50 / 58
第三章 冥府の大樹林編
第50話 とことん善行を施してみよう! ①
しおりを挟む
魔物大暴走の翌日。
俺はマリーやミリカトルと共に、領都から馬車で3時間ほどあるフィガナ村へやってきていた。
この村は農業が盛んであり、領内全体に様々な農作物を供給してくれている。
そんなフィガナ村だが、ここ数週間ほど“とある問題”に頭を悩まされているらしい。
以前から度々作物を狙った魔物が出現していたのだが、最近はその強さが増し追い払うことができなくなったのだとか。
十中八九、邪神ミリカトルの封印を解いた影響が出ているのだろう。
そのため問題を解決するべくやってきた俺たちの前に、フィガナ村の村長が現れる。
村長は俺を見て感極まったようにプルプルと震えていた。
「まさか領主様が自ら、このような村に足を運んでくださるとは……感謝のしようもありません」
「気にするな。どんなものであれ、領民の悩みを解決するのが領主の務めだからな」
「おおっ……! なんと素晴らしいお言葉か……!」
普段なら何があっても口にしない言葉をかけ、村長の信頼度を上げておく。
これはさぞ、俺の評判が下がることだろう。
今からこの評価が反転するときが待ち遠しくなり「ククク」と笑みを零すと、隣にいるミリカトルが引きつった表情を浮かべる。
「なんじゃ? 言っていることは聖人のはずなのに、やけに禍々しい何かを感じるんじゃが……」
「何を仰っているのですがミリカトル様。ご主人様はいつ何時でも私たちのためを思い尽力してくださる素晴らしいお方です。お言葉を慎んでください」
「こっちはこっちで、なぜかわらわに当たりがキツイんじゃが……」
情けない声を漏らすミリカトルを無視し、俺は被害の出た畑を見渡した。
土は掘り起こされ、作物は幾つも食い荒らされている。
残された魔力の痕跡から、出現した魔物は恐らくCランク以上。
ただの村が保有する戦力で防衛するのは確かに難しいだろう。
ならどうするか?
答えは簡単。外部装置によって村の戦力を底上げしてやればいい。
「ミリカトル、アレを用意しろ」
「うむ」
俺の指示に従い、ミリカトルが人の高さほどある巨大な固定砲台を畑の横に設置する。
それを見た村長は目を丸くした。
「領主様、これはいったい……?」
「溜め込んだ魔力を放ち魔物を殲滅するアイテム、通称【特殊固定魔力砲台】だ。これさえあれば魔物を追い払えるだろう」
「なんと……!」
砲身以外動かせないのが玉に瑕だが、耐久性と威力は確かなもの。
構造を設計したのは俺で、実物自体はミリカトルが一晩で作ってくれた。
設置された【特殊固定魔力砲台】を見て満足げに頷く俺の前で、村長が「しかし」と切り出す。
「これを使うのには魔力が必要なのですよね? 我々の村に魔力を保有している者は少なく、いたとしてもほんの僅かなのですが……」
「それについても問題ない。これを見ろ」
「……それは魔石ですか?」
「ああ、その通りだ」
ただし、ただの魔石ではない。
通常の魔石は内部に蓄えた魔力を消費すればそれっきりだが、これは新たに大気から魔力を吸収することができる特殊仕様。
つまるところ、現在レンフォード領内に有り余っている過剰魔力をあえてエネルギー源として利用してやるのだ。
過剰魔力を消費し、難敵である魔物を殲滅するというまさに一石二鳥の作戦。
これを領内の各町村に設置してやれば、そう遠くないうちに過剰魔力問題は完全に解決するだろう。
ちなみにこの魔石は特殊仕様なため作成にはかなりの手間がかかるのだが、ミリカトルが一晩で作ってくれた。
さすが賢帝邪神を名乗るだけのことはある。
この調子で【特殊固定魔力砲台】合わせて100個ほど量産させようと思う。
