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第二章 王都編
第36話 積年の恨みを晴らそう!
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王都の冒険者ギルドで『レッドドラゴンの討伐依頼』を受けてから約1時間後。
俺、ローラ、ギルマスの三人は依頼人のもとにまでやってきていた。
何でも今回の依頼人は、王都近くの小領地を治めるミューリィ男爵という貴族とのことだった。
館の前で待機していると、中から一人の女性が姿を現す。
見た目は40歳前後だろうか。
貴族の女性らしく綺麗に着飾っており、特に絹のような毛皮でできたコートにはやけに目を引かれた。
しかしそんな優雅な見た目とは裏腹に表情は険しく、彼女はどこか苛立った雰囲気を纏っていた。
「貴方たちが、今回依頼を受けてくれた方たちね……あら、ギルドマスターさんもいらっしゃるの」
「は、はい。ご無沙汰しております、ミューリィ様」
「……まあいいわ。それよりも今回は、ちゃんと依頼を達成していただけるんでしょうね?」
「も、もちろんでございます!」
二人は既に面識があったようで、どこか緊迫した会話を繰り広げていた。
まあ大方、相手が貴族だということでギルマスが緊張しているとかその辺りだろう。
「それで、獲物はどこにいるんだ?」
ずっとその様子を眺めているだけなのも退屈だったのでそう割って入ると、ミューリィはピクリと眉をひそめた。
しかしすぐ元通りの表情になり、その場で踵を返す。
「これから案内いたします。ついてきてください」
◇◇◇
ミューリィの用意した馬車に乗ること30分、俺たちは近場にある山脈のふもとにたどり着いた。
そして、とうとうそれが視界に入ってくる。
「ゴォォォォォオオオオオオ!!!」
山のふもとには巨大な赤鱗の竜――レッドドラゴンが存在し、今も高らかに雄叫びを上げていた。
ミューリィは御者に命じて馬車を止めさせ、ゆっくりと口を開く。
「見ての通り、20日ほど前からあそこにレッドドラゴンが居座っているのです。あの山脈にはトンネルが通っているのですが、現在は行商人などが行き来できない状況です。領主の私としては一刻も早くこの事態を解決するべく依頼を出させていただきました」
道中でも説明してくれた内容を、ご丁寧に繰り返すミューリィ。
何はともあれ、アレを倒せばいいということだろう。
「とりあえず、気付かれていないうちに一発入れるとするか」
馬車から降りた俺は、改めてレッドドラゴンを見据える。
改めてじっくり見てみると、そのサイズはかなり大きく――
「いや、本当に大きいな」
その巨体を見上げ、俺は思わずそう呟いた。
レッドドラゴン自体はゲームに登場した魔物だが、それと比べてもかなり大きいような気がする。
なんなら色についても、ゲームよりだいぶ濃い赤に見えるが……
「まあ、ゲームでは画面越しに見ていたせいで実際とは少し違うように見えたってことだろうな。とりあえず倒してしまえば問題ないだろう」
そう結論を出し、俺は右手を前に出す。
そのタイミングでふと、数ヵ月前の記憶が脳裏を過った。
レッドドラゴン。
改めて思い返してみると、俺とコイツの間には浅からぬ因縁があった。
そう、それは俺がまだこの世界に転生して間もない頃。
俺は専属シェフが出してきた『レッドドラゴンのレバー』に文句を言い、牢屋に入れてやった。
しかしそれがなぜか悪徳商人の逮捕や、俺が配下に対して寛容などという事実無根な噂が広まるきっかけになってしまったのだ。
それこそが全ての始まり。
あの事件がなかったら――否、初めからレッドドラゴンがこの世にいなければ、今ごろは俺の悪評が国中に広がっていた未来もあったかもしれない。
この討伐依頼には、そういった積年の恨みを晴らすという大きな意味も含まれているのだ!
(確か、レッドドラゴンの弱点は水属性だったよな)
ゲームにおける弱点を思い出し、俺は魔力を練り上げていく。
「……やっぱりおかしい。あの大きさといい色といい、通常のレッドドラゴンとは違う気が――はっ、まさか! お待ちください、主様! アレをただのレッドドラゴンだと思えばとんでもない目に――」
今にも魔術を放とうとしたとき、後ろにいるローラが何かを叫ぶ。
しかし俺は目の前の元凶を消滅させることに集中していたため、何一つ聞いていなかった。
そして、
「【天穿つ水流】」
解き放たれた巨大な水流が、一目散にレッドドラゴンへと向かう。
鋭い水の槍は、レッドドラゴンの硬質な皮膚をも易々と貫く――
ドゴォォォォオオオオオオオン!!!
