【完結】「ねえ、なんで無視するの?」怖くて、目がっ、合わせられねーんだよぉ!

BBやっこ

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会わない時間が、占い師を育てる。

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学年が上がると、選考的に合わない事が多くなった。

それでも目立つ彼女は見つけられる。ほどほどに仲良くやってるんだろう。
物静かではあるんだけどなあ。

「あれ、怒らせたら怖い婚約者?」
「噂の黒魔術師!裏切り者に罰をなっ」

友人達が囃し立てる。どっちかってーと怒りのガス抜きしてるつーの。
「あの雰囲気に、何度ビビらせられたか。」

「お前がビビりなんじゃね?」
「違う。体験してみればわかるぞ。」

俺は選考は経営だが、体力はある方だ。察知能力も上がったがたまに後ろをとられてしまう。

「そうだな。ぬるっと後ろに立ってたもんな。」

被害者は語った。


「ん?なんか揉めてないか?」

様子を見に近づくと


「そんな、嘘っぱち占い師はぁ、蹴飛ばしちゃうぞ☆」


「あ、花夢占い師」
「んん?ファンの人かな?応援よろしくねえ~」

商売敵なのだろうか。白い占い師の格好の女子学生に絡まれていた。


「絡まれてるのか?」

「そんな~わたしはただぁ、恋人とのお別れの時期が来てるって教えてあげようとお」

恋人、婚約者?つまる俺は当事者か。

「そうですね。あっていると思います。」

俺が狼狽える番?!え、婚約破棄の危機なのか?
「ちょ、ちょと待っ…」

「また違法な占いしてるのか!」
「え、関係ないじゃーん。」

「ああ何回言ってもわからないんだな、婚約破棄にしよう」


すすすっと俺の後ろに来た彼女とアイコンタクトして離脱した。

学園で許可なく占い、感謝に金銭を受ける常習らしい。
彼女は学園でアルバイトとして申請、場所も決まっているので違反じゃない。


「とにかく飯食って、今日は俺を客にしてもらおうか?」
「何占うの?」

「しっかり手を握って、恋愛運を見てもらう!」

逃がさないからな?
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