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「お父さまが、嵌められたのよね。」
「血のつながりは、ない可能性が高い?」
なんて隙のある父なのか!と呆れる姉。
大柄で骨太な血筋には似てないな、良い舎弟ができると思ったのにと末っ子の思考をする弟。
「調べてもあやふやだろうね」
兄は、総括して言った。
「本家に顔を出した事があるって答えを用意していたようだけど。」
「育ちは、孤児院よね?」
「もうそれは、孤児院の子では。」
弟の見解に頷く10歳、弟に仕立てられた男の子。
「保護するほどでもない関係性だけど、利用されそうね?」
「ぼくなら、ねじ込むね。」
姉と弟は仲が良い。
それを微笑ましく見るも、内容はなかなか黒い。
少し顔が引き攣っている男の子を観察し終わった兄は口を開いた。
「釣りはどうだ?」
男の子は下働きの仕事をしてもらって、滞在することになった。
その数週間後。
「釣れた。」
執務室のいる兄は、時期当主として3人を呼んだ。
姉、弟、今や新しい下働きとして働いている男の子。
ちょっとぽやっとしているけど。思慮深い子で馴染んでいる。
この子のお母さん(偽物)も、仕組んだ裏の組織も捕まった。
「大したことない、金目当ての組織だった。」
“つまらないと言う顔”の兄に苦笑する。
もっと、大きなものを潰したかったのだろう。
当人は、下働きも終わりかと凹んでいるようだけど。
「このまま働いてくれないかい?」
弟の気性と相性が良いので、従者みたいなことをしてもらおうと新たに契約した。
「君のお陰で、勉学にも張り合いがあるらしい。」
「だって!兄貴分としてこいつに負けてられないって!」
弟は舎弟と言って連れ回し、接して良い奴判定している。
気に入ったのね。頭の回転も良いし慎重派
家の者にも監査してもらったけど、合格。
「弟にはならなかったけど、まあ綺麗におさまったんじゃない?」
兄とお茶をしながら、気になる事を聞いてみる、
「また送られてくる?」
「そうならないことを願うけど。」
あの父じゃあ、またあるかもって結論になった。
頼りになる執事に監視を強めてもらおう。
“護衛を強固に知るのですよ”
と言いかえられるでしょうけど。
「次は可愛い妹。」
「姉も面白いんじゃない?」
「特に欲しくないわ。」
一番ありそうなのは、新しいお母さまかもしれない。
そうなれば、母の腕の見せ所だ。
「とばっちりは勘弁だねえ」
「同感です。」
「血のつながりは、ない可能性が高い?」
なんて隙のある父なのか!と呆れる姉。
大柄で骨太な血筋には似てないな、良い舎弟ができると思ったのにと末っ子の思考をする弟。
「調べてもあやふやだろうね」
兄は、総括して言った。
「本家に顔を出した事があるって答えを用意していたようだけど。」
「育ちは、孤児院よね?」
「もうそれは、孤児院の子では。」
弟の見解に頷く10歳、弟に仕立てられた男の子。
「保護するほどでもない関係性だけど、利用されそうね?」
「ぼくなら、ねじ込むね。」
姉と弟は仲が良い。
それを微笑ましく見るも、内容はなかなか黒い。
少し顔が引き攣っている男の子を観察し終わった兄は口を開いた。
「釣りはどうだ?」
男の子は下働きの仕事をしてもらって、滞在することになった。
その数週間後。
「釣れた。」
執務室のいる兄は、時期当主として3人を呼んだ。
姉、弟、今や新しい下働きとして働いている男の子。
ちょっとぽやっとしているけど。思慮深い子で馴染んでいる。
この子のお母さん(偽物)も、仕組んだ裏の組織も捕まった。
「大したことない、金目当ての組織だった。」
“つまらないと言う顔”の兄に苦笑する。
もっと、大きなものを潰したかったのだろう。
当人は、下働きも終わりかと凹んでいるようだけど。
「このまま働いてくれないかい?」
弟の気性と相性が良いので、従者みたいなことをしてもらおうと新たに契約した。
「君のお陰で、勉学にも張り合いがあるらしい。」
「だって!兄貴分としてこいつに負けてられないって!」
弟は舎弟と言って連れ回し、接して良い奴判定している。
気に入ったのね。頭の回転も良いし慎重派
家の者にも監査してもらったけど、合格。
「弟にはならなかったけど、まあ綺麗におさまったんじゃない?」
兄とお茶をしながら、気になる事を聞いてみる、
「また送られてくる?」
「そうならないことを願うけど。」
あの父じゃあ、またあるかもって結論になった。
頼りになる執事に監視を強めてもらおう。
“護衛を強固に知るのですよ”
と言いかえられるでしょうけど。
「次は可愛い妹。」
「姉も面白いんじゃない?」
「特に欲しくないわ。」
一番ありそうなのは、新しいお母さまかもしれない。
そうなれば、母の腕の見せ所だ。
「とばっちりは勘弁だねえ」
「同感です。」
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