「それにしてもまさか、ミリカトルが俺のお願いにここまで全力で応えてくれるとはな。生かしておいて正解だった」
「記憶を捏造するでない! おぬしが工房にわらわを閉じ込めた上、明日までに作れと命令してきたのであろうが!? しかもずっと見張りおって! 気が気ではなかったわ!」
「ご主人様と工房で一晩中二人っきり……絶対に許せません」
「おいクラウスよ! おぬしの従者がさらに黒いオーラを纏っておるんじゃが!?」
暗殺者なんだからそりゃ黒いオーラくらい纏うだろう。何を言っているんだコイツは。
ミリカトルの意図が分からなかった俺は、ふとあることに気付き前方に視線を向ける。
「話をすればさっそくか」
畑の奥。そこには唸り声をならしながらこちらを睨む狼型のCランク魔物・レッドファングがいた。
今にも畑の食料を奪おうとしているみたいだ。
「試験運用の時間だな」
村長に魔石を渡した後、【特殊固定魔力砲台】の使い方を教える。
村長は戸惑いながらもその方法に従い、魔石を指定箇所に設置した。
あとは砲身を敵に定め、スイッチを押してやれば――
「放射」
「ッッッ!? ガルゥゥゥ!?」
――刹那。
砲身から圧縮されたレーザーが解き放たれ、いともたやすくレッドファングの胴体を貫いた。
そのまま崩れ落ちるレッドファングを見て、村長が目を輝かせる。
「なんと! 我々が力を尽くしても追い払えなかった魔物がこんなに容易く倒せるとは!」
「これで問題は解決だな」
「はい! 領主様にはなんとお礼を申し上げればよいことか……」
「いらん。民が安全に暮らせるのであれば、それ以外に俺が望むことはない」
「りょ、領主様……!」
感激した様子の村長を見てミッション成功を確信した俺は、その場で踵を返す。
この調子でどんどん領民の信頼度を上げていくとしよう。
評価が逆転した時が楽しみだ。
「よし、次に向かうぞ」
そうして俺はマリーとミリカトルを連れ、次の現場に向かうのだった。
俺はマリーやミリカトルと共に、領都から馬車で3時間ほどあるフィガナ村へやってきていた。
この村は農業が盛んであり、領内全体に様々な農作物を供給してくれている。
そんなフィガナ村だが、ここ数週間ほど“とある問題”に頭を悩まされているらしい。
以前から度々作物を狙った魔物が出現していたのだが、最近はその強さが増し追い払うことができなくなったのだとか。
十中八九、邪神ミリカトルの封印を解いた影響が出ているのだろう。
そのため問題を解決するべくやってきた俺たちの前に、フィガナ村の村長が現れる。
村長は俺を見て感極まったようにプルプルと震えていた。
「まさか領主様が自ら、このような村に足を運んでくださるとは……感謝のしようもありません」
「気にするな。どんなものであれ、領民の悩みを解決するのが領主の務めだからな」
「おおっ……! なんと素晴らしいお言葉か……!」
普段なら何があっても口にしない言葉をかけ、村長の信頼度を上げておく。
これはさぞ、俺の評判が下がることだろう。
今からこの評価が反転するときが待ち遠しくなり「ククク」と笑みを零すと、隣にいるミリカトルが引きつった表情を浮かべる。
「なんじゃ? 言っていることは聖人のはずなのに、やけに禍々しい何かを感じるんじゃが……」
「何を仰っているのですがミリカトル様。ご主人様はいつ何時でも私たちのためを思い尽力してくださる素晴らしいお方です。お言葉を慎んでください」
「こっちはこっちで、なぜかわらわに当たりがキツイんじゃが……」
情けない声を漏らすミリカトルを無視し、俺は被害の出た畑を見渡した。
土は掘り起こされ、作物は幾つも食い荒らされている。
残された魔力の痕跡から、出現した魔物は恐らくCランク以上。
ただの村が保有する戦力で防衛するのは確かに難しいだろう。
ならどうするか?
