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「どこからも来んなあ」
夫君の言葉に、クリスの思惑は透けて見られていたらしいと知る。隠していた訳ではなく言わなかっただけだ。
なので平然と答えた。
「来ないようですね。」
「舐められておるなあ。」
言葉とは裏腹に、滲む音は楽しそうだ。クリスにとっては油断してくれるなら、その方が動き易い。
しかし、追撃も謝罪という名の“探りに来る者”もいないようだ。
誰かを、メイヤを送り込む事で“終わった事”と済ませる心算か。
本当にそれだけなら、裏に誰もいないようならクリスにとって単純に解決するだけで良いのだ。メイヤにとっては今後を左右するほどの災難でしかないが。
「攻めあぐねてるかの?」
「どこから行くか、決めかねています。」
クリスは、勝てないとは言わない。
何を優先させるかで方法は決められるのだが、まだ動く時ではないかと思う。
正直、冒険者ギルドへの糾弾は簡単だ。冒険者に事実を流せばすぐ広まり、事実確認する者も増える。
そうすれば、ギルドの信用は下がる。他の冒険者も、『犯罪に関わる危険を含む依頼』を回される可能性があれば自分達の身も守れない。情報に敏感な冒険者から不満が出て、改善されるだろう。
そうなると、クランの方は被害を受けた方だと言って逃げるか?一緒に憤る方につき逃げ切るのだろう。
どうも、直情的に決めるクランだという印象になっている。事実、参謀の役目を担う者はいないようだと調べがついている。
「追い詰める方法は、ギルドとの癒着を示せる証拠がある場合のみ、かい。」
クリスは曖昧な笑みで肯定する。権力には権力を、強い方が勝つのが世の真理だ。
「勝てる術はあるのかい?」
情報を得たクリスは動く時を待ている。興味津々の夫君に、にっこりと応えた。
その余裕綽々な態度に、ため息を吐く。
「どう情報を得ているのか知らないが、あんたは物知りだもんなあ」
その言葉から、なにやら情報を集めてくれていた様子だ。メイヤを気にかけているのだろう。老夫婦ふたりとも、彼女を気に入ったようだ。
ほとんど部屋にいる私がどう情報を得ていると思っているのか?私の態度で納得する夫君もどうかと思うが。
私の秘密でもあるので、告げるつもりはない。危険はないので安心させたいのだが言葉にはしなかった。
それに、商人の情報網はどうなっているのだろうか。視線を投げると茶目っ気たっぷりに答えられた。
「元・商人だ。」
今は違うのだと強調されてしまった。近くに来たご婦人が微笑んで紅茶を出してくれた後、部屋に戻って行った。メイヤに部屋で編み物を教えているらしい。
リビングでは男2人。紅茶、干し芋とという組み合わせになったが手持ちの土産として情報料がわりにクリスは机に出してみた。
それを見つめ返し、手に取って齧る夫君が話を始めた。
「ここは、3つのクランが幅を利かせている。メイヤのいるとこはいい加減でなあ。」
この辺の情勢、詳しい話が聞けるようだ。
「トップが派手な男で、後は適当にやっとるクランでな。目立って問題は起こしとらんが、まあ評判はそこそこだな。人数で色々カバーしているから、粗が目立ってなー。」
名を上げようと、冒険者を片っ端から勧誘。団体で依頼を多く達成する。そのため、纏まりや命令系統が弱い。
一部が活動して名を上げれば、後は放置する気なのだろう。
緩い繋がりのクランならば、メイヤも思い入れがないかもしれない。
あの依頼の後、クランを訪れても門前払いの扱いだったらしい。関係ないという態度は冷たいが、切り捨てられたのは事実だろう。
その後戸惑っていたが、今は前向きな様子だ。冒険者としての活動をどうするか迷っているが、婦人が話し相手になって自ずと決まるだろう。そちらの心配はあまりしていない。彼女なら立ち直れると思う。
「後進の教育には、熱心さのカケラもないな。大体のクランでは生き残れるよう仕込むんだと思うんだが。」
スキルで選び、使えないと判断すれば依頼を回す事もない。それでも、単独よりは依頼を受けやすい
「この辺で名をあげて、街に出ていこうという気概なんでしょうか?」
「そうじゃな、クランの鍔迫り合いは街でのが酷い。」
メイヤも言っていたが、街に行けばそんなにクラン同士の争いが酷いんだろうか?
これは街に行くのは避けて、他に行くことを考える必要があるな。
「あんたもクランから、誘いがあったんじゃないか?」
クリスが思い出すと、冒険者ギルドのでの情報交換で奢った冒険者はクランの所属だけ言って特に深い話はしなかった。森の依頼での話や、異変のようなものの話が中止だった。
特に勧誘が強くあったとは言えない。
誘われた言えるのは、酒屋で誘いを受けただけだ。冒険者に見られなかった騎士さま故の扱いだったせいか、勧誘はない。
「私では役不足にようで、残念ながら」
「くくっどこかのクランに所属している流れの冒険者だと、思われたんだろうな!」
単独の冒険者がこんな町に長居する事はないし、強そうな目を引く男がまさかどこにも所属していないとは。
その結果、夜の誘いしかされていなかった。それもやんわり、断っていた。クリスの状況を解って、笑っている。
やんわり隠した、気づかないようにした事実だが。冒険者に見られていないのか。
呼び名通り、どこかの騎士が冒険者のフリをして移動しているとか。その辺だ。
そうなると、冒険者ギルドもクランも『どこかの騎士が偶然の不幸に見舞われた』で済ませられると踏んでいるのか?
