5 / 58
第一章 モブ悪役転生編
第5話 私の最高のご主人様【マリー視点】
しおりを挟む
メイドの少女マリーは、幼いころから偏見の中で暮らしてきた。
その理由はひとえに、魔族を彷彿とさせる黒髪のためだ。
マリーの母親も同じように黒髪であり、女手一つでマリーを育ててきた。
しかし黒髪持ちにとってこの国は暮らしにくく、様々な地を転々としながら生きてきた。
そんな中、マリーが12歳になった頃。
母がレンフォード子爵家に雇われることになる。
その理由は、レンフォード子爵家が偏見を持たない素晴らしい貴族だったから――などでは決してなかった。
当時、ようやくソルスティア王国にも髪色と魔族の間に繋がりはないという常識が広がり始めていた。
その際、王家は黒髪持ちの偏見をなくすため、貴族たちに進んで黒髪持ちを取り立てるよう指示を出した。
レンフォード子爵は黒髪持ちへの偏見自体はあったものの、王家への覚えをよくするため、マリーの母を雇うことにしたのだった。
その結果、レンフォード子爵家で暮らすことになった二人だが、与えられた離れはとても人が暮らせるような環境ではなかった。
何年も手入れがされていないようにボロボロで、今にも崩れ落ちそうなほど。
そんな場所で、マリーたちの新生活が始まった。
しかし母は元から体が弱かったことに加え、他の使用人に比べても格段に多い激務をこなす中で、流行り病にかかって呆気なく亡くなってしまった。
マリーが14歳になったばかりのタイミングだった。
その後、母親に代わって新たにマリーが子爵家に雇われるようになった。
子爵は黒髪持ちの使用人を再び失う訳にはいかないとし、マリーには大して意味のない仕事を少量だけ与えられた。
マリーはそれからずっと、自分がこの場所にいる理由が分からないまま働き続けていた。
出ていこうにも、その勇気が出ない。
マリーにとって母が亡くなったこの離れは、マリー自身をこの場所に縛り続ける呪いでしかなかったのだ。
そして、そのまま働くこと1年。
魔物に襲われるという悲しい事故によって、領主が代替わりすることになった。
とはいえ、何かマリーの環境が変わるわけではない。
それどころか新領主はマリーの存在にすら気付いていないように思えた。
しかし、領主が変わってからしばらく経ったある日のこと――
「聞きましたか? 領主様が悪の商人を見事捕らえたとのことよ」
「失態を犯した部下に対して、寛大な心をお見せしたんだってね」
「先日の犯罪組織壊滅も、領主様の見事な指示によるものだったらしいわ!」
突然、館内で領主の良い評判ばかりが聞こえてくるようになった。
それを聞いてマリーはすこし動揺するも、首を横にぶんぶんと振る。
(いいえ、どちらにせよ私には関係ないことですね……)
そう結論を出し、本日2周目の掃除を行おうとした、その時だった。
「きゃあっ!」
手が滑り、バケツの水を廊下に零してしまう。
慌ててモップで拭こうとすると、背後から足音が聞こえてくる。
メイド長だろうか?
失敗したことを謝らなければ、そう思いながら振り返ると、なんとそこには領主のクラウスがいた。
(――何で!? 普段はこんな場所にやってこないはずなのに!)
疑問を抱きながらも、マリーは慌てて頭を下げた。
「領主様!? も、申し訳ありません!」
ぷるぷると震えながら、マリーは答えを待つ。
以前までの評判通りなら、何をされてしまうか分からない。
だけどここで、ふとマリーは思い出した。
最近のクラウスは思いやりに満ちた、心優しい領主になっているという噂を。
だからこそマリーはつい、縋るような気持ちでクラウスを見上げた。
「領主様……?」
(――あなたなら、私を救ってくれますか?)