答えは簡単。外部装置によって村の戦力を底上げしてやればいい。
「ミリカトル、アレを用意しろ」
「うむ」
俺の指示に従い、ミリカトルが人の高さほどある巨大な固定砲台を畑の横に設置する。
それを見た村長は目を丸くした。
「領主様、これはいったい……?」
「溜め込んだ魔力を放ち魔物を殲滅するアイテム、通称【特殊固定魔力砲台】だ。これさえあれば魔物を追い払えるだろう」
「なんと……!」
砲身以外動かせないのが玉に瑕だが、耐久性と威力は確かなもの。
構造を設計したのは俺で、実物自体はミリカトルが一晩で作ってくれた。
設置された【特殊固定魔力砲台】を見て満足げに頷く俺の前で、村長が「しかし」と切り出す。
「これを使うのには魔力が必要なのですよね? 我々の村に魔力を保有している者は少なく、いたとしてもほんの僅かなのですが……」
「それについても問題ない。これを見ろ」
「……それは魔石ですか?」
「ああ、その通りだ」
ただし、ただの魔石ではない。
通常の魔石は内部に蓄えた魔力を消費すればそれっきりだが、これは新たに大気から魔力を吸収することができる特殊仕様。
つまるところ、現在レンフォード領内に有り余っている過剰魔力をあえてエネルギー源として利用してやるのだ。
過剰魔力を消費し、難敵である魔物を殲滅するというまさに一石二鳥の作戦。
これを領内の各町村に設置してやれば、そう遠くないうちに過剰魔力問題は完全に解決するだろう。
ちなみにこの魔石は特殊仕様なため作成にはかなりの手間がかかるのだが、ミリカトルが一晩で作ってくれた。
さすが賢帝邪神を名乗るだけのことはある。
この調子で【特殊固定魔力砲台】合わせて100個ほど量産させようと思う。
「それにしてもまさか、ミリカトルが俺のお願いにここまで全力で応えてくれるとはな。生かしておいて正解だった」
「記憶を捏造するでない! おぬしが工房にわらわを閉じ込めた上、明日までに作れと命令してきたのであろうが!? しかもずっと見張りおって! 気が気ではなかったわ!」
「ご主人様と工房で一晩中二人っきり……絶対に許せません」
「おいクラウスよ! おぬしの従者がさらに黒いオーラを纏っておるんじゃが!?」
暗殺者なんだからそりゃ黒いオーラくらい纏うだろう。何を言っているんだコイツは。
ミリカトルの意図が分からなかった俺は、ふとあることに気付き前方に視線を向ける。
「話をすればさっそくか」
畑の奥。そこには唸り声をならしながらこちらを睨む狼型のCランク魔物・レッドファングがいた。
今にも畑の食料を奪おうとしているみたいだ。
「試験運用の時間だな」
村長に魔石を渡した後、【特殊固定魔力砲台】の使い方を教える。
村長は戸惑いながらもその方法に従い、魔石を指定箇所に設置した。
あとは砲身を敵に定め、スイッチを押してやれば――
「放射」
「ッッッ!? ガルゥゥゥ!?」
――刹那。
砲身から圧縮されたレーザーが解き放たれ、いともたやすくレッドファングの胴体を貫いた。
そのまま崩れ落ちるレッドファングを見て、村長が目を輝かせる。
「なんと! 我々が力を尽くしても追い払えなかった魔物がこんなに容易く倒せるとは!」
「これで問題は解決だな」
「はい! 領主様にはなんとお礼を申し上げればよいことか……」
「いらん。民が安全に暮らせるのであれば、それ以外に俺が望むことはない」
「りょ、領主様……!」
感激した様子の村長を見てミッション成功を確信した俺は、その場で踵を返す。
この調子でどんどん領民の信頼度を上げていくとしよう。
評価が逆転した時が楽しみだ。
「よし、次に向かうぞ」
そうして俺はマリーとミリカトルを連れ、次の現場に向かうのだった。
2
お気に入りに追加
1,160
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ハズレ召喚として追放されたボクは、拡大縮小カメラアプリで異世界無双
さこゼロ
ファンタジー
突然、異世界に転生召喚された4人の少年少女たち。儀式を行った者たちに言われるがまま、手に持っていたスマホのアプリを起動させる。
ある者は聖騎士の剣と盾、
ある者は聖女のローブ、
それぞれのスマホからアイテムが出現する。
そんな中、ひとりの少年のスマホには、画面にカメラアプリが起動しただけ。
ハズレ者として追放されたこの少年は、これからどうなるのでしょうか…
if分岐の続編として、
「帰還した勇者を護るため、今度は私が転移します!」を公開しています(^^)
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる