【完結・7話】マザコンと噂の旦那様と結婚した3つの理由<短編>

BBやっこ

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「噂のお相手はどうだった?」

昨日のお見合いの実感がふわふわのまま友人に誘われ、外でお茶をしている。
婚約を進めているものの、私の日常の変化は緩やかだ。

友人とのんびりしてくると出てきたものの、話題はお見合い相手の事で。
噂好きなのが、たまにキズね。

「噂って、素敵な方だったわよ。」

“マザコンでつまらない男”とは誰が言い出したのか。どうでも良いわ、噂なんて。

「えー違うの?まだそのことを隠しているとか。」
「特になにもなかったけど。あなたからみたら、どんな人だったの?」

言葉を交わしたものの、当たり障りのないものばかり。
思い返したのは、初対面の印象だ。

「落ち着いている、武人ってイメージのまんまな人かなあ。チャラついた人より気が合いそうよ」

「ふーん。落ち着いた大人の人ってだけ?」
「ええ。」

趣味が読書っていうくらいだから、外遊びって縁がないのかな?
騎士ってよくわからないのよね。

私も読書は好き。
劇もたまにいければ良いくらいで地味に過ごしている。ー
社交も仕事になるんだろうなあ。

「次、お会いするのは?」
「植物園で、約束している。」

「マザコンって言われるって事はどんなお母様なのかしら?」

「お義母様になるから気になるのよね?」
「噂になるほど注目している人でしょ。」

そこは不思議よね。

誰かの策略、女性避け

噂の出どころは、
意中の相手とか?


「陰謀論ね」

黙って、お茶を飲んだ。

温くなって渋い味がした。

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