そして、叶うはずもない願望を心の中で口にする。
その証拠に、クラウスはすぐにこう答えた。
「お前は仕事に戻れ」
「えっ? はっ、はい!」
マリーが後ろを見ると、そこにあるのは自分の失態で生まれた水溜まりだけ。
それを見て、マリーは自嘲気味に笑う。
(そうですよね……領主様もお客様もいらっしゃらない隅っこで、自分が零した水を拭うことしか、私に与えられる仕事はないんでしょう)
初めから分かっていたことだった。
だけど――いや、だからこそだろうか。
この答えに対して小さくないショックを受けている自分に、マリーはとても驚くのだった。
◇◇◇
しかし、クラウスの真意をマリーが知ることになるのは、それからたった数時間後のことだった。
なぜか突然、執事長のオリヴァーから必要なものを持って離れから出るよう通達があったのだ。
オリヴァーは先代の頃から、マリーたちに気遣ってくれていた数少ない存在だった。
そんな彼が「お母君との思い出の品だけは、忘れずに持ち出すように」とだけ伝えてきた。
それがいったいどう意味なのか分からないまま困惑していると、なんとクラウスまでやってきた。
「りょ、領主様? ご命令通り必要な物は全て持ち出しましたが、いったい何をするおつもりですか?」
その質問に対し、クラウスは精悍な面持ちで答えた。
「決まっているだろう? よく見ていろ、これが俺の答えだ」
直後、クラウスが唱えた魔術によって離れが粉々に壊されていく。
それをマリーは、ただ呆然と眺めることしかできなかった。
魔術が止みしばらく経った頃、ようやくマリーは意識を取り戻す。
「はっ! りょ、領主様!? 突然何を!?」
「見ての通りだ。これでもう、お前はこの離れに住むことはない」
「――――!」
クラウスの言葉を聞いた瞬間、かつての母親との会話が脳裏をよぎった。
それは母が亡くなる少し前のこと。
『マリー、最後の約束よ。いつかここを出て、もっと多くの景色を見届けて』
『……できないよ、お母さん。私は、ずっとこの場所に縛られて生きていくことしか……』
『そんなことはないわ。いつかきっと、あなたをここから連れ出してくれる存在が現れるはずだから。だから絶対に大丈夫よ、マリー』
あの時は決して信じられなかった母の言葉。
それを、今なら心から信じられると思った。
マリーはようやく悟った。
クラウスが告げた『これが俺の答えだ』という言葉。
これは先ほどマリーがクラウスに心の中で問いかけた、『あなたなら、私を救ってくれますか?』への返答だったのだ。
驚きと動揺、そして新たに温かな感情が芽生えてくるのを自覚しながら、マリーは悟られないよう震える声で尋ねる。
「……それでは、私はこれからどこで生活すれば……」
「何を言っている? それは当然、他のメイドたちと同室に決まっているだろう。それから今後は館全体の仕事にも参加しろ(サボりは絶対に許さん!)」
「ッ! それはつまり……」
「伝えるべきことは全て伝えた。それではオリヴァー、後は任せる」
離れから連れ出してくれるだけではない。
これからは自分への偏見をなくし、他のメイドたちと同じように扱ってくれると。
クラウスはそう誓ってくれたのだ。
クラウスが去ってからも感激のあまり身動きも取れずにいると、オリヴァーがモノクルをカチャと上げて言う。
「よかったですね、マリー」
「……本当に、いいんでしょうか? これから他の方たちと同じように過ごせるだなんて、とても信じられません。そうです! もしかして全て、何かの勘違いなのではないでしょうか!? たとえば領主様が私の至らぬ点に対して罰を与えようとしているにもかかわらず、その意図を汲み取れていないだけだったり――」
「想像力が豊かなのは結構ですが、卑屈になってはいけません。マリー、貴女の境遇を考えれば疑いたくなる気持ちも分かりますが、クラウス様は素晴らしいお方。どうかクラウス様を信じてあげてください、なにせあの方は貴女の主人なのですから」
「主人……」
これまでクラウスとの関わりがなかったこともあり、彼が主人だという自覚を持つことができず、ただ領主様と呼んできた。