――そう確信した直後のことだった。
水流とレッドドラゴンが接触した瞬間、この世のものとは思えない轟音とともに大爆発が生じた。
その光景を見て、俺はきょとんと小首を傾げる。
(あれ、おかしいな? 予定ならレッドドラゴンに直径5メートル程度の穴を開けるくらいで済むはずだったのに……)
そんなことを考えながら待つこと数十秒。
砂塵が吹き荒れたその場所に、レッドドラゴンの死体は一欠片すら残されていなかった。
「……ふむ」
ちょっとやりすぎてしまっただろうか。
幸いにもレッドドラゴンが山脈から離れた位置にいたおかげで、周囲への被害はなさそうだが……
(せっかくだし、残った部位は換金して金の亡者アピールをしようと思っていたんだが……それは難しそうだな、残念だ)
……まあいい、細かいことを気にしないのが悪のカリスマというもの。
それより、
(積年の恨み、とうとう晴らしたぞ!)
そんな満足感とともに、俺はしばらくその場で喜びを噛み締めるのだった。
「あ、あの~、クラウス様」
それからどれだけ時間が経っただろうか。
背後にいるギルマスが、恐る恐るといった様子で話しかけてくる。
「なんだ?」
「いえ、その、実は、改めて今回の報酬についてお話しさせていただきたいのですが……」
「……ふむ」
このタイミングでその話題を切り出してくる理由は一つしか考えられない。
報酬金額が通常より高く設定されていたことに、ようやく気付いたのだろう。
しかし、残念ながら既に依頼は達成された後。
いくらゴネてこようが割り引いてやる気など毛頭ない!
俺は意地の悪い笑みを浮かべながら、ギルマスに告げる。
「悪いがお前が何を言ってこようが、交渉に応じるつもりはない」
「それはどういう……?」
「俺への報酬は依頼書に書かれていた通りの額を払ってもらう。これは絶対だ」
「っ、それはつまり……!」
「俺から伝えることは以上だ。もうここに用はない、報酬は後でローラにでも渡しておけ」
「は、はいっ! 了解いたしました!」
そんなやり取りの後、俺は風魔術を使ってその場から立ち去る。
来た時と同じように、また馬車で一時間かけて戻るのも面倒だからな。
「しかし、思ったより早く済んだから時間が余ったな……そうだ、せっかくだし隠しダンジョンの続きでも攻略するか!」
こうして俺は本来の目的を達成できた満足感とともに、一直線に隠しダンジョンへと向かうのだった。
俺、ローラ、ギルマスの三人は依頼人のもとにまでやってきていた。
何でも今回の依頼人は、王都近くの小領地を治めるミューリィ男爵という貴族とのことだった。
館の前で待機していると、中から一人の女性が姿を現す。
見た目は40歳前後だろうか。
貴族の女性らしく綺麗に着飾っており、特に絹のような毛皮でできたコートにはやけに目を引かれた。
しかしそんな優雅な見た目とは裏腹に表情は険しく、彼女はどこか苛立った雰囲気を纏っていた。
「貴方たちが、今回依頼を受けてくれた方たちね……あら、ギルドマスターさんもいらっしゃるの」
「は、はい。ご無沙汰しております、ミューリィ様」
「……まあいいわ。それよりも今回は、ちゃんと依頼を達成していただけるんでしょうね?」
「も、もちろんでございます!」
二人は既に面識があったようで、どこか緊迫した会話を繰り広げていた。
まあ大方、相手が貴族だということでギルマスが緊張しているとかその辺りだろう。
「それで、獲物はどこにいるんだ?」
ずっとその様子を眺めているだけなのも退屈だったのでそう割って入ると、ミューリィはピクリと眉をひそめた。
しかしすぐ元通りの表情になり、その場で踵を返す。
「これから案内いたします。ついてきてください」
◇◇◇
ミューリィの用意した馬車に乗ること30分、俺たちは近場にある山脈のふもとにたどり着いた。
そして、とうとうそれが視界に入ってくる。
「ゴォォォォォオオオオオオ!!!」
山のふもとには巨大な赤鱗の竜――レッドドラゴンが存在し、今も高らかに雄叫びを上げていた。
ミューリィは御者に命じて馬車を止めさせ、ゆっくりと口を開く。
「見ての通り、20日ほど前からあそこにレッドドラゴンが居座っているのです。あの山脈にはトンネルが通っているのですが、現在は行商人などが行き来できない状況です。領主の私としては一刻も早くこの事態を解決するべく依頼を出させていただきました」
道中でも説明してくれた内容を、ご丁寧に繰り返すミューリィ。
何はともあれ、アレを倒せばいいということだろう。
「とりあえず、気付かれていないうちに一発入れるとするか」
