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第一章 モブ悪役転生編
第10話 土地の守り神をぶっ〇そう!
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クラウスに転生してから3週間が経過したある日(ウィンダム侯爵に返答を送ってから数日後)。
領民の間になかなか悪評が広まらないことに対して、俺は不満を抱いていた。
「マリーに対する仕打ちや、ウィンダム侯爵への返答に関してはうまくいったと思ったんだがな……」
しかしよくよく考えてみると、それらは館内や領外で発生したイベント。
領民にとっては知る機会のない出来事だったのかもしれない。
こうなった以上、領民にも噂が広がるよう、より大きな悪事を行うしかないだろう。
「何か手っ取り早い方法はないか……ん、待てよ?」
そこで俺はふと思い出した。
先日、幾つものダンジョンを攻略するために領都付近を散策している際、やけに豪華な祠らしきものが祀られているのを見たのだ。
アレはきっと、この土地を守る神を祀るためのものに違いない。
領民が信仰している神の祠を壊してやれば、今度こそ彼らは俺に憎しみを向けることだろう。
さらに、他にも一つメリットが存在する。
以前からもしやと思っていたのだが、俺がどれだけ悪事を繰り返しても評価が上がってしまうのは、ステータスの幸運値が高い影響かもしれない。
ゲーム世界において、幸運値はスキルの成功率やアイテムの取得率に関わる項目でしかなかった。
しかしゲームが現実となった今、その値がどう影響してくるかは分からない。
念には念を入れた方がいいだろう。
「祠を破壊して神の怒りを買うことができれば、おのずと幸運値も下がるはず……うん、まさに一石二鳥の方法だ!」
方針を決めた俺は、さっそく祠のある場所に向かうために執務室を飛び出す。
しかし、
「ご主人様?」
「いったいどちらに行かれるおつもりで?」
げっ。
運が悪いことに、さっそくマリーとオリヴァーに鉢合わせてしまった。
こんなことなら、窓から飛び出した方がよかったか。
とはいえ、この程度のことで方針を変えるつもりはない。
俺は狼狽えることなく、2人に堂々と告げた。
「重大な用事ができたのでそちらに向かう」
「なりません。今年は領内の作物の収穫量が著しく減少すると予測されており、そのための対策会議を開くと今朝お伝えしたはずです」
む、そう言われてみれば確かに、オリヴァーからそんなことを言われた気がする。
ただ一度決めた以上、折れてやるつもりは毛頭ないが。
「会議までには戻る、それでいいだろう?」
「……でしたら、せめて私も付き添わせていただきます。よろしいですね?」
「ふむ、まあいいだろう」
祠を破壊した際、見物人がいた方が噂の広まりが早まると考えた俺は頷いた。
「で、でしたら私も……」
「いえ、今回は私とクラウス様だけで出ます。マリーは会議の準備を手伝ってください」
「……分かりました」
同行をオリヴァーから断られ、しゅんとするマリー。
外に出た際にお披露目したい暗殺術でもあったのだろうか。
いずれにせよ、俺とオリヴァーは二人で祠に向かうのだった。
◇◇◇
歩くこと30分、俺たちは目的地にたどり着いた。
まるで草花が枯れ切ったかのような荒野の真ん中に、ポツンと豪華な祠が建っている。
このアンバランスさは気になるが、まあファンタジー世界とはそういうものだろう。
以前見つけた際も、その存在感には目を奪われたというものだ。
「く、クラウス様!? いったいここで何をされるおつもりなのですか?」
ようやく俺の狙いを少しは察したのか、オリヴァーは震える声でそう尋ねてくる。
ふむふむ、いい反応だ。まさか自分が仕える当主が土地の守り神に手を出そうとは思いもしなかったのだろう。
ただし俺は、言葉で答えてやるほど親切ではない。
俺は右手を前に差し伸べると、返答代わりの一撃を放つ。
「【炸裂する爆炎】」
直後、祠がドカーン! という爆音とともに爆散する。
うんうん、爽快爽快!
