上 下
1 / 2

ドレス被りは令嬢としてあり得ない、失態。

しおりを挟む
“パーティで招待のホストとドレス被りは失礼”

例え、ドレスの準備が昨日しかなくてもそれは一目瞭然。
お断りしたかったとしても、嘘のドレスコードを教えてくれた方が

ちゃんとマナーを守ってさんかしていたとしても。


「あらあら、そんなに目立ちたいのかしら?」
「わざとそのドレスを選んだのではなくて?」


嘲笑う令嬢達の声は、嘲笑う。


ここで泣いて逃げ帰ることなんてあり得ません。


私はすんなり、彼女達の作った舞台を壊すことにしました。


「皆様、私を貶めたいのですねえ。
突然のパーティへの参加も、ドレスの事も。
影がついているので、本当のこともお分かりですよ?」


私に婚約者、王太子様に筒抜け。

全員同罪だ。

「嘘を教えて招待しかも準備期間もなし、私も参加も急きょ決定した事で断りの道を潰す念の入れようだったな?」

「いえ!王太子様っ、これには訳が」

言い訳など不要。パーティの客も同罪ですね。

「何より、王太子を利用するとは、な?」



舐めたマネを、誰に喧嘩を売ったのか。
「私のマナーの話より、貴女達の今後を心配なさったら?」


このパーティで私を貶める罠は、彼女達への罰の場に早変わりした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】女の子の憧れですものって、わたしの憧れではありません。

BBやっこ
恋愛
天才と言われている私。秀才、淑女の鏡。 褒められる言葉も、成長すればするほど棘が生えてくる。 それを覆い隠そうとすればするほど、穴が開いて行くのに。皆大仰に言葉を大きくして行った。 過去にないほどの逸材、後は王妃か? 細められていく未来に、わたしの人生設計をしなおそう。

デブサイクと言われる内気な旦那様ですが、中身は素敵な方なので見た目も改造しちゃいましょう!

下菊みこと
恋愛
優しい旦那様を幸せにしたい妻のお話。 小説家になろう様でも投稿しています。

悪役令嬢扱いの私、その後嫁いだ英雄様がかなりの熱血漢でなんだか幸せになれました。

下菊みこと
恋愛
落ち込んでたところに熱血漢を投入されたお話。 主人公は性に奔放な聖女にお説教をしていたら、弟と婚約者に断罪され婚約破棄までされた。落ち込んでた主人公にも縁談が来る。お相手は考えていた数倍は熱血漢な英雄様だった。 小説家になろう様でも投稿しています。

その断罪、三ヶ月後じゃダメですか?

荒瀬ヤヒロ
恋愛
ダメですか。 突然覚えのない罪をなすりつけられたアレクサンドルは兄と弟ともに深い溜め息を吐く。 「あと、三ヶ月だったのに…」 *「小説家になろう」にも掲載しています。

聖女の代役の私がなぜか追放宣言されました。今まで全部私に仕事を任せていたけど大丈夫なんですか?

水垣するめ
恋愛
伯爵家のオリヴィア・エバンスは『聖女』の代理をしてきた。 理由は本物の聖女であるセレナ・デブリーズ公爵令嬢が聖女の仕事を面倒臭がったためだ。 本物と言っても、家の権力をたてにして無理やり押し通した聖女だが。 無理やりセレナが押し込まれる前は、本来ならオリヴィアが聖女に選ばれるはずだった。 そういうこともあって、オリヴィアが聖女の代理として選ばれた。 セレナは最初は公務などにはきちんと出ていたが、次第に私に全て任せるようになった。 幸い、オリヴィアとセレナはそこそこ似ていたので、聖女のベールを被ってしまえば顔はあまり確認できず、バレる心配は無かった。 こうしてセレナは名誉と富だけを取り、オリヴィアには働かさせて自分は毎晩パーティーへ出席していた。 そして、ある日突然セレナからこう言われた。 「あー、あんた、もうクビにするから」 「え?」 「それと教会から追放するわ。理由はもう分かってるでしょ?」 「いえ、全くわかりませんけど……」 「私に成り代わって聖女になろうとしたでしょ?」 「いえ、してないんですけど……」 「馬鹿ねぇ。理由なんてどうでもいいのよ。私がそういう気分だからそうするのよ。私の偽物で伯爵家のあんたは大人しく聞いとけばいいの」 「……わかりました」 オリヴィアは一礼して部屋を出ようとする。 その時後ろから馬鹿にしたような笑い声が聞こえた。 「あはは! 本当に無様ね! ここまで頑張って成果も何もかも奪われるなんて! けど伯爵家のあんたは何の仕返しも出来ないのよ!」 セレナがオリヴィアを馬鹿にしている。 しかしオリヴィアは特に気にすることなく部屋出た。 (馬鹿ね、今まで聖女の仕事をしていたのは私なのよ? 後悔するのはどちらなんでしょうね?)

私の婚約者を狙ってる令嬢から男をとっかえひっかえしてる売女と罵られました

ゆの
恋愛
「ユーリ様!!そこの女は色んな男をとっかえひっかえしてる売女ですのよ!!騙されないでくださいましっ!!」 国王の誕生日を祝う盛大なパーティの最中に、私の婚約者を狙ってる令嬢に思いっきり罵られました。 なにやら証拠があるようで…? ※投稿前に何度か読み直し、確認してはいるのですが誤字脱字がある場合がございます。その時は優しく教えて頂けると助かります(´˘`*) ※勢いで書き始めましたが。完結まで書き終えてあります。

私は悪役令嬢だそうなので、従兄弟が助けてくれました

下菊みこと
恋愛
微ざまぁ有りです。 小説家になろう様でも投稿しています。

姉上が学園でのダンスパーティーの席で将来この国を担う方々をボロクソに言っています

下菊みこと
恋愛
微ざまぁ有り。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...