馬車から降りた俺は、改めてレッドドラゴンを見据える。
改めてじっくり見てみると、そのサイズはかなり大きく――
「いや、本当に大きいな」
その巨体を見上げ、俺は思わずそう呟いた。
レッドドラゴン自体はゲームに登場した魔物だが、それと比べてもかなり大きいような気がする。
なんなら色についても、ゲームよりだいぶ濃い赤に見えるが……
「まあ、ゲームでは画面越しに見ていたせいで実際とは少し違うように見えたってことだろうな。とりあえず倒してしまえば問題ないだろう」
そう結論を出し、俺は右手を前に出す。
そのタイミングでふと、数ヵ月前の記憶が脳裏を過った。
レッドドラゴン。
改めて思い返してみると、俺とコイツの間には浅からぬ因縁があった。
そう、それは俺がまだこの世界に転生して間もない頃。
俺は専属シェフが出してきた『レッドドラゴンのレバー』に文句を言い、牢屋に入れてやった。
しかしそれがなぜか悪徳商人の逮捕や、俺が配下に対して寛容などという事実無根な噂が広まるきっかけになってしまったのだ。
それこそが全ての始まり。
あの事件がなかったら――否、初めからレッドドラゴンがこの世にいなければ、今ごろは俺の悪評が国中に広がっていた未来もあったかもしれない。
この討伐依頼には、そういった積年の恨みを晴らすという大きな意味も含まれているのだ!
(確か、レッドドラゴンの弱点は水属性だったよな)
ゲームにおける弱点を思い出し、俺は魔力を練り上げていく。
「……やっぱりおかしい。あの大きさといい色といい、通常のレッドドラゴンとは違う気が――はっ、まさか! お待ちください、主様! アレをただのレッドドラゴンだと思えばとんでもない目に――」
今にも魔術を放とうとしたとき、後ろにいるローラが何かを叫ぶ。
しかし俺は目の前の元凶を消滅させることに集中していたため、何一つ聞いていなかった。
そして、
「【天穿つ水流】」
解き放たれた巨大な水流が、一目散にレッドドラゴンへと向かう。
鋭い水の槍は、レッドドラゴンの硬質な皮膚をも易々と貫く――
ドゴォォォォオオオオオオオン!!!
――そう確信した直後のことだった。
水流とレッドドラゴンが接触した瞬間、この世のものとは思えない轟音とともに大爆発が生じた。
その光景を見て、俺はきょとんと小首を傾げる。
(あれ、おかしいな? 予定ならレッドドラゴンに直径5メートル程度の穴を開けるくらいで済むはずだったのに……)
そんなことを考えながら待つこと数十秒。
砂塵が吹き荒れたその場所に、レッドドラゴンの死体は一欠片すら残されていなかった。
「……ふむ」
ちょっとやりすぎてしまっただろうか。
幸いにもレッドドラゴンが山脈から離れた位置にいたおかげで、周囲への被害はなさそうだが……
(せっかくだし、残った部位は換金して金の亡者アピールをしようと思っていたんだが……それは難しそうだな、残念だ)
……まあいい、細かいことを気にしないのが悪のカリスマというもの。
それより、
(積年の恨み、とうとう晴らしたぞ!)
そんな満足感とともに、俺はしばらくその場で喜びを噛み締めるのだった。
「あ、あの~、クラウス様」
それからどれだけ時間が経っただろうか。
背後にいるギルマスが、恐る恐るといった様子で話しかけてくる。
「なんだ?」
「いえ、その、実は、改めて今回の報酬についてお話しさせていただきたいのですが……」
「……ふむ」
このタイミングでその話題を切り出してくる理由は一つしか考えられない。
報酬金額が通常より高く設定されていたことに、ようやく気付いたのだろう。
しかし、残念ながら既に依頼は達成された後。
いくらゴネてこようが割り引いてやる気など毛頭ない!
俺は意地の悪い笑みを浮かべながら、ギルマスに告げる。
「悪いがお前が何を言ってこようが、交渉に応じるつもりはない」
「それはどういう……?」
「俺への報酬は依頼書に書かれていた通りの額を払ってもらう。これは絶対だ」
「っ、それはつまり……!」
「俺から伝えることは以上だ。もうここに用はない、報酬は後でローラにでも渡しておけ」
「は、はいっ! 了解いたしました!」
そんなやり取りの後、俺は風魔術を使ってその場から立ち去る。
来た時と同じように、また馬車で一時間かけて戻るのも面倒だからな。
「しかし、思ったより早く済んだから時間が余ったな……そうだ、せっかくだし隠しダンジョンの続きでも攻略するか!」
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