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第一章 逆断罪劇からのクズざまぁ編
17.どう考えても鬼畜の所業だよこれ!!もう弁護のしようがねーぞ!!!
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「…………改めて口にしたら、これもうおぞましいってレベルじゃないわねぇ」
ロッテンが沈黙を破って淡々とした感想のべるも、周囲は淡々とはいかなかったようだ。
ロッテンの言葉をきっかけに皆次々と口を開く。
「いやいやどう考えても鬼畜の所業だよこれ!!もう弁護のしようがねーぞ!!!」
「クズはよく真実の愛の前には身分なんて関係ないっと言いまわってるが、実の妹と結ばれようなんて身分どうこう以前の問題だろ!!扱いとしたら同性婚よりやばいだろ!!!」
「貴様ぁ!!同性婚を侮辱する気か!!あの素晴らしい世界の素晴らしさを知らないのか!!!」
「まぁまて、貴族や王族ならやむを得ない事情で同性でも兄妹でも婚姻を結ぶ事例あるわけだし禁断の愛もありだとは思うぞ。まぁそれを差し引いてもクズの行いは全く持って情状酌量ないが」
「最低でもあそこはちょん切るべきだよな」
「いや、いっそのこと首をちょん切っちゃえよ」
「いやいや、奴は子孫を残すお仕事があるんだから、ちょん切るのはお役目ごめんになってからにしないと駄目だろ!!!」
「……あの、すいません。クラーラさんですけど、なぜ隠し子扱いにされたのでしょうか?」
クズのケダモノっぷりとその処遇、所々腐った話題で盛り上がる中、一人の侍女が恐る恐る手をあげた。
聞けば彼女はギルド経由で採用された平民出身の人材であり、側近のそば仕えになったのはつい最近だった事もあってクラーラの事情を……クラーラがなぜ実兄にすら存在を知らされないような隠し子とされたのかを知らず、その件に関して疑問に思ったようだ。
周囲を見渡せば、そこまで詳しい事情を知らなかった者達も『そういえば……』と気になり始めたのか詳細の説明を求め始めている。
「あの、もし聞いてはいけないものでしたら教えてもらえなくてもかまいません。内容からして王家の恥部につながりそうなものですし」
「大丈夫。恥部は恥部でもやらかしたのは現国王のみだし、今までは王族ではなく平民として生きたいクラーラに配慮して知るべき人数を絞ってたけど……この段階まで来たら話してもいいわよね?アーデル」
クラーラの出自に関してはさすがにロッテンの一存で話せない。なのでロッテンは保護者であるアーデルからの許可を求めてみるも
「「フフフフッフウフフフフ……クズハスグニコロサン。ジワジワトナブリゴロシニ……」」
アーデルはメイともども未だトリップ中であった。
最初は物騒な言葉を発してはいても最低限は弁えてたからっと放置していたが、今はもう完全に一線を超えている。そんな有様にロッテンはつい溜息を吐きながら決意する。
「……カナリア」
「心得ております。どうぞ」
侍女として仕えてるカナリアがすっと差し出したのは鋼鉄製のハリセン。手にした瞬間ズシッとした擬音が聞こえそうなほどの重量感を誇る危険なブツをロッテンは……
ゴキョッ!!
躊躇なく振り下ろした。
常人なら首がへし折れてもおかしくない振り下ろしを受けたアーデルは……
「はっ、私は一体何を!?ゴキゴキ」
衝撃で首が変な方向に曲がりはするも、それだけだった。どうみても折れたとしか思えない首を平然とした表情で元に戻す辺りはさすが帝国の学園でトップを飾った戦闘力保持者であろう。
対してメイの方は穏便にカナリアからごく普通のチョップ、安心と信頼と伝統の斜め45度チョップで正気に戻されている。
「えぇ、私は正気に戻りました……私は正気です」
……戻されている?
「駄目ですね。これは手加減のない一撃を与えなくては」
主人であるロッテンから返された鋼のハリセンを受け取るや否やメイめがけて振り下ろしにかかるカナリア。だが、メイも負けてない。
即座に引き抜いたナイフの二刀でもって片方をハリセンの受け流しに使用し、もう片方を首筋に突きつけた。
「……相変わらず、隙の無いお方です」
「幼少期からアーデルお嬢様と共に鍛えておりますから……ただお嬢様は護衛なんて必要ないほどお強いので私の存在意義が危ぶまれてる気配あるのですけど」
「それに関しては私も同感です。ロッテン様の戦闘力は学園5位とアーデル様ほどでないにしても、そこらの有象無象なら十分無双できますし……」
「「……せめてお嬢様方の背中を任せてもらえるよう、機会あればまた戦闘訓練しましょうか」」
同じ悩みを抱えてる者同士として、改めて誓いを立てるも……
「「「「「「…………(いやいや、お前らは護衛ではなく侍女なんだからそこまでの過剰な強さはいらないだろ……っというか王妃と宰相が有象無象相手に大立ち回りするってどんな事態を想定してるんだ!!)」」」」」」
周囲は極々常識的なツッコミを心の中で入れるのであった。
ちなみにメイの戦闘力は学園7位でカナリアは10位。さすがにチート勇者(3位)には敵わずとも帝国の騎士団長の息子(12位)よりかは強かったりする。
これでは本職の護衛の立場がないだろう……
ロッテンが沈黙を破って淡々とした感想のべるも、周囲は淡々とはいかなかったようだ。
ロッテンの言葉をきっかけに皆次々と口を開く。
「いやいやどう考えても鬼畜の所業だよこれ!!もう弁護のしようがねーぞ!!!」
「クズはよく真実の愛の前には身分なんて関係ないっと言いまわってるが、実の妹と結ばれようなんて身分どうこう以前の問題だろ!!扱いとしたら同性婚よりやばいだろ!!!」
「貴様ぁ!!同性婚を侮辱する気か!!あの素晴らしい世界の素晴らしさを知らないのか!!!」
「まぁまて、貴族や王族ならやむを得ない事情で同性でも兄妹でも婚姻を結ぶ事例あるわけだし禁断の愛もありだとは思うぞ。まぁそれを差し引いてもクズの行いは全く持って情状酌量ないが」
「最低でもあそこはちょん切るべきだよな」
「いや、いっそのこと首をちょん切っちゃえよ」
「いやいや、奴は子孫を残すお仕事があるんだから、ちょん切るのはお役目ごめんになってからにしないと駄目だろ!!!」
「……あの、すいません。クラーラさんですけど、なぜ隠し子扱いにされたのでしょうか?」
クズのケダモノっぷりとその処遇、所々腐った話題で盛り上がる中、一人の侍女が恐る恐る手をあげた。
聞けば彼女はギルド経由で採用された平民出身の人材であり、側近のそば仕えになったのはつい最近だった事もあってクラーラの事情を……クラーラがなぜ実兄にすら存在を知らされないような隠し子とされたのかを知らず、その件に関して疑問に思ったようだ。
周囲を見渡せば、そこまで詳しい事情を知らなかった者達も『そういえば……』と気になり始めたのか詳細の説明を求め始めている。
「あの、もし聞いてはいけないものでしたら教えてもらえなくてもかまいません。内容からして王家の恥部につながりそうなものですし」
「大丈夫。恥部は恥部でもやらかしたのは現国王のみだし、今までは王族ではなく平民として生きたいクラーラに配慮して知るべき人数を絞ってたけど……この段階まで来たら話してもいいわよね?アーデル」
クラーラの出自に関してはさすがにロッテンの一存で話せない。なのでロッテンは保護者であるアーデルからの許可を求めてみるも
「「フフフフッフウフフフフ……クズハスグニコロサン。ジワジワトナブリゴロシニ……」」
アーデルはメイともども未だトリップ中であった。
最初は物騒な言葉を発してはいても最低限は弁えてたからっと放置していたが、今はもう完全に一線を超えている。そんな有様にロッテンはつい溜息を吐きながら決意する。
「……カナリア」
「心得ております。どうぞ」
侍女として仕えてるカナリアがすっと差し出したのは鋼鉄製のハリセン。手にした瞬間ズシッとした擬音が聞こえそうなほどの重量感を誇る危険なブツをロッテンは……
ゴキョッ!!
躊躇なく振り下ろした。
常人なら首がへし折れてもおかしくない振り下ろしを受けたアーデルは……
「はっ、私は一体何を!?ゴキゴキ」
衝撃で首が変な方向に曲がりはするも、それだけだった。どうみても折れたとしか思えない首を平然とした表情で元に戻す辺りはさすが帝国の学園でトップを飾った戦闘力保持者であろう。
対してメイの方は穏便にカナリアからごく普通のチョップ、安心と信頼と伝統の斜め45度チョップで正気に戻されている。
「えぇ、私は正気に戻りました……私は正気です」
……戻されている?
「駄目ですね。これは手加減のない一撃を与えなくては」
主人であるロッテンから返された鋼のハリセンを受け取るや否やメイめがけて振り下ろしにかかるカナリア。だが、メイも負けてない。
即座に引き抜いたナイフの二刀でもって片方をハリセンの受け流しに使用し、もう片方を首筋に突きつけた。
「……相変わらず、隙の無いお方です」
「幼少期からアーデルお嬢様と共に鍛えておりますから……ただお嬢様は護衛なんて必要ないほどお強いので私の存在意義が危ぶまれてる気配あるのですけど」
「それに関しては私も同感です。ロッテン様の戦闘力は学園5位とアーデル様ほどでないにしても、そこらの有象無象なら十分無双できますし……」
「「……せめてお嬢様方の背中を任せてもらえるよう、機会あればまた戦闘訓練しましょうか」」
同じ悩みを抱えてる者同士として、改めて誓いを立てるも……
「「「「「「…………(いやいや、お前らは護衛ではなく侍女なんだからそこまでの過剰な強さはいらないだろ……っというか王妃と宰相が有象無象相手に大立ち回りするってどんな事態を想定してるんだ!!)」」」」」」
周囲は極々常識的なツッコミを心の中で入れるのであった。
ちなみにメイの戦闘力は学園7位でカナリアは10位。さすがにチート勇者(3位)には敵わずとも帝国の騎士団長の息子(12位)よりかは強かったりする。
これでは本職の護衛の立場がないだろう……
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