【完結】愛人と思われたそうだけど、お人形と一緒で美しいだけの人です。

BBやっこ

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残酷な時もある

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「貴女の家、愛人が一緒に住んでいるらしいじゃない?」


学園の教室で、帰るばかりの時間にそう言ってきた。
いけすかない女。

面と向かってそう言ったことはないけど、私に話しかけてきた女生徒の評判は悪い。

だって、爵位で判断して意地悪く喋り
噂話で相手を叩きにくる。


今回の標的は私なようで。

後ろに2人引き連れて、わざわざこの時間に声をかける。

ちょうど皆さん帰られる、暇と言えば暇な時間。
用事はあるとしても、私の返答くらいは聞いていけるタイミング。


こういうのはうまいのよね。
舞台の整え方と言うか、舞台に引き上げる。

これが無理矢理で、貶すためじゃなければ良い能力なのに。

「あら、どこでそんな噂を拾ってきたのですか?」
私は真正面から受けて立つ事にした。
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