満足しながらその光景を眺めていると、オリヴァーは普段の仏頂面をどこにやったのか、ポカーンと間抜けな表情を浮かべていた。
「そんな馬鹿な……こんなことをしてしまえば、もうレンフォード領に明日は来ませんぞ……!」
素晴らしいリアクションを見せてくれるオリヴァー。
さすがに年の功があるおかげか、場の盛り上げ方をよく知っている。
やっぱりオリヴァーを連れてきたのは正解だったなと確信した、その直後だった。
『クハハハハ……よくぞ我の封印を解いてくれたな?』
「ん?」
変な声が聞こえたので祠に視線をやると、爆風の中から1体の禍々しい存在が現れる。
どうやらアレが、この祠で祀られていた神らしい。
まさか本体まで登場するとは、さすがにこれは予想外だ。
――だが、これはこれでちょうどいい。
神は祠を破壊されたことにお怒りなのか、両手を天に上げ、魔力で真っ黒な球体を生み出す。
『貴様には感謝しよう、名も知らぬ愚者よ。せめてもの慈悲として一撃で葬り去ってやる。しかと聞け! 我が名は邪し――』
「【地獄の業火】」
『――え? ぐぎゃぁぁぁあああああああ!』
神が何かを言おうとしていたが、面倒だったので聞き終えるまえに魔術を放ってしまった。
まあいいか、今から倒す神のことなんて特に興味ないし。
すると漆黒の炎の中、もがき苦しむように神が手を伸ばしてくる。
『ま、待て! 落ち着け! 我を助けてくれたら貴様と契約してやろう――』
「【地獄の業火】」
『ぎゃぁぁぁ! な、何でもする! 許してくれるなら何でも――』
「【地獄の業火】」
『ぎぃやぁぁぁあああああ!』
そんな感じで、何やらしぶとい神に魔術を放ち続けること10分。
『あり、えん……まさか序列一桁の我が、このように呆気なくやられるなど……』
この土地を治める守り神(?)は、ようやく捨て台詞とともに消滅してくれた。
ふー、疲れた疲れた。
全力の100メートル走くらい疲れた。
「それじゃ、終わったし帰るか」
振り返りオリヴァーにそう告げると、彼は未だに呆然としていた。
「クラウス様……貴方というお方は……」
そしてようやく俺の悪行の恐ろしさが分かったのか、ぷるぷると身を震わせながらそんなことを呟く。
うんうん、これで家臣からの信頼も地に落ちたことだろう。
まさに最高の展開だ!
満足した俺は後ろにオリヴァーがいるにもかかわらず、「はーはっはっは!」と高らかに笑いながら、館に帰還するのだった。
領民の間になかなか悪評が広まらないことに対して、俺は不満を抱いていた。
「マリーに対する仕打ちや、ウィンダム侯爵への返答に関してはうまくいったと思ったんだがな……」
しかしよくよく考えてみると、それらは館内や領外で発生したイベント。
領民にとっては知る機会のない出来事だったのかもしれない。
こうなった以上、領民にも噂が広がるよう、より大きな悪事を行うしかないだろう。
「何か手っ取り早い方法はないか……ん、待てよ?」
そこで俺はふと思い出した。
先日、幾つものダンジョンを攻略するために領都付近を散策している際、やけに豪華な祠らしきものが祀られているのを見たのだ。
アレはきっと、この土地を守る神を祀るためのものに違いない。
領民が信仰している神の祠を壊してやれば、今度こそ彼らは俺に憎しみを向けることだろう。
さらに、他にも一つメリットが存在する。
以前からもしやと思っていたのだが、俺がどれだけ悪事を繰り返しても評価が上がってしまうのは、ステータスの幸運値が高い影響かもしれない。
ゲーム世界において、幸運値はスキルの成功率やアイテムの取得率に関わる項目でしかなかった。
しかしゲームが現実となった今、その値がどう影響してくるかは分からない。
念には念を入れた方がいいだろう。
「祠を破壊して神の怒りを買うことができれば、おのずと幸運値も下がるはず……うん、まさに一石二鳥の方法だ!」
方針を決めた俺は、さっそく祠のある場所に向かうために執務室を飛び出す。
しかし、
「ご主人様?」
「いったいどちらに行かれるおつもりで?」
げっ。
運が悪いことに、さっそくマリーとオリヴァーに鉢合わせてしまった。
こんなことなら、窓から飛び出した方がよかったか。
とはいえ、この程度のことで方針を変えるつもりはない。
俺は狼狽えることなく、2人に堂々と告げた。
「重大な用事ができたのでそちらに向かう」
「なりません。今年は領内の作物の収穫量が著しく減少すると予測されており、そのための対策会議を開くと今朝お伝えしたはずです」
む、そう言われてみれば確かに、オリヴァーからそんなことを言われた気がする。
ただ一度決めた以上、折れてやるつもりは毛頭ないが。
「会議までには戻る、それでいいだろう?」
「……でしたら、せめて私も付き添わせていただきます。よろしいですね?」
「ふむ、まあいいだろう」
祠を破壊した際、見物人がいた方が噂の広まりが早まると考えた俺は頷いた。
「で、でしたら私も……」
「いえ、今回は私とクラウス様だけで出ます。マリーは会議の準備を手伝ってください」
「……分かりました」
同行をオリヴァーから断られ、しゅんとするマリー。
外に出た際にお披露目したい暗殺術でもあったのだろうか。
いずれにせよ、俺とオリヴァーは二人で祠に向かうのだった。
◇◇◇
歩くこと30分、俺たちは目的地にたどり着いた。
まるで草花が枯れ切ったかのような荒野の真ん中に、ポツンと豪華な祠が建っている。
このアンバランスさは気になるが、まあファンタジー世界とはそういうものだろう。
以前見つけた際も、その存在感には目を奪われたというものだ。
「く、クラウス様!? いったいここで何をされるおつもりなのですか?」
ようやく俺の狙いを少しは察したのか、オリヴァーは震える声でそう尋ねてくる。
ふむふむ、いい反応だ。まさか自分が仕える当主が土地の守り神に手を出そうとは思いもしなかったのだろう。
ただし俺は、言葉で答えてやるほど親切ではない。
俺は右手を前に差し伸べると、返答代わりの一撃を放つ。
「【炸裂する爆炎】」
直後、祠がドカーン! という爆音とともに爆散する。
うんうん、爽快爽快!
満足しながらその光景を眺めていると、オリヴァーは普段の仏頂面をどこにやったのか、ポカーンと間抜けな表情を浮かべていた。
「そんな馬鹿な……こんなことをしてしまえば、もうレンフォード領に明日は来ませんぞ……!」
素晴らしいリアクションを見せてくれるオリヴァー。
さすがに年の功があるおかげか、場の盛り上げ方をよく知っている。
やっぱりオリヴァーを連れてきたのは正解だったなと確信した、その直後だった。
『クハハハハ……よくぞ我の封印を解いてくれたな?』
「ん?」
変な声が聞こえたので祠に視線をやると、爆風の中から1体の禍々しい存在が現れる。
どうやらアレが、この祠で祀られていた神らしい。
まさか本体まで登場するとは、さすがにこれは予想外だ。
――だが、これはこれでちょうどいい。
神は祠を破壊されたことにお怒りなのか、両手を天に上げ、魔力で真っ黒な球体を生み出す。
『貴様には感謝しよう、名も知らぬ愚者よ。せめてもの慈悲として一撃で葬り去ってやる。しかと聞け! 我が名は邪し――』
「【地獄の業火】」
『――え? ぐぎゃぁぁぁあああああああ!』
神が何かを言おうとしていたが、面倒だったので聞き終えるまえに魔術を放ってしまった。
まあいいか、今から倒す神のことなんて特に興味ないし。
すると漆黒の炎の中、もがき苦しむように神が手を伸ばしてくる。
『ま、待て! 落ち着け! 我を助けてくれたら貴様と契約してやろう――』
「【地獄の業火】」
『ぎゃぁぁぁ! な、何でもする! 許してくれるなら何でも――』
「【地獄の業火】」
『ぎぃやぁぁぁあああああ!』
そんな感じで、何やらしぶとい神に魔術を放ち続けること10分。
『あり、えん……まさか序列一桁の我が、このように呆気なくやられるなど……』
この土地を治める守り神(?)は、ようやく捨て台詞とともに消滅してくれた。
ふー、疲れた疲れた。
全力の100メートル走くらい疲れた。
「それじゃ、終わったし帰るか」
振り返りオリヴァーにそう告げると、彼は未だに呆然としていた。
「クラウス様……貴方というお方は……」
そしてようやく俺の悪行の恐ろしさが分かったのか、ぷるぷると身を震わせながらそんなことを呟く。
うんうん、これで家臣からの信頼も地に落ちたことだろう。
まさに最高の展開だ!
満足した俺は後ろにオリヴァーがいるにもかかわらず、「はーはっはっは!」と高らかに笑いながら、館に帰還するのだった。
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