だけどこの瞬間、確かにマリーの中にも自覚が芽生えた。
クラウス様は偉大な領主であると同時に――自分にとって最高の、一生仕えるべきご主人様であると。
マリーは心から沸き上がった気持ちのまま、満面の笑みを浮かべた。
「本当に、ありがとうございます。ご主人様」
その数秒後、どこからか「はーはっはっは!」という笑い声が聞こえてくる。
どこかクラウス様の偉大なお声に似ている気がしたが、気のせいだろうとマリーは確信するのだった。
その理由はひとえに、魔族を彷彿とさせる黒髪のためだ。
マリーの母親も同じように黒髪であり、女手一つでマリーを育ててきた。
しかし黒髪持ちにとってこの国は暮らしにくく、様々な地を転々としながら生きてきた。
そんな中、マリーが12歳になった頃。
母がレンフォード子爵家に雇われることになる。
その理由は、レンフォード子爵家が偏見を持たない素晴らしい貴族だったから――などでは決してなかった。
当時、ようやくソルスティア王国にも髪色と魔族の間に繋がりはないという常識が広がり始めていた。
その際、王家は黒髪持ちの偏見をなくすため、貴族たちに進んで黒髪持ちを取り立てるよう指示を出した。
レンフォード子爵は黒髪持ちへの偏見自体はあったものの、王家への覚えをよくするため、マリーの母を雇うことにしたのだった。
その結果、レンフォード子爵家で暮らすことになった二人だが、与えられた離れはとても人が暮らせるような環境ではなかった。
何年も手入れがされていないようにボロボロで、今にも崩れ落ちそうなほど。
そんな場所で、マリーたちの新生活が始まった。
しかし母は元から体が弱かったことに加え、他の使用人に比べても格段に多い激務をこなす中で、流行り病にかかって呆気なく亡くなってしまった。
マリーが14歳になったばかりのタイミングだった。
その後、母親に代わって新たにマリーが子爵家に雇われるようになった。
子爵は黒髪持ちの使用人を再び失う訳にはいかないとし、マリーには大して意味のない仕事を少量だけ与えられた。
マリーはそれからずっと、自分がこの場所にいる理由が分からないまま働き続けていた。
出ていこうにも、その勇気が出ない。
マリーにとって母が亡くなったこの離れは、マリー自身をこの場所に縛り続ける呪いでしかなかったのだ。
そして、そのまま働くこと1年。
魔物に襲われるという悲しい事故によって、領主が代替わりすることになった。
とはいえ、何かマリーの環境が変わるわけではない。
それどころか新領主はマリーの存在にすら気付いていないように思えた。
しかし、領主が変わってからしばらく経ったある日のこと――
「聞きましたか? 領主様が悪の商人を見事捕らえたとのことよ」
「失態を犯した部下に対して、寛大な心をお見せしたんだってね」
「先日の犯罪組織壊滅も、領主様の見事な指示によるものだったらしいわ!」
突然、館内で領主の良い評判ばかりが聞こえてくるようになった。
それを聞いてマリーはすこし動揺するも、首を横にぶんぶんと振る。
(いいえ、どちらにせよ私には関係ないことですね……)
そう結論を出し、本日2周目の掃除を行おうとした、その時だった。
「きゃあっ!」
手が滑り、バケツの水を廊下に零してしまう。
慌ててモップで拭こうとすると、背後から足音が聞こえてくる。
メイド長だろうか?
失敗したことを謝らなければ、そう思いながら振り返ると、なんとそこには領主のクラウスがいた。
(――何で!? 普段はこんな場所にやってこないはずなのに!)
疑問を抱きながらも、マリーは慌てて頭を下げた。
「領主様!? も、申し訳ありません!」
ぷるぷると震えながら、マリーは答えを待つ。
以前までの評判通りなら、何をされてしまうか分からない。
だけどここで、ふとマリーは思い出した。
最近のクラウスは思いやりに満ちた、心優しい領主になっているという噂を。
だからこそマリーはつい、縋るような気持ちでクラウスを見上げた。
「領主様……?」
(――あなたなら、私を救ってくれますか?)
そして、叶うはずもない願望を心の中で口にする。
その証拠に、クラウスはすぐにこう答えた。
「お前は仕事に戻れ」
「えっ? はっ、はい!」
マリーが後ろを見ると、そこにあるのは自分の失態で生まれた水溜まりだけ。
それを見て、マリーは自嘲気味に笑う。
(そうですよね……領主様もお客様もいらっしゃらない隅っこで、自分が零した水を拭うことしか、私に与えられる仕事はないんでしょう)
初めから分かっていたことだった。
だけど――いや、だからこそだろうか。
この答えに対して小さくないショックを受けている自分に、マリーはとても驚くのだった。
◇◇◇
しかし、クラウスの真意をマリーが知ることになるのは、それからたった数時間後のことだった。
なぜか突然、執事長のオリヴァーから必要なものを持って離れから出るよう通達があったのだ。
オリヴァーは先代の頃から、マリーたちに気遣ってくれていた数少ない存在だった。
そんな彼が「お母君との思い出の品だけは、忘れずに持ち出すように」とだけ伝えてきた。
それがいったいどう意味なのか分からないまま困惑していると、なんとクラウスまでやってきた。
「りょ、領主様? ご命令通り必要な物は全て持ち出しましたが、いったい何をするおつもりですか?」
その質問に対し、クラウスは精悍な面持ちで答えた。
「決まっているだろう? よく見ていろ、これが俺の答えだ」
直後、クラウスが唱えた魔術によって離れが粉々に壊されていく。
それをマリーは、ただ呆然と眺めることしかできなかった。
魔術が止みしばらく経った頃、ようやくマリーは意識を取り戻す。
「はっ! りょ、領主様!? 突然何を!?」
「見ての通りだ。これでもう、お前はこの離れに住むことはない」
「――――!」
クラウスの言葉を聞いた瞬間、かつての母親との会話が脳裏をよぎった。
それは母が亡くなる少し前のこと。
『マリー、最後の約束よ。いつかここを出て、もっと多くの景色を見届けて』
『……できないよ、お母さん。私は、ずっとこの場所に縛られて生きていくことしか……』
『そんなことはないわ。いつかきっと、あなたをここから連れ出してくれる存在が現れるはずだから。だから絶対に大丈夫よ、マリー』
あの時は決して信じられなかった母の言葉。
それを、今なら心から信じられると思った。
マリーはようやく悟った。
クラウスが告げた『これが俺の答えだ』という言葉。
これは先ほどマリーがクラウスに心の中で問いかけた、『あなたなら、私を救ってくれますか?』への返答だったのだ。
驚きと動揺、そして新たに温かな感情が芽生えてくるのを自覚しながら、マリーは悟られないよう震える声で尋ねる。
「……それでは、私はこれからどこで生活すれば……」
「何を言っている? それは当然、他のメイドたちと同室に決まっているだろう。それから今後は館全体の仕事にも参加しろ(サボりは絶対に許さん!)」
「ッ! それはつまり……」
「伝えるべきことは全て伝えた。それではオリヴァー、後は任せる」
離れから連れ出してくれるだけではない。
これからは自分への偏見をなくし、他のメイドたちと同じように扱ってくれると。
クラウスはそう誓ってくれたのだ。
クラウスが去ってからも感激のあまり身動きも取れずにいると、オリヴァーがモノクルをカチャと上げて言う。
「よかったですね、マリー」
「……本当に、いいんでしょうか? これから他の方たちと同じように過ごせるだなんて、とても信じられません。そうです! もしかして全て、何かの勘違いなのではないでしょうか!? たとえば領主様が私の至らぬ点に対して罰を与えようとしているにもかかわらず、その意図を汲み取れていないだけだったり――」
「想像力が豊かなのは結構ですが、卑屈になってはいけません。マリー、貴女の境遇を考えれば疑いたくなる気持ちも分かりますが、クラウス様は素晴らしいお方。どうかクラウス様を信じてあげてください、なにせあの方は貴女の主人なのですから」
「主人……」
これまでクラウスとの関わりがなかったこともあり、彼が主人だという自覚を持つことができず、ただ領主様と呼んできた。
だけどこの瞬間、確かにマリーの中にも自覚が芽生えた。
クラウス様は偉大な領主であると同時に――自分にとって最高の、一生仕えるべきご主人様であると。
マリーは心から沸き上がった気持ちのまま、満面の笑みを浮かべた。
「本当に、ありがとうございます。ご主人様」
その数秒後、どこからか「はーはっはっは!」という笑い声が聞こえてくる。
どこかクラウス様の偉大なお声に似ている気がしたが、気のせいだろうとマリーは確信するのだった。
34
お気に入りに追加
1,160
あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ハズレ召喚として追放されたボクは、拡大縮小カメラアプリで異世界無双
さこゼロ
ファンタジー
突然、異世界に転生召喚された4人の少年少女たち。儀式を行った者たちに言われるがまま、手に持っていたスマホのアプリを起動させる。
ある者は聖騎士の剣と盾、
ある者は聖女のローブ、
それぞれのスマホからアイテムが出現する。
そんな中、ひとりの少年のスマホには、画面にカメラアプリが起動しただけ。
ハズレ者として追放されたこの少年は、これからどうなるのでしょうか…
if分岐の続編として、
「帰還した勇者を護るため、今度は私が転移します!」を公開しています(^^)

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる