15 / 47
1-14 散歩
しおりを挟む
いつものように市場へ、しかし一人で歩く事にした。
「久しぶり」「そうでもないですよ」と話しながら市場を見回る。
冒険者に声を掛けられてもサラッとかわした。今日は冒険者ギルドには行かない。
ひっそりと追いかけてくる男を数え、動きはいつものように自然に。商会で甘いものを求めに行く。
冒険者との接点を減らし、あの男達がどう繋がりがあるか?
寄ってきた男達をできるだけ調べてくれるだろう。つけ回し方が冒険者をしているだけの動きじゃないと確信する。
網に引っかかる人数が多くても、捌ける。詳しい事情は昨日のうちに調べるよう願っているから。
クリスは待つだけで、散歩を楽しんだ。
町は、久々に歩くと眩しい。ずっと部屋で本を読んでいたからじゃないと思う。手入れされた花が道に咲く。子供が遊んでいるのを遠目に見て、長閑な町を歩いた。木のの建築物は年季も経っていそうだが、大事に使われているのだろう。
ここの平穏さを伺わせた。魔物の脅威も少ないのは、冒険者が森に定期的に入っているお蔭か。町まで魔物が出ないよう守りに立っている。依頼を見れば、それほど危険も経験も必要ないと分かる。
この町に留まる冒険者は稀だが、森で採取した薬草を卸す役割があるため商人も行きに使って市場は賑やかだ。その関係で街との往復、通う冒険者も居るらしい。馬車で日のあるうちに行き来できる距離に、街があるのも良い立地なのだろう。
つけ回しやすいよう、のんびり移動して目当ての商会に顔を出した。
受付で挨拶、雑談してコーヒーの淹れる道具が揃って近日中に渡せると話がもたらされた。
「部屋に、送り届けてもらえますか?」
年甲斐もなく、ワクワクする。荷物が届くのを待つ事にした。
器具は割れ物、グラスでできているサイフォンを火で熱して淹れる。趣も味もひと味違うコーヒーが楽しめる。
荷物が届いたら、直ぐにコーヒーを淹れると決める。アイツのが上手いが、手が空かないかもしれなからな。
そんな楽しみの予定より、あちらの決行の時が先に来るようだ。夜、早々に動きがあると報せてきた。
「じゃあ、次で手を出してくるか。」
『裏組織からの襲撃計画』
私の周りを調べ回ったようだが、碌な情報を得られなかったんだろうな。
「こっちは、色々分かっているんだが。」
・この依頼が出されたのは、メイヤの依頼の件が問題視され冒険者ギルド内で処罰があった後
・依頼主は、あの男
・襲撃場所は開けたところを何処か、森にする
そこへの誘導は女性、標的を市場から差し向ける。
「あまり、練られた計画じゃないな?」
直ぐにでも思いつくような物ばかりだな。実行する人数が集まれば直ぐできそうな。
それもしょうがないのだろう。
標的の情報がなさすぎる。(私の事だが)引き篭もった冒険者にできる手段は少ない特に、この条件。
『ここへ襲撃するのは避けろという条件付き』なら尚更。
依頼人の意図は予想できる。
私への個人への攻撃ではない場合、商会へのものととられて大々的に襲撃者を捜す事になる。
そうされたくなくて、只の冒険者を襲った事件にしたいのか。
「イマイチな、私が原因の事件にはできていないな。」
後々のための条件、“クリスという冒険者の男が原因”にできていない。
女性関係、酒、金のない状態にできないとこうなるのか。
「過ぎたるは身を滅ぼすもの、か。」
今の籠城のような暮らしぶりでは相手方も踏み込んでこれないのか。
腕前は分からないが、人数でたたみ込む。地の利はあると見込んで、さっさと襲う事にした、と。
「私をどう所定の場所へと誘い込む気だ?ああ、メイヤに何かあったと報せが来るのか。
そちらは気にしていてくれ。こっちは誘いに乗ってみよう。」
明日の予定が決まったので、眠った。
いつも通りに起き、散歩してくると婦人に声をかけて出てきた。
「まずは市場か。」
わかりやすい場所にいようと心がけて、早く釣られてくれる事を期待した。
そう、期待はしていた。
(それにしても、まだ日が高い。)