『何か使命がある騎士が、些細な襲撃で刻を食うには行かないだろう。』
冒険者の依頼も受けているが、単なる旅の費用の補填のためととられているか。態々、この件で長居するとは思えない。そうやってクリスが標的にされたのか。
後腐れなく、ほどほどの相手へ嫌がらせ依頼。
人違いで襲われたのか、老夫婦のどちらかのことかと色々考えたが。
この状況を利用したのは誰だ?
クリスへの襲撃を依頼した者
それをどうにか受けたくてクランを利用したギルド員
クランはメイヤを切り捨てる事で、ギルドへ恩を売って依頼を回させる。
最初の依頼主の思惑が見えないが、私を標的にしたのは適当だった?
抗議だけで有耶無耶にするのが狙いか。明確な件になるのを恐れている訳だなとクリスは、結論づけた。
この一件が長引く事を厭い、すぐ居なくなりそうなクリスを無視してメイヤを除名する?
どう主張するかが、揺さぶりになるか。
「まあ、メイヤには向かないクランだなあ。まだ冒険者のイロハも知らんような新米だ。」
米?ここより北東に向かった国の穀物だ。
そこで出されている丼モノは、米と肉をのっけて出してくれる料理で、冒険者に人気だ。
腹持ちも良いし、肉だけでなく魚を乗せることもある。
(海鮮を食べに行きたいな)とクリスに欲が出た。
「この辺で米は食えますか?」
「ん?この辺じゃ、町周りの時に出店であった握り飯が美味くてなあ。」
「どこで食べられますか?」
「あー、ここらへんじゃ米がこなくてな。海が見える町まで行くしかないな。」
クリスの米の食事はしばらくお預けが決定した。
まあまだ、この町でやっておきたいことがある。
まずは冒険者ギルドへ
そこから、メイヤを連れてのクランへ訪れる事にするか。
引っ掻き回してみよう。何か釣れたら儲け物。
狙いはギルド員とクランのトップ。そこから依頼人も引きずり出せるか?
まだ接触していないクリスの存在が、きっかけにできると確信した。
夫君は、食べた握り飯の具材を思い出すのに考えを巡らせている。
夫君の言葉に、クリスの思惑は透けて見られていたらしいと知る。隠していた訳ではなく言わなかっただけだ。
なので平然と答えた。
「来ないようですね。」
「舐められておるなあ。」
言葉とは裏腹に、滲む音は楽しそうだ。クリスにとっては油断してくれるなら、その方が動き易い。
しかし、追撃も謝罪という名の“探りに来る者”もいないようだ。
誰かを、メイヤを送り込む事で“終わった事”と済ませる心算か。
本当にそれだけなら、裏に誰もいないようならクリスにとって単純に解決するだけで良いのだ。メイヤにとっては今後を左右するほどの災難でしかないが。
「攻めあぐねてるかの?」
「どこから行くか、決めかねています。」
クリスは、勝てないとは言わない。
何を優先させるかで方法は決められるのだが、まだ動く時ではないかと思う。
正直、冒険者ギルドへの糾弾は簡単だ。冒険者に事実を流せばすぐ広まり、事実確認する者も増える。
そうすれば、ギルドの信用は下がる。他の冒険者も、『犯罪に関わる危険を含む依頼』を回される可能性があれば自分達の身も守れない。情報に敏感な冒険者から不満が出て、改善されるだろう。
そうなると、クランの方は被害を受けた方だと言って逃げるか?一緒に憤る方につき逃げ切るのだろう。
どうも、直情的に決めるクランだという印象になっている。事実、参謀の役目を担う者はいないようだと調べがついている。
「追い詰める方法は、ギルドとの癒着を示せる証拠がある場合のみ、かい。」
クリスは曖昧な笑みで肯定する。権力には権力を、強い方が勝つのが世の真理だ。
「勝てる術はあるのかい?」
情報を得たクリスは動く時を待ている。興味津々の夫君に、にっこりと応えた。
その余裕綽々な態度に、ため息を吐く。
「どう情報を得ているのか知らないが、あんたは物知りだもんなあ」
その言葉から、なにやら情報を集めてくれていた様子だ。メイヤを気にかけているのだろう。老夫婦ふたりとも、彼女を気に入ったようだ。
ほとんど部屋にいる私がどう情報を得ていると思っているのか?私の態度で納得する夫君もどうかと思うが。
私の秘密でもあるので、告げるつもりはない。危険はないので安心させたいのだが言葉にはしなかった。
それに、商人の情報網はどうなっているのだろうか。視線を投げると茶目っ気たっぷりに答えられた。
「元・商人だ。」
今は違うのだと強調されてしまった。近くに来たご婦人が微笑んで紅茶を出してくれた後、部屋に戻って行った。メイヤに部屋で編み物を教えているらしい。
リビングでは男2人。紅茶、干し芋とという組み合わせになったが手持ちの土産として情報料がわりにクリスは机に出してみた。
それを見つめ返し、手に取って齧る夫君が話を始めた。
