16 / 47
1-15
しおりを挟む
「ただいま帰りました」
事情を聞かれたクリスは、夕食どきに帰れた。襲撃された身としてはすぐ帰れた方ではないか?
冒険者ギルドに運び込むのも任せる事ができ、事情も軽くで済んだためだった。
『こっちで聴取を進めておくので、明日もう一度来てくださいね?お願いします!』と言われた。まあゆっくり行けば良いか。
「お帰りなさい」
「お帰りなさいー」
婦人とメイヤが迎えてくれる。メイヤがいるのは、婦人から料理を習っているところだったらしい。
「今日は町で買い物したんです!今度、街の依頼もこなしに行く約束をしました。」
「楽しめたようでよかった。」
女冒険者と町に居たのは知っていた。これは、狙われていたというべきか、誘い出しの囮にしたと教えるべきか?
(終わった事だし、いいか。)
クリスは黙っている方を選んだ。
野営に、家で活かすとスキル以外も磨く姿勢を見せているメイヤの姿を眺める。
冒険者の活動を続けながら、隠密スキルだけに頼らない生活を求める事にした。その一歩が料理らしい。
「人との関係において、胃袋を掴むのが強いんです!」
野営でも料理を任せられる冒険者は重宝される。上手いなら尚更だ。
今日の夕食はトリと野菜のスープか。弟達のためにスープを持ち帰って行った。
夕食は3人で、夫君に今日の騒ぎの事を聞かれた。
「何か面白いモノでもあったかい?」
夫君は市場に行っているのを知っているため聞いたがクリスの答えは正直だった。
「ああ、襲われました」
「あらあら。怪我はないですか?」
「ええ無傷です」
さらりと答える、普段通りに微笑んでいるクリスだ。
「暴れてきたようだの?」
「相手方が騒がしかっただけですよ」
何でもないように言ったが、夫君から婦人に言い付けられてしまう。
「自身は関係ないとは言っていないのがこの男の狡いところさな。」
微笑んで誤魔化しておいた。
「今回はクランの関わり合いはあるかの?」
話を転じ、商会としては信用がおける冒険者なのか?そういった情報は必要だろう。
信用のないクランに護衛の依頼をしないよう、回避しなければならない。
クリスはすんなり、否定する。
「いいえ、クランとは関係なく雇い入れたゴロツキでしょう」
確信がある言い方だった。2度の襲撃を受け同じクランが関わった可能性を考えないか?
(背後関係を洗った結果の事だろうか。)
本当にこの男の情報収集能力には、唯ならぬものがある。商人の伝手より早く、情報網がある町でも早々に情報を得る。それが信用できるもので、使えるほど精度が良いのだ。
散歩も情報屋に近づこともなく、ずっと部屋にいるような暮らしだが何をしたら分かるのだろうか。
まあいいか。この男の秘密のひとつだろうが、こうして少し情報をもたらされる利点がある。
そこの意図がどおあれ、こちらも情報の裏を確実にとるのだから。
扱いに関しては、危険はないと見る。
「ま、メイヤ嬢ちゃんには適当に言っておくか?」
「んー、聞かれるまで黙っているつもりです。」
以前メイヤが所属していたクランの関わりはないが、噂には疑いが混ざるだろう。襲撃依頼が再び起き、クリスを標的に遂行された。
「襲撃依頼と聞けばまだ、気に病みそうだの」
前を向くメイヤを陰らせることは望まない。
自身で情報を拾ってくるなら、それはそれだし。確認するのも大事だ。
すぐ耳にしても、何もなかったと気軽に教えられる。襲われたクリスは、飄々としていた。
そして、ゆっくりぐっすり眠った。
次の朝。混雑がおさまった頃に冒険者ギルドを訪れたクリスは、受付ギルド員に部屋へ案内される。
2度の冒険者所属の男へ襲撃、ギルド所属の男が主導したのを冒険者ギルドは重く見ている。
信頼の失墜?これ以上の不穏な噂を止めるべく対応しなければ!
まず被害者に説明するのが筋だろう。そして受付の男、下っ端に役回りがきた。怒鳴られても、一発くらい殴られてもしょーがないという役どころ。
「この度はご迷惑をおかけして申し訳ありません」
「ああ、煽っての襲撃ですので、今後の始末をそちらでつけてくれれば問題はないです。」
怒鳴られも、殴られもしなかった。けど、この人煽ったって言った?