予定通り、女性が声をかけてくるかと思ったが変更したらしい。
なんでも、市場に居る雰囲気の女性ではなかったとか。
酒場を想定した人選だったのだろうか?結局、冒険者のような男が声をかけて、報せに来た。
「アンタがクリスか?メイヤって娘が助けを求めている!来てくれっ」
市場で叫ばれた。驚くより、ちょっと恥ずかしさを感じてしまった。
呼びに来た男が演技地味ていたからからだ。
連れられて来れば森の浅い場所、しかし人は来ないだろう絶妙な場所。
道標だけが置かれている寂しいそこまで誘き出された。
「弱いとしても意地がある、戦い方は色々だろう?」
そう言って出てきたのは、いつかのギルド員だ。引き連れている男たちは3人と隠れている2人。
冒険者風の装いだが、冒険者ギルドで顔を見た覚えはない。
「冒険者ごときが、俺に逆らいやがって。許しを乞えよ!」
人を下に見るのを隠さなくなったらしい。
「あの女がどうなっても?」
(メイヤの事から攻めてくるか。)
助けたくらいだから今更、見捨てられないだろう?と前提か。
「心配しなくても今は、友人とお茶をしているよ。」
「どうなったか知らないだろ?虚勢張るのは止せよ」
こちらの態度が崩れないのに焦れているのは、そちらだな?
「いいや、今甘味を追加で頼んだ。そちらの手のものはいない」
見えているかのように、真実だと言う男に気味の悪さを感じたじろいている男達。
それでも引く事は矜持が許さない。
奇妙な男。
(何者なんだ?)
後方で隠れている男は、引き上げる気になった。3人で襲えば少しは怪我をさせられるだろう。これ以上はあの金額じゃ割に合わん。
「あんなの、意味不明だ。」
こんな中途半端な情報で、標的にする相手じゃない。
囲まれているのに平然としている、あんな態度をとれるのが只の冒険者な訳がない。
味方が捕まっていると告げられているのに、言い返す内容も。
「見えているのか?」
そう思うも、場を離れる行動に移る。そうした筈の隠れていた男は、自身の意識が刈り取られた事に気づく事はなかった。
そんな状況にも気づかず、主犯格の男がやっとクリスの挑発で襲い掛かろうとしていた。
「誘いこまれる?誘い出したんだよ」
「強がりを!」
雇った3人と自身が加われば、その態度も崩れる。確信した顔は受付をしていた頃の面影はなく醜悪に、接近してきたものの…後に続く男たちが居ない。
「は?」
振り返れば、木々に吊るされた男が2人。もう一つは叫んで吹っ飛んだ。
まるで“見えないモノに殴られたかのように”。
男と、クリスは対峙したまま。
少しの逡巡を得て、ヤケになって殴りかかる事にしたらしい。
軽くいなそうとして、間に入ったものがいた。人が間に入る事など不可能な筈。
そんな驚きと思考に、固まった男へ告げる。
「貴方様が、手撃ちにする必要もありません。」
誰もいないはずだったそこに、男が割り込む。その容姿を見るまでもなく、襲い掛かった男は地面に倒れていた。
「ご苦労だったな、カザン」
「いいえ、とんでもございません。例の女性の安全を確認してから参りました。」
「そうか、何もないようで良かった。」
老夫婦の方に守りにはフウが。
周囲の警戒には、リンが働いてくれていた。
するりと木の枝が、男2人を追加する。
「全部で6人。どうやって運ぶかな」
「お任せください。人を呼んで参ります。」
そう言って消えたが、誰を呼んでくるつもりか聞くのを忘れた。
まあ適当に、冒険者ギルドから連れてくるのだろう。
「この!」
まだ動けた男が木の枝に捕まりながらも、小刀を投げたが。バッサリ斬って無力化し、ガツんと地面に叩きつけられる。
無駄な足掻きであった。
「久しぶり」「そうでもないですよ」と話しながら市場を見回る。
冒険者に声を掛けられてもサラッとかわした。今日は冒険者ギルドには行かない。
ひっそりと追いかけてくる男を数え、動きはいつものように自然に。商会で甘いものを求めに行く。
冒険者との接点を減らし、あの男達がどう繋がりがあるか?