「ここは、3つのクランが幅を利かせている。メイヤのいるとこはいい加減でなあ。」
この辺の情勢、詳しい話が聞けるようだ。
「トップが派手な男で、後は適当にやっとるクランでな。目立って問題は起こしとらんが、まあ評判はそこそこだな。人数で色々カバーしているから、粗が目立ってなー。」
名を上げようと、冒険者を片っ端から勧誘。団体で依頼を多く達成する。そのため、纏まりや命令系統が弱い。
一部が活動して名を上げれば、後は放置する気なのだろう。
緩い繋がりのクランならば、メイヤも思い入れがないかもしれない。
あの依頼の後、クランを訪れても門前払いの扱いだったらしい。関係ないという態度は冷たいが、切り捨てられたのは事実だろう。
その後戸惑っていたが、今は前向きな様子だ。冒険者としての活動をどうするか迷っているが、婦人が話し相手になって自ずと決まるだろう。そちらの心配はあまりしていない。彼女なら立ち直れると思う。
「後進の教育には、熱心さのカケラもないな。大体のクランでは生き残れるよう仕込むんだと思うんだが。」
スキルで選び、使えないと判断すれば依頼を回す事もない。それでも、単独よりは依頼を受けやすい
「この辺で名をあげて、街に出ていこうという気概なんでしょうか?」
「そうじゃな、クランの鍔迫り合いは街でのが酷い。」
メイヤも言っていたが、街に行けばそんなにクラン同士の争いが酷いんだろうか?
これは街に行くのは避けて、他に行くことを考える必要があるな。
「あんたもクランから、誘いがあったんじゃないか?」
クリスが思い出すと、冒険者ギルドのでの情報交換で奢った冒険者はクランの所属だけ言って特に深い話はしなかった。森の依頼での話や、異変のようなものの話が中止だった。
特に勧誘が強くあったとは言えない。
誘われた言えるのは、酒屋で誘いを受けただけだ。冒険者に見られなかった騎士さま故の扱いだったせいか、勧誘はない。
「私では役不足にようで、残念ながら」
「くくっどこかのクランに所属している流れの冒険者だと、思われたんだろうな!」
単独の冒険者がこんな町に長居する事はないし、強そうな目を引く男がまさかどこにも所属していないとは。
その結果、夜の誘いしかされていなかった。それもやんわり、断っていた。クリスの状況を解って、笑っている。
やんわり隠した、気づかないようにした事実だが。冒険者に見られていないのか。
呼び名通り、どこかの騎士が冒険者のフリをして移動しているとか。その辺だ。
そうなると、冒険者ギルドもクランも『どこかの騎士が偶然の不幸に見舞われた』で済ませられると踏んでいるのか?
『何か使命がある騎士が、些細な襲撃で刻を食うには行かないだろう。』
冒険者の依頼も受けているが、単なる旅の費用の補填のためととられているか。態々、この件で長居するとは思えない。そうやってクリスが標的にされたのか。
後腐れなく、ほどほどの相手へ嫌がらせ依頼。
人違いで襲われたのか、老夫婦のどちらかのことかと色々考えたが。
この状況を利用したのは誰だ?
クリスへの襲撃を依頼した者
それをどうにか受けたくてクランを利用したギルド員
クランはメイヤを切り捨てる事で、ギルドへ恩を売って依頼を回させる。
最初の依頼主の思惑が見えないが、私を標的にしたのは適当だった?
抗議だけで有耶無耶にするのが狙いか。明確な件になるのを恐れている訳だなとクリスは、結論づけた。
この一件が長引く事を厭い、すぐ居なくなりそうなクリスを無視してメイヤを除名する?
どう主張するかが、揺さぶりになるか。
「まあ、メイヤには向かないクランだなあ。まだ冒険者のイロハも知らんような新米だ。」
米?ここより北東に向かった国の穀物だ。
そこで出されている丼モノは、米と肉をのっけて出してくれる料理で、冒険者に人気だ。
腹持ちも良いし、肉だけでなく魚を乗せることもある。
(海鮮を食べに行きたいな)とクリスに欲が出た。
「この辺で米は食えますか?」
「ん?この辺じゃ、町周りの時に出店であった握り飯が美味くてなあ。」
「どこで食べられますか?」
「あー、ここらへんじゃ米がこなくてな。海が見える町まで行くしかないな。」
クリスの米の食事はしばらくお預けが決定した。
まあまだ、この町でやっておきたいことがある。
まずは冒険者ギルドへ
そこから、メイヤを連れてのクランへ訪れる事にするか。
引っ掻き回してみよう。何か釣れたら儲け物。
狙いはギルド員とクランのトップ。そこから依頼人も引きずり出せるか?
まだ接触していないクリスの存在が、きっかけにできると確信した。
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