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第三章 冥府の大樹林編
第55話 遥かに遠い背中【ソフィア視点】
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透き通るような純白の長髪が特徴的な少女ソフィア・フォン・ソルスティア。
彼女は現在、ある目的を持ってレンフォード領にやってきていた。
その目的とはずばり、クラウスが【冥府の大樹林】をどう統治するか、隣で観察し学ぶというもの。
この任務を父である国王アルデンから提案された時、彼女は二つ返事で頷いた。
「クラウス様の隣にいられるこの機会を、逃すわけにはいきません!」
意気込むソフィア。
とはいえ当然、ただ学ぶだけで終わらせるつもりはない。
未来の伴侶たる自分であれば、クラウスを支えることもできるはず――そうソフィアは考えていた。
「騙されたぁぁぁあああああ!!!」
そうして迎えた、【冥府の大樹林】の統治初日。
なぜか驚愕の声を上げるクラウスを不思議に思いながら、ソフィアは改めてアルデンから伝えられた内容を思い出していた。
アルデンは言っていた。
そもそもクラウスに【冥府の大樹林】が与えられることになったきっかけは、彼が魔王軍幹部を討伐した褒美にその地を望んだからだ。
しかしソフィアも知っての通り、ここは過去数百年にわたって、開拓に失敗し続けた未開の地。
クラウスの実力であっても、さすがに人々が暮らせる大地に戻すのは難しい。
そこでアルデンと側近のウィンダムは、クラウスの真の目的がマルコヴァール辺境伯の監視にあると睨んでいた。
だが、それを聞いたソフィアは「いや」と首を振った。
(いいえ――私のクラウス様に、不可能などあるはずがございません!)
確かにアルデンの言う通り、開拓の難易度は高い。
クラウスであろうと苦労するのは間違いないだろう。
しかし、彼と自分に与えられた数か月の時間を最大限に活用すれば、その活路も見出せるはず。
その過程において、自分は全力でクラウスを支えてみせる――そうソフィアは意気込んでいた。
だが、ソフィアはまだ完全には分かっていなかった。
自分が将来を共に過ごすであろう(?)相手が、どれほどの傑物であるかを。
そしてやってきた、今日この瞬間。
まずは土壌の調査でも始めるのだろうかと、ソフィアが考えていた直後だった。
「ソフィア。ここが俺の領土になったということは、何をしてもいいんだな?」
「え? は、はい。当然、基本的な統治方針はクラウス様に委ねられますが……」
「そうか。それを聞いて安心したぞ」
突然の問いに、ソフィアは困惑しながら頷く。
するとクラウスは、突如として意気揚々と魔力を練り始めた。
「ク、クラウス様? どうして突然、魔力を練り始めて……」
「レンフォード卿!? この魔力は――」
「なんて魔力の圧だ! 俺たち程度じゃ抗おうにも押し返されちまう!」
その魔力の圧は、明らかに調査用魔術のそれとは比べ物にならなかった。
まるで全力の魔術によって、この大地を破壊しようとしているかのようだ。
しかし、それは愚策。
かつてこの地を開拓しようとした者の多くが、同じ手段を用いて失敗したという結果が残されている。
(さすがのクラウス様であっても、これはさすがに無茶――)
思わず制止しようとするソフィアだが、すぐに彼女は口を閉ざした。
目の前にいる少年が浮かべる真剣な横顔に、目を奪われてしまったからだ。
そう。それはまるで、かつて彼が自分に指輪をプレゼントした時、向けてくれたものと同じ――
「全員、後ろに下がっていろ。これが俺の答えだ」
「クラウス様、いったい何を――」
――ソフィアが尋ねるより早く、クラウスはそれを唱えた。
「【過剰連撃・炸裂する爆炎】」
刹那、クラウスの手から放たれるは炎の奔流。
それが地面に接触した瞬間、大爆発を起こし一帯を焼け野原へと変えてみせた。
「きゃあっ!」
「なっ! なんて威力だ!?」
魔王軍幹部を倒したその実力に見合う、圧倒的な火力。
だが、これだけでは意味がないことをソフィアは知っていた。
(大樹林が持つ最大の特徴は、その圧倒的な魔力量。いくら草木を燃やしたところで、すぐに周辺一帯から魔力を吸収し再生されるはず。この程度では、その場しのぎにしかなりません!)
