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029 VSオーガ
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突如として現れた巨大な怪物、オーガ。
俺はその禍々しい姿を見上げながら、思わず目を細めていた。
(だが、どうしてオーガがこんな場所に?)
原作ゲームにおいて、主人公たちが『アルストの森』の深層に足を踏み入れるのは黒竜との戦闘イベント以降のことだ。
そしてオーガは深層のエリアボスとして君臨する存在であり、決められた区画以外には現れないはずだった。
つまり、オーガがこうしてはぐれ個体として出現するということは、ゲーム内ではありえない事態なのだ。
とはいえ、今の俺が存在するのはゲームではなく現実。
ゲームの仕様がそのまま反映されていないだけかもしれないが、恐らくこれは――
「ヴルォォォオオオオオ!」
「――ッ!」
俺の思考を遮るように、オーガが咆哮を上げながら大剣を振り下ろしてくる。
咄嗟に後方へとステップを踏んで回避すると、先ほどまで俺がいた場所に巨大な刃が叩きつけられた。
轟音と共に地面が大きく陥没し、激しい振動が足底から伝わってくる。
「強さは原作通りみたいだな……」
思わず額に冷や汗が流れた。
オーガのランクはAランク中位に指定されている。先日戦ったガーゴイルとはランク差こそ一つだが、実力は雲泥の差だ。
そもそも『剣と魔法のシンフォニア』において、主人公たちがAランク下位に到達するのはルートが分岐する物語の中盤直前。
それまではレベルが少し上がるだけでランクアップできる設定だが、Aランク内とその先のSランクでは一気に難易度が跳ね上がっていた。
恐らくは、本格的に魔族と戦い始める中盤までに主人公たちをAランクへと到達させたいものの、その後の本編終盤や、本編終了後の追加コンテンツ内で強くなったキャラクターたちをSランク内に留めたいというメタ的事情があったのだろう。
プレイ中は当然の仕様として受け止めていたが、現実世界でこの力の差を目の当たりにすると、その凶悪さに戦慄せずにはいられない。
さらに付け加えるなら、ガーゴイルは物理攻撃に強い代わりに、魔法に弱点を持つという特性があった。
対するオーガは攻守のバランスに優れ、高い耐久力を持つ。真正面からぶつかり合うしか倒す方法がない。
ここまで色々と語ってしまったが、要するに――
「俺一人じゃ、倒すのは無理だってことか……」
本来ならば、【テイム】の力は何としてでも隠し通すべきだろう。
だが俺はふと、数分前にラブがここから離れた時のことを思い出した。
(……この状況なら、無理に制限して戦う必要もないか)
むしろ総合的に考えれば、俺とガレルの二人でオーガを倒すのが最善のはずだ。
ゆえに、
「来い、ガレル!」
「バウッ!」
俺は異空間からガレルを召喚し、共にオーガと対峙した。
これでいいと、確信を持って断言できる。
「時間がない。一気に決めるぞ!」
俺とガレルは短く意思を共有し、オーガに迫っていった。
「そら、こっちだ――サイクロンブラスト!」
風属性の中級魔法、サイクロンブラストが放たれる。
渦巻く風の奔流がオーガの胸元に直撃したが、大した傷は負わせられなかった。
しかし――
「ヴゥゥゥゥ」
オーガの意識は確実に引きつけられたようだ。
鋭く目を細めた怪物は、今や俺だけに狙いを定めている。
丸太のような両腕が、次々と巨大な大剣を振り下ろしてくる。
俺はギリギリのところでそれを躱し続けた。
そして、待ちに待った反撃のチャンスが訪れる。
「ガルゥ!」
気配を消してオーガの背後に回り込んでいたガレルが、鋭い牙で太ももに噛みつく。
だが、これまでどんな魔物をも貫いてきたガレルの牙は、キィンッ! という甲高い音を立てて弾かれてしまった。
それを見た俺は眉根を寄せた。
(やはり厄介だな。オーガの最大の特徴は、その圧倒的な身体強化。体内を常に莫大な魔力が駆け巡っているため、物理でも魔法でも生半可な攻撃は通用しない)
だが、まだ残された道はある。
一つ一つじゃ足りないというのなら、その威力を束ねればいいだけの話だ。
「ガレル!」
「バウッ!」
「――――ッ!?」
俺の号令と同時に、ガレルが風の魔法をオーガの顔面に叩きつける。
ダメージこそ与えられなかったが、一瞬視界を奪うことには成功した。
その隙に浮遊を使ってオーガの懐に飛び込んだ俺は、剣に風の力を纏わせる。
【纏装《てんそう》・風断《かぜたち》】。
限界まで圧縮した風の刃が、オーガの分厚い皮膚をついに切り裂いた。
切り傷から勢いよく、赤黒い血が噴き出す。
「ガァァァアアアアア!」
「やっぱり、これなら効くみたいだな」
激痛に悶えるオーガは、大剣を乱暴に振り回しながら苦しそうに唸り声を上げる。
俺がいったん距離を取ると、オーガは動きを止め、再び俺に視線を向けた。
その目は血走り、吐息もかなり荒くなっている。
俺に傷を負わされたことが、よほど面白くないらしい。
「ヴルゥゥゥアアアアアアア!」
咆哮と同時に、オーガが一直線に突進してくる。
その巨体が一歩地面を踏みしめる度、まるで大地が割れるような衝撃が襲い掛かってくる。
もはや周囲など眼中にない。オーガは完全に、俺一人を標的に定めたようだ。
「……やっぱり、こうくるよな」
敵の判断は間違っていない。
俺だけに意識を集中すれば、こちらは回避に専念せざるを得ず反撃のチャンスを作れなくなる。
そのため、二度とも自分にダメージを与えられなかったガレルをいったん意識から除外するのは正しい選択だ。
事実、オーガは今にも後ろから飛びかかろうとしているガレルに、一切意識を向けようとしていない。
「――おい、オーガ」
もっとも。
それは本当に、ガレルの攻撃が通用しないのであればの話だが。
「あまり、俺の相棒を舐めるなよ」
その時、ガレルの右前足が鋭い風を纏って輝いた。
「ガルァァァアアアアアア!」
吠声と共に繰り出されたその一撃が、オーガの背中を大きく切り裂く。
「ヴルゥ!?」
あまりの出来事に、オーガは目を見開いて振り返った。
それを見た俺は、思わず笑みを浮かべずにはいられない。
もう説明するまでもないだろう。
ガレルが今放ったのは、俺から教わった【纏装・風断】だ。
俺と比べれば精度も発動までの時間も劣るが、それでもちゃんと纏装を使いこなせるようになっていたのだ。
その威力は目を見張るもので、オーガにも大ダメージを与えている。
俺はオーガを挟んで反対側にいるガレルに、大声で呼びかけた。
「よくやった、ガレル! これでかなり戦いやすくなったぞ!」
オーガが俺一人に意識を集中させたのは、ガレルを脅威と見なしていなかったからだ。
だが今や、俺もガレルも共にオーガに致命傷を与えられる存在となった。
ここからオーガは俺たち両方に気を配らねばならず、もはや戦力は半減どころの話ではない。
――――勝負の行方は、もう見えている。
「ヴ、ヴルゥゥ」
俺とガレルを交互に見ながら、オーガが怯えたように唸り声を上げる。
そんな相手に木剣の切っ先を向けて、俺は静かに告げた。
「どちらが真の強者か、今から俺たちが教えてやるよ」
その後、さらに十分ほど激戦が続いた。
オーガの頑強な肉体には苦戦を強いられる場面もあったが……
最後は俺とガレルの連携が勝ち、見事に勝利を収めることができたのだった。
『レベルが規定数値に達しました』
『テイム可能数の上限が更新されます』
『2/2→2/3(現時点で、あと1体まで使役可能です)』
俺はその禍々しい姿を見上げながら、思わず目を細めていた。
(だが、どうしてオーガがこんな場所に?)
原作ゲームにおいて、主人公たちが『アルストの森』の深層に足を踏み入れるのは黒竜との戦闘イベント以降のことだ。
そしてオーガは深層のエリアボスとして君臨する存在であり、決められた区画以外には現れないはずだった。
つまり、オーガがこうしてはぐれ個体として出現するということは、ゲーム内ではありえない事態なのだ。
とはいえ、今の俺が存在するのはゲームではなく現実。
ゲームの仕様がそのまま反映されていないだけかもしれないが、恐らくこれは――
「ヴルォォォオオオオオ!」
「――ッ!」
俺の思考を遮るように、オーガが咆哮を上げながら大剣を振り下ろしてくる。
咄嗟に後方へとステップを踏んで回避すると、先ほどまで俺がいた場所に巨大な刃が叩きつけられた。
轟音と共に地面が大きく陥没し、激しい振動が足底から伝わってくる。
「強さは原作通りみたいだな……」
思わず額に冷や汗が流れた。
オーガのランクはAランク中位に指定されている。先日戦ったガーゴイルとはランク差こそ一つだが、実力は雲泥の差だ。
そもそも『剣と魔法のシンフォニア』において、主人公たちがAランク下位に到達するのはルートが分岐する物語の中盤直前。
それまではレベルが少し上がるだけでランクアップできる設定だが、Aランク内とその先のSランクでは一気に難易度が跳ね上がっていた。
恐らくは、本格的に魔族と戦い始める中盤までに主人公たちをAランクへと到達させたいものの、その後の本編終盤や、本編終了後の追加コンテンツ内で強くなったキャラクターたちをSランク内に留めたいというメタ的事情があったのだろう。
プレイ中は当然の仕様として受け止めていたが、現実世界でこの力の差を目の当たりにすると、その凶悪さに戦慄せずにはいられない。
さらに付け加えるなら、ガーゴイルは物理攻撃に強い代わりに、魔法に弱点を持つという特性があった。
対するオーガは攻守のバランスに優れ、高い耐久力を持つ。真正面からぶつかり合うしか倒す方法がない。
ここまで色々と語ってしまったが、要するに――
「俺一人じゃ、倒すのは無理だってことか……」
本来ならば、【テイム】の力は何としてでも隠し通すべきだろう。
だが俺はふと、数分前にラブがここから離れた時のことを思い出した。
(……この状況なら、無理に制限して戦う必要もないか)
むしろ総合的に考えれば、俺とガレルの二人でオーガを倒すのが最善のはずだ。
ゆえに、
「来い、ガレル!」
「バウッ!」
俺は異空間からガレルを召喚し、共にオーガと対峙した。
これでいいと、確信を持って断言できる。
「時間がない。一気に決めるぞ!」
俺とガレルは短く意思を共有し、オーガに迫っていった。
「そら、こっちだ――サイクロンブラスト!」
風属性の中級魔法、サイクロンブラストが放たれる。
渦巻く風の奔流がオーガの胸元に直撃したが、大した傷は負わせられなかった。
しかし――
「ヴゥゥゥゥ」
オーガの意識は確実に引きつけられたようだ。
鋭く目を細めた怪物は、今や俺だけに狙いを定めている。
丸太のような両腕が、次々と巨大な大剣を振り下ろしてくる。
俺はギリギリのところでそれを躱し続けた。
そして、待ちに待った反撃のチャンスが訪れる。
「ガルゥ!」
気配を消してオーガの背後に回り込んでいたガレルが、鋭い牙で太ももに噛みつく。
だが、これまでどんな魔物をも貫いてきたガレルの牙は、キィンッ! という甲高い音を立てて弾かれてしまった。
それを見た俺は眉根を寄せた。
(やはり厄介だな。オーガの最大の特徴は、その圧倒的な身体強化。体内を常に莫大な魔力が駆け巡っているため、物理でも魔法でも生半可な攻撃は通用しない)
