【完結】『悪役令嬢の母親もまた、悪行三昧!』と記事に書かれる事になりました。

BBやっこ

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危機

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教会で祈りにきた私の元に、新聞記者が近寄ってきた。


私の過去に話を書きたい、と。その笑みに嫌な感じを受け黙っていると
記事は、『悪役令嬢と言われた娘、その母親も悪役令嬢だった!』と書くという。

「そんな世俗に塗れた言葉を使って、娘を貶めようというの?」

権力を持つものには、それ相応の義務を。厳しくも、利口に育った自慢の娘だ。

しかし時期が悪いとも思った。
“最近に交わした娘の婚約も、だめになるかもしれない。”

それほどに、外分の悪い話だ。
私は、在学中に起こした事を考えると。

今なら過激だとも思うが、必要な事と思ったのだ。

「こんな事を知られちゃまずいでしょう?」

男は、情報を欲しがっているようだ。
権力や新たな方策に思うところもあるだろう。だけど…。


「私を脅せるとでも?」

堂々と言い負かし、記者を追い返した。
夫に相談したが、翌日もう

例のことが書かれた新聞が出てしまう。

内容に事実はあったが、その書き方は悪意が入っている。
攻撃的で、悪い女だと扇動する記事だった。


夫のにも娘にも、醜聞が及んでしまうかもしれない。


あの新聞記者の脅しを聞き入れた方が良かったか?

いいや、高貴な身分の私を脅そうとする輩に屈してはならない。
それで解決できる内容ではないのだから。


私は、行動に出る事にした。
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