冷静に分析するソフィア。
そんな彼女が真に驚愕するのは、その直後のことだった。
クラウスが放った、炎の奔流の着弾点。
そこにはまだ魔力の塊が残っており――突如として怒涛の連続爆破を引き起こしたのだ。
その結果、わずか五分後。
今度こそ辺り一面は、魔力の痕跡一つ残さない焦土に変貌していた。
「「「……………………(ぽかーん)」」」
思わず、呆然と立ち尽くすことしかできないソフィアたち。
そんな中、いち早く我に返ったソフィアは、自分の過ちを悟る。
(私はいったい、何を勘違いしていたのでしょう。過去には誰も成功しなかったから、今回も失敗する……そんな常識が、クラウス様に通じるはずがありませんでした!)
現実を思い知らされた今なら、そう思ってしまった理由が分かる。
今回の任務を聞いた時、ソフィアはその難易度の高さから、さすがのクラウスであっても苦労する――つまり、自分が力を貸せるシチュエーションがやってくると思ってしまった。
彼の支えになりたいという思いが先走り、現実が見えていなかったのだ。
(これではいけません。クラウス様の伴侶たるもの、しかと彼の実力を見抜けなければなりません!)
その点でいえば、彼の従者であるマリーの方が、全てを分かっていたかのような落ち着きを見せている。
そんな彼女に抱くわずかな嫉妬心。王女たる自分が、この程度のことで動揺していてはならない。
深呼吸するソフィア。
そんな彼女に向かって、ひとしきり笑いきったクラウスが語りかけてくる
「どうだ、ソフィア。お前たちでは俺を測ることなどできないと理解できたか?」
「……はい、クラウス様。私はまた一から、精進する所存です!」
「? そ、そうか。それならいい」
想定していなかった答えに、「何を言っているんだコイツは?」と怪訝な表情を浮かべるクラウス。
だが盲目な恋する少女では、クラウスのその様子に気付くことができなかった。
その代わり、彼女は心の中で新たな目標を立てる。
大樹林を開拓する過程で、クラウスの支えになるという当初の目的は破綻した。
しかし、そんなことで諦める自分ではない。
(今はまだ、その背中は遥か遠く……それでも私は絶対に諦めません! 共に過ごす日々の中で、ほんのわずかでも貴方に追いついてみせます!)
かくして、【冥府の大樹林】での日々が始まるのだった。
――――――――――――――――――――
【大切なお願い】
本日より新作
『ゲーム中盤で死ぬ悪役貴族に転生したので、外れスキル【テイム】を駆使して最強を目指してみた』
を投稿させていただきました。
大変面白い出来になっているので、ぜひご一読いただけると幸いです!
彼女は現在、ある目的を持ってレンフォード領にやってきていた。
その目的とはずばり、クラウスが【冥府の大樹林】をどう統治するか、隣で観察し学ぶというもの。
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意気込むソフィア。
とはいえ当然、ただ学ぶだけで終わらせるつもりはない。
未来の伴侶たる自分であれば、クラウスを支えることもできるはず――そうソフィアは考えていた。
「騙されたぁぁぁあああああ!!!」
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なぜか驚愕の声を上げるクラウスを不思議に思いながら、ソフィアは改めてアルデンから伝えられた内容を思い出していた。
アルデンは言っていた。
そもそもクラウスに【冥府の大樹林】が与えられることになったきっかけは、彼が魔王軍幹部を討伐した褒美にその地を望んだからだ。
しかしソフィアも知っての通り、ここは過去数百年にわたって、開拓に失敗し続けた未開の地。
クラウスの実力であっても、さすがに人々が暮らせる大地に戻すのは難しい。
そこでアルデンと側近のウィンダムは、クラウスの真の目的がマルコヴァール辺境伯の監視にあると睨んでいた。
だが、それを聞いたソフィアは「いや」と首を振った。
(いいえ――私のクラウス様に、不可能などあるはずがございません!)
確かにアルデンの言う通り、開拓の難易度は高い。
クラウスであろうと苦労するのは間違いないだろう。
しかし、彼と自分に与えられた数か月の時間を最大限に活用すれば、その活路も見出せるはず。
その過程において、自分は全力でクラウスを支えてみせる――そうソフィアは意気込んでいた。
だが、ソフィアはまだ完全には分かっていなかった。
自分が将来を共に過ごすであろう(?)相手が、どれほどの傑物であるかを。
そしてやってきた、今日この瞬間。
まずは土壌の調査でも始めるのだろうかと、ソフィアが考えていた直後だった。
「ソフィア。ここが俺の領土になったということは、何をしてもいいんだな?」
「え? は、はい。当然、基本的な統治方針はクラウス様に委ねられますが……」
「そうか。それを聞いて安心したぞ」
突然の問いに、ソフィアは困惑しながら頷く。
するとクラウスは、突如として意気揚々と魔力を練り始めた。
「ク、クラウス様? どうして突然、魔力を練り始めて……」
「レンフォード卿!? この魔力は――」
「なんて魔力の圧だ! 俺たち程度じゃ抗おうにも押し返されちまう!」
その魔力の圧は、明らかに調査用魔術のそれとは比べ物にならなかった。
まるで全力の魔術によって、この大地を破壊しようとしているかのようだ。
しかし、それは愚策。
かつてこの地を開拓しようとした者の多くが、同じ手段を用いて失敗したという結果が残されている。
(さすがのクラウス様であっても、これはさすがに無茶――)
思わず制止しようとするソフィアだが、すぐに彼女は口を閉ざした。
目の前にいる少年が浮かべる真剣な横顔に、目を奪われてしまったからだ。
そう。それはまるで、かつて彼が自分に指輪をプレゼントした時、向けてくれたものと同じ――
「全員、後ろに下がっていろ。これが俺の答えだ」
「クラウス様、いったい何を――」
――ソフィアが尋ねるより早く、クラウスはそれを唱えた。
「【過剰連撃・炸裂する爆炎】」
刹那、クラウスの手から放たれるは炎の奔流。
それが地面に接触した瞬間、大爆発を起こし一帯を焼け野原へと変えてみせた。
「きゃあっ!」
「なっ! なんて威力だ!?」
魔王軍幹部を倒したその実力に見合う、圧倒的な火力。
だが、これだけでは意味がないことをソフィアは知っていた。
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クラウスが放った、炎の奔流の着弾点。
そこにはまだ魔力の塊が残っており――突如として怒涛の連続爆破を引き起こしたのだ。
その結果、わずか五分後。
今度こそ辺り一面は、魔力の痕跡一つ残さない焦土に変貌していた。
「「「……………………(ぽかーん)」」」
思わず、呆然と立ち尽くすことしかできないソフィアたち。
そんな中、いち早く我に返ったソフィアは、自分の過ちを悟る。
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「どうだ、ソフィア。お前たちでは俺を測ることなどできないと理解できたか?」
「……はい、クラウス様。私はまた一から、精進する所存です!」
「? そ、そうか。それならいい」
想定していなかった答えに、「何を言っているんだコイツは?」と怪訝な表情を浮かべるクラウス。
だが盲目な恋する少女では、クラウスのその様子に気付くことができなかった。
その代わり、彼女は心の中で新たな目標を立てる。
大樹林を開拓する過程で、クラウスの支えになるという当初の目的は破綻した。
しかし、そんなことで諦める自分ではない。
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