ギルド受付は密かに胸を撫で下ろし、確認の取れた情報と照らし合わせた。
(ちょっと勝算はあった。この人、怒ったところ見た事ないし。)
主犯格、人数、追加が来ないかの憂慮。
「心配ない相手は暗殺者だ。一回失敗したものに次はない」
断言されたらそんな気にもなる。“させない”の意味なら怖い。
やれそうなクリスに、とても説得力があった。
「とばっちりが、メイヤに向かないようにさりげなく気をつけてくれれば良いよ。」
クリスは迷惑料として出された金を、素直に受け取った。口止めの意味もあり、もともと吹聴する気はないのだが受け取った方が相手方が安心する。
この件は、これで手打ちだ。
後始末を頼んであるので、憂もなくコーヒーの道具が来るのを部屋で待つ事にした。控えめに言って、浮かれている男は部屋を後にした。
「変な人ですね」
冒険者の活動も熱心じゃないし。金も名誉も興味ないんですかね?
貸しを与えられるのに、その機会に興味がないようだ。上司は疑っているが。
「何か企んどるとかないのか?」
「あー、流れの冒険者だと気になりますよね」
でも、この町で商人に信用されている男。ケチ臭く、ネチネチ文句を言うでもなかった。
それに、冒険者達が気にする存在。腕は、暗殺者5人が一方的にやられる力量。口でも勝てそうな大物ぶりだが、聴取した内容が謎。
「枝が襲ってきたとか、風で転けたって襲撃者の言葉です。それに1人、男が冒険者ギルドに報せに来ましたけど。あんな冒険者いましたっけ?」
イケメンの優男は、他のギルド員に応援を依頼して消えている。どこ行ったか分からん。
「魔法使いか?」
誰もが持つらしい魔力を、技を出せる逸材。それが転がりこんでくる、なんてことないだろ。
姿を消せるか、転移なんて精霊様がするようなお話でしか知らない。
(石みたいに高価な魔石が転がってたと言われた方が納得するぞ。)
「そんな優良物件、どこにも所属していないなんてあり得るんですかね?」
“いや、ないでしょ”と遠回しに言ったのだが、通じなかったらしい。
『勧誘しろ』と上司はは言い放ったが、あれは無理でしょ。
あの男、クリスの関係者は確実だが、どうやったら靡くのか全~然わからない。金もあっさり、女の誘いも断っているし、権力?さっさと逃げそう。
「会話して仲良くなるくらいしか、思いつかないよなー。」
実はそれが一番、有効な手段だった。面倒なら立ち去る冒険者なのだ。
それなら正体を探るような事や懐柔しようと策を弄するよりも、会話をする関係になった方がよっぽど相談として依頼を持ちかけられるだろう。
強制なんか、冒険者にかければ反発は必須だ。
「それに、名前さえも定かじゃないじゃないか。」
今あるあの冒険者の表面的な情報のみ。あとは残さず消えることも出来そうな証言もある。
謎の証言に、大物感ある態度。魔法を使える男が助けに入るほどの人脈?
「ほんと、なんでこんなところで冒険者をしているんだろ?」
理由は干渉してこない環境か、誰も自身を知らないと言う解放感か。
緩い繋がりと、穏やかな日々を満喫している。
類稀なる能力を持ち、解決能力があったとして、それに忙殺される日々に潤いを求める。
男は今日も、自由を選んでいた。
日々の暮らしに追われず、快適な生活を維持してのんびり。
本を読むだけの日があったり、誰に呼び出されることもなく早々に眠りにつく。
男が、何者なのか?冒険者であること。“騎士様”と噂される柔和な人物は、クリスと名乗っている事しか知らないのだ。
それで良いと思われている、長閑な日々だった。
事情を聞かれたクリスは、夕食どきに帰れた。襲撃された身としてはすぐ帰れた方ではないか?
冒険者ギルドに運び込むのも任せる事ができ、事情も軽くで済んだためだった。
『こっちで聴取を進めておくので、明日もう一度来てくださいね?お願いします!』と言われた。まあゆっくり行けば良いか。
「お帰りなさい」
「お帰りなさいー」
婦人とメイヤが迎えてくれる。メイヤがいるのは、婦人から料理を習っているところだったらしい。
「今日は町で買い物したんです!今度、街の依頼もこなしに行く約束をしました。」
「楽しめたようでよかった。」
女冒険者と町に居たのは知っていた。これは、狙われていたというべきか、誘い出しの囮にしたと教えるべきか?
(終わった事だし、いいか。)
クリスは黙っている方を選んだ。
野営に、家で活かすとスキル以外も磨く姿勢を見せているメイヤの姿を眺める。
冒険者の活動を続けながら、隠密スキルだけに頼らない生活を求める事にした。その一歩が料理らしい。
「人との関係において、胃袋を掴むのが強いんです!」
野営でも料理を任せられる冒険者は重宝される。上手いなら尚更だ。
今日の夕食はトリと野菜のスープか。弟達のためにスープを持ち帰って行った。
夕食は3人で、夫君に今日の騒ぎの事を聞かれた。
「何か面白いモノでもあったかい?」
夫君は市場に行っているのを知っているため聞いたがクリスの答えは正直だった。
「ああ、襲われました」
「あらあら。怪我はないですか?」
「ええ無傷です」
さらりと答える、普段通りに微笑んでいるクリスだ。
「暴れてきたようだの?」
「相手方が騒がしかっただけですよ」
何でもないように言ったが、夫君から婦人に言い付けられてしまう。
「自身は関係ないとは言っていないのがこの男の狡いところさな。」
微笑んで誤魔化しておいた。
「今回はクランの関わり合いはあるかの?」
話を転じ、商会としては信用がおける冒険者なのか?そういった情報は必要だろう。
信用のないクランに護衛の依頼をしないよう、回避しなければならない。
クリスはすんなり、否定する。
「いいえ、クランとは関係なく雇い入れたゴロツキでしょう」
確信がある言い方だった。2度の襲撃を受け同じクランが関わった可能性を考えないか?
(背後関係を洗った結果の事だろうか。)
本当にこの男の情報収集能力には、唯ならぬものがある。商人の伝手より早く、情報網がある町でも早々に情報を得る。それが信用できるもので、使えるほど精度が良いのだ。
散歩も情報屋に近づこともなく、ずっと部屋にいるような暮らしだが何をしたら分かるのだろうか。
まあいいか。この男の秘密のひとつだろうが、こうして少し情報をもたらされる利点がある。
そこの意図がどおあれ、こちらも情報の裏を確実にとるのだから。
扱いに関しては、危険はないと見る。
「ま、メイヤ嬢ちゃんには適当に言っておくか?」
「んー、聞かれるまで黙っているつもりです。」
以前メイヤが所属していたクランの関わりはないが、噂には疑いが混ざるだろう。襲撃依頼が再び起き、クリスを標的に遂行された。
「襲撃依頼と聞けばまだ、気に病みそうだの」
前を向くメイヤを陰らせることは望まない。
自身で情報を拾ってくるなら、それはそれだし。確認するのも大事だ。
すぐ耳にしても、何もなかったと気軽に教えられる。襲われたクリスは、飄々としていた。
そして、ゆっくりぐっすり眠った。
次の朝。混雑がおさまった頃に冒険者ギルドを訪れたクリスは、受付ギルド員に部屋へ案内される。
2度の冒険者所属の男へ襲撃、ギルド所属の男が主導したのを冒険者ギルドは重く見ている。
信頼の失墜?これ以上の不穏な噂を止めるべく対応しなければ!
まず被害者に説明するのが筋だろう。そして受付の男、下っ端に役回りがきた。怒鳴られても、一発くらい殴られてもしょーがないという役どころ。
「この度はご迷惑をおかけして申し訳ありません」
「ああ、煽っての襲撃ですので、今後の始末をそちらでつけてくれれば問題はないです。」
怒鳴られも、殴られもしなかった。けど、この人煽ったって言った?
ギルド受付は密かに胸を撫で下ろし、確認の取れた情報と照らし合わせた。
(ちょっと勝算はあった。この人、怒ったところ見た事ないし。)
主犯格、人数、追加が来ないかの憂慮。
「心配ない相手は暗殺者だ。一回失敗したものに次はない」
断言されたらそんな気にもなる。“させない”の意味なら怖い。
やれそうなクリスに、とても説得力があった。
「とばっちりが、メイヤに向かないようにさりげなく気をつけてくれれば良いよ。」
クリスは迷惑料として出された金を、素直に受け取った。口止めの意味もあり、もともと吹聴する気はないのだが受け取った方が相手方が安心する。
この件は、これで手打ちだ。
後始末を頼んであるので、憂もなくコーヒーの道具が来るのを部屋で待つ事にした。控えめに言って、浮かれている男は部屋を後にした。
「変な人ですね」
冒険者の活動も熱心じゃないし。金も名誉も興味ないんですかね?
貸しを与えられるのに、その機会に興味がないようだ。上司は疑っているが。
「何か企んどるとかないのか?」
「あー、流れの冒険者だと気になりますよね」
でも、この町で商人に信用されている男。ケチ臭く、ネチネチ文句を言うでもなかった。
それに、冒険者達が気にする存在。腕は、暗殺者5人が一方的にやられる力量。口でも勝てそうな大物ぶりだが、聴取した内容が謎。
「枝が襲ってきたとか、風で転けたって襲撃者の言葉です。それに1人、男が冒険者ギルドに報せに来ましたけど。あんな冒険者いましたっけ?」
イケメンの優男は、他のギルド員に応援を依頼して消えている。どこ行ったか分からん。
「魔法使いか?」
誰もが持つらしい魔力を、技を出せる逸材。それが転がりこんでくる、なんてことないだろ。
姿を消せるか、転移なんて精霊様がするようなお話でしか知らない。
(石みたいに高価な魔石が転がってたと言われた方が納得するぞ。)
「そんな優良物件、どこにも所属していないなんてあり得るんですかね?」
“いや、ないでしょ”と遠回しに言ったのだが、通じなかったらしい。
『勧誘しろ』と上司はは言い放ったが、あれは無理でしょ。
あの男、クリスの関係者は確実だが、どうやったら靡くのか全~然わからない。金もあっさり、女の誘いも断っているし、権力?さっさと逃げそう。
「会話して仲良くなるくらいしか、思いつかないよなー。」
実はそれが一番、有効な手段だった。面倒なら立ち去る冒険者なのだ。
それなら正体を探るような事や懐柔しようと策を弄するよりも、会話をする関係になった方がよっぽど相談として依頼を持ちかけられるだろう。
強制なんか、冒険者にかければ反発は必須だ。
「それに、名前さえも定かじゃないじゃないか。」
今あるあの冒険者の表面的な情報のみ。あとは残さず消えることも出来そうな証言もある。
謎の証言に、大物感ある態度。魔法を使える男が助けに入るほどの人脈?
「ほんと、なんでこんなところで冒険者をしているんだろ?」
理由は干渉してこない環境か、誰も自身を知らないと言う解放感か。
緩い繋がりと、穏やかな日々を満喫している。
類稀なる能力を持ち、解決能力があったとして、それに忙殺される日々に潤いを求める。
男は今日も、自由を選んでいた。
日々の暮らしに追われず、快適な生活を維持してのんびり。
本を読むだけの日があったり、誰に呼び出されることもなく早々に眠りにつく。
男が、何者なのか?冒険者であること。“騎士様”と噂される柔和な人物は、クリスと名乗っている事しか知らないのだ。
それで良いと思われている、長閑な日々だった。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
安全第一異世界生活
笑田
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
異世界で出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて
婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の冒険生活目指します!!

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

3/25発売!書籍化【完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
一二三書房/ブレイド文庫様より、2025/03/25発売!
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2025/03/25……書籍1巻発売日
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

TS転移勇者、隣国で冒険者として生きていく~召喚されて早々、ニセ勇者と罵られ王国に処分されそうになった俺。実は最強のチートスキル持ちだった~
夏芽空
ファンタジー
しがないサラリーマンをしていたユウリは、勇者として異世界に召喚された。
そんなユウリに対し、召喚元の国王はこう言ったのだ――『ニセ勇者』と。
召喚された勇者は通常、大いなる力を持つとされている。
だが、ユウリが所持していたスキルは初級魔法である【ファイアボール】、そして、【勇者覚醒】という効果の分からないスキルのみだった。
多大な準備を費やして召喚した勇者が役立たずだったことに大きく憤慨した国王は、ユウリを殺処分しようとする。
それを知ったユウリは逃亡。
しかし、追手に見つかり殺されそうになってしまう。
そのとき、【勇者覚醒】の効果が発動した。
【勇者覚醒】の効果は、全てのステータスを極限レベルまで引き上げるという、とんでもないチートスキルだった。
チートスキルによって追手を処理したユウリは、他国へ潜伏。
その地で、冒険者として生きていくことを決めたのだった。
※TS要素があります(主人公)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる