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004 剣の師匠
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俺は普段使用している修練場とは異なる、大修練場に辿り着いた。
こちらの方が設備は整っているが、俺は立ち入りが禁止されている場所だ。
そこでは、兄二人がある女性から指導を受けている最中だった。
その女性の姿は俺の目を釘付けにした。
銀色の長髪が風にたなびき、ルビーのように鮮やかな赤い瞳が印象的だ。
均整の取れた体にはピッタリと剣士らしい動きやすい服が身につけられており、美しさと強さを兼ね備えていた。
「どうした、ここで終わりか!?」
女性の鋭い叱責の声が場内に響き渡る。
「くっ……」
「もう無理だって!」
その言葉に、エドワードたちは弱音を吐いていた。限界が近いのだろう。
ちょうどその時、修練の終了時刻が来た。
「それでは、本日はここまでとする」
「やっと終わった……」
「ここまでやる必要あるのかよ……」
エドワードたちは疲れ切った体を引きずるようにして修練場から出ていく。
二人の姿が見えなくなると、女性はため息をついた。
「せっかく優れたスキルを与えられ、環境にも恵まれているのだから、もっと修練に励めばいいものの……」
その言葉を聞きながら、俺はレストの記憶を探り彼女の情報を思い出す。
彼女の名はエルナ・ブライゼル。
わずか18歳にしてSランク冒険者の称号を得た、この国が誇る天才剣士だ。
アルビオン家には月に一度、剣術指導のために訪れる。王家に指南へ行くこともあるようで、そこからも彼女の実力が飛びぬけていることが分かるだろう。
ちなみに彼女はゲームには登場していないため、俺もこれ以上のことは知らない。
そんなエルナがここに来るのは、エドとシドを指導するためだ。
もちろん、その対象に俺は入っていない。
――だが、このチャンスを逃すわけにはいかない!
俺は勇気を振り絞り、エルナの前に飛び出した。
「エルナさん! 俺にも、剣を教えてください!」
「君は……」
俺の唐突な登場にエルナは目を丸くしている。
「申し遅れました。俺はアルビオン侯爵家四男、レスト・アルビオンです」
自己紹介をすると、エルナは納得したように頷いた。
「そうか。君があの、【テイム】を与えられたというレストか」
「……はい」
俺の境遇を知っているらしいエルナは、少し驚いたように目を見開いた後、優しく諭すように言葉を続ける。
「意気込んでいるところ悪いが、【テイム】は戦闘向きのスキルではない。だからこそ君は指導対象から外れているんだ。それに剣術スキルを持たぬ身では、そもそも私の指導には耐えられないだろう」
懇切丁寧に説明してくれるエルナ。
それでも、俺の気持ちは揺るがない。
「それでも俺は、強くならないといけないんです!」
「…………」
食い下がる俺を見て、エルナは口を閉ざす。
しばらく時間が経った後、彼女は仕方ないとばかりにため息をついた。
「そうか、それでは……」
ビュン、と。木剣を持つエルナの右腕がブレる。
「うおっ」
すると次の瞬間、地面に転がっていたもう一本の木剣が打ち上げられ、俺の手の中にすっぽりと納まった。
とんでもない剣さばきだ。
俺がそんな風に驚いていた直後だった。
「私が指導するだけの価値があるか……君自身の手で証明してみろ!」
宣戦布告のような言葉と共に、エルナが木剣で斬りかかってくる。
「っ!?」
一瞬で距離を詰められ、圧倒的な威圧感に呑まれそうになる。
だが俺は必死に踏ん張り、木剣で応戦した。
(速い! そして一撃一撃が重い――!)
エルナの強さは圧倒的だ。
まるで全身から怪物のような威圧感が発せられているかのよう。
これでもかなり手加減してくれているはずだが、そのことを忘れてしまうほど猛烈な勢いだった。
「くうっ! うおぉぉぉ!」
気を抜けば意識を失ってしまいそうになるが、それでも俺は食らいつく。
勝ち目などないことは分かっている。
ただ、今できることを精一杯やるだけだ。
「ほう」
しばらく応戦していると、エルナが面白そうに声を上げた。
そしてさらに激しく剣を振るい、俺を追い詰めていく。
5分、いや10分……
永遠に続くかと思われた攻防が、突如として止まった。
「ここまでだ」
「はぁ…はぁ…どうでしたか?」
荒い息を繰り返しながら、俺はエルナに尋ねる。
エルナは顎に手を当て、しばし考え込むような素振りを見せた。
「全然ダメだな」
「うっ……」
「身体能力は最低限、剣の扱いに至っては素人同然だ」
厳しい評価に、俺は思わず俯きそうになる。
だがその時、エルナが続けた。
「だが――心意気だけは悪くない」
「えっ?」
意外な言葉に、俺は思わず顔を上げる。
すると、エルナが真剣な眼差しで告げてきた。
「30分だ。二人への指導が終わった後、君にも30分だけ剣を教えてやろう」
「本当ですか!?」
信じられない申し出に、俺は思わず叫んでいた。
「ああ、だが覚えておけ。これはアルビオン侯爵からの依頼ではなく、私個人の興味でする指導だ。もし君が怠けていると判断したら、即座に取りやめるからな」
「はい! ありがとうございます!」
俺は深々と頭を下げる。
それを見たエルナは楽しそうに微笑んだ。
「よし。ならその木剣は君にやろう。次に会うのは一か月後になるが、それまでに鍛錬を重ねておくように……いや、その前に剣の握り方くらいは教えておかねばな」
「よ、よろしくお願いします!」
その後20分ほどかけて、俺はエルナから基本的な剣の扱い方を教わった。
初めてまともに剣を握った俺にとって、それはかけがえのない時間だった。
こうして俺は、月に一度エルナから直接指導を受けられることになった。
5つの特訓に加えまた新たな修練が日課に加わる。
俺の目標への道のりは、確実に前進し始めていた。
こちらの方が設備は整っているが、俺は立ち入りが禁止されている場所だ。
そこでは、兄二人がある女性から指導を受けている最中だった。
その女性の姿は俺の目を釘付けにした。
銀色の長髪が風にたなびき、ルビーのように鮮やかな赤い瞳が印象的だ。
均整の取れた体にはピッタリと剣士らしい動きやすい服が身につけられており、美しさと強さを兼ね備えていた。
「どうした、ここで終わりか!?」
女性の鋭い叱責の声が場内に響き渡る。
「くっ……」
「もう無理だって!」
その言葉に、エドワードたちは弱音を吐いていた。限界が近いのだろう。
ちょうどその時、修練の終了時刻が来た。
「それでは、本日はここまでとする」
「やっと終わった……」
「ここまでやる必要あるのかよ……」
エドワードたちは疲れ切った体を引きずるようにして修練場から出ていく。
二人の姿が見えなくなると、女性はため息をついた。
「せっかく優れたスキルを与えられ、環境にも恵まれているのだから、もっと修練に励めばいいものの……」
その言葉を聞きながら、俺はレストの記憶を探り彼女の情報を思い出す。
彼女の名はエルナ・ブライゼル。
わずか18歳にしてSランク冒険者の称号を得た、この国が誇る天才剣士だ。
アルビオン家には月に一度、剣術指導のために訪れる。王家に指南へ行くこともあるようで、そこからも彼女の実力が飛びぬけていることが分かるだろう。
ちなみに彼女はゲームには登場していないため、俺もこれ以上のことは知らない。
そんなエルナがここに来るのは、エドとシドを指導するためだ。
もちろん、その対象に俺は入っていない。
――だが、このチャンスを逃すわけにはいかない!