寄ってきた男達をできるだけ調べてくれるだろう。つけ回し方が冒険者をしているだけの動きじゃないと確信する。
網に引っかかる人数が多くても、捌ける。詳しい事情は昨日のうちに調べるよう願っているから。
クリスは待つだけで、散歩を楽しんだ。
町は、久々に歩くと眩しい。ずっと部屋で本を読んでいたからじゃないと思う。手入れされた花が道に咲く。子供が遊んでいるのを遠目に見て、長閑な町を歩いた。木のの建築物は年季も経っていそうだが、大事に使われているのだろう。
ここの平穏さを伺わせた。魔物の脅威も少ないのは、冒険者が森に定期的に入っているお蔭か。町まで魔物が出ないよう守りに立っている。依頼を見れば、それほど危険も経験も必要ないと分かる。
この町に留まる冒険者は稀だが、森で採取した薬草を卸す役割があるため商人も行きに使って市場は賑やかだ。その関係で街との往復、通う冒険者も居るらしい。馬車で日のあるうちに行き来できる距離に、街があるのも良い立地なのだろう。
つけ回しやすいよう、のんびり移動して目当ての商会に顔を出した。
受付で挨拶、雑談してコーヒーの淹れる道具が揃って近日中に渡せると話がもたらされた。
「部屋に、送り届けてもらえますか?」
年甲斐もなく、ワクワクする。荷物が届くのを待つ事にした。
器具は割れ物、グラスでできているサイフォンを火で熱して淹れる。趣も味もひと味違うコーヒーが楽しめる。
荷物が届いたら、直ぐにコーヒーを淹れると決める。アイツのが上手いが、手が空かないかもしれなからな。
そんな楽しみの予定より、あちらの決行の時が先に来るようだ。夜、早々に動きがあると報せてきた。
「じゃあ、次で手を出してくるか。」
『裏組織からの襲撃計画』
私の周りを調べ回ったようだが、碌な情報を得られなかったんだろうな。
「こっちは、色々分かっているんだが。」
・この依頼が出されたのは、メイヤの依頼の件が問題視され冒険者ギルド内で処罰があった後
・依頼主は、あの男
・襲撃場所は開けたところを何処か、森にする
そこへの誘導は女性、標的を市場から差し向ける。
「あまり、練られた計画じゃないな?」
直ぐにでも思いつくような物ばかりだな。実行する人数が集まれば直ぐできそうな。
それもしょうがないのだろう。
標的の情報がなさすぎる。(私の事だが)引き篭もった冒険者にできる手段は少ない特に、この条件。
『ここへ襲撃するのは避けろという条件付き』なら尚更。
依頼人の意図は予想できる。
私への個人への攻撃ではない場合、商会へのものととられて大々的に襲撃者を捜す事になる。
そうされたくなくて、只の冒険者を襲った事件にしたいのか。
「イマイチな、私が原因の事件にはできていないな。」
後々のための条件、“クリスという冒険者の男が原因”にできていない。
女性関係、酒、金のない状態にできないとこうなるのか。
「過ぎたるは身を滅ぼすもの、か。」
今の籠城のような暮らしぶりでは相手方も踏み込んでこれないのか。
腕前は分からないが、人数でたたみ込む。地の利はあると見込んで、さっさと襲う事にした、と。
「私をどう所定の場所へと誘い込む気だ?ああ、メイヤに何かあったと報せが来るのか。
そちらは気にしていてくれ。こっちは誘いに乗ってみよう。」
明日の予定が決まったので、眠った。
いつも通りに起き、散歩してくると婦人に声をかけて出てきた。
「まずは市場か。」
わかりやすい場所にいようと心がけて、早く釣られてくれる事を期待した。
そう、期待はしていた。
(それにしても、まだ日が高い。)
予定通り、女性が声をかけてくるかと思ったが変更したらしい。
なんでも、市場に居る雰囲気の女性ではなかったとか。
酒場を想定した人選だったのだろうか?結局、冒険者のような男が声をかけて、報せに来た。
「アンタがクリスか?メイヤって娘が助けを求めている!来てくれっ」
市場で叫ばれた。驚くより、ちょっと恥ずかしさを感じてしまった。
