ーUNIVERSEー

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Chapter1〜Here we go!〜

【第3話】ストラス

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ソウル「おーい!ラザー起きて!あれ見て!」

ラザー「ふぁぁ...んぁ...なにぃ?」

ソウル「あそこに見える星が三軍本部ストラスだよ!」

 あれが三郡本部のストラス...思っていたより大きな星だな。

ラザー「なぁ、星に着いたら俺どうすりゃいいんだ?」

ソウル「とりあえず団員になるための手続きをするとこまでは僕も手伝うから、心配しないで!」

ラザー「食べ物の件は?」

ソウル「本部に確認したらOKだって言ってた!」

ラザー「よかったぁ、これで今後の生活は安泰だな」

ソウル「君忘れてない?一応君は団員なんだよ?しかも多分君は戦闘員になるだろうし...油断してたらすぐ死ぬよ?」

ラザー「は?え?ちょっと待てよ!なんで俺戦闘員になるんだよ!?」

ソウル「だって君ブロッサムの二軍ボスのブレストップの攻撃を軽々とよけてたから、そのこと本部に言ったら」

本部の人『絶対に生きて連れて帰ってこい!相当な戦力になるぞ!』

ソウル「って言ってたから多分、いやほぼ確実に戦闘員だろうねー」

ラザー「あんな奴の攻撃よけて何がすごいんだよ!あんなの俺の星でそこら中走ってるゴギョルドなんかよりも遅かったんだぞ!ってか避けてんの見てたんなら早く助けに来いよ!」

ソウル「ごめんよーだって驚いて見入っちゃってたんだもん。けど避けたのは本当にすごいよ!っていうか君ブレストップの事遅いって言ってるけど、ブロッサムのボスってフラワーで言う所のトップなんだからね!」

ラザー「だからって、あんな能力持った奴と戦わないといけないんだろ?」

ソウル「大丈夫!君もその能力をこれから手に入れるんだから!」

 そうか、俺も能力手に入れられるのか...できるだけ生存確率を上げれる能力がいいな...

ソウル「あと一つ聞きたいんだけど...ブレストップより早いゴギョルドっていったい何者?」

ラザー「俺の星でそこら中を走り回ってるただの美味くもない肉」

━━━━━━━━━━━━━━━

 そこから俺たちはストラスに着き、大体の手続きが終わった。あと案の定俺は戦闘員いきになった。そしてクリスタル能力の方はというと...

手続きの人「おめでとうございます!ラザーさんのクリスタル能力は蔓です!こちら鑑定結果です!これにて手続きは終了です!お疲れ様でした!」

 俺の能力は地面や壁から蔓を出せる能力。そう、とても地味だ!

ラザー「思ってたんと違う...」

ソウル「まぁまぁ!ほかの人のサポートができると考えればは強いと思うよ!」

ラザー「変えれないのか能力!」

ソウル「残念ながらクリスタルの能力を変えることはできないね。」

ラザー「そんなぁ...」

ソウル「それよりラザーはさっき説明あったけどチームとか入るの?」

「ラザーそれよりって、まぁ入った方がいいんだろ?なんだっけ、戦闘員にはランクがあって、ランクが高い方が何かと便利だって。」

ソウル「そう!そのランクを上げるには多くの任務をしないといけないんだけど、チームに入っている方が多くの任務を貰えることができる。しかもチーム自体にもランクがあってチームのランクを上げることによっても、何かと優遇されやすい。」

ラザー「けど個人のランクが低いやつがチームにいたらチームのランクも下がるんだろ、俺が入れるとこあるか?」

ソウル「駆け出し同士が集まったチームとかなら入れると思うよ!」

ラザー「えー、低い奴と組みたくない!高い奴とがいい!」

ソウル「けど高い人たちは高い人同士でチーム作るからなぁ...そうだ!ちょうどいい子がいた!ランクがそこそこ高くて強い、そんでもってどこのチームにも入っていない子が!」

ラザー「え?」

ソウル「ちょっと待ってて!今連絡とるから!...っお、久しぶり!最近帰って来てないから心配してたよー!君確かどこのチームにも入ってなかったよね?じつはねー...」

 おいおい、そんなに都合にいいやつがいんのか?っていうかまずそいつが俺と組んでくれるかわからねえぞ!?

ソウル「え!会ってくれるの!じゃあ次帰って来れるのいつくらいかな?…2ヶ月後!分かった!じゃ、そゆことで!...ラザー!2ヶ月後会ってくれるって!」

ラザー「え!?お、おう。」

ソウル「じゃあ、今日から君は僕の家で暮らそうか!」

ラザー「は!?え!?アンタと一緒に!?」

ソウル「大丈夫だよ!僕の家無駄にデカくて、余ってる部屋何個もあるし、そこ使って!あ、もちろん家賃は大丈夫だよ!僕トップだからポルカはたんまりあるんだ!」

 そういう問題じゃないんだが…まぁ、家賃とか払わなくていいと考えたら得か。ちなみにポルカってのは宇宙で使われてる通貨な。

━━━━━━━━━━━━━━━

 それから1ヶ月間、俺はソウルの家にある訓練所で様々な特訓をした。戦いの基本から、武器の使い方。そして何より、クリスタル能力の使い方だ。

 俺の能力は蔓を地面や壁、天井からなど様々なとこから生やすことが出来る。
 しかし、手や足から出る訳ではなく、あくまで地面などからだから、使い勝手が少し悪い。

 蔓の太さや長さ、生やせる最大距離などのコントロールはまだまだだが、攻撃を守る壁や、相手の足を拘束して動きを止めるなど、ソウルから教わった。

ソウル「そうそう!ラザーは武器の使い方はまだまだだけど、能力の扱い方はとてもセンスあるよ!けどなんで二丁鎌を選んだの?」

ラザー「だって近距離の方が戦いやすいから。」

ソウル「それだけ?」

ラザー「あぁ」

ソウル「そっか、」

ラザー「そういや、ソウルの能力ってなんだ?」

ソウル「あのね君、一応僕歳上なんだけどー?」

 あっ、俺こういう系のヤツマジ苦手だわー上の者を敬えみたいな感じで、めんどくさいよなこういうやつ。

ラザー「はぁー、ソウルさんの能力ってなんなんですかー?」

ソウル「よく言えました!僕の能力はね…死んだ人の魂を5個まで溜めれる能力なんだ。」

ラザー「魂?」

ソウル「そう、死んだ人の魂を僕の中に5個まで溜められるんだ。」

ラザー「溜めてどうするんだ?記憶とか性格とかがプラスされる感じ?」

ソウル「いや、記憶とかは受け継がれないけど、クリスタル能力だけ受け継がれるんだ。」

ラザー「え!?じゃあ実質5個の能力が手に入るのか!?」

ソウル「そうだね!けど、今僕は3個しか能力持ってないんだよね。この能力はまず絶対条件として死んだ人に触れていなければ魂を貰えないんだ。しかも1回溜めた魂は僕が死ぬまで離すことが出来ないんだ。だからまだあんまり溜めていないんだ。」

ラザー「今持ってる能力は何なんなんだ?」

ソウル「1つ目は自己治癒の能力、2つ目は武器などで切り裂いた部分の回復を著しく遅める能力、この2つの能力はブロッサムの団員たちの能力なんだ。」

ラザー「3つ目は?」

ソウル「3つ目は…分からないんだ。」

ラザー「分からない?どういう事だ?」

ソウル「話せば長くなるんだけどね、ちょうど10年前かな、君くらいの歳のときにね僕には相棒がいたんだ。」

ラザー「相棒?」

ソウル「そう、彼のクリスタル能力が僕の3つ目の能力なんだ。」

ラザー「じゃあ相棒が使ってたんなら能力分かるんじゃないか?」

ソウル「いや、彼の能力は不明だったんだ。」

ラザー「不明…どういう事だ?能力診断はしなかったのか?」

ソウル「ちゃんとした能力診断は6年前に完成したばかりなんだ。だから彼が生きている時にはそんなものまだ無かった。僕の能力も6年前に分かったばっかだし、」

ラザー「能力が分からなくても戦えてたのか!?」

ソウル「うん!彼はね僕と同じ大鎌だったんだけど、何をとってもポテンシャルが高くてね、能力持ってる奴にでも突っ込んで行ってボロ勝ちして帰ってくる。僕なんかとは大違いさ…」

ラザー「今ソウルが能力診断をしても出てこないんだよな?」

ソウル「そうだね、溜めた魂の能力までは分からないらしい…」

ソウル「さ!ラザー立って!そんな話はどうでもいいから特訓だー!」

 そしてまた1ヶ月が経った頃、例の人物が現れた。

ソウル「おー!おかえり冷ー!半年ぶりだね!元気してた!?」

冷「ソウルさん、近いです。」

ソウル「ごめんごめん!」

 あれが例の…なんかめっちゃ怖そう。何あの死んだような目!?目が!目が怖い!

冷「それよりソウルさん、コイツが言ってた奴ですか?」

ラザー「そう!彼身体能力ヤバいんだ!色々特訓したんだけどね、その中でもクリスタル能力の扱い方が上手いんだよ!武器の方はあんまだけどねー」

冷「名前は?」

ラザー「ラザー、お前は?」

冷「俺は白山冷だ。早速で悪いが、訓練所でやるぞ。」

ラザー「やる?何を?」

冷「お前が俺のチームに相応しい奴か、それを確かめる。」

ソウル「ちょっと待ってーそんな話してた!?冷ー!」

 俺のチームに相応しいか確かめるだぁ?一体何をやるんだ?戦うのか!?それじゃあ俺が絶対負けるだろ?

冷「早く来い、俺はお前と違って暇じゃないんだ。」

 あ゛?やってやろうじゃねえか!?上等じゃゴラァ!


ソウル「じゃあルールの説明するねー!ルールは簡単!5分間冷の攻撃をラザーが避け続けるだけ!クリスタル能力や武器を使いながら戦ってね!じゃあよーいスタート!!」

 相手の武器は片手剣、対して俺は二丁鎌。リーチはあっちの方が長い。攻撃を避けながら蔓でスキをついて相手を拘束する。我ながら完璧な作戦だ!

 シュバッ!

 うぉ!一気に攻めてきたな、だが全然見切れるな。

ラザー「よっと、そんな攻撃じゃ当たらないぞ!」

ソウル「凄い!やっぱ凄いよラザー!」

冷「ブレストップの攻撃を避けたってのは嘘じゃないようだな。」

ラザー「次はこっちの番だ!」

冷「一直線での攻撃、俺の剣の方がリーチは長いぞ!」

ラザー「分かってる、だからこうするんだよ!」

 相手が剣を降った瞬間…蔓を出して守る!

冷「くっ、」

 そんでその隙に、コイツの腕と足を拘束だ!

ソウル「わぁ!ラザー凄いよ!教えた通りちゃんと使えてるよ!」

 けど、これ蔓ずっと出してると段々弱くなってくんだよな、体力もいるし。ここからあと3分間耐えれるか?

冷「作戦は悪くない。だが」

 !?な、なんだ足が凍って動けない!?

ソウル「やっぱ使っちゃっうよね!冷のクリスタル能力の、フリーズ!」


 次回【目標】

 ━━━━━━━━━━━━━━━

 おまけ 【キャラ説明】

 名前 «白山 冷»

 年齢 «17»

 出身 «地球〈日本〉»

 組織 «フラワー»

 クリスタル «フリーズ»

 武器 «片手剣»

 好きな事 «星を見る事»
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