俺は勇気を振り絞り、エルナの前に飛び出した。
「エルナさん! 俺にも、剣を教えてください!」
「君は……」
俺の唐突な登場にエルナは目を丸くしている。
「申し遅れました。俺はアルビオン侯爵家四男、レスト・アルビオンです」
自己紹介をすると、エルナは納得したように頷いた。
「そうか。君があの、【テイム】を与えられたというレストか」
「……はい」
俺の境遇を知っているらしいエルナは、少し驚いたように目を見開いた後、優しく諭すように言葉を続ける。
「意気込んでいるところ悪いが、【テイム】は戦闘向きのスキルではない。だからこそ君は指導対象から外れているんだ。それに剣術スキルを持たぬ身では、そもそも私の指導には耐えられないだろう」
懇切丁寧に説明してくれるエルナ。
それでも、俺の気持ちは揺るがない。
「それでも俺は、強くならないといけないんです!」
「…………」
食い下がる俺を見て、エルナは口を閉ざす。
しばらく時間が経った後、彼女は仕方ないとばかりにため息をついた。
「そうか、それでは……」
ビュン、と。木剣を持つエルナの右腕がブレる。
「うおっ」
すると次の瞬間、地面に転がっていたもう一本の木剣が打ち上げられ、俺の手の中にすっぽりと納まった。
とんでもない剣さばきだ。
俺がそんな風に驚いていた直後だった。
「私が指導するだけの価値があるか……君自身の手で証明してみろ!」
宣戦布告のような言葉と共に、エルナが木剣で斬りかかってくる。
「っ!?」
一瞬で距離を詰められ、圧倒的な威圧感に呑まれそうになる。
だが俺は必死に踏ん張り、木剣で応戦した。
(速い! そして一撃一撃が重い――!)
エルナの強さは圧倒的だ。
まるで全身から怪物のような威圧感が発せられているかのよう。
これでもかなり手加減してくれているはずだが、そのことを忘れてしまうほど猛烈な勢いだった。
「くうっ! うおぉぉぉ!」
気を抜けば意識を失ってしまいそうになるが、それでも俺は食らいつく。
勝ち目などないことは分かっている。
ただ、今できることを精一杯やるだけだ。
「ほう」
しばらく応戦していると、エルナが面白そうに声を上げた。
そしてさらに激しく剣を振るい、俺を追い詰めていく。
5分、いや10分……
永遠に続くかと思われた攻防が、突如として止まった。
「ここまでだ」
「はぁ…はぁ…どうでしたか?」
荒い息を繰り返しながら、俺はエルナに尋ねる。
エルナは顎に手を当て、しばし考え込むような素振りを見せた。
「全然ダメだな」
「うっ……」
「身体能力は最低限、剣の扱いに至っては素人同然だ」
厳しい評価に、俺は思わず俯きそうになる。
だがその時、エルナが続けた。
「だが――心意気だけは悪くない」
「えっ?」
意外な言葉に、俺は思わず顔を上げる。
すると、エルナが真剣な眼差しで告げてきた。
「30分だ。二人への指導が終わった後、君にも30分だけ剣を教えてやろう」
「本当ですか!?」
信じられない申し出に、俺は思わず叫んでいた。
「ああ、だが覚えておけ。これはアルビオン侯爵からの依頼ではなく、私個人の興味でする指導だ。もし君が怠けていると判断したら、即座に取りやめるからな」
「はい! ありがとうございます!」
俺は深々と頭を下げる。
それを見たエルナは楽しそうに微笑んだ。
「よし。ならその木剣は君にやろう。次に会うのは一か月後になるが、それまでに鍛錬を重ねておくように……いや、その前に剣の握り方くらいは教えておかねばな」
「よ、よろしくお願いします!」
その後20分ほどかけて、俺はエルナから基本的な剣の扱い方を教わった。
初めてまともに剣を握った俺にとって、それはかけがえのない時間だった。
こうして俺は、月に一度エルナから直接指導を受けられることになった。
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