だが、まだ残された道はある。
一つ一つじゃ足りないというのなら、その威力を束ねればいいだけの話だ。
「ガレル!」
「バウッ!」
「――――ッ!?」
俺の号令と同時に、ガレルが風の魔法をオーガの顔面に叩きつける。
ダメージこそ与えられなかったが、一瞬視界を奪うことには成功した。
その隙に浮遊を使ってオーガの懐に飛び込んだ俺は、剣に風の力を纏わせる。
【纏装《てんそう》・風断《かぜたち》】。
限界まで圧縮した風の刃が、オーガの分厚い皮膚をついに切り裂いた。
切り傷から勢いよく、赤黒い血が噴き出す。
「ガァァァアアアアア!」
「やっぱり、これなら効くみたいだな」
激痛に悶えるオーガは、大剣を乱暴に振り回しながら苦しそうに唸り声を上げる。
俺がいったん距離を取ると、オーガは動きを止め、再び俺に視線を向けた。
その目は血走り、吐息もかなり荒くなっている。
俺に傷を負わされたことが、よほど面白くないらしい。
「ヴルゥゥゥアアアアアアア!」
咆哮と同時に、オーガが一直線に突進してくる。
その巨体が一歩地面を踏みしめる度、まるで大地が割れるような衝撃が襲い掛かってくる。
もはや周囲など眼中にない。オーガは完全に、俺一人を標的に定めたようだ。
「……やっぱり、こうくるよな」
敵の判断は間違っていない。
俺だけに意識を集中すれば、こちらは回避に専念せざるを得ず反撃のチャンスを作れなくなる。
そのため、二度とも自分にダメージを与えられなかったガレルをいったん意識から除外するのは正しい選択だ。
事実、オーガは今にも後ろから飛びかかろうとしているガレルに、一切意識を向けようとしていない。
「――おい、オーガ」
もっとも。
それは本当に、ガレルの攻撃が通用しないのであればの話だが。
「あまり、俺の相棒を舐めるなよ」
その時、ガレルの右前足が鋭い風を纏って輝いた。
「ガルァァァアアアアアア!」
吠声と共に繰り出されたその一撃が、オーガの背中を大きく切り裂く。
「ヴルゥ!?」
あまりの出来事に、オーガは目を見開いて振り返った。
それを見た俺は、思わず笑みを浮かべずにはいられない。
もう説明するまでもないだろう。
ガレルが今放ったのは、俺から教わった【纏装・風断】だ。
俺と比べれば精度も発動までの時間も劣るが、それでもちゃんと纏装を使いこなせるようになっていたのだ。
その威力は目を見張るもので、オーガにも大ダメージを与えている。
俺はオーガを挟んで反対側にいるガレルに、大声で呼びかけた。
「よくやった、ガレル! これでかなり戦いやすくなったぞ!」
オーガが俺一人に意識を集中させたのは、ガレルを脅威と見なしていなかったからだ。
だが今や、俺もガレルも共にオーガに致命傷を与えられる存在となった。
ここからオーガは俺たち両方に気を配らねばならず、もはや戦力は半減どころの話ではない。
――――勝負の行方は、もう見えている。
「ヴ、ヴルゥゥ」
俺とガレルを交互に見ながら、オーガが怯えたように唸り声を上げる。
そんな相手に木剣の切っ先を向けて、俺は静かに告げた。
「どちらが真の強者か、今から俺たちが教えてやるよ」
その後、さらに十分ほど激戦が続いた。
オーガの頑強な肉体には苦戦を強いられる場面もあったが……
最後は俺とガレルの連携が勝ち、見事に勝利を収めることができたのだった。
『レベルが規定数値に達しました』
『テイム可能数の上限が更新されます』
『2/2→2/3(現時点で、あと1体まで使役可能です)』
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