呼びに来た男が演技地味ていたからからだ。
連れられて来れば森の浅い場所、しかし人は来ないだろう絶妙な場所。
道標だけが置かれている寂しいそこまで誘き出された。
「弱いとしても意地がある、戦い方は色々だろう?」
そう言って出てきたのは、いつかのギルド員だ。引き連れている男たちは3人と隠れている2人。
冒険者風の装いだが、冒険者ギルドで顔を見た覚えはない。
「冒険者ごときが、俺に逆らいやがって。許しを乞えよ!」
人を下に見るのを隠さなくなったらしい。
「あの女がどうなっても?」
(メイヤの事から攻めてくるか。)
助けたくらいだから今更、見捨てられないだろう?と前提か。
「心配しなくても今は、友人とお茶をしているよ。」
「どうなったか知らないだろ?虚勢張るのは止せよ」
こちらの態度が崩れないのに焦れているのは、そちらだな?
「いいや、今甘味を追加で頼んだ。そちらの手のものはいない」
見えているかのように、真実だと言う男に気味の悪さを感じたじろいている男達。
それでも引く事は矜持が許さない。
奇妙な男。
(何者なんだ?)
後方で隠れている男は、引き上げる気になった。3人で襲えば少しは怪我をさせられるだろう。これ以上はあの金額じゃ割に合わん。
「あんなの、意味不明だ。」
こんな中途半端な情報で、標的にする相手じゃない。
囲まれているのに平然としている、あんな態度をとれるのが只の冒険者な訳がない。
味方が捕まっていると告げられているのに、言い返す内容も。
「見えているのか?」
そう思うも、場を離れる行動に移る。そうした筈の隠れていた男は、自身の意識が刈り取られた事に気づく事はなかった。
そんな状況にも気づかず、主犯格の男がやっとクリスの挑発で襲い掛かろうとしていた。
「誘いこまれる?誘い出したんだよ」
「強がりを!」
雇った3人と自身が加われば、その態度も崩れる。確信した顔は受付をしていた頃の面影はなく醜悪に、接近してきたものの…後に続く男たちが居ない。
「は?」
振り返れば、木々に吊るされた男が2人。もう一つは叫んで吹っ飛んだ。
まるで“見えないモノに殴られたかのように”。
男と、クリスは対峙したまま。
少しの逡巡を得て、ヤケになって殴りかかる事にしたらしい。
軽くいなそうとして、間に入ったものがいた。人が間に入る事など不可能な筈。
そんな驚きと思考に、固まった男へ告げる。
「貴方様が、手撃ちにする必要もありません。」
誰もいないはずだったそこに、男が割り込む。その容姿を見るまでもなく、襲い掛かった男は地面に倒れていた。
「ご苦労だったな、カザン」
「いいえ、とんでもございません。例の女性の安全を確認してから参りました。」
「そうか、何もないようで良かった。」
老夫婦の方に守りにはフウが。
周囲の警戒には、リンが働いてくれていた。
するりと木の枝が、男2人を追加する。
「全部で6人。どうやって運ぶかな」
「お任せください。人を呼んで参ります。」
そう言って消えたが、誰を呼んでくるつもりか聞くのを忘れた。
まあ適当に、冒険者ギルドから連れてくるのだろう。
「この!」
まだ動けた男が木の枝に捕まりながらも、小刀を投げたが。バッサリ斬って無力化し、ガツんと地面に叩きつけられる。
無駄な足掻きであった。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
3/25発売!書籍化【完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
一二三書房/ブレイド文庫様より、2025/03/25発売!
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2025/03/25……書籍1巻発売日
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる