなく、ただ怒りのまま打ち据えにかかる。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も………
全身鞭跡だらけという痛々しい姿になろうともお構いなしに……
とにかく拷問っとばかりに鞭を振るい続けた。
デルフリが高笑いする中、一部始終を……シィプシィを躊躇なくアイアンメイデンの中へと放り込むまでの光景をみていたアーデルは絶句していた。
扉を開けて倒れこんできた血まみれの死体を生ごみのように処理されていく有様に……
躊躇なく命を奪ったその振る舞いに、自分の運命を悟ったのだろう。
先ほどとは違い、身体が震えている。
「ふふふ。いい感じに場が整えられたところで我々は失礼いたしましょう。後は王太子殿下とその側近達でお楽しみください」
シィプシィを処刑したことで満足したのか、フェルトは一礼した後に護衛達を連れて部屋の出口へと向かう。
それに関しては問題ない。
最高のショーを見せてくれたことに感謝しつつ、見送るも……
「……殿下。私は外で見張りをします。女性をいたぶる姿をみる趣味はありませんので」
ペーターも彼等と共に外へと出てしまった。
「全く、ペーターの奴は相変わらずお固いよなぁ」
「あれでは殿下の事を悪趣味だと言ってるようではないか」
アインとツヴァイはそんなペーターの態度に憤慨するも、デルフリは別の捉え方をしていた
「まぁまて。あれは案外嘘かもしれんぞ。断末魔の叫びや流れ出る血に怖気づいて耐えられなくなったから……と思わないか?」
「な、なるほど……それはありうるかもしれません」
「王国一の騎士なくせして血が苦手とは……奴も案外大した事ないですな」
「その通り!所詮奴はその程度というやつだ」
「「「「あっはっはっはっは!!!」」」」
デルフリ達は気分よく笑いだすも、その笑い声に違和感を感じた。
笑っているのはデルフリとアインとツヴァイの3人だけのはずが、その声にもう一人加わっていたのだ。
最初は唯一部屋に残った拷問官の女と思うも、彼女の口は閉じまま。
なら消去法として出てくるのは……
「あっはっはっはっはっはっはっは!!」
笑っているのはアーデルであった。
四肢を鎖に繋がれたまま、愉悦の表情を浮かべて大笑いしていた。
なぜいきなり笑い出したかはわからない。
ついに狂って壊れてしまったのかと思ったら、全くそんなことなかった。
「あーおかしい。このクズ達はまだ自分の立場がわかってないなんて」
「なんだと!!貴様こそ自分の立場がわかってるのか!!!」
デルフリは怒りのあまり、アーデルに制裁を加える。
抜群のタイミングで拷問官が差し出してくれた鞭を手にするなり、アーデルへと打ち据えた。
太ももに命中した鞭はビシッ!!と甲高い音を響かせ、やぶけたスカートから真っ赤なミミズ腫れが覗くもアーデルは全く微動だにしない。
続けて打ち据えた事で腕に同じようなミミズ腫れができても、やはり微動だにしない。痛がる素振りなんて全くしない。
「なぁにそれぇ~?そんな貧弱な鞭で私の立場をわからせようだなんて、相変わらずの馬鹿っぷりな事」
「き、きっさまぁぁぁぁ!!もう泣いて謝っても許さんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
激昂したデルフリは感情のまま鞭を振るう。
振るうたびに服が破け散り、はだけた肌にミミズ腫れを作り出していくも、アーデルは平然としていた。
どれだけ打ち据えても……息切れするまで打ち据えても、表情は変わらない。
アーデルの表情は全く変わらない。ただただ、デルフリを嘲わらうように、見下すかのように……
そんなアーデルの態度にデルフリはぶち切れた。
「おのれぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇえぇ!!!」
先ほどまでの高揚感もなく、ただ怒りのまま打ち据えにかかる。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も………
全身鞭跡だらけという痛々しい姿になろうともお構いなしに……
とにかく拷問っとばかりに鞭